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2020.07.10 さびしんぼう
いつかみた映画
【其の百五七】



尾道三部作 最終章
さびしんぼう vol.02
1985年 日本



さびしんぼう01

 寺の住職の一人息子・井上ヒロキは、カメラの好きな高校2年生。母タツ子は、彼に勉強しろ、ピアノを練習しろといつも小言を言う。ヒロキのあこがれのマドンナは、放課後、隣の女子校で「別れの曲」をピアノで弾いている橘百合子である。彼は望遠レンズから、彼女を見つめ、さびしげな横顔から“さびしんぼう”と名付けていた。寺の本堂の大掃除の日、ヒロキは手伝いに来た友人の田川マコト、久保カズオと共にタツ子の少女時代の写真をばらまいてしまった。その日から、ヒロキの前に、ダブダブの服にピエロのような顔をした女の子が現われるようになる。彼女は“さびしんぼう”と名乗り、ヒロキと同じ高校2年生だという…。(後は映画を観て下さいね)



さびしんぼう02

故・大林宣彦監督 珠玉の名作
 尾道を舞台に、少年の淡い恋、彼の前に突然現われた少女時代の母親“さびしんぼう”と少年との交流を描いたファンタジーです。山中恒原作の「なんだかへんて子」の映画化で、脚本は「天国にいちばん近い島」等々の剣持亘、内藤忠司、大林宣彦の共同執筆。監督はもちろん、映画作家・大林宣彦。撮影は同作の阪本善尚がそれぞれ担当。



さびしんぼう04


たわごと03
大林監督からの贈り物。
 私事ですが、こんなご時世(コロナ禍)なのですが、何故か仕事が忙しくバタバタな日々が…、スミマセン久しぶりの更新です。
 確か前月の20日(土)に、BS12 トゥエルビで「大林監督追悼番組」として、ワタシの大好きな「さびしんぼう」をオンエアーしてくださいました。偶然にも、その日は、他県をまたいで、我が心の古里「尾道」へ久々の里帰り、もちろん愛猫ユキちゃんを一人にする事はできずの日帰り小旅行なので、帰ってから観させて頂きました。
 何年ぶりかに観た、名作「さびしんぼう」…、今更なのですが、良いですね。確か「さびしんぼう」という言葉は、監督が生み出した造語で、原語は、広島弁でわんぱく小僧、悪ガキを意味する「がんぼう」?? に対する女の子の呼び方として考えた名称であり、監督自身が子どもの頃から使ってる言葉で、8mm作品にも「さびしんぼう」を題名にした作品が何本か存在するらしいです。「人を愛することは淋しいこと」だと言う、大林監督の感性が育んだ造語なのでしょう。監督曰く、「ぼくの映画は全部"さびしんぼう"という題をつけてもいい」と話も語ってます。



さびしんぼう03

「あなたに好きなって頂いたのは、こちらの顔でしょ?
どうか、こっちの顔だけみて… 
反対の顔は見ないでください。」


 何年ぶりにかに観た「さびしんぼう」…、年を重ねる程、深みとコクが味わえる秀作ですよね、ある意味大林映画の原点でもあり、集大成でもあるこの作品なのですが、観る度に新たな想いが込み上げてきます。息子の初恋と母親の初恋、そして失恋。それぞれの「さびしんぼう」を、尾道の美しくも儚い風景をバックに見事に描き出してくれます。監督の代名詞とも言える「尾道三部作」の最終章に相応しい名作です。
 あっ、もう一つ、忘れちゃいけない名台詞が…。

「人を恋することは、とってもさびしいから、
だからあたしは、さびしんぼう。
でもさびしくない人より、あたしずっと幸福よ。」 



尾道02

尾道01


※カッパの勝手な採点は…、
監督、尾道の海は「キラキラ」してましたよ!

8点半



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