2013.07.11 廃市
いつかみた映画
【其の四十九】

大林映画の原点、福永文学の映画化。
廃 市 1984年 日本

廃市00

 江口は大学生の頃、卒論を書くために一夏をある古びた運河の町で過ごす事に。そして月日が流れ、その町が火事で焼けたことを知った彼は回想をはじめる。江口が親戚から紹介された宿泊先、貝原家を訪れると出迎えたのはまだ少女の面影を残す娘・安子でした。その夜、寝つかれぬまま彼は、波の音、櫓の音、そして女のすすり泣きを耳にします…。(後は映画を観て下さい)


廃市01

 古びた運河の町のある旧家を舞台に、そこを訪れた青年の一夏の出来事を描く。かつて一度も映画になったことのない福永武彦原作の同名小説の映画化で、脚本は「女猫」の内藤誠と同作の桂千穂の共同執筆、監督は「時をかける少女」の大林宣彦監督。撮影も同作の阪本善尚がそれぞれ担当しています。


たわごと03
大林組の夏休み。
 この映画は、大林スタッフたちが自分たちの休暇中に製作された超私的映画です。久しぶりに長期の休暇がとれることになって「何をしょうか」と考えたら、やっぱり一番好きな映画を創ろう…と約2週間で完成させた作品です。 


廃市03白秋の故郷、柳川。
 設定は架空の街であり撮影は「福岡県柳川市」で全編オールロケされました。原作の持つ私小説的な雰囲気を出すために全編16ミリで撮影されています。休暇利用のための低予算での製作スタッフも小規模の編成で柳川での撮影日数はわずか2週間ほど。撮影は多忙を窮め死体役となって横たわっていた峰岸、入江は実際にそのまま寝てしまった…エピソードがある程です。



ちょつと01
大嫌いだった、大林映画。
 実は、ワタシは大林監督が大嫌いでした。デビュー作品「HOUSE」三浦夫妻の初のオリジナル脚本「ふりむけば愛」等々、当時の映画青年のワタシには許せませんでした。日本映画への冒涜であり、映画芸術に対する侮辱とまで思ってました。しかし、ある日小さな劇場の日曜日の最終上映で、この作品と出会いました。目から鱗でした、浅はかな主観だけのワタシが間違っていた事に気づきました。そして何日後、敢えて避けていた「時をかける少女」をビデオで鑑賞し、ワタシの中で大林映画は、絶対のモノとなってしまいました。

大林映画の原点なのかも知れません。



※肝心の映画は…
8点






スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://kappacinema.blog.fc2.com/tb.php/270-f667ed2a