いつかみた映画
【其の五十二】

70年代を象徴する青春映画。
八月の濡れた砂 1971年 日本

八月

 朝の海辺。オートバイをぶっとばす清は緑色のオープンカーから下着だけで放りだされる少女を目撃します。それは不良学生に暴行された少女早苗で、全裸になって海へ飛び込んだ彼女はゴシゴシと身体を洗っていました。清は無人の売店小屋へ彼女を入れ家に帰って服を持ってきますが、既に彼女の姿はなかった…、しばらくして早苗の姉、真紀が清を訪ねてきた。彼女は清を暴行犯人と…。
(後は映画を観て下さい)


八月03

 若者のやり場のないエネルギーを独特なタッチで描いた70年代を代表する青春映画です。言わずと知れた、藤田敏八監督の代表作です。夏の湘南を舞台に、やり場のないエネルギーを持て余しセックスと暴力に明け暮れる無軌道な若者たちの姿を描く「シラケ世代」を象徴する青春映画の名作です。


たわごと03
深夜テレビ映画で見た、屈折した青春。
 ワタシ達の街の賑やかな「お盆」が過ぎた頃、関西ローカルの深夜枠で必ずオンエアーされていた「八月の濡れた砂」。少し大人で、少し危険な香りがした、この青春映画が、短かった夏の終わりを感じさせられました。何とも言えない青春のもどかしさと、カタチの無い不安。小さなブラウン管テレビで、こっそり観た想い出の映画です。

石川セリが心に染みる…

私の海を 真赤にそめて
夕陽が血潮を 流しているの
あの夏の光と影は
どこへ行ってしまったの
悲しみさえも 焼きつくされた
私の夏は 明日もつづく

打ち上げられた ヨットのように
いつかは愛も くちるものなのね

あの夏の光と影は
どこへ行ってしまったの
思い出さえも 残しはしない
私の夏は 明日もつづく

あの夏の光と影は
どこへ行ってしまったの
思い出さえも 残しはしない
私の夏は 明日もつづく

八月05

ラストは、やはり藤田監督お得意の俯瞰。
 石川セリの乾いた歌声と藤田監督お得意の俯瞰。夏の終わりであり、キラキラした青春の終わりを告げる何とも悲しいエンディングです。ぜひ、この夏に観直して下さい!!


※肝心の映画は…、
8点






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