カッパのみなソン
Selection vol.948



昭和20年、広島・呉。
この世界の片隅に 
2016年日本



片隅01

 1944年(昭和19年)2月。絵を描くことが好きな18歳のすずは、急に縁談話が持ち上がり、あれよあれよという間に広島市から海軍の街・呉に嫁にやってくる。彼女を待っていた夫・北條周作は海軍で働く文官で、幼い頃に出会ったすずのことが忘れられずにいたという一途で優しい人だった。こうして北條家に温かく迎えられたすずは見知らぬ土地での生活に戸惑いつつも、健気に嫁としての仕事をこなしていく。戦況が悪化し、配給物資が次第に減っていく中でも、すずは様々な工夫を凝らして北條家の暮らしを懸命に守っていく…。(後は映画を観てください)



片隅02

昭和20年、広島・呉。
 戦時下の広島の軍港都市・呉を舞台に、この街に嫁いできたのんびり屋のヒロインが、物がなく苦労が絶えない日々の中でも持ち前の明るさとしなやかさで、つましくも心豊かな生活を送っていくさまと、そんなささやかな幸せが徐々に戦火に呑み込まれていく残酷な現実を丁寧な日常描写の積み重ねで描ききったこうの史代の傑作漫画を「マイマイ新子と千年の魔法」の片渕須直監督が長編アニメ映画化した珠玉の感動作です。TV「あまちゃん」で一躍国民的人気女優となった能年玲奈が“のん”名義でアニメ映画に初挑戦し、ヒロインの声を好演。



片隅03


たわごと03
キネマ旬報で1位の快挙!
 ワタシが何より嬉しいのは、このアニメ作品が、映画専門雑誌「キネマ旬報」が選ぶ2016年のベスト・テンで日本映画の作品賞を獲得した…、それも評論家選出と読者選出のダブル受賞!アニメが作品賞を獲得するのは1988年の「となりのトトロ」以来2度目の快挙だそうです。そして片渕須直監督はアニメ作品では史上初となる日本映画監督賞を受賞。かつてキネマ旬報、伝説の編集長・白井佳夫氏は、日活ロマンポルノを評価し、ベスト10に選出した。ポルノもアニメも良いもの良い。別に1等賞に、こだわるわけではないのですが、映画は映画なのだと、しっかりと評価してくれることは映画ファンとして誠に嬉しいことですね。そして、日本映画の名作「この世界の片隅に」は、アニメだからできる事とアニメとしての義務を、ブレない視線で魅せてくれます。美しい広島・呉の風景に相反した、悲しい戦争の風景。すずの右手で描く日常は、美しく、悲しい。どんな苦労も、泣きながら笑顔に変える女として、母としての強さ。そんな悲しくて辛い時代を生き抜いた日本人が誇りに思います。映画を観て、明日からが、変わる…。そんな素晴らしい映画なのです!!



片隅05


※カッパの勝手な採点は…、
能年玲奈さんに、主演女優賞を!

8点半




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