2016.05.08 祭りの準備
いつかみた映画
【其の百四三】



中島丈博の故郷の詩…
祭りの準備 1975年日本(ATG)




祭01

 昭和30年代初めの高知県中村市。沖楯男は、この町の信用金庫の外勤係であるが、毎日、東京へ出てシナリオ作家として身を立てることを夢みていました。しかし、母のときよは女狂いの夫・清馬と別居していて、一人息子の楯男を溺愛するあまり離そうとしない。楯男には心の恋人涼子がいるが彼女は政治運動に熱を上げておりシナリオを書く楯男にとっては常に片思いの存在でした。楯男の隣の中島一家は、暴れ者の利広と兄の貞一・美代子夫婦との奇妙な三角関係で成立している…。利広が家にいる時は、貞一が刑務所に、貞一が家にいる時は利広が刑務所に、という次第の泥棒一家である。ある日、中島家の末娘タマミが発狂して大阪から帰って来る…。(後は映画を観て下さい)



祭03

中島丈博 × 黒木和雄 × 鈴木達夫
 南国土佐の自然を背景に、一人の少年が複雑な人間関係に圧迫されながらも巣立っていく姿を描く。原作は脚本も執筆している中島丈博の同名小説、監督は、当時のATGを代表する「竜馬暗殺」の黒木和雄、撮影は「田園に死す」の鈴木達夫がそれぞれ担当してます。



祭04


たわごと03
さらば青春、さらば故郷…。
 今を生きる若者達とギラギラした時代を生きた若者達の違い…、例えば、この映画の根底にある「故郷」。若輩者のオッサンのワタシの時代でも「故郷」からの逃避は青春の儀式。夢を追いかける都会へと旅立つ若者と地元に残る若者…。どちらも何故かギラギラした憤りを感じていた気がします。そんな当時の青春、いや性を光と影とで見事に描写しています。そして、ラストの「バンザイ!バンザイ!」は、時が経てもココロに染みます。



祭02



ちょつと01
ラヴソングの原点… ?
 視聴率で大苦戦をしている月9「ラヴソング」の脚本は、新人の倉光泰子氏…、2児のママでもある彼女は、小さい頃から映画好きで、高校生の頃に見た脚本家・中島丈博氏の半自伝的映画「祭りの準備」などに影響を受けこの世界を志した、そうです。そして今回大抜擢された、月9「ラヴソング」にも、ATGの血が流れている…。ワタシにはそんな気がしますが… ??



※カッパの勝手な採点は…、
実は、竹下景子の映画デビュー作 !

8点半




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