2014.09.18 Love Letter
いつかみた映画
【其の百十二】



拝啓、藤井樹様。あなたは誰ですか。
Love Letter 1995年日本レター0001

 神戸に住む渡辺博子は山の遭難事故で死んでしまった恋人・藤井樹の三回忌の帰り道、彼の母・安代に誘われ彼の家で中学の卒業アルバムを見せてもらいました。その中に樹の昔の住所を発見した博子は今は国道になってしまったというその小樽の住所に手紙を出してみることを思いつきます。数日後、博子の手紙は小樽に住む藤井樹という同姓同名の女性のもとに届いていました。「拝啓、藤井樹様。お元気ですか? 私は元気です」という手紙に心当たりのない樹は好奇心から返事を書いてみることに…。(後は映画を観て下さい)



レター02

届くはずのない一通のラヴレターから始まった。
 天国の恋人に向けて送った一通のラヴレターがきっかけで埋もれていた2つの恋が浮き彫りになっていくラヴストーリーです。監督・脚本はこの作品が劇場用長編映画デビュー作となる岩井俊二監督。撮影は「夏の庭」の篠田昇。主演は「波の数だけ抱きしめて」以来4年ぶりの映画出演となった中山美穂。そして一人二役に挑戦してブルーリボン賞、報知映画賞、ヨコハマ映画祭、高崎映画祭などで主演女優賞を総なめにしました。共演の豊川悦司は兎も角、これが映画初出演となる酒井美紀が余りにも初々しいです。1995年度キネマ旬報ベストテン第3位、読者選出ベストテン第1位。


たわごと03
オッサンは、もっと感動した !
 ワタシもうすぐ53歳になります。そんなオヤジが改めて見て…。やっぱりグッと来ました。もちろん初めて観た訳でもなく、公開当時も胸を時めかせて見せて頂きました。しかし、しかし、あれから約20年、その時以上に高ぶり気持ち…。藤井樹の死と二つの恋の物語。そして、新たなはじまりと振り返る恋。相反する2人の「恋心」を見事に演じるのは、この時、余りにも美しすぎる中山美穂。そして映画初出演とは思えない酒井美紀。2人とも、なんと素晴らしい演技と存在感。そして映像作家・岩井俊二監督の際立つ技量。手紙、ワープロ、図書カード、放課後の自転車置き場、雪景色…、等々。映画を魅せるアイテム満載です。そう言ったアイテムや役者さんの仕草等で、見ている者を「あの頃」に還してくれます。誰もが経験したあの頃、あの時に…。



レター04

映画の匂い…。
 例えば、納戸を開けた時の防虫剤の匂いで、小学校の入学式を思い出したりします。着飾ったお母さん達の着物の匂いに染み付いたナフタリン…。この映画もそんな感覚を醸し出します。さすがは岩井監督。計算された映像テクニックです。きっと彼は「初恋の匂い」を描きたかったのでしょう… ?



※肝心の映画は…、
絶対に見て欲しい作品です !

9点訂正





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