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カッパのみなソン
Selection vol.1187



これは、数学で戦争を止めようとした男の物語。
アルキメデスの大戦 2019年日本



アルキメデス01

 1933年。欧米との対立を深め、軍拡路線を進める日本では、海軍省が秘密裏に世界最大の戦艦の建造を計画していた。その一方で、海軍少将・山本五十六をはじめとする“今後の海戦は航空機が主流になる”と主張する“航空主兵主義”派も存在し、“大艦巨砲主義”の推進派と激しく対立していた。そこで、山本は独自に建造費を見積もり、計画の欺瞞を指摘して建造を阻止しようと目論む。そのために彼が目を付けたのが、100年に一人の天才と言われる元帝国大学の数学者・櫂直。しかしこの男、筋金入りの軍隊嫌いで、おまけに超のつく変わり者だったのだが…。(後は映画を観て下さいね)



アルキメデス02

 三田紀房の同名人気コミックスを「ALWAYS三丁目の夕日」「永遠の0」の山崎貴監督が実写映画化したサスペンス・エンタテインメントです。巨大戦艦“大和”の建造計画の是非を巡り、海軍内部が二分する中、数学によって計画を阻止しようと奔走する天才数学者の奮闘を描く。主演は「あゝ、荒野」「溺れるナイフ」の菅田将暉。共演に舘ひろし、浜辺美波、柄本佑、笑福亭鶴瓶、田中泯。



アルキメデス03


たわごと03
日本人にとっての「大和」とは…。
 アニメ「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」では、「ヤマト」とは「大いなる和」…、そしてこの「アルキメデスの大戦」では、田中泯演じる平山忠道中将は、「大和」は日本人にとって「依代」と表現した…。そうワタシ達日本人にとって「大和」とは、戦争が生み出した兵器ではなく、ある種特別な魂のような存在?なのかも知れません…。
 そして、この映画は、もちろんフィクションです!ただ実話ではないですが、実話をモデルにした部分があったり、実在モデルにしたキャストが登場したり、実話ミックスの物語となってる所が、なんとなくも不思議なリアリティーを醸し出してます。原作者の三田紀房さんは、もうすぐ開催される東京オリンピックの新国立競技場建設計画を巡り、1300億円だった予算が倍以上の3000億円超えになったことに疑問を抱くうちに、戦艦「大和」が思い浮かんだそうです。戦艦「大和」も当時の国家予算の4%にあたる建造費1億4503万円をかけて建造されたから、現代の新国立競技場と同じように賛成派と反対派で対立する物語が思い付いたのでしょうね?巨大戦艦を作ろうとする派と、空母と戦闘機中心の戦いにすべき派で、意見の対立…、漫画だからできる奇想天外なアイデア。そしてそれを見事に映像化した山崎貴監督も凄いです。このブログでは何度も書いたように、ワタシ的には、山崎貴監督を日本で最も「安心・安全」の映画監督と思っています。もちろん今回もグッドです。CGを必要最小限に抑え、人間ドラマをよりダイナミックに描く…。またまた、今回も職人技をを堪能させて頂きました。ワタシ的には凄く面白かったです!!



アルキメデス05



※カッパの勝手な採点は…、
♪ 戦艦大和が沈むとき…?
8点





2020.01.19 ラストレター
カッパのみなソン
Selection vol.1186



君にまだずっと恋してるって言ったら信じますか?
ラストレター 2019年 日本



ラストレター01

 岸辺野裕里は姉・未咲の葬儀の場で、彼女の娘・鮎美から未咲宛てに届いた同窓会の案内と、未咲が鮎美に残した手紙の存在を告げられる。その後、姉の死を知らせるために向かった同窓会で、その姉と勘違いされてしまう裕里。戸惑う彼女は、そこで初恋の相手で今は小説家をしている乙坂鏡史郎と再会する。ひょんな成り行きから、姉のフリをしたまま鏡史郎と手紙のやり取りをするようになる裕里だったが…。(後は映画を観て下さいね)



ラストレター02

 「LoveLetter」「花とアリス」の岩井俊二監督が、故郷の宮城を舞台に豪華キャスト陣の共演で撮り上げたラブストーリーです。手紙の行き違いがから始まった2つの世代の恋愛模様とそれぞれの心の再生を、過去と現在を行き来しつつ、切なくも優しい筆致で綴ります。出演は松たか子、福山雅治、広瀬すず、森七菜、神木隆之介、庵野秀明、中山美穂、豊川悦司。



ラストレター04


たわごと03
美しくも儚い…、残酷な初恋。
 ワタシの大好きな1995年の名作「Love letter」のアンサームービーとの位置づけでもあるこの岩井俊二監督の最新作、早速イオンシネマ徳島で鑑賞させて頂きました。これがアンサーなのかと言われたら、なんともワタシ的には、まだ整理できてない状態ではありますが、「大好きな岩井監督が帰ってきた!」まずはその一言です。内容は兎も角、岩井俊二らしい映画の空気感がたまらない…、光と影、そしてワタシがいつも掲げる「映画の匂い」。冒頭のお葬式の夏の雨…、そして眩しすぎる故郷の光、ぎこちなくも懐かしい同窓会、永遠のようで一瞬の夏休み、逆光の教室、そして初恋…。それらのシチュエーションには、心で感じる匂いがある。それをこれ程までに叙情的に表現できる岩井監督さすがです。



ラストレター05

 そして、そして、肝心の物語なのですが、これまた、中々手強い、「Love letter」以上に「行間」がある…と言うか、敢えて描いてない。もちろん、それは観る角度によって異なるかも知れませんが、この映画に答えは存在しない?? 初恋の呪縛から逃れ、新たな一步を踏み出す、小説家・乙坂鏡史郎、手紙のやり取りで成長する姉妹。初恋の人との再会で再起動する裕里…、ただ肝心の「未咲」の恋が描かれてない? それは、乙坂鏡史郎の小説「未咲」に真実が書かれているのか?? 謎である。そして、未咲が鮎美に残した最後の手紙、それぞれのラストレター、それぞれの「答え」…。是非とも劇場で見つけてくださいね!!



ラストレター03



※カッパの勝手な採点は…、
もう一度、観に行こう!と企んでます。
8点



カッパのみなソン
Selection vol.1185



いま、孤独が最強となる。
ザ・フォーリナー 復讐者
2017年 イギリス ・ 中国・ アメリカ



復讐01

 ロンドンで中華レストランを経営し、高校生の娘と2人だけの穏やかな日々を送るクァン。だがある日、その大切な愛娘が無差別テロの犠牲となってしまう。犯人への復讐を誓うクァンは、やがてテロを実行した北アイルランドの過激派組織と繋がりのある大物政治家リーアム・ヘネシーにたどり着く。犯人の名を明かすよう迫るが、リーアムは平然としらを切りとおす。失うもののないクァンは、そんなリーアムに対し、彼のオフィスに小型爆弾を仕掛け、自らの固い意志を過激な行動で示す。クァンはかつてアメリカの特殊部隊に所属していた一流の工作員だったのだ。クァンはこれまで封印してきた戦闘スキルを駆使し、実行犯を突き止めるべくリーアムを追い詰めるとともに、テロ組織へと迫っていくのだったが…。(後は映画を観て下さいね)



復讐02

 ジャッキー・チェンが「007カジノ・ロワイヤル」のマーティン・キャンベル監督とタッグを組んで贈るクライム・アクションです。スティーヴン・レザーの「チャイナマン」を原作に、過去を封印して生きてきた男が、最愛の娘がテロの犠牲となったことで冷酷な戦闘マシンとなり、犯人を追い詰めていく壮絶な復讐劇を描く。共演はピアース・ブロスナン。



復讐03


たわごと03
ジャッキー・チェン vs ジェームズ・ボンド
 アイルランド共和軍(IRA)を題材にした映画は結構秀作が多い気がします…、比較的メジャーな映画だと、「パトリオット・ゲーム」「デビル」「ハンガー」等々それなりに骨太で見応え有る作品が思い浮かびます。そして、我らのジャッキー・チェンが主演のこの「ザ・フォーリナー復讐者」もその1本だと言えます。監督は「007カジノロワイヤル」などの名匠マーティン・キャンベル、ジャッキー・チェンは製作と主演を兼ねています。そして敵対するは、急進派の活動家で、現在は北アイルランドの副首相リーアムを演じるのは、5代目007のピアーズ・プロスナン(アイルランド出身)。二大スターの初顔合わせです!
 ロンドン片隅でレストランを経営しているクワン(ジャッキー・チェン)は、ある日娘を送って行った時に爆弾テロに巻き込まれ、娘は目の前で亡くなってしまいます、そして北アイルランドの過激派が犯行声明を…、クワンは自ら復讐しようと決め、手がかりを求めて警視庁を訪ねるが話にならず、彼は元急進派の活動家で、現在は北アイルランドの副首相リーアム(ピアーズ・プロスナン)に目をつけ、真相を探って行きます。クワン、リーアム、過激派の三つ巴の戦いが…。という物語なのですが、なんともジャッキー・チェンが切なくて強い。さすがはジャッキー!衰えぬアクション。そしてそれに相反しての背中で演じる哀愁。演技という視点からも新境地を見せる世界が認める映画人としての真骨頂を存分に魅せてくれます。



復讐04


※カッパの勝手な採点は…、
映画で、学べる世界情勢?
七点半




カッパのみなソン
Selection vol.1184



ただいま、このひと言のために、旅に出る。
男はつらいよ お帰り寅さん
2019年日本



おかえり01

 サラリーマンを辞めて念願の小説家になった満男。今は妻に先立たれ、中学3年生の娘ユリと2人暮らし。最新刊の評判は上々ながら、どうしても次回作への意欲が湧いてこない。そんな中、妻の七回忌の法要で久々に葛飾の実家を訪れた満男。両親や近所の人たちと昔話に花を咲かせるが、思い出の中心にはいつも騒々しい伯父・寅次郎がいた。ある日、書店でサイン会を行った満男は、初恋の人・イズミと思わぬ再会を果たすのだったが…。(後は映画を観て下さいね)



おかえり02

 故・渥美清扮するフーテンの寅さんが毎回マドンナに恋しては、家族を巻き込み大騒動を繰り広げる巨匠・山田洋次監督による国民的人情喜劇「男はつらいよ」シリーズ。過去49作つくられた同シリーズが、第1作から50周年となる2019年、22年ぶりにスクリーンに復活して贈る記念すべきシリーズ第50作。小説家となった寅次郎の甥・満男と初恋の女性・イズミとの再会の物語を軸に、懐かしの面々が織りなす笑いと涙の人情模様が綴られる。寅さん自身も4Kデジタル修復された過去シリーズからの映像でふんだんに登場。キャストには倍賞千恵子、吉岡秀隆、前田吟、夏木マリ、美保純、佐藤蛾次郎、そして歴代最多マドンナの浅丘ルリ子らお馴染みの面々が再集結し、後藤久美子も本作で久々に女優復帰を果たした。



おかえり03


たわごと03
山田洋次からの手紙…。
 この企画、この映画が成り立った最大の理由は、故・渥美清さんや歴代マドンナのデジタル技術での出演じゃなく、満男のマドンナ(初恋の人)、泉・後藤久美子さんの女優復帰でしょう。後藤久美子さんへ送った、巨匠・山田洋次監督からの「手紙」…、かつてのヌーヴェルヴァーグの巨匠、フランソワ・トリュフォー監督が、出演者等に送ったと言われる「トリュフォーから手紙」と重なり合います…。そして見事に完成したこのシリーズ第50作は、往年の寅さんファンの期待を良い意味で裏切った…と思います。寅さんの過去の作品の再編集で「寅さん」を懐かしむのではなく、これは完全にその後の「男はつらいよ」なのです。もう少し掘り下げると、甥っ子満男の初恋を描いていく、第42作「男はつらいよ ぼくの伯父さん」からの繋がりだと言えます。(実は、ワタシ真っ盛りのやんちゃな寅さんよりも、この42作以降の晩年の寅さんの方が好きです。)



おかえり04

これが、やりたかったんだ…。
 初恋の人、泉との再会、そして別れ…、新たな一步を踏み出す満男。かつての寅さんの想い出と共に顧みるラストシーンで見せる涙…、こ、これは、そう、きっとワタシの大好きなあの名作「ニューシネマパラダイス」…。なるほど、そうなんだ、山田監督は、これをやりたかっただ…、とワタシなりの勝手な解釈で劇場でひとりウルウル…、お正月で寅さん?そう観客の殆どは、スミマセン、ワタシよりも年上の先輩方。なんでこの兄ちゃん、寅さん観て「泣いてるの?」と、きっと変に感じられた事だと思います。(苦笑) まぁ、それは兎も角、このシリーズ最新作は、過去を懐かしむのではなく、懐かしいに「ing」を付けた懐かしいの現在進行形であり、山田洋次監督からのこころ温まる贈り物です。ぜひご覧下さいね!



おかえり05


※カッパの勝手な採点は…、
日本のお正月は、やっぱり寅さんだ!
9点




カッパのみなソン
Selection vol.1183



すべて、終わらせる。
スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け
2019年アメリカ



夜明け

 カイロ・レンは、祖父ダース・ベイダーの遺志を受け継ぎ、銀河の圧倒的支配者となる。一方、類まれなフォースを覚醒させたレイは、伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーの想いを引き継ぎ、生きる英雄レイアや天才パイロットのポー・ダメロン、元ストームトルーパーのフィンらわずかなレジスタンスの同志たちとともに立ち上がる。スカイウォーカー家を中心とした壮大なサーガは、光と闇のフォースをめぐる最終決戦に託される…。(後は映画を観て下さいね)



夜明け02

 2017年に公開された「スター・ウォーズ最後のジェダイ」の続編にして、1977年に「スター・ウォーズエピソード4新たなる希望」が全米公開されて以来、スカイウォーカー家を軸に42年にわたって語り継がれてきた壮大な「スター・ウォーズ」サーガの完結編となるスペースアドベンチャー超大作です。キャストはデイジー・リドリー、アダム・ドライヴァー、ジョン・ボイエガ、オスカー・アイザックらレギュラー組の続投のほか、ルーク役のマーク・ハミルも再登場、さらにビリー・ディー・ウィリアムズ、イアン・マクダーミドが久々のシリーズ復帰を果たした。また、2016年に他界したレイア役のキャリー・フィッシャーも過去に撮影された未公開映像を使用して出演となった。監督は新三部作の1作目「フォースの覚醒」を手がけたJ・J・エイブラムスが再登板した。



夜明け01


たわごと03
ありがとう、そしてサヨナラ…。
 2020年最初に書かせて頂くのが、昨年の暮れに観させて頂いた、誰もが知ってるこの超大作。「誰もが知ってる…」と書きながら、実はワタシ達映画世代でもこのシリーズを完璧に理解してるファンは意外にも少ない?? 実はワタシも恥ずかしながらその一人、決して素人じゃないけれども、かといっていわゆるマニアとか通ではない…。ただ、映画を愛する一人として、もちろんこの「SWシリーズ」は大好きだし、決して忘れることのできないシリーズだと確信してます。そう高校2年の夏休み…、ジョン・ウィリアムズのあのテーマ曲に合わせて、「スター・デストロイヤー」が大画面の下部からゆっくりと競り上がる。そうあれから42年…、月日が流れ、時代も変わり、映画も進化しました。休むことなく何度も繰り広げられたSWシリーズ。それが良いのか悪いのか、そんなことは今更関係ない、そう今回が最後、最終話ってこと!ワタシ達世代の映画ファンは、この映画、このシリーズと共に、何らかの映画的時間を共有して来たといっても過言でしょう、それが幕を下ろす…、その現実を是非とも目撃してください!



夜明け03


※カッパの勝手な採点は…、
映画よ、フォースと共にあらんことを。
8点



2019.12.30 空母いぶき
カッパのみなソン
Selection vol.1182



運命の24時間。
空母いぶき  2019年日本



いぶき01

 20XX年、12月23日未明。沖ノ鳥島の西方450キロ、波留間群島初島に国籍不明の武装集団が上陸、日本の領土が他国に占領される事態に。海上自衛隊は直ちに小笠原諸島沖で訓練航海中の第5護衛隊群に出動を命じる。その旗艦は、自衛隊初の空母という存在から、“専守防衛”を巡って国論を二分する議論の的となっていた“いぶき”だった。航空自衛隊出身の艦長・秋津竜太一佐と、海上自衛隊生え抜きの副艦長・新波歳也二佐は、やがて想定を超えた戦闘状態に直面し、国の命運がかかったぎりぎりの判断を迫られていくのだったが…。(後は映画を観て下さいね)



いぶき02

 かわぐちかいじの大ヒット・コミックスを西島秀俊、佐々木蔵之介をはじめとする豪華キャストの共演で実写映画化したポリティカル・サスペンス大作です。近未来の日本を舞台に、国籍不明の武装集団によって日本の離島を占拠されるという事態が発生する中、自衛隊初の航空機搭載型護衛艦“いぶき”の乗組員たちを中心に、政府やメディア関係者を含む全国民が、それぞれの立場で未曾有の危機に立ち向かっていく姿を壮大なスケールで描き出す。監督は「沈まぬ太陽」「柘榴坂の仇討」の若松節朗。



いぶき03


たわごと03
最も身近な、「今そこにある危機」?
 尾道出身のかわぐちかいじ氏の原作漫画を完全映画化した、「ポリティカル・サスペンス」大作です。あまり聞き慣れない言葉ポリティカル・サスペンス(フィクション)…。物語を表現手段として、政治的事件、政治システム、政治学などについて語ることを特徴とする。「直接的に現実の社会を批判するか、あるいは架空の、時に奇想天外な世界を描く」だそうです。まさにこの映画、今の我が日本国民に問いかける疑問符…、ある日突然日本の離島が外国に占拠され、さらにバンバン攻撃を仕掛けてくる敵軍に対し、いかにして海上自衛隊が実戦で戦うか、そして政府はどう対応するのか…。これって正に明日起こっても、不思議ではない現実。日本映画の製作の限界に挑戦する映像と巧みな脚本でしっかりと問いかけてきます。



いぶき04

 と書きながら、これによく似た映画最近観た…?? あっ、そうです、「ハンターキラー 潜航せよ」(自分リンクでスミマセン…)です、この映画は、確かアメリカではなくイギリス映画、表現・製作(もちろん製作費)は異なりますが、これも「ポリティカル・サスペンス」ですよね、ただこちらイギリス映画は、「空母いぶき 」と比べて、かなり後味スッキリかつ迫力満点…。どちらも現代社会での戦争を架空に描いた問題作です。彼らの平和のための戦いをぜひ見比べてくださいね!!



ハンター02


※カッパの勝手な採点は…、
それぞれの思い、それぞれの答え…。
七点半



2019.12.21 Love Letter
いつかみた映画
【其の百五六】



拝啓 藤井樹様、あなたは誰ですか。
Love Letter vol.02
1995年 日本


Love letter01

 神戸に住む渡辺博子は、山の遭難事故で死んでしまった恋人・藤井樹の三回忌の帰り道、彼の母・安代に誘われ、彼の家で中学の卒業アルバムを見せてもらった。その中に樹の昔の住所を発見した博子は、今は国道になってしまったというその小樽の住所に手紙を出してみることを思い付く。数日後、博子の手紙は小樽に住む藤井樹という同姓同名の女性のもとに届いていた。「拝啓、藤井樹様。お元気ですか? 私は元気です」という手紙に心当たりのない樹は、好奇心から返事を書いてみることにした…。(後は映画を観て下さいね)



Love letter02

 天国の恋人に向けて送った一通のラヴレターがきっかけで、埋もれていた二つの恋が浮き彫りになっていくラヴ・ストーリーです。監督・脚本は今作が劇場用長編映画デビュー作となる岩井俊二。撮影は「夏の庭」の篠田昇。主演は中山美穂で、一人二役に挑戦して、ブルーリボン賞、報知映画賞、ヨコハマ映画祭、高崎映画祭などで主演女優賞を獲得した。共演は豊川悦司と、これが映画初出演となる酒井美紀、柏原崇ほか。ヨコハマ映画祭作品賞、監督賞、主演男優賞(豊川)、主演女優賞(中山)、撮影賞(篠田)、新人女優賞(酒井)を受賞した。95年度キネマ旬報ベストテン第3位、同・読者選出ベストテン第1位です。



Love letter03


たわごと03
長編映画デビュー作…、そして最高傑作。
 来年1月17日から岩井俊二監督の最新作「ラストレター」がいよいよ公開されます。主演は、岩井監督の大好きな松たか子さん、正に今が旬の広瀬すずさん、そして岩井監督じゃなく、我が奥さまが大好きな福山雅治さん、等々の超豪華メンバーでの映画化です。そして何よりも嬉しいのは、ワタシの大好きなこの映画「Loveletter」のアンサー映画だそうです。と言うことで、それまでに、今一度「おさらい」しなくてはと、TSUTAYAさんやGO!DVDなので少し画質は悪いのですが、我慢しての再鑑賞…。いや〜、何度観ても良いですね、ワタシ大好きです、この映画!きっと、ワタシ達世代の映画ファンの方で、この作品が、「ベスト1」だと言う方は、結構多いと思います。ワタシも当時、自分達の青春と少年期とを映画と重ね合わせながら涙ぐんだ事を憶えてます。
 今更なのですが、岩井監督ほど女性を美しく撮る監督はいないと思います、この作品でも主演の中山美穂さんの美しさ、と言う可愛さ、サイコーです。特にポスターにもなっているファーストシーン、雪景色の中での微妙なコントラストと絶妙のカメラワーク…、このシーンだけで、もう岩井ワールドへ、グイグイと引き込まれていきます。もちろんラブストーリーなのですが、構成がまた巧み…、上手すぎる。同姓同名・一人二役・過去と現在・神戸と小樽、そしてそれをつなぐ「手紙」…、一通の手紙から始まった自分さがし、前に進もうとする恋、振り返ることで再発見される初恋…等々 女心を描きながら、しっかりとオッサンの心をゲットしてます。いゃ〜、何度観ても、何歳になって観ても、すごく良いですね!ぜひ、この機会に再鑑賞して下さい。(1月17日夜9:00〜WOWOWの「岩井俊二映画祭」で放映されます。)



Love letter04


※カッパの勝手な採点は…、
「ラストレターの予告編」…、なかなか良いですね?

8点半




カッパのみなソン
Selection vol.1181



一身上の都合にて、主婦を退職させて頂きます。
妻よ薔薇のように 家族はつらいよ III
2018年日本



家族01

 三世代が賑やかに暮らす平田家。その家事一切を一人で担っているのが長男・幸之助の妻・史枝。“フラメンコ教室に通いたい”との思いを募らせながらも、家事に追われる忙しい毎日を送っていた。そんなある日、史枝一人を残して家族全員が出かけていた白昼の平田家に泥棒が入り、史枝がこつこつ溜めていたへそくりが盗まれてしまう。すると、へそくりの事実を知った幸之助は史枝に対して気遣いのない言葉を次々と浴びせ、史枝の溜まりに溜まった不満がついに爆発、家を飛び出して田舎の実家へ帰ってしまう。家の中に主婦がいなくなり、平田家はたちまたち大混乱に。身体の調子が悪い富子に代わって周造が慣れない家事に挑戦するのだったが…。(後は映画を観て下さいね)



家族02

 名匠・山田洋次監督が豪華キャストのアンサンブルで贈る大ヒット人情喜劇の第3弾です。今回は長男の妻・史枝が長年の不満を爆発させて家出してしまい、主婦不在となった平田家が大混乱に陥るさまをコミカルに描きます。出演は引き続き橋爪功、吉行和子、西村まさ彦、夏川結衣、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優。



家族03


たわごと03
日常に隠された、映画的事件?
 このシーリズも早三作目、さすがですね日本の巨匠、山田洋次監督。回を重ねる毎に物語により深みを増しそれぞれのキャラも定着、そうもちろん彼らは紛れもなく「家族」なのです。前作(パート2)は、少々シビアな無縁社会をテーマ、そして今回の3作目では「主婦への讃歌」をテーマに、平田家崩壊の危機をよりユーモラスに描き出します。「一家の主婦が不在となった平田家は大混乱に陥る」…、非常に分かりやすく、どこにでもありそうなリアルな話です。ただ、どこにでもありそうなネタを映画的に魅せる技術は、さすがです。脚本、演出、カメラワーク等々全てに於いて完璧ですね。そして今回は、真骨頂の地方ロケもより素晴らしい、史枝が家出した先は、長野県・茂田井にある実家。確か茂田井は『たそがれ清兵衛』のロケ地で、今回山田組としては約15年ぶりに訪れたそうです。そしてもう1箇所は、ワタシの大好きな瀬戸内…、ここは『東京家族』の撮影で訪れ、山田監督が「日本の原風景」と愛する広島県・大崎上島です。映画とロケ…、全国を各地を「映画の町」にした監督ですから、その辺の地方ロケとはひと味もふた味も違いますよ。大いに笑って、しみじみ泣けて励まされる…、昭和、平成、令和と生きてきたワタシ世代には人生の教科書、いや参考書のようなシリーズですね!是非ご覧下さい。



家族04



※カッパの勝手な採点は…、
そして、いよいよ帰ってきますね、寅さん!
8点



カッパのみなソン
Selection vol.1180



戦え、命尽きるまで!
安市城 グレート・バトル 
2018年韓国



グレート01

 西暦645年、唐の皇帝・太宗は朝鮮半島をも支配下に置くべく、自ら20万人を超える大軍を率い高句麗の都・平壌へと進撃を続けた。高句麗諸城の城主が次々と降伏・敗走する中、安市城の城主ヤン・マンチュンは、国を守るため、高句麗の民を守るためたった 5,000人の兵を率い、無謀とも言える孤立無援の戦いを挑むことを決意する…。(後は映画を観て下さいね)



グレート02

 唐による高句麗侵攻を題材に、大軍に立ち向かった高句麗・安市城の戦士たちを描いた歴史アクションです。『僕のヤクザみたいな恋人』などのキム・グァンシクがメガホンを取り、『銀魂』などのチャン・ジェウクが武術監督を担当。実際に存在した伝説の武将を“ザ・キング”などのチョ・インソンが演じ、ナム・ジュヒョク、パク・ソンウン、ペ・ソンウらが共演。



グレート03


たわごと03
日本よ、これが戦だ!
 悪化する日韓関係なんて関係ない、映画に国境はないと断固として言い切る自称映画ファンのワタシ…、もちろん観させて頂きました、『新感染ファイナル・エクスプレス』の製作陣が放つ韓国歴史アクション大作。5000人vs 20万人という圧倒的不利の籠城戦いに挑む男たちと女たちのドラマです。さすがは「魂の韓国映画」…、凄いです。物語は超シンプルなのですが、これが戦だ、これが映画だ!を怒濤のように見せつけます、昨今上映された邦画の大作「キングダム」も凄かったですが、これはそれ以上かも知れません? 韓国の史劇の超リアルで、大迫力の戦闘シーンは圧巻です。まぁ、百聞は一見にしかず、ぜひご覧下さい!理屈抜きに楽しめますよ。



グレート04


※カッパの勝手な採点は…、
映画のツボを見事に押さえてる!
8点



カッパのみなソン
Selection vol.1179



カラダが勝手にミュージカル♪
ダンスウィズミー 2019年日本



ダンス01

 子どもの頃からミュージカルが苦手だったOLの静香は、訪れた遊園地で怪しげな催眠術師のマーチン上田から、音楽を聞くとミュージカルスターのように歌って踊らずにはいられない催眠術をかけられてしまう。以来、所かまわず歌い踊ってしまうせいで恋も仕事も失ってしまう静香。既に遊園地にマーチン上田の姿はなく、途方に暮れた彼女は、マーチン上田のサクラをしていた千絵とともにマーチン上田の行方を追って全国を旅するハメになるのだったが…。(後は映画を観て下さいね)



ダンス02

 「ウォーターボーイズ」「ハッピーフライト」の矢口史靖監督が「グッモーエビアン!」「旅立ちの島唄~十五の春~」の三吉彩花を主演に迎えて贈るミュージカル・コメディです。ある日突然、謎の催眠術師によって音楽を聞くと体が勝手に踊り出すようになってしまったヒロインが繰り広げる大騒動の行方を描く。共演はやしろ優、chay、三浦貴大、ムロツヨシ、宝田明。



ダンス03


たわごと03
確かに、不思議な存在の「ミュージカル映画」。
 突然ですが、あなたはミュージカル映画は好きですか…、と尋ねられた事がある。その時は、もちろん大好きですと応えたものの、確かに微妙である。何せミュージカルですから、突然歌い出し、それまでの現実が行きなり架空のモノに…、そして何事もなく物語に…? そう「ミュージカル」そのものが幻想でありファンタジー。と思いつつも、やっぱり少し変。そんなモヤモヤ感を逆手にとったのが、このミュージカルようなミュージカル映画なのです?? 監督はもちろん、この手の映画を撮らせたら天下一品の矢口史靖監督。
 主人公を演じる三吉彩花は、宝田明演じるインチキ魔術師の催眠術に…、もちろん音楽鳴ると踊り出します、それも歴代の「ミュージカル映画」のように…、ではなく、その華麗な映像は、彼女の脳内映像。実際は回りを巻き込んだ彼女のワンマンショー。まずは、その定義をしっかりと理解し、物語は何故かロードムービーに…、本来の自分を取り戻すために彼女と彼女たちの冒険がはじまります。さすがは、矢口監督「ミュージカル映画」の手法を上手に生かした、おかしくて、楽しい、そして元気になる、青春映画に仕上がってます!!



ダンス04



※カッパの勝手な採点は…、
きっとあなたも、ミュージカルが好きになる!
七点半