2013.03.24 最強のふたり
カッパのみなソン
Selection vol.100

さぁ、人生に繰り出そう。
最強のふたり 2011年フランス

最強01

 パラグライダーの事故で首から下が麻痺してしまった大富豪のフィリップ。彼の新しい介護人募集の面接にやってきたのは、場違いな黒人青年ドリス。スラム街に暮らす彼の目的は、失業手当をもらうための不採用の証明書でした。周囲の憐れみの同情と腫れ物に触るような態度に辟易していたフィリップは、そんなドリスのふてぶてしい態度に興味を抱き、思いつきで採用してしまうのでした…。(後は映画を観て下さい)


たをごと02

最強02

 主演2人の演技が世界中で絶賛された感動のヒューマンコメディです。実話を基に、首から下が麻痺した大富豪の中年男と、ひょんなことからその介護人となったスラム出身の黒人青年が、互いの境遇の違いを乗り越えて真の友情を育んでいく心温まる作品です。主演は「主婦マリーがしたこと」のフランソワ・クリュゼと「ミックマック」のオマール・シー。監督はこれが長編4作目となるコンビ、エリック・トレダノ&オリヴィエ・ナカシュ。

ふたのり笑顔が最高に素晴らしい !
 上の写真を見ても分かるように、この主役のふたりの笑顔が素晴らしいです。映画に対するスタッフや出演者たちの愛情で満ちあふれています。出演者みんなとっても良い顔をしています。

最強04

介護ではなく、こころのきずな。
 この映画は、非常にシンプルでかつ奥深いテーマを持っています。本作の2人の立場はまったくの正反対です。多くの富と教養を持つ障害者の大富豪。もうひとりは、健康な体を持ちながら、学も資産も定職もない前科付きの移民青年です。本来なら、接点を持つ事自体ほぼありえない関係ですが、そんな貧しい青年を富豪は受け入れ、自身の世話役という仕事を与える事によって少しずつ人の優しさを見いだしていきます。そして青年は、その彼を介護するのではなく、ひとりの人間として接します。介護の立場でありながら、暴言も吐き、失敗もする…。しかし、そんな本音の付き合いがふたり友情と絆を作り上げる。それは、介護ではなく人間として当たり前の行為なのです。

最強03

ワタシのお気に入りのシーンです。
 フィリップが自宅に呼んだオーケストラの生演奏をドリスと共に聞き、その後ドリスが自分の好きな音楽を紹介するためにアース・ウィンド・アンド・ファイアーの「ブギー・ワンダーランド」をかけて、フランソワのためにダンスを披露するシーンが大好きです。そして何よりも凄いのは、オマールを見ているフィリップの演技です、視線や表情だけで、自分も一緒になって楽しんで踊っています。何とも素晴らしい感動的な名演技です。


ちょっと一言 !

この映画を観て、30年以上前のNHK土曜ドラマ
「男たちの旅路 車輪の一歩」を思い出しました。

 吉岡指令補(鶴田浩二)車椅子の青年、川島(斉藤洋介)にこう言いました…
「いまの私は、むしろ君たちに、迷惑をかけることを恐れるなと言いたいような気がしている…(中略)ギリギリの迷惑をかけてもいいんじゃないか。かけなければいけないんだ。(中略)うしろめたい気持ちになったりするのはおかしい。私はむしろ堂々と、胸を張って、迷惑をかける決心をすべきだと思った」
 ワタシ達は子供の頃から「人様だけには迷惑をかけるな…」と言い聞かされていました。しかし、この台詞は、一般常識を真っ向から「違うんじゃないか?」と世の中に説いた示唆のある珠玉の言葉です。




9点訂正



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