カッパのみなソン
Selection vol.468



結末を知ると、物語の構図は一転する
鑑定士と顔のない依頼人 2013年イタリア



鑑定001

 一流の美術鑑定士にしてカリスマ的オークショニアのヴァージル・オールドマン。極端に人間嫌いで独身を貫く彼が唯一愛情を注ぐのが女性の肖像を描いた名画たちでした。これはと思う肖像画が出品されると相棒のビリーを使い不正な手段で自分のコレクションに加えてしまうのでした。そんなある日、彼のもとに亡くなった両親が遺した家具や美術品の鑑定をしてほしいという若い女性からの依頼が舞い込みます。ところが依頼人は決してヴァージルの前に姿を見せようとはしませんでした…。(後は映画を観て下さい)



鑑定004

 「ニュー・シネマ・パラダイス」「海の上のピアニスト」のジュゼッペ・トルナトーレ監督が「シャイン」のジェフリー・ラッシュを主演に迎えて描く切なくも華麗な極上ミステリーです。偏屈な天才オークション鑑定士が姿を見せない女性からの謎めいた鑑定依頼に翻弄され思いがけない運命を辿るさまを巧みな語り口とサプライズな仕掛けでミステリアスに綴ります。共演はジム・スタージェス、シルヴィア・フークス、ドナルド・サザーランド。


たわごと03
なるほど、なるほど…。
 確かにこの作品…、賛否が飛び交いますよね!? ジュゼッペ・トルナトーレ監督と付くだけで「ニュー・シネマ・パラダイス」「海の上のピアニスト」を思い浮かべます。ワタシにとっても大好きな映画の1本「ニュー・シネマ・パラダイス」。郷愁とノスタルジー漂う名作ですが…、実は3つのバージョンがあります。アカデミー外国語映画賞を取ったときのバージョン「劇場公開版」 123分と「イタリア上映版」 155分。 そして、賛否両論の「完全版」 173分。もちろんイタリア上映版は観てませんが、「劇場公開版」の後にリリースされたレーザーディスクで観た「完全版」では美しいだけの初恋のエレナだけではなく、再会した現実のエレナ(禁じられた遊びのジョルジュ・プージュリー)…。少年の想い出だけではなく、しっかりと現実も描いています。そして、この作品も「大人の恋の裏腹」を見事に描いています。これって、もしかしたらジュゼッペ・トルナトーレ監督的な女性像なのかも知れませんね?

こんな、分かり易い相関図を見つけました…。

鑑定005



肝心の映画は…
カメラワークも最高です !

8点




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