カッパのみなソン
Selection vol.268

東と西、嘘と真実。自由と使命…。その狭間で揺れる愛。
東ベルリンから来た女 2012年ドイツ


東ベルリン01

 1980年夏の東ドイツ。西側への移住申請が却下され都会の大病院から片田舎の小さな病院に左遷された女医バルバラ。秘密警察に監視され周囲の人間に対しても猜疑心から心を開くことができず孤立を深めていきます。一方で彼女は、西側の恋人ヨルクと秘かに逢瀬を重ね彼の手引きによる西側への脱出へ向けて着々と準備を進めていました。そんな中、一緒に仕事をする同僚医師アンドレが、患者と真摯に向き合い自らの使命を誠実にこなしていく姿に次第に心打たれていきます…。(後は映画を観て下さい)



東ベルリン03

 人々が秘密警察の存在に怯えていた社会主義時代の東ドイツを舞台に恋人の待つ西側への脱出を準備する1人の女性医師が、医師としての矜持や2人の男の愛に揺れ動くさまを静謐な中にも緊張感あふれる筆致で描き出した感動のヒューマンサスペンスドラマです。主演は「ベルリン陥落1945」「ブラッディパーティ」のニーナ・ホス。共演にロナルト・ツェアフェルト、ライナー・ボック。監督は本作でみごとベルリン国際映画祭監督賞を獲得したドイツの実力派クリスティアン・ペツォールト。


たわごと03
ついこの前の出来事…。
 ベルリンの壁崩壊の7年前、1980年夏の東ドイツでの出来事…。ワタシが青春真っただ中、過酷な境遇の中で懸命に生きていた青春があった…。不自由で束縛された世界でも、心の自由を求めて闘う若者達。平和が当たり前と思っていたワタシ達の青春…。観た後、心がざわめきました。

東ベルリン04


陰影と風の音。
 この映画のもう一つの見どころは、映像と音声。自然光で陰影のある描写が素晴らしい。音楽もなく、足音やドアの音が効果音。そして圧巻は、森の樹々がザワザワと揺らぐ風の音。なんとも言えない不安と緊張感。主人公のバルバラの心が見事に映し出されています。


ちょつと01

東ベルリン05

W座からの招待状
 WOWOWシネマで日曜日夜9時から放送中の「W座からの招待状」。「映画を愛する人に、いま見てもらい本物の作品を届けたい」というコンセプトで毎回、製作費の大小やヒットの規模によらない良質な作品を上映しています。小山薫堂さん、安西水丸さんのふたりの映画トークが非常に面白い、新たな試みです!




※肝心の映画は…、
久しぶりに骨太な作品をみせて頂きました。
8点





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