FC2ブログ
カッパのみなソン
Selection vol.140

世界中の爆弾が花火に変わったら、きっとこの世から戦争はなくなる。
この空の花 長岡花火物語 2012年日本

この空01

 天草の地方紙記者・遠藤玲子は、東日本大震災の際、被災者をいち早く受け入れた長岡市に取材にやって来ました。しかし、彼女をこの地に引き寄せた理由はもう一つありました。それは、かつての恋人・片山健一から届いた手紙。そこには、自分が教師を勤める高校の生徒・元木花が書いた「まだ戦争には間に合う」という舞台、そして長岡の花火を見てほしいと事でした。こうして長岡での取材を進める玲子は、様々な人々と出会い過去と現在を繋ぐ不思議な体験を重ねていく行きます…。(後は映画を観て下さい)


この空07

「転校生」「青春デンデケデケデケ」の大林宣彦監督が、放浪画家・山下清の貼り絵でも知られる新潟県長岡市で毎年8月に開催される花火大会をモチーフに、いくつもの苦難を乗り越えてきた長岡市の歴史と人々が花火に託した想いを描くご当地ヒューマンドラマです。主演は「てぃだかんかん~海とサンゴと小さな奇跡~」の松雪泰子、共演に高嶋政宏、原田夏希、寺島咲、そして新人の猪股南が熱演しています。


大林ワールド全開。
 自称大林映画の第一人者のワタシでも、この映画は凄すぎると思ってしまう程の大林的大林映画です。大林映画のプロでない方が、この映画を観たらどう思うのだろう…。いきなり松雪泰子が観客に向かって語りかける演出…。それだけでなくおもちゃ箱をひっくり返したような「想い」の映像。これぞ大林映画。初の商業映画「HOUSE」を彷彿するベテラン少年が描く意欲作です。

この空04

大好きな大林監督のやりたい放題。
 この映画の中で当たり前に気になった事です。
 (隣で観ていた奥様の感想でもあります)
・いきなり冒頭で、文字での説明が続く
・早口で、延々と遠藤玲子(松雪泰子)のナレーション
・ナレーションだと思ってたらタクシーの中の松雪がカメラ目線で話し出す
・元木花(猪股南)が、ずっと一輪車に乗っている
・村岡秋義(笹野高史)が、松雪泰子に延々と長岡市と戦争の説明
・目まぐるしいカット割り
・無秩序に現れる黄色いテロップ
・若かりし頃の高嶋政宏の長髪ヅラ etc

この空02

まだ戦争には間に合う…
 本当はまだまだあります。しかし、そんな事はどうでも良い事なのです。ワタシのこんなブログでは表現できませんが、この映画は名作です。ワタシもこの映画を何度も何度も観直して大林監督の想いを一つずつ理解していきたいと思っています。一回観ても全くわかりません。しかし、こんな時代だからこそ創られた映画なのです。

この空05

舞台挨拶を拝見させて頂きました。
 当時、徳島では上映予定がなく、広島県福山市(フクシネ)まで観に行きました。初日は、大林監督の舞台挨拶もあり大勢のファンの方が見に来られていました。ワタシ的な感想ですが大林監督がさすがに年を取ったと感じました。何と75歳…。人生のベテランです。しかし、そんなベテラン監督がまるで始めての映画のような新鮮で斬新な作品。そして脅威的な思い入れ。こんな映画を創る監督は、まさにベテランの新人監督だと感じました。



※肝心の映画は…
8点





スポンサーサイト



Secret

TrackBackURL
→http://kappacinema.blog.fc2.com/tb.php/215-c613d667