カッパのみなソン
Selection vol.31

誰よりも、戦争に反対した男がいた。
聯合艦隊司令長官 山本五十六 
太平洋戦争70年目の真実
 2011年日本

山本05
 
 1930年、夏。好戦ムードに盛り上がる世論を背景に陸軍が日独伊三国軍事同 盟の締結を強硬に主張する中、海軍次官の山本五十六は敢然と異を唱えます。ドイツと結べばアメリカとの戦争は必然であり、両国の国力の差を冷静に見極めていた五十六にとっては、それは絶対に避けなければならない戦いでした…。しかし、五十六の懸命の訴えで一旦は棚上げにされるも、三国同盟締結の流れを完全に断ち切ることは出来なかった。そんな中、五十六は聯合艦隊司令長官に就任する。そして、五十六が予想したとおり、アメリカとの戦争は日に日に現実味を帯びてきます…。

山本03

たをごと02
 アメリカとの戦争に強く反対しながらも連合艦隊長官としてその端緒となる真珠湾攻撃を指揮することになった軍人・山本五十六の知られざる実像を、半藤一利の監修の下、映画化した戦争ドラマ。主演は、今や日本を代表する役者、役所広司。監督は「孤高のメス」「八日目の蝉」の成島出。

戦争を知らないボク達だから…
■昨日、12月8日は太平洋戦争開戦記念日…
 1941年(昭和16)12月8日午前3時19分。日本軍がハワイ・オアフ島・真珠湾のアメリカ軍基地を奇襲攻撃し、3年6ヵ月に及ぶ大東亜戦争対米英戦(太平洋戦争)が勃発しました。「12月8日午前零時を期して戦闘行動を開始せよ」という意味の暗号電報「ニイタカヤマノボレ1208」が船橋海軍無線電信所から送信され、戦艦アリゾナ等戦艦11隻を撃沈、400機近くの航空機を破壊して、攻撃の成功を告げる「トラトラトラ」という暗号文が打電された。
 元々は、ワシントンで交渉していた野村・来栖両大使がアメリカ側に最後通牒を手渡してから攻撃を開始することになっていたが、最後通牒の文書の作成に時間がかかったため、事実上奇襲攻撃となってしまった…。

山本06

戦争映画の責任と義務。
 太平洋戦争を描いた映画は常に様々な論議を巻き起こしてきました。民族・思想的立場により解釈が分かれる問題ゆえ、「戦争映画」どうしても批判の対象になりやすいようです。自国を一方的に被害者とする偏った考証のアメリカの娯楽大作「パール・ハーバー」はその典型作品だと言えます。その一方、真珠湾攻撃を描いた作品中でも、きわめて中立的な視点による「トラ・トラ・トラ!」。しかし、時が過ぎ戦争経験者が減るにつれ、主観的な戦争映画が増えてきたのも事実です。
 そんな流れの中で、この「聯合艦隊司令長官 山本五十六 太平洋戦争70年目の真実」は、エンターテナーとして派手さは無いが、最近の邦画の戦争映画の中ではもっとも誠実かつ冷静な歴史映画に仕上がっています。混迷な今を生きる日本人として、今こそ、観るべき映画 なのかも知れない。

カッパ採点7点
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