2016.03.24 あん
カッパのみなソン
Selection vol.793



やり残したことは、ありませんか?
あ ん 2015年日本



あん01

 縁あってどら焼き屋「どら春」の雇われ店長として単調な日々をこなしていた千太郎のもとに、ある日、求人募集の張り紙を見た徳江がやって来ます。彼女の勢いにのまれどら焼きの粒あん作りを任せたところ、あんの味が評判となりあっという間に店は大繁盛。つぶれたどら焼きをもらいにくる女子中学生・ワカナもだんだんと徳江に馴染んで行きます。しかしかつて徳江がハンセン病患者だったことが広まり、客が一気に離れていった…。(後は映画を観て下さい)



あん02

 「萌の朱雀」でカンヌ国際映画祭カメラドール(新人監督賞)を「殯の森」では同グランプリを獲得した河瀬直美監督が、作家やパフォーマーとして活躍するドリアン助川が人はなぜ生きるのかという根源的な問いに迫った同名小説を映画化しました。小さなどら焼き屋で粒あん作りを任された元ハンセン病患者の女性の姿を四季の情景を織り交ぜながら描きます。偏見にさらされ続けても精一杯生きようとする女性を「わが母の記」で第36回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞した樹木希林が、人生につまずいた雇われ店長を永瀬正敏が、女性の良き理解者を市原悦子が演じます。



あん03


たわごと03
冴え渡る、河瀬ワールド。
 東京の小さなどら焼き屋に起こったエピソード…。それは、余りにも厳しくて悲しい、そして美しい物語です。ハンセン氏病と「どら焼」き、そして彩るサクラ並木。全てに於いて見事です、殆ど自然光で撮影し、河瀬直美監督らしい陰影。そして、要所要所でインサートされる、ざわめく四季の景色。圧巻は、もちろん樹木希林の演技ですね。ハンセン氏病と戦いながらも、生きる意味を見出す…。彼女の生き方と演技が見事に重なり合う魂の演技を魅せてくれます。樹木希林の実孫である内田伽羅の存在感も凄いし、主演の永瀬正敏も良いオヤジ役者となったものです!!


あん04



※カッパの勝手な採点は…、
観なくてはならない、一本です !

8点


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