2013.02.20 天国と地獄
いつかみた映画
【其の二五】

この映画で、刑法が変わった…。
天国と地獄 1963年日本

天国00

 ナショナルシューズの権藤専務は、自分の息子と間違えられて運転手の息子が誘拐され、身代金3千万円を要求されることに…苦悩の末、権藤は運転手のために全財産を投げ出して3千万円を用意します。無事子どもは取り戻しますが犯人は巧みに金を奪い逃走してしまいます。そして権藤自身は会社を追われてしまう…。(後は映画を観て下さい)


たをごと02
 巧妙なプロットもさることながら、登場人物たちの心理描写が秀逸で人間ドラマとしての完成度も非常に高い作品です。黒澤監督が、たまたま読んだというエドマクベインの小説「キングの身代金」に触発され映画化されました。黒澤監督この原作を映画化しようと思った動機は2点あったそうです。1つは「徹底的に細部にこだわった推理映画を作ってみよう」言う事、2つ目は「当時の誘拐罪に対する刑の軽さ」だと言います。この映画は興行的には成功したらしいですが、一方で公開後、都内を中心に誘拐事件が多発…。映画は公開中止となり、なんと国会でも問題として取り上げられ、1964年の刑法一部改正のきっかけになったと言われています。

天国01

ワタシの中では、黒澤作品No.1 !
 この映画を初めて観たのは、もちろんリバイパル上映です。まだ黒澤作品の事もあまり知らずして、これを観ました。クロサワ映画と言えば「羅生門」「七人の侍」といった時代劇のイメージが当初はありました。しかし、まだ少年のワタシにもこの映画の凄さと完成度の高さに驚いた記憶が…、ついこの間のように鮮明に覚えています。

映画の凄さを実感しました !


10点




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