カッパのみなソン
Selection vol.1059



孤独をブチ壊せ!
あゝ、荒野 前篇
2017年 日本



荒野01

 少年院上がりの新次は裏切り者の裕二に殴りかかり、逆にプロボクサー・デビューを果たした裕二に返り討ちにされてしまう。吃音と赤面対人恐怖症に悩む建二が偶然居合わせ、倒れかかった新次を助け起こす。その一部始終を目撃していた元ボクサーの堀口は、2人を自分の運営する歌舞伎町のジムにスカウトする。こうして新次は自分を捨てた母へのやり場のない怒りと裕二への復讐を胸に、一方の建二は自分を無理やり韓国から連れてきた暴力的な父親に対抗するため、互いに切磋琢磨しながら厳しいトレーニングに打ち込んでいくのだった…。(後は映画を観てください)



荒野00

 「二重生活」の岸善幸監督が寺山修司の同名小説を「溺れるナイフ」の菅田将暉と「息もできない」のヤン・イクチュンを主演に迎え映画化した大作青春ドラマ。劇場公開に際しては前後篇に分けて上映。本作はその前篇。2020年の東京オリンピック後を舞台に、運命的に出会い、それぞれの思いを胸にプロボクサーを目指して突き進む2人の若者の絆と宿命を、彼らを取り巻く人々との人間模様と共に綴ります。



荒野03


たわごと03
少しだけ未来だけど、昭和だ。
 1966年を舞台にした小説を東京オリンピックが終わった1年後の2021年に時代設定を変えて、チョツト先の新宿の裏側社会で、もがきながら生きる2人の青春を描く問題作です。もちろん原作は、昭和の鬼才・寺山修司先生。なので、もちろん、その辺のアイスクリームみたいな青春映画とは、まったく違う昭和の香りがプンプンする不透明感満載のドロドロの青春映画。2020東京オリンピックが終わり、日本の経済は祭りの後の静寂と腐敗、そんな東京・新宿に暮らす2人の青年…、菅田将暉演じる新次は、父は自殺、その後母に棄てられ孤児院で育つ、野生的な性格で少年院帰り。チャン・イクチュン演じる健二は、母が韓国人、父は日本人。床屋で修行中の彼は吃音症で対人恐怖症。そんな母に捨てられた過去を持つ2人がふとしたきっかけでボクシングを始める…。そう、ここまでは70年代のスポ根漫画を思わすベタな設定なのですが、さすがと言うか、それぁ、寺山修司先生です、汗と涙では許してくれませんよね。実は、この映画…、前後編で約5時間の大作。ワタシもまだ、前編を観ただけなので、なんとも言いようのない、モヤモヤ感とココロの騒めきだけなのですが…。まずはぜひ、この「前編」をご覧ください。そして感じてください、彼らの叫びを!ただし、菅田将暉さん目当ての奥さんやご家族での鑑賞は、要注意ですよ?



荒野02



※カッパの勝手な採点は…、
菅田将暉は、昭和がよく似合う!
8点





2017.11.03 スプリット
カッパのみなソン
Selection vol.1058



恐怖は「分裂(スプリット)」する。
スプリット  2017年 アメリカ



スプリット01

 ケイシー、クレア、マルシアの女子高生3人は、友だちの誕生パーティの帰り道に見ず知らずの男に拉致監禁されてしまう。やがて鍵の掛かった薄暗い密室に閉じ込められていた3人の前に、誘拐犯が女性の格好で現われる。その後も潔癖症の青年や9歳の無邪気な少年など、現われるたびに格好ばかりか性格まで変ってしまう誘拐犯。なんと、男には23もの人格が宿っていた。そしてさらに「ビースト」と呼ばれるもっとも恐るべき24番目の人格も潜んでいたのだった…。(後は映画を観てください)



スプリット02

 M・ナイト・シャマラン監督がジェームズ・マカヴォイを主演に迎えて贈るサスペンス・スリラーです。23人もの人格を持つ多重人格の男に誘拐監禁された3人の女子高生を待ち受ける戦慄の恐怖と驚きの顛末をスリリングに描き出します。共演はアニヤ・テイラー=ジョイ、ベティ・バックリー。



スプリット03


たわごと03
誘拐された女子高生3人vs誘拐した男23人格
 スミマセン、私事ですが…。先週末から頭が痛く、頬がピリピリする症状が、未だ「花粉症」たるモノを患った事がなく、きっと秋の花粉症だと思いや、何と「帯状疱疹」?よくわからないのだけど、左頬にブツブツとした赤い発疹ができて、それがもとで頭がガンガンに痛い。瞬きしても鈍痛が…。原因は、疲労・ストレス、そして高齢化!! (情けない…) まぁ、そんなこんなでかなりブログが、おろそかになってしまいました。(スミマセン) それでも何とか、頭痛と戦いながら観たのが、このM・ナイト・シャマラン監督の最新作「スプリット」。確かこの前見た「ヴィジット」が、かなり完成度が高かっただけに、それなりの期待感で観させて頂きました。冒頭いきなりの誘拐シーンから始まり、23人格を持つ人格による拘束。ナイト・シャマラン監督らしい巧妙な技法による恐怖感。そして何よりの圧巻は、ジェームズ・マカヴォイの演技を超えた表現力。長回しのワンシーンで、変わっていく人格…。この演技だけで十分映画として成り立ってます。是非ともシャマラン監督の罠にハマってください!?



スプリット04


※カッパの勝手な採点は…、
早く、日常に戻らなくては…。
カッパ採点7点




カッパのみなソン
Selection vol.1057



ファミリーが…
ワイルド・スピード ICE BREAK 
2017年 アメリカ



アイス01

 束の間の平穏を味わうドミニク、レティら固い絆で結ばれたファミリーたち。ところが誰よりもファミリーを大切にしてきたドムのまさかの裏切りでホブスが投獄され、ファミリーは崩壊の危機に…。そしてドムの背後には謎の女サイバーテロリスト、サイファーの存在が。ドムの暴走を止め、連れ戻そうとするレティたちだったが、到底太刀打ちできない。そこで最後の手段として、ファミリーは宿敵デッカード・ショウに協力を要請するが…。(後は映画を観てください)



アイス02

 世界的大ヒット・カー・アクション「ワイルド・スピード」シリーズの第8弾です。謎の女サイバーテロリストと手を組んだドミニクの裏切りでファミリーが最大の危機を迎える中、世界各地を舞台に繰り広げられるファミリーとドミニクの攻防の行方と彼らの運命を壮大なスケールで描き出す。キャストにはヴィン・ディーゼル、ドウェイン・ジョンソン、ミシェル・ロドリゲス、ジェイソン・ステイサムらお馴染みのメンバーに加え、シャーリーズ・セロン、スコット・イーストウッドらが新たに参加。監督は「ミニミニ大作戦」「ストレイト・アウタ・コンプトン」のF・ゲイリー・グレイ。



アイス03


たわごと03
勝てば官軍、負ければ賊軍。
 2001年に第1作が誕生した、世界的大ヒットシリーズ「ワイルド・スピード」シリーズ第8弾です。ポール・ウォーカーの悲劇的な死もあってか、第7作「ワイルド・スピード SKY MISSION」(2015年)では、なんと世界興行収入500億円を超える大ヒット。そして、今回の最新作も、それ以上の超大作。今回は、主人公ドミニク(ヴィン・ディーゼル)が“ファミリー”を裏切る…?ある意味「禁じ手」的な過激な切り口。まぁ、正直ストーリーなんてどうでもいいのが、この映画の醍醐味なのですが、007もビックリのますますパワーアップするカーアクションと巨大化する敵。核ミサイルに原子力潜水艦…。一体彼らファミリーは、どこに行くのだろう?? 今後の展開が、楽しみと言うより…、怖いです!?



アイス04



※カッパの勝手な採点は…、
面白ければ、良いのです?
カッパ採点7点





カッパのみなソン
Selection vol.1056



奴らを追え。
マローダーズ 襲撃者 
2016年 アメリカ



マローダーズ01

 白昼堂々銀行強盗が発生する。犯人グループは不気味なマスクを被り、機械音声で銀行員や居合わせた顧客に指示を出し、一切の無駄のない作業で銀行を後にした。強盗たちが銀行に侵入する際に、不運にも鉢合わせとなった銀行員が犠牲となった。事件を担当するFBI捜査官モンゴメリーの班は現場に駆けつけるが、所轄の刑事が証拠となる指紋などを持ち帰ったことを聞き激怒する。そんななか、他の銀行でも同グループによる銀行強盗が発生する。ここでは胸を撃たれた警備員が重傷を負う。一見、同一犯によるただの銀行強盗かと思われたが、二つの現場から同一人物の指紋が採取される…。(後は映画を観てください)



マローダーズ02

 「ダイ・ハード」シリーズのブルース・ウィリス主演のクライム・アクション活劇です。出演は、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのデイヴ・バウティスタ、「マン・オブ・スティール」のクリストファー・メローニ、「プラダを着た悪魔」のエイドリアン・グレニアー。監督は、「エクストラクション」のスティーヴン・C・ミラー。



マローダーズ04


たわごと03
浅そうで、深い…。でも分かり辛い?
 衝撃のファーストシーン、凄く良いですね。雨の中の銀行強盗…。テンポ良く、オーソドックスなのですが、これが映画だ!のワクワク・ハラハラ感満載。なのですが、その後の展開が余りにも複雑で無駄が多すぎ、主演のブルース・ウィリスも大物役で主演してますが、彼らしさに欠けます。数年前の他国での特殊レンジャー部隊の掃討作戦が絡んで、銀行襲撃事件と海外での人質奪還なのか、理解できないレンジャー部隊の軍人のいざこざ…。この前観た、「ブラッド・ファーザー」とは全く逆で、奥深そうで、実は浅い。何もかも詰めすぎ、欲張りすぎの、あまり良くない映画(スミマセン)の見本みたいですね!?



マローダーズ03


※カッパの勝手な採点は…、
何もかもが、紙一重なんです。
六半




カッパのみなソン
Selection vol.1055



父親に残されたのは…。
ブラッド・ファーザー 
2016年 フランス



ブラッド01

 長らく刑務所生活を送り、今はボロボロのトレーラーハウスでアル中のリハビリをしながら細々と暮らしているジョン・リンク。ある日、何年も行方不明だった一人娘のリディアから助けを求める電話が入る。誤ってギャングの恋人ジョナを撃ってしまい、ギャングと警察の両方から追われているというのだ。そこで愛娘を守るため、かつてアウトロー時代に培った禁断のサバイバル術を駆使して彼らに対抗する決意を固めるジョンだったが…。(後は映画を観てください)



ブラッド00

 メル・ギブソンがギャングに追われる愛娘を守るため、アウトロー時代の知識とテクニックを駆使して決死のサバイバルを繰り広げる元犯罪者の父を演じるサスペンスアクションです。共演はエリン・モリアーティ、ディエゴ・ルナ、ウィリアム・H・メイシー。監督は「アサルト13要塞警察」「ジャック・メスリーヌ・フランスで社会の敵 No.1と呼ばれた男」のジャン=フランソワ・リシェ。



ブラッド04


たわごと03
マッドマックス復活!
 フランス映画に、メル・ギブソン?そんな浅はかな疑問をあっという間に忘れ去り、オールドファンにはたまらない、この名優メル・ギブソン復活活劇を堪能する事でしょう。「リーサル・ウェポン」や「マッドマックス」を彷彿しつつも、老いてボロボロのメル・ギブソンの魅力を再発見、そして、今回のこの爽快なフランス製アクション映画での彼の立ち位置は、元CIAでも、世界を救うヒーローではなく、只のアル中の元犯罪者でアルコール中毒リハビリ中で、住居はトレーラーハウス。そして仕事はタトゥー彫り…。その上この作品の貴重なヒロインでメル・ギブソンの娘も、決して褒める事のできない超問題のワル女? 世間的には××のこの2人なのですが、これがまた、なかなか良いんです。2人の会話とその距離感が、実に絶妙かつ身近。ヒーローは正義でも悪でもなく、真の愛情なのだを超ストレートで、ど真ん中に放り投げてくれます。シンプルかつ奥深い味わい、絶品フランス映画です!!



ブラッド02


※カッパの勝手な採点は…、
お得な、レンタル作品ですよ!
8点