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カッパのみなソン
Selection vol.16

原田知世の純粋さが眩しい「時かけ」の原点。
時をかける少女 1983年日本

時かれ01

 高校三年の芳山和子は、ある日の放課後、誰もいないはずの理科実験室で何かが割れるような音を耳にします。見つけたのは床に落ちて割れた試験管。流れ出た液体からは、甘い匂いが漂っていました…。そのかおりを彼女は知って、なつかしいかおり。いつか、どこかで…。意識が薄れ、倒れてしまう和子。その日を境に、彼女に特殊な能力が発現しました。(後は映画を観てください)

たをごと02

尾美

吾朗ちゃんの気持ちが切ないです…
 この映画で、芳山和子(知世ちゃん)は、理科室で倒れて顔を汚した時に吾朗ちゃんのハンカチを借り、ハンカチを返しに吾朗ちゃんの実家の醤油屋の店に行きます。ぶっきらぼうに「ありがとう」と言って、ハンカチをポケットに突っ込む吾朗ちゃん…(青春です)。そして、芳山くんが帰った後、屋上に上がり、独りでハンカチを顔にかぶる吾朗ちゃん。分かりますよねこの感覚。芳山くんとの記憶を持っていかれ(本人は知りませんが)、本当は芳山くんが好きなのにぶっきらぼうにしかできない思春期の少年の気持ちがよく表された名シーンです。

芳山和子…、原田知世への想い。

時かけ02 この映画で原田知世は国民的 なアイドルとなり、角川映画 の看板女優としその後も多く の作品に主演されました。


或る小さな町での小さな映画祭
 徳島の小さな町でに、今もなお経営している古い映画館で、町おこし事業の一環として「映画祭」を過去に何度か開催していました。山田洋次監督をはじめ、佐藤監督、高畑監督…、素晴らしい方々を招いての映画祭でした。そして、ワタシの大好きな大林映画祭も企画され、もちろんワタシも実行委員として当時の町の青年部の方々と汗を流して映画祭を運営しました。

監督

 開催日の前日に監督と恭子夫人が会場にお越し下さり、その前夜に簡単な懇親会を催し、その会場で直接監督ご夫妻と知世ちゃんの事をお聞きする事ができました。(記憶が間違っていたらゴメンナサイ)
 角川春樹氏から、角川映画期待の新人アイドルとして任され、いきなりの主演。そして役者としもアイドルとしても十分な経験と絶大な人気の薬師丸ひろ子さん主演映画との併映。そんな中、彼女は、彼女が出来る事をと…、
なんと「お弁当を美味しそうに精一杯食べた」 そうです。
 知世ちゃんがスタッフ弁当を食べるのを見ていた、当時のスタッフたちは、何気なく「知世ちゃんは、小さいのによく食べるね !」って声をかけられ、彼女は、あの満面の笑顔で「はい」と応え…。何とその後は、「知世ちゃんは、小さいのによく食べる…?? 」。そう彼女がお弁当を美味しそうに食べる事で、撮影現場の張りつめた緊張感が和らぐ、新人原田知世が今出来る事でした。
 しかし、誰もいなくなった真夜中の撮影現場で、彼女はひとりで食べ過ぎたお腹を減らすために、セッセと運動をしていたことは、スタッフは知っていました…。ベテランのスタッフと先輩の役者さんたちも、そんな彼女のために、自分たちの今出来る事を精一杯発揮し、少しでも良い映画をと…。それ以上に一丸となって撮影に取り組んだらしいです。

 時かけ03
 
 この映画のエンディングは、松任谷由実の大ヒット曲をバックに原田知世がカメラ目線で登場します。どちらかと言えば映画としては、御法度てきな手法です。しかし、このエンディングにこの映画では、許せます。記憶に残る素晴らしいエンディングです。製作者たちの優しいキモチが溢れています。

カッパ採点7点


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