2013.03.16 夢千代日記
逍遥
映画的視点で書く、カッパのそぞろ歩きです。〈第三話〉

劇団前進座公演
夢千代日記

舞台01

 山陰の山あい、余部鉄橋を越えたあたりの忘れられたような町・湯の里温泉「はる家」は、その町の小さな置屋です。そこには、芸者の菊奴や金魚、賄いのスミといった、哀しい過去や心に傷を負った女たちが肩を寄せ合うように暮らしていました。亡き母の跡を継い「はる家」の女将・夢千代は、いつも自分のことより周りのことを気遣いながら生きてきたのだが、その身体は病に蝕まれていました。その「はる家」に見知らぬ男が迷い込んで来たのでした…。(後は舞台を観て下さい)


舞台02

 前進公演「夢千代日記」が昨日、はじめて見せて頂きました。涙あり、笑いありの素晴らしい芝居に仕上がっていました。原作は早坂暁氏で、昔映画では見ましたが、演劇を見せて頂いて演劇の凄さを思い知りました。
 素晴らしい公演ありがとうございました。


いつかみた映画
【其の二九】

お別れです。いのち残り火、終の…
映画版 夢千代日記 1985年日本

夢千代日記01

 山陰の雪深い温泉町、湯村「はる家」の夢千代こと永井左千子は広島で被爆していました。「はる家」は夢千代が母から受け継いだ芸者の置家で、夢千代の面倒を子供の頃から見てくれている渡辺タマエ、気のいい菊奴、スキー指導員・名村に恋し自殺未遂を起こす紅、好きな木浦のため、彼の妻の替わりに子を宿す兎、癌で3ヵ月の命だという老画伯・東窓に、束の間の命の灯をともす小夢たちがいます。神戸の大学病院で「あと半年の命」と知らされた夢千代は、帰りの汽車の窓から祈るように両手を合わせて谷底へ落ちて行く女性を見ました…。(後は映画を観て下さい)

03

 映画で見た「夢千代日記」は、吉永さんと北大路さんの名作です。当時のこの映画を観たワタシは、二十歳そこそこ、そんな若造には正直ちょっと辛かった記憶があります…湯村の温泉街の空気感が印象的な映画だった事と山陰の冬の厳しさを覚えています。与談ですが吉永さんってやたら雪景色が多い気がします。

心がざわめきました…。
 今回はじめて、劇団前進座公演の公演を見せて頂き改めてこの「夢千代日記」のメッセージ性を知りました。まだ終わってない戦争。様々な命の葛藤…等々。過酷なテーマを素晴らしい演出と役者さんたちの演技で見事に剽げされました。ただ見ただけでなく、見終わった跡の「心のざわめき」を感じる事ができました。明日からもっと頑張れる気がします!!


※映画版「夢千代日記」は…
カッパ採点7点




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