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カッパのみなソン
Selection vol.1184



ただいま、このひと言のために、旅に出る。
男はつらいよ お帰り寅さん
2019年日本



おかえり01

 サラリーマンを辞めて念願の小説家になった満男。今は妻に先立たれ、中学3年生の娘ユリと2人暮らし。最新刊の評判は上々ながら、どうしても次回作への意欲が湧いてこない。そんな中、妻の七回忌の法要で久々に葛飾の実家を訪れた満男。両親や近所の人たちと昔話に花を咲かせるが、思い出の中心にはいつも騒々しい伯父・寅次郎がいた。ある日、書店でサイン会を行った満男は、初恋の人・イズミと思わぬ再会を果たすのだったが…。(後は映画を観て下さいね)



おかえり02

 故・渥美清扮するフーテンの寅さんが毎回マドンナに恋しては、家族を巻き込み大騒動を繰り広げる巨匠・山田洋次監督による国民的人情喜劇「男はつらいよ」シリーズ。過去49作つくられた同シリーズが、第1作から50周年となる2019年、22年ぶりにスクリーンに復活して贈る記念すべきシリーズ第50作。小説家となった寅次郎の甥・満男と初恋の女性・イズミとの再会の物語を軸に、懐かしの面々が織りなす笑いと涙の人情模様が綴られる。寅さん自身も4Kデジタル修復された過去シリーズからの映像でふんだんに登場。キャストには倍賞千恵子、吉岡秀隆、前田吟、夏木マリ、美保純、佐藤蛾次郎、そして歴代最多マドンナの浅丘ルリ子らお馴染みの面々が再集結し、後藤久美子も本作で久々に女優復帰を果たした。



おかえり03


たわごと03
山田洋次からの手紙…。
 この企画、この映画が成り立った最大の理由は、故・渥美清さんや歴代マドンナのデジタル技術での出演じゃなく、満男のマドンナ(初恋の人)、泉・後藤久美子さんの女優復帰でしょう。後藤久美子さんへ送った、巨匠・山田洋次監督からの「手紙」…、かつてのヌーヴェルヴァーグの巨匠、フランソワ・トリュフォー監督が、出演者等に送ったと言われる「トリュフォーから手紙」と重なり合います…。そして見事に完成したこのシリーズ第50作は、往年の寅さんファンの期待を良い意味で裏切った…と思います。寅さんの過去の作品の再編集で「寅さん」を懐かしむのではなく、これは完全にその後の「男はつらいよ」なのです。もう少し掘り下げると、甥っ子満男の初恋を描いていく、第42作「男はつらいよ ぼくの伯父さん」からの繋がりだと言えます。(実は、ワタシ真っ盛りのやんちゃな寅さんよりも、この42作以降の晩年の寅さんの方が好きです。)



おかえり04

これが、やりたかったんだ…。
 初恋の人、泉との再会、そして別れ…、新たな一步を踏み出す満男。かつての寅さんの想い出と共に顧みるラストシーンで見せる涙…、こ、これは、そう、きっとワタシの大好きなあの名作「ニューシネマパラダイス」…。なるほど、そうなんだ、山田監督は、これをやりたかっただ…、とワタシなりの勝手な解釈で劇場でひとりウルウル…、お正月で寅さん?そう観客の殆どは、スミマセン、ワタシよりも年上の先輩方。なんでこの兄ちゃん、寅さん観て「泣いてるの?」と、きっと変に感じられた事だと思います。(苦笑) まぁ、それは兎も角、このシリーズ最新作は、過去を懐かしむのではなく、懐かしいに「ing」を付けた懐かしいの現在進行形であり、山田洋次監督からのこころ温まる贈り物です。ぜひご覧下さいね!



おかえり05


※カッパの勝手な採点は…、
日本のお正月は、やっぱり寅さんだ!
9点




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