逍遥
カッパのそぞろ歩きです。〈第二九話〉


島めぐり×アート
雨の…、瀬戸内芸術祭。
2016年 10月


豊島01
「瀬戸内国際芸術祭2016」
 「瀬戸内国際芸術祭」とは、3年に1度開催される現代美術の国際芸術祭です。なんと今年は3年ぶりにこの芸術祭が開催される年なのです。昔から交通の動脈としての役割を担ってきた瀬戸内海の島々には、伝統的な文化や美しい自然景観が残っています。しかし今、島々は高齢化、過疎化により活力を失いつつあります。島の住人と世界中からの来訪者の交流により島々の活力を取り戻し、島の伝統文化や美しい自然を生かした現代美術を通して瀬戸内海の魅力を世界に向けて発信し、地球上のすべての地域の「希望の海」となることを目的に、2010年から開催されるようになりました。〈RETRIP[リトリップ]より〉

■会 期
春|2016年3月20日[日・春分の日]—4月17日[日]29日間
夏|2016年7月18日[月・海の日]—9月4日[日]49日間
秋|2016年10月8日[土]—11月6日[日]30日間
■開催地
直島 / 豊島 / 女木島 / 男木島 / 小豆島 / 大島 / 犬島 /沙弥島[春のみ] / 本島[秋のみ] / 高見島[秋のみ] /粟島[秋のみ] / 伊吹島[秋のみ] / 高松港・宇野港周辺
■主催|瀬戸内国際芸術祭実行委員会



豊島05
↑ 豊島美術館です。

二島を追う者は、一島をも得ず。
 先週の土曜日(22日)に、憧れの「瀬戸内芸術祭2016秋」、通称「瀬戸芸」に行ってきました。本当は23日の日曜日に行く予定でしたが、天気予報は雨…、仕方なく予定を変更しての決行。でしたが、なんと予想外の雨。まぁ、気分を入替え、雨の瀬戸内も良いものだと言い聞かせて、いざ出陣。しかし、しかし、甘かった。雨で寒い…、天気最悪。そして、それ以上に最低だったのは、ワタシ達の甘い計画。一日で豊島と直島二島をめぐる欲張りな計画…、スミマセン二島(女木・男木は別)は、無謀でした。瀬戸芸を甘く見てました。想像以上の人出と島の交通手段。増便をしているとは言え…、ゴメンナサイ、これぁ無理でした。まるで、太川陽介さんと蛭子能収さんの「路線バスの旅」です。常に船と路線バスの時刻表との睨み合い。この不便さが島の生活なんだと言い聞かせながら、各拠点のアートを堪能?? 本当はもっともっと、観たい行きたい所がいっぱいあるのに…、あぁ〜、なんてもったいない、それでも容赦なく日は沈む。



豊島06
↑ 豊島横尾館、横尾氏らしい世界が…。

それでもスゴイ、瀬戸芸。
 先に来島した、豊島はまだ小雨でした。島アートは「横尾忠則」と「トビアス・レーベルガー」を観賞させて頂きました。ワタシ達の世代では、かなりなじみ深い、横尾氏のアートが観賞できたのは、不幸中の幸いでした。そして、それ以上に、凄かったのは、豊島常設の「豊島美術館」…。



豊島04
↑ この道の向こうに美術館が…

豊島美術館
 瀬戸内海を望む豊島唐櫃(からと)の小高い丘に建設されるアーティスト・内藤礼と建築家・西沢立衛による「豊島美術館」。休耕田となっていた棚田を地元住民とともに再生させ、その広大な敷地の一角に、水滴のような形をした建物が据えられました。広さ40×60m、最高高さ4.5mの空間に柱が1本もないコンクリート・シェル構造で、天井にある2箇所の開口部から、周囲の風、音、光を内部に直接取り込み、自然と建物が呼応する有機的な空間です。内部空間では、一日を通して「泉」が誕生します。その風景は季節の移り変わりや時間の流れとともに無限の表情を伝えます。(豊島美術館HPより)



豊島
↑ 豊島の景色もアートです。

呼吸する、美術館。
 豊島美術館…、凄いです。美術館と言うより自然の要塞? よく分からないけれども、こう言うのを「アースワーク」って言うのかなぁ? 瀬戸内海の風光明媚な景色と真っ白な有機的空間だけで成り立つ不思議な空間なのです。そして「母型」と呼ばれる室内の足下には無数の小さな穴。その穴からは絶えず地下水が湧き出る。それはまるでた大地が呼吸する「汗」…。そしてその水滴が計算された傾斜を生き物の様に流れ出し、水滴が泉となり別の穴から地下へと堕ちて行く。それはまさに自然の神秘であり人体の神秘。そして開口部からの光や風、鳥の声、時には雨や風、たえず無限の表情を鑑賞者に伝えます。アートを超越した世界が体感できました。



豊島07
↑ 地下から湧き出た水滴が…

3年後も必ず来ます !
 雨で、寒くて、無計画…。それでも「瀬戸芸」スゴイです。このイベント(事業)の素晴らしさは、世界的なアーティストと島の自然・文化・風土等との融合。そして、そのアート作品を巡ることで、島の生活そのものを知る。実は、日常の生活と豊かな風土がなによりのアートであると言う事なのです。実際に奇抜はアート作品よりも、日常の島の生活風景が…、ワタシ的は好きです!!



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