2016.09.18
エヴェレスト 神々の山嶺

Selection vol.882
生きて、必ず帰る。
エヴェレスト 神々の山嶺
2016年 日本

1993年、ネパールの首都カトマンドゥ。山岳カメラマンの深町誠は参加した日本のエヴェレスト遠征隊が2人の犠牲者を出して中止に追い込まれ写真集の計画も白紙となってしまい途方に暮れる。失意の中、ふと立ち寄った骨董屋で古いカメラを見つける。それが1924年にエヴェレスト初登頂に挑んだイギリス人登山家ジョン・マロリーのものかもしれないと気づく。するとそこに2人の男が現われ、そのカメラは自分たちから盗まれたものだと主張し持って行ってしまう。なんと2人組の片方は数年前に消息を絶った天才クライマー、羽生丈二だった…。(後は映画を観て下さい)

人気作家・夢枕獏の傑作山岳小説を「永遠の0」の岡田准一と「テルマエ・ロマエ」の阿部寛主演で映画化。伝説の登山家マロリーが持っていたカメラが縁で出会った山岳カメラマンと孤高の天才クライマーが世界最高峰のエヴェレストで前人未踏の過酷な挑戦に臨む姿を描きます。共演は、尾野真千子、ピエール瀧、佐々木蔵之介ほか。監督は「愛を乞うひと」「太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男」等の平山秀幸。


マジメ、丁寧、真っすぐ…。
消息不明の伝説的登山家である羽生丈二を、山岳カメラマンの深町がカトマンズで発見するシーンから物語は始まる…。何とも正当派で懐かしいオープニング。物語の前半は、主人公・羽生が、如何に破天荒で凄いクライマーであったかをドキュメント風に描き、後半からクライマックスかけては、壮絶な登攀シーン。まずはハンパじゃない、本気のロケを試みたスタッフ達にまずは天晴れ。そして、それに挑んだ岡田准一と阿部寛にも大天晴れ。意外性とか斬新さは無いけれども、エヴェレストに挑む男たちのドラマを平山秀幸監督らしく、真っすぐに丁寧に描いている秀作です。

※カッパの勝手な採点は…、
お疲れさまでした !

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