2013.12.29 虹をつかむ男
いつかみた映画
【其の七十四】

巨匠山田洋次監督が描く、もう一つの寅さん。
虹をつかむ男 1996年 日本



虹01

 平山亮は就職試験に失敗して柴又の家を飛び出し旅の果てに四国・徳島県の小さな町に辿りたどり着きました。亮は白銀活男が経営する古ぼけた映画館「オデオン座」でアルバイトとして働くことになります。活男はこの町で映画の灯を守り映写技師の常さんや映画好きの町民たちと土曜名画劇場を催していました。それはメンバーで幼なじみの未亡人八重子に捧げるものでもありました…。(後は映画を観て下さい)



虹05

 渥美清の急逝に伴いシリーズ終了となった「男はつらいよ」に代わって松竹の正月番組をつとめた人情喜劇です。映画を愛してやまぬ映画館主をめぐる人間模様を数々の名画の断片を交えて描かれています。監督は、日本の名匠、山田洋次。脚本は、山田と朝間義隆の共同執筆。撮影は「学校II」の長沼六男。「学校II」に続いて西田敏行と吉岡秀隆が主演したほか「男はつらいよ」のレギュラー陣が顔を揃えている。またCG合成で寅さんにふんした渥美も一場面に登場し本作も渥美に捧げられました…。


たわごと03
寅さんをめぐっての小さな戦争 ? 
 それから、かなりの歳月が過ぎたから、少々記憶が曖昧…、かも知れません。ワタシの住む徳島県西部(吉野川沿いのの小さな町)に、二つの小さな劇場があります。一つは、この映画の舞台ともなった「オデオン座」。


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市指定文化財「脇町劇場/オデオン座」

 そして、もう一つは…、今なお現役の映画館「貞光劇場」。映写技師の藤本さんが今な元気で映写機を回しています。そして、この貞光劇場で、山田監督の名作「息子」の完成先行上映会が行われました。


虹03
今も現役の貞光劇場

 そして、その上映会(貞光)の後で、山田映画スタッフから「男はつらいよ」のロケ地の依頼。もちろん町の人たちは、大歓迎 ! …そして何度ものロケハンが行われましたが、何とスタッフが選んだのは、隣町の「オデオン座」…。それから「寅さんを巡る争い」が始まりました。困った、山田スタッフはロケを断念…。お互いが「想い」余っての争いが起こってしまいました。

山田監督の優しさ。
 その小さな争いの何年後に、この映画の企画が立ち上がりました。メインの劇場は、当初の予定地の「オデオン座」ですが、撮影現場は多くは、貞光町でのロケを決行されました。そしてなによりも吉野川の土手を歩くCG寅さん…。山田監督の優しさ溢れる徳島産の映画です。

ワタシは、これが寅さんの最終話と思っています。


ちょつと01
想いでの「貞光映画祭」。
 話は変わりますが、この現役劇場で「貞光映画祭」が開催されていました。佐藤純彌監督や高畑高畑勲監督、そしてワタシの大好きな大林宣彦監督を招いての「貞光 大林宣彦映画祭」。当時の貞光町の青年部の皆様と一緒に開催させて頂きました。大林ご夫妻と一緒に過ごした夢のような3日間でした。



※肝心の映画は…、山田監督ありがとうございました !
8点







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