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映画的旅情
【其の二十六】


漁師のおかみさんたちが始めた市場
久礼 大正町市場
2019年 9月



久礼01

 私事ですが、7月にかねてから病気療養中の母が他界…、それに伴う様々な事柄も何とか終えることができ、悲しみにふける間もなく、ふと気づくともう秋…。悲しいと言うより忙しかった日々、そして仕事も?休めてない!そんなこんなの鬱憤を糧にで、先週の三連休の初日に、兼ねてから行きたかった、お隣高知県の小さな町の市場「久礼 大正町市場」に行ってきました。お隣と言っても、徳島市内からクルマで約3時間、結構な距離です。愛猫「ユキちゃん」が居るので、基本日帰りじゃなきゃ行けない我が家の事情からすると、何とかギリギリの距離ですが、美味しいタタキと港町の風情を求めて行ってきました〜!!



久礼04

スーちゃん主演の「土佐の一本釣り」の舞台
 賑やかであったかい、漁師のおかみさんたちが始めた市場高知県西部の中土佐町・久礼へは、「カツオ一本釣り」の漁法で知られる、昔ながらの漁師町です。そして、青柳裕介さんの「土佐の一本釣り」の舞台。1980年には、前田陽一監督が田中好子(スーちゃん)主演で映画化。漁船が停泊する入り江の周りに漁師たちの家が立ち並ぶ様は、ノスタルジックな風情があり、2011年には漁師町として初めて、国の「重要文化的景観」に指定されています。映画の舞台で、なおかつ「高知で鰹を食べるならここ!」とキャッチフレーズ。もちろん頂きました、超新鮮のカツオのたたき!



久礼02

高知で鰹を食べるならここ!
 公式ホームページのトップのキッチが、「高知で鰹を食べるならここ!」と、シンプルで超ストレート。アーケード(市場)の一角にある「田中鮮魚店」で購入し、店の前の食堂で料理していただき…即、「いただきます」。獲れたてピチピチの高知の鮮魚が、不味い訳がない、もちろん高知(主に市内)で食べたタタキとは一味違う。ただ、二人揃っての「貧食」…。折角のタタキも写真程度しか食べられない。これって恥ずかしながら全部で、たったの1500円…。わざわざ徳島から来て、この程度の食欲で申し訳ないです。それでも暖かく笑顔で接してくれた、「久礼大正町市場」の皆様に大感謝です。本当に美味しかったです!



久礼03

カツオ出汁のところてん?
 美味しい鮮魚を頂いた後は、あっさりと市場の名物の「ところてん」。一見普通の普通のところてんなのですが、これがなかなか個性的で美味しい。今まで食べたことのない不思議な「ところてん」。「ところてん」が、と言うより出汁が旨い!そう、もちろん出汁は鰹。そして、その場でオッチャンが、「かぼす」擦ってふりかける。食べると言うより飲み干す、なかなか粋なところてんを頂きました!



久礼05


人情あふれる漁師街に…
10点




カッパのみなソン
Selection vol.1168



そこは音だけが〈見える〉戦場
ハンターキラー 潜航せよ 
2018年 イギリス



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 ロシア近海で米海軍原子力潜水艦が姿を消す。すぐさま“ハンターキラー”と呼ばれる攻撃型原子力潜水艦アーカンソーが捜索に向かう。艦を率いるのは現場たたき上げの異色艦長ジョー・グラス。やがてロシア国内でクーデターによりロシア大統領が監禁されたことが判明。米国大統領は、未曽有の危機を回避するため、ネイビーシールズの地上偵察部隊とアーカンソーの連携によるロシア大統領の救出を決断。しかしそれはアーカンソーにとっては、機雷原とソナー網が張り巡らされた絶対不可侵のロシア海域に潜航しなければならないというあまりにも過酷なミッションを意味していたのだが…。(後は映画を観て下さいね)



ハンター01

 「300スリーハンドレッド」「エンド・オブ・ホワイトハウス」等のジェラルド・バトラー主演で贈る潜水艦アクションです。ロシアでクーデターを企てた大臣によってロシア大統領が拉致され、第3次世界大戦勃発の危機に直面する中、ネイビー・シールズとともにロシア大統領を救出する前代未聞のミッションに挑む米軍潜水艦艦長の過酷な戦いの行方を描く。実際に米海軍原子力潜水艦の元艦長だったジョージ・ウォーレスと作家のドン・キースの共著によるベストセラーを映画化。共演は、ゲイリー・オールドマン、コモン、そして2017年6月に他界した「ミレニアム」シリーズのミカエル・ニクヴィスト。監督は南アフリカ出身の新鋭ドノヴァン・マーシュ。



ハンター05


たわごと03
潜水艦モノに、ハズレなし!
 結論からです、これお薦めです!と言うか、ワタシ的に凄く好きです。巷では、潜水艦映画に“はずれなし”と言われてますが、観るまでは、そんなのは昔の話、最近じゃ××でしょと思いや、「当たり」でした。私たち映画ファン世代の潜水艦モノの名作「レッド・オクトーバーを追え!」や「クリムゾン・タイド」が好きな人には、もちろんドンピシャなのですが、やっぱり往年の映画ファン必見の名作「眼下の敵」を彷彿せずにはいられないニクい演出。米国攻撃型原子力潜水艦アーカンソー艦長ジェラルド・バトラー、そしてロシア連邦原子力潜水艦コーニクの艦長ミカエル・ニクヴィストこの二人、まさにロバート・ミッチャムとクルト・ユルゲンスの再来…、もちろん、それ以外でも見所満載、少々出来すぎ的な所も多々ありますが、男のロマンを是非とも体感して下さいね!



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※カッパの勝手な採点は…、
かと言って、それほどの超大作ではない…。
8点



カッパのみなソン
Selection vol.1167



#廃病院
十二人の死にたい子どもたち 
2018年日本



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 それぞれに事情を抱え、廃病院の一室に集まった12人の未成年たち。彼らの目的は集団安楽死をすること。ところが12人だけのはずのその部屋には、すでに死体となった13人目がいた。彼は何者で、なぜここにいるのか。そして一体誰が殺したのか。互いに議論を重ねる中で、次第にそれぞれの死にたい理由が明らかになっていくとともに、疑心暗鬼を募らせていく12人だったが…。(後は映画を観て下さいね)



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 人気作家・冲方丁の同名ベストセラーを「トリック」「SPEC」の堤幸彦監督が杉咲花、新田真剣佑、北村匠海、高杉真宙、黒島結菜、橋本環奈ら人気若手俳優陣の豪華共演で映画化したミステリー・サスペンスです。安楽死を求めて廃病院に集まった10代の男女12人が、目の前に横たわる13人目の死体を発見して、謎と疑心暗鬼で混乱していくさまとその顛末を描き出します。



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たわごと03
十二人の美男美女たち
 それぞれが、様々な理由で死にたいと思っている12人のティーンエイジ…、ネットで招集された「廃病院」に続々到着。彼らの目的は集団安楽死。ところが、そこにはいるはずのない13人目がすでにベッドで眠りについていた…。このフレーズだけで凄く、興味深いと思いや、あれ、何なんだろ、この物足りなさ…?今を時めく若手俳優陣を起用した登場人物たちには、それなりに、それぞれの「死にたい理由」があり、まぁ、それも分からんでも無いのだけど、余りにも演技上手すぎて、逆に現実味にかける。物語が進むほどに謎に深みが無くなり、むしろ結末だけが一人歩き…。もちろん、名作「12人の怒れる男たち」へのオマージュなのでしょうが、さすがに厳しい…。ただ、最近の若手俳優さんたちは上手です、難しいワンシチュエーション会話劇を意図も簡単にやってのける演技力。頼もしいと言うよりも末恐ろしいと思う程のレベルの高さですよね!ただ、上手だけでは、「映画俳優」だ…、とも言えないのも現実でよね?



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※カッパの勝手な採点は…、
もう一工夫が、欲しかった…。
カッパ採点7点



カッパのみなソン
Selection vol.1166



もう一度つくれますか?いちど失くした家族。
かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発
2018年日本



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 夫の修平とその連れ子の駿也と東京で幸せな日々を送っていた晶。しかし夫が急死し、悲しみに暮れる駿也を抱え途方に暮れる。やがて晶は駿也を連れて鹿児島に一人で暮らす義父・節夫を訪ねる。鉄道の運転士として仕事一筋で、家族を顧みずに生きてきた節夫は、戸惑いつつも亡き息子の妻と孫を受け入れ、3人のぎこちない共同生活が始まる。そんな節夫との生活の中で、いつしか亡き修平の子どもの頃の夢であり、電車好きの駿也のためにもと、運転士を目指すと決意する晶だったが…。(後は映画を観て下さいね)



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 地域密着の地方鉄道をめぐって、繰り広げられる人々の心温まるハートフルな物語を描いた、RAILWAYSシリーズの第3弾です。鹿児島県と熊本県を結ぶ“肥薩おれんじ鉄道”を舞台に、愛する人を失った血のつながらない3人の家族の再出発を描く。主演は有村架純と國村隼、共演に桜庭ななみ、板尾創路、青木崇高。監督は「キトキト!」「旅立ちの島唄~十五の春~」の吉田康弘。



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たわごと03
地域密着型の成功例!
 全国の鉄道と家族の絆を題材にした「RAILWAYS」シリーズ第3弾です。今回は、鹿児島~熊本を結ぶ肥薩おれんじ鉄道を背景に、有村架純ちゃん演じる「女性運転士」のお話。もちろん彼女の奮闘記と共に家族が絆を形成していくさまを感動的に描いていきます。シリーズ第1作目は、島根が舞台の「RAILWAYS49歳で電車の運転士になった男の物語」。2作目は、富山が舞台の「RAILWAYS愛を伝えられない大人たちへ」…、そして今回は、鹿児島県阿久根市。映画の内容は兎も角、この作品、地域と鉄道を上手に活用した「地域密着型映画」として非常に良く出来ていると思います。今流行?のいわゆる、映画で「町おこし」して、ついでに「ロケ地巡り」してね…的な軽いノリじゃなく、鉄道と行政、そしして地元とが見事に一体化した地方じゃなきゃ出来ない映画に仕上がってます。もちろんタイトルが示す「RAILWAYS」は、様々な人生を描き出す素晴らしい素材であり、道標です。三部作と言わず?全国津々浦々の鉄道に纏わる愛の物語を描いて下さいね。



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※カッパの勝手な採点は…、
次回は、ぜひ四国ロケでお願いします!
七点半



カッパのみなソン
Selection vol.1165



妻たちの落とし前
ロスト・マネー 偽りの報酬 
2018年イギリス・アメリカ 〈日本未公開〉



マネー01
 
 数々の完璧な計画を実行し、贅沢な生活を手に入れた窃盗団の首領ハリー。ある日、彼はシカゴの犯罪組織のトップで市議会議員候補のジャマールから200万ドルを強奪。だが、逃走中にSWATの集中砲火を浴び、3人の仲間と共に命を落としてしまうのだった。未亡人となったハリーの妻、ヴェロニカは1ヵ月以内に夫が奪った金を返せとジャマールから脅される。そんな中、彼女はハリーが遺したノートから、彼が計画していた500万ドルの強奪計画を知る。彼女は命を守るため、同じく未亡人であるハリーの仲間の妻たちに計画を持ちかけ、決死の強盗作戦に挑んでいくが…。(後は映画を観て下さいね)



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 犯罪者の夫を亡くした女性たちが、犯罪チームを結成し運命に立ち向かうクライムサスペンスです。スティーヴ・マックィーン監督が『ゴーン・ガール』などの原作者のギリアン・フリンと共に脚本を手掛け、イギリスで放送されたテレビシリーズを映画化した。主演は『フェンス』などのヴィオラ・デイヴィス、チームのメンバー役にミシェル・ロドリゲス、エリザベス・デビッキ、シンシア・エリヴォが集結。さらにコリン・ファレル、リーアム・ニーソンらが脇を固める。



マネー03


たわごと03
日本未公開は、もったいない!
 「それでも夜は明ける」でアカデミー賞監督賞を受賞したスティーブ・マックィーン監督作品です。主演の未亡人達は、もちろん、リーアム・ニーソン、コリン・ファースに、何と大御所ロバート・デュバルまで!なんとも豪華な配役です。なのに日本未公開?理由は分かりませんが、公開が突然中止…。何故か不幸な作品となってしまったこの作品。ワタシ的には結構イケてます。何よりも、脚本が斬新。この手の映画(クライムサスペンス)は、どれもよく似通った、何処かで観たような作品が多いのですが、この切り口は、ワタシ的には初めてです。ただ、何故か説明不足?あまりに描きすぎるのもどうかなぁ…と思いますが、この作品に関しては、もう少し、一つひとつを説明してくれた方が有り難いです。特に序盤が、分かりにくい。登場人物を把握出来ない苛立ち…。物語が多面的に仕込まれているので仕方ないのでしょうが、もう少し「なるほど感」が欲しかった…!ワタシ思うのですが、これ日本映画としてリメイクすると結構おもしろい素材のような気がします。テーマが日本人的?だし、製作費も「そこそこ」で大丈夫そう?映画カッパの勝手な妄想です。



マネー04


※カッパの勝手な採点は…、
原題は、「WIDOWS 未亡人たち」。
七点半



2019.08.24 HOUSE ハウス
いつかみた映画
【其の百五五】



大林劇場版映画、第一作!
HOUSE ハウス 
1977年 日本



ハウス01

 中学生のオシャレは、今日も仲間のファンタ、ガリ、クンフー、マック、スウィート、メロディーたちと間近になった夏休みのことをワイワイ話している現代っ子。オシャレが学校から帰ると、イタリアから父が帰国していた。父は彼女に、自分の再婚の相手だと言って涼子を紹介する。新しい母など考えてもいないオシャレにとっては、これはショックだった。自分の部屋にもどって、ふと思い出したオバチャマのところに手紙を出し、夏休みに仲間と行くことにする…。(後は映画を観て下さいね)



ハウス02

 CF界の鬼才・大林宣彦が初めて手がける劇場用映画で、7人の少女と奇妙な羽臼屋敷を中心に幻想的ななかにスラプスティックな面とブラックユーモアを織りまぜて描くオカルト映画です。脚本は「ホテル強制わいせつ事件 犯して!」の桂千穂、監督は大林宣彦、撮影は阪本善尚がそれぞれ担当。



ハウス03


たわごと03
嫌よ嫌よも好きのうち…。
 WOWOWさん、ありがとう!先日のノンフィクションW「大林宣彦&恭子の成城物語 ~夫婦で歩んだ60年の映画作り~」のオンエアーに伴い、大林映画(劇場版)の記念すべき第1作、「HOUSEハウス」等々がオンエアーされました。久しぶりにと言うか、初上映から初の再鑑賞です。(自分でもビックリ)今でも鮮明に覚えてますよ、高校1年の夏休みに地元・徳島東宝で観させて頂きました。そして激怒し、当時の映画日記(ロードショーの付録)に、「こんなの映画じゃない、邦画をバカにするな!」と記載したことも今でも鮮明に憶えてます。まぁ、当時のくそ真面目な?? 映画少年としては、やっぱり無理でしょうね。映画的手法だけではなく、映画会社として戦略?? 映画を売ると言うより、「大林宣彦」を売る広報戦略も、無垢な少年(今はオッサンです)には、好きになれなかったのでしょうね?? (現仕事と超矛盾してます) そんな矛盾だらけのこの記念すべき作品…。やっぱり凄いです、自らを映像の魔術師と語り、愛娘が発案した奇抜はアイデアと乱雑でかつ繊細な演出と編集。時代と共に色あせるのではなく、寧ろ新しさを感じる…、不思議な作品です。不思議と言えば、創刊100年を迎えた映画雑誌「キネマ旬報」企画した年代別のベスト・テン「1970年代日本映画ベスト・テン」では、堂々の5位(当時は枠外の第21位)!時代が映画に追いついてきた…、大林映画の凄さを痛感させられました。



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※カッパの勝手な採点は…、
語りきれない、想いで溢れてます。
8点





2019.08.14 サスペリア
カッパのみなソン
Selection vol.1164



決してひとりでは見ないでください。
サスペリア 2018年イタリア・アメリカ



サスペリア01

 1977年、ベルリン。世界的舞踊団“マルコス・ダンス・カンパニー”のオーディションを受けるためにアメリカからやって来たスージーは、カリスマ振付師マダム・ブランの目に留まり、晴れて入団を許される。折しも舞踊団では主力ダンサーのパトリシアが謎の失踪を遂げる事件が起きていて、彼女のカウンセリングに当たっていた心理療法士のクレンペラー博士がその行方を追って独自の調査を進めていた。そんな中、マダム・ブランに才能を見出されたスージーは、目前に迫った次回公演の大役に大抜擢されるのだったが…。(後は映画を観て下さいね)



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 ダリオ・アルジェント監督による1977年の名作ホラーを「ミラノ、愛に生きる」「君の名前で僕を呼んで」のルカ・グァダニーノ監督がリメイク。アメリカの若手ダンサーが入団したベルリンの舞踊団を舞台に、ダンサーの失踪をはじめ次々と不可解な出来事が起こる中、舞踊団に隠された恐ろしい秘密が徐々に明らかになっていくさまをアーティスティックな筆致で描き出す。主演は「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」のダコタ・ジョンソン。共演にティルダ・スウィントン、ミア・ゴス、ジェシカ・ハーパー、クロエ・グレース・モレッツ。またカリスマ振付師役のティルダ・スウィントンは“ルッツ・エバースドルフ”という俳優名で男性心理療法士クレンペラー博士も演じて話題に…。



サスペリア03


たわごと03
これは、なかなか、手強いぞ…??
 「決してひとりでは見ないでください。」…映画の内容は兎も角、この宣伝用のキッチコピーは、今でも鮮明に覚えてます。そう、1977年の名作「サスペリア」のリメイクと言うか、リブート??と言うか、はてさて?全くの別物と言った方がいいこの作品は、実に凄いです。と言っても何が凄いのか、非常に説明しにくい。怖いと言えば怖い、キモいと言えばキモいし不気味、かといってゲテモノではなく、社会性かつ芸術性に溢れている。そして何よりも映画としての空気感が素晴らしい。正直、理解不能のシーンも多々在り、しっかりと物語を楽しむべきモノではない。それでもグイグイと見入ってしまう映像のチカラ。暑い夏の夜に、2時間越え(尺)の恐怖を是非とも体感してみて下さい!!



サスペリア04


※カッパの勝手な採点は…、
タランティーノが、大好きらしい!
七点半





2019.08.04 天気の子
カッパのみなソン
Selection vol.1163



僕と彼女だけが知っている、世界の秘密についての物語
天気の子 2019年日本



天気01

 天候が不順で雨が降り続く夏の東京。離島の実家を家出した高校生の森嶋帆高は、なかなかバイト先を見つけられず、東京の厳しさに打ちのめされかけていた。そんなとき、小さな編集プロダクションを経営する須賀圭介に拾われ、住み込みで働くことに。さっそく事務所で働く女子大生の夏美とともに、怪しげなオカルト雑誌のための取材を任された帆高。やがて彼は、弟とふたりで暮らす明るい少女、天野陽菜と出会う。彼女にはある不思議な能力があった。なんと彼女は、祈るだけで雨空を青空に変えることができるのだったが…。(後は映画を観て下さいね)



天気02

 大ヒット・アニメ「君の名は。」の新海誠監督が再び川村元気プロデューサーとタッグを組んで贈るファンタジー長編アニメーションです。天候の調和が狂っていく時代を舞台に、不思議な能力を持つ少女と出会った家出少年が運命に翻弄されながら繰り広げる愛と冒険の物語を描きます。声の出演は主人公の少年少女に醍醐虎汰朗、森七菜。小栗旬、本田翼、倍賞千恵子、平泉成ら豪華キャストが脇を固てます。



天気03


たわごと03
これが、新海誠だぁ !?
 この前アップした「太陽の王子ホルスの大冒険」は、1968年…。さすがに半世紀以上経つとアニメの技術も技法も進化しましたね。どちらかと言えば手造り感満載の新海アニメだったのですが、大ヒットした前作「君の名は。」から驚くほどパワーアップしましたよね、特に今回は、250億円越えを達成した超ヒット作の次作なので、日本アニメ界のエキスパートたちが最高の表現力で各部の製作に携わったはず?実はワタシ的に凄く気になったのは、エンドロール見つけた、「山本二三」というクレジット。劇中の描かれた空には、「二三雲」とも呼ばれる、ボリューム感のある雲…、さすがの新海君も大先輩の山本二三先生に頼ったのかなぁ…と思うと、何となく嬉しくなってきました。ところで、話は変わりますが、肝心のこの最新作の出来映えは…、と言うと巷ではかなり賛否両論ですよね。まぁ、そうでしょ、あのラストと言うか結論で有りはじまり…。ただ、ワタシ的には「君の名は。」より、こっちが好き!この何となく、程よい居心地の悪さ(こんな表現でゴメン)が、新海さん?彼らしい…。多才なスタッフ、巨額の製作費、興行的プッシャー…等々 そんなこんな状況でも彼らしい作品を見ることが出来ました。彼が描く、こっち側の世界に何故かホッとしました。



天気05


※カッパの勝手な採点は…、
雨の描写は、彼の真骨頂!
七点半


いつかみた映画
【其の百五四】



ジブリの原点?
太陽の王子 ホルスの大冒険 
1968年 日本



太陽01

 病弱な父親と、人里離れた浜辺で暮らしていたホルス。ある日、ホルスは狼の群れに襲われるが、たまたまそこで昼寝をしていた岩の巨人モーグに助けられる。そのお礼にモーグが以前から苦しんでいた肩のトゲを抜いてやるが、そのトゲは“太陽の剣”と呼ばれる剣だった。モーグから太陽の剣を譲り受けたホルスは「その剣を使いこなすことができたなら、おまえは人々から“太陽の王子”と呼ばれて尊敬されるだろう」と告げられる。やがて父親は「人間の世界に戻れ」と言い残して他界。遺言に従って相棒の小熊とともに旅立ったホルスは、モーグや謎の少女ヒルダの力を借りて、魔王グルンワルドと対決することになるのだが…。(後は映画を観て下さいね)



太陽02「まんがまつり」の原点!
 東映動画製作の日本の劇場用アニメ映画です。公開は1968年7月21日、上映時間82分 『東映まんがパレード』 (のちの『東映まんがまつり』)の一本として上映されました。製作を宮崎駿と大塚康雄のコンビが手掛け、演出は高畑勲が担当。完成までに約3年の歳月を要したという劇場用アニメーションで、宮崎駿と高畑勲が出会い、日本のアニメ映画に初めて作家性が持ち込まれた記念すべき作品だとも言えます。


たわごと03
高畑勲、宮崎駿。そして、奥山玲子!
 毎日楽しみ観させて頂いている、連続テレビ小説「なつぞら」も、主な登場人物が出揃いましたね。もちろん、なっちゃんのモデル奥山玲子さん、中川大志さん演じる、講釈垂れのイケメン・坂場一久(高畑勲)、新人なのに少し厚かましい、染谷将太さん演じる神地航也(宮崎駿)、そして宮崎氏の奥さまとなる、三村茜(大田朱美)は、元AKBの渡辺麻友さんが演じてます。もちろん、その他にもワクワクする人達がモデルとなってるので、アニメファンにはたまらなく嬉しい朝ドラとなってま〜す。と勝手に盛り上がっているワタシなのですが、実は、WOWOWさんが、なかなか粋なシゴトをしてくれました。1968年の名作長編まんが映画「太陽の王子 ホルスの大冒険」のデジタル修正版をフルオンエアー。子どもの頃には何度かテレビの再放送で観ましたが、まさか大人(かなりオッサンですが…)になって、鑑賞できるとは…!? これも「なっちゃん」効果の賜物でしょうね!


太陽03

日本アニメの原点が、そこにある!
 今から、半世紀以上前に創られたこのアニメ、いやいや長編まんが映画…。もちろん最新のアニメ技術とは程遠い作画力なのですが、そんなの関係ないです、むしろそれ以上です!動きもスピーディだし、カット割りも多彩で斬新。キャラクターも生き生きしてて、実は半世紀前に「ジブリ作品」は仕上がっていたと言っても過言ではない出来映えです。演出・高畑勲、作画監督・大塚康生、場面設計・美術設計、宮崎駿、原画:森康二、奥山玲子、宮崎駿 等々。それぁ、面白くないワケが無いですよね!蒼々たるメンバーによる、当時としては、きっと挑戦的かつ意欲的な、まんが映画だったのでしょうね。アニメは、子どものモノ(子ども目線)の姿勢はしっかりと貫いてますが、物語が凄い…。単純な勧善懲悪ではなく、その時代をしっかりと描いています。なんと言っても、悪魔の妹・少女ヒルダの心の内面(孤独と葛藤)です。この少女を子どもまんが映画に登場さすこと…、この企画にOKを出した上層部も偉いが、それを貫いた彼ら達の勇気に感服します。実は、半世紀も前から日本アニメの戦いは始まってたのですね?日本アニメのターニングポイントで、歴史的作品です。アニメファンなら必見です。



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※カッパの勝手な採点は…、
興行的には、どうだったのだろう?
8点



カッパのみなソン
Selection vol.1162



歌って、恋して、傷ついて…、私は生まれ変わる。
アリー スター誕生 
2018年アメリカ



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 ウェイトレスとして働きながらも歌手を夢見るアリーだったが、なかなか芽が出ず自信を失いかけていた。そんな時、場末のバーで歌っていたアリーの前に、世界的ロックスターのジャクソンが現われる。彼はアリーの歌声に惚れ込み、彼女を自身のコンサートに招待する。そして、いきなり大観衆が見つめるステージにアリーを呼び込み、一緒にデュエットを披露し、観客からの喝采を浴びる。これをきっかけにアリーは一気にスターへの階段を駆け上がっていくとともに、ジャクソンとも深い愛情で結ばれていくのだったが…。(後は映画を観て下さいね)



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 これまでにも何度もリメイクされてきた1937年の名作「スタア誕生」を原作に、世界的歌姫レディー・ガガが映画初主演を果たし、相手役を務める「世界にひとつのプレイブック」「アメリカン・スナイパー」のブラッドリー・クーパーが記念すべき監督デビューを飾った感動の音楽ドラマ。歌手を夢見る一人の女性が、国民的人気ミュージシャンに見出されたのをきっかけに、瞬く間にスターダムへと駆け上がっていくさまと、その中で皮肉な運命が交差していく2人の間に芽生えた愛と葛藤の行方を、レディー・ガガの圧巻のパフォーマンスとともに描き出します。



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たわごと03
名作は、幾度も繰り返される…。
 映画ファンにはお馴染みのこのタイトル…、今回で実に3回目のリメイク、ストーリーの大筋こそ従来作品を継承しつつもレディー・ガガの圧倒的な歌唱力と存在感、そしてブラッドリー・クーパーの熱演と監督としての熱い思い入れがビシビシと伝わる力作です。

■スタア誕生 (1937年)  
 ウィリアム・A・ウェルマン監督、ジャネット・ゲイナー、フレデリック・マーチ主演
■スタア誕生 (1954年)  
 ジョージ・キューカー監督、ジュディ・ガーランド、ジェームズ・メイソン主演。
■スター誕生 (1976年)  
 フランク・R・ピアソン監督、バーブラ・ストライサンド、クリス・クリストファーソン主演。

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 ▲ スター誕生 (1976年)  バーブラ・ストライサンド

 〜となるこの作品は、1937年度版「スタア誕生」をリメイクした3度目の作品です。なんと過去3作すべてがアカデミー賞、ゴールデングローブ賞などの映画賞で有力部門を争っており、その力は世紀を跨いでも健在だったようです。製作・監督・脚本そして主演を務めたブラッドリー・クーパーは、この作品のために4年の歳月をかけて準備と役作りに挑んだということで、クーパーはボーカルレッスンや楽器演奏の特訓も受けたのだとか。それにしても歌旨い、旨すぎです!レディー・ガガ様の歌唱力は音楽に疎いワタシでも知ってますが、彼の歌唱力はそれ以上の何かを感じさせます。クーパーの歌唱力に驚いて、ガガ様の演技力に仰天?? 半端じゃない器用さに脱帽です。ただ、とあるニュースで知りましたが、映画に入れ込み過ぎたことが原因で、「ブラッドリー・クーパーとイリーナ・シェイクが破局」…。まぁ、それとこれとは違うかも知れませんが、彼にとってのこの作品は、きっと人生を揺さぶる程の作品だったのでしょうね?是非とも彼の魂の逸品をご覧ください。



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※カッパの勝手な採点は…、
76年度版のバーブラの熱唱も観てみたい!
8点