Selection vol.496



愛に負けるか。欲に勝か。
マッチポイント　
2013年イギリス・アメリカ・ルクセンブルグ




　ロンドン。アイルランド人のクリスは英国の上流階級に憧れる野心家。特別会員制テニスクラブでコーチの職に就くと、すぐさま大金持ちのトムと親しくなります。クリスに一目惚れしたトムの妹・クロエは親族のパーティに彼を招待します。クリスはそこでアメリカ人のノラと出会う…。その挑発的な態度と魅惑的な容姿に惹かれるクリス。しばらくしてクリスとクロエは交際を開始し人生を賭ける仕事がしたいという彼の思いをクロエは企業家の父・アレックに伝えアレックは自分の会社の管理職を与えます。絶好のチャンスを手に入れたクリス。しかし、どんな時もノラのことが頭を離れない…。（後は映画を観て下さい）






　ウディ・アレン監督がホームタウンのニューヨークを離れ初めてロンドンで撮影を行なったラブサスペンスです。イギリスの上流社会を舞台に欲望や愛憎渦巻く人間関係の中「運」に翻弄される人々の姿を濃密かつスリリングに描きます。主演は「ベルベット・ゴールドマイン」のジョナサン・リース・マイヤーズ。共演には、圧倒的な存在感でウディ・アレンの新たなミューズとして次回作への出演も決定したスカーレット・ヨハンソンが熱演してます。



想定外のウッディ・アレン…。
　この映画は、もちろんウッディ・アレン作品ですが、良い意味で裏切られた映画です。中盤まではセクシーでドキドキで、それ以降は、正にサスペンス。急展開にハラハラ・ドキドキし、さすがに見事なウッディ・アレン監督の演出…、ウッディ・アレンが少々苦手なワタシでも十二分に楽しめました。





※肝心の映画は…、
スカーレット・ヨハンソンの存在感…。