カッパのみなソン
Selection vol.911



犯人は、まだ、昭和にいる。
64 ロクヨン 前編
2016年 日本



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 わずか7日間でその幕を閉じた昭和64年。その間に管内で発生した少女誘拐殺人事件。いまも未解決のその事件を県警内部では「ロクヨン」と呼んでいた。刑事部で長く活躍しロクヨンの捜査にも関わったベテラン刑事の三上義信。私生活では高校生の娘が家出失踪中という大きな問題に直面していた彼だったが、この春から警務部の広報室に異動となり、戸惑いつつも広報室の改革に意欲を見せていた。折しも県警ではロクヨンの時効まで1年と迫る中、警察庁長官の視察が計画される。そこで長官と被害者の父親雨宮芳男との面会を調整するよう命じられた三上だったが、なかなか雨宮の了承を得られず困惑する。そんな中ある交通事故での匿名発表が記者クラブの猛烈な反発を招き長官の視察が実現できるかも不透明な状況に陥ってしまう…。(後は映画を観て下さい)



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 人気作家・横山秀夫の傑作ミステリー巨編を佐藤浩市をはじめとする実力派キャストの豪華共演で映画化したミステリー・ドラマです。本作は前後編2部作の前編です。時効まで1年と迫る未解決の少女誘拐殺人事件、通称「ロクヨン」を抱えるとある県警を舞台に、ロクヨンを模した新たな誘拐事件の発生で混乱が広がる中、刑事部から警務部の広報に異動になったばかりのベテラン警察官が、記者クラブとの軋轢や警察組織内部に渦巻くいくつもの対立構造に振り回され、四面楚歌となりながらも広報官としてギリギリのマスコミ対応に奔走していくさまをスリリングに描き出します。監督は「ヘヴンズ ストーリー」「ストレイヤーズ・クロニクル」の瀬々敬久。



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たわごと03
昭和64年…、何もかもが懐かしい。
 このタイトルの64…、昭和64年、昭和は昭和天皇の在位期間であった1926年12月25日から1989年1月7日までですよね、日本の元号のなかでは、64年は最も長く続きましたが、昭和元年と64年はともに1週間(7日間)のみであったため厳密には62年と2週間だそうです。ちなみに私は、この昭和から平成に変わった、記念的な1月7日は、驚異的なインフルエンザに侵され、近所の病院のベットで点滴…、小渕さんが、掲げた「平成」の書を高熱にうなされながら見た記憶が蘇りました…。



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 ワタシのことはさて置き、この映画、いや原作の最大のテーマである、昭和から平成へと変わる、最後の事件、通称ロクヨン…、その時代背景を見事に活用した秀作です。この前編では、誘拐事件の解決ではなく、警察組織内部と記者クラブの対立を中心に描かれています。少々大げさすぎる…? そんな気もしますが、超豪華出演者たちの一丸となった熱演の賜物と言い聞かせて、後編に期待。久々に観させて頂いた力作邦画です!!



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※カッパの勝手な採点は…、
同時製作(二部作)は、如何なるものか…!?

七点半




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