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カッパのみなソン
Selection vol.1185



いま、孤独が最強となる。
ザ・フォーリナー 復讐者
2017年 イギリス ・ 中国・ アメリカ



復讐01

 ロンドンで中華レストランを経営し、高校生の娘と2人だけの穏やかな日々を送るクァン。だがある日、その大切な愛娘が無差別テロの犠牲となってしまう。犯人への復讐を誓うクァンは、やがてテロを実行した北アイルランドの過激派組織と繋がりのある大物政治家リーアム・ヘネシーにたどり着く。犯人の名を明かすよう迫るが、リーアムは平然としらを切りとおす。失うもののないクァンは、そんなリーアムに対し、彼のオフィスに小型爆弾を仕掛け、自らの固い意志を過激な行動で示す。クァンはかつてアメリカの特殊部隊に所属していた一流の工作員だったのだ。クァンはこれまで封印してきた戦闘スキルを駆使し、実行犯を突き止めるべくリーアムを追い詰めるとともに、テロ組織へと迫っていくのだったが…。(後は映画を観て下さいね)



復讐02

 ジャッキー・チェンが「007カジノ・ロワイヤル」のマーティン・キャンベル監督とタッグを組んで贈るクライム・アクションです。スティーヴン・レザーの「チャイナマン」を原作に、過去を封印して生きてきた男が、最愛の娘がテロの犠牲となったことで冷酷な戦闘マシンとなり、犯人を追い詰めていく壮絶な復讐劇を描く。共演はピアース・ブロスナン。



復讐03


たわごと03
ジャッキー・チェン vs ジェームズ・ボンド
 アイルランド共和軍(IRA)を題材にした映画は結構秀作が多い気がします…、比較的メジャーな映画だと、「パトリオット・ゲーム」「デビル」「ハンガー」等々それなりに骨太で見応え有る作品が思い浮かびます。そして、我らのジャッキー・チェンが主演のこの「ザ・フォーリナー復讐者」もその1本だと言えます。監督は「007カジノロワイヤル」などの名匠マーティン・キャンベル、ジャッキー・チェンは製作と主演を兼ねています。そして敵対するは、急進派の活動家で、現在は北アイルランドの副首相リーアムを演じるのは、5代目007のピアーズ・プロスナン(アイルランド出身)。二大スターの初顔合わせです!
 ロンドン片隅でレストランを経営しているクワン(ジャッキー・チェン)は、ある日娘を送って行った時に爆弾テロに巻き込まれ、娘は目の前で亡くなってしまいます、そして北アイルランドの過激派が犯行声明を…、クワンは自ら復讐しようと決め、手がかりを求めて警視庁を訪ねるが話にならず、彼は元急進派の活動家で、現在は北アイルランドの副首相リーアム(ピアーズ・プロスナン)に目をつけ、真相を探って行きます。クワン、リーアム、過激派の三つ巴の戦いが…。という物語なのですが、なんともジャッキー・チェンが切なくて強い。さすがはジャッキー!衰えぬアクション。そしてそれに相反しての背中で演じる哀愁。演技という視点からも新境地を見せる世界が認める映画人としての真骨頂を存分に魅せてくれます。



復讐04


※カッパの勝手な採点は…、
映画で、学べる世界情勢?
七点半




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カッパのみなソン
Selection vol.1184



ただいま、このひと言のために、旅に出る。
男はつらいよ お帰り寅さん
2019年日本



おかえり01

 サラリーマンを辞めて念願の小説家になった満男。今は妻に先立たれ、中学3年生の娘ユリと2人暮らし。最新刊の評判は上々ながら、どうしても次回作への意欲が湧いてこない。そんな中、妻の七回忌の法要で久々に葛飾の実家を訪れた満男。両親や近所の人たちと昔話に花を咲かせるが、思い出の中心にはいつも騒々しい伯父・寅次郎がいた。ある日、書店でサイン会を行った満男は、初恋の人・イズミと思わぬ再会を果たすのだったが…。(後は映画を観て下さいね)



おかえり02

 故・渥美清扮するフーテンの寅さんが毎回マドンナに恋しては、家族を巻き込み大騒動を繰り広げる巨匠・山田洋次監督による国民的人情喜劇「男はつらいよ」シリーズ。過去49作つくられた同シリーズが、第1作から50周年となる2019年、22年ぶりにスクリーンに復活して贈る記念すべきシリーズ第50作。小説家となった寅次郎の甥・満男と初恋の女性・イズミとの再会の物語を軸に、懐かしの面々が織りなす笑いと涙の人情模様が綴られる。寅さん自身も4Kデジタル修復された過去シリーズからの映像でふんだんに登場。キャストには倍賞千恵子、吉岡秀隆、前田吟、夏木マリ、美保純、佐藤蛾次郎、そして歴代最多マドンナの浅丘ルリ子らお馴染みの面々が再集結し、後藤久美子も本作で久々に女優復帰を果たした。



おかえり03


たわごと03
山田洋次からの手紙…。
 この企画、この映画が成り立った最大の理由は、故・渥美清さんや歴代マドンナのデジタル技術での出演じゃなく、満男のマドンナ(初恋の人)、泉・後藤久美子さんの女優復帰でしょう。後藤久美子さんへ送った、巨匠・山田洋次監督からの「手紙」…、かつてのヌーヴェルヴァーグの巨匠、フランソワ・トリュフォー監督が、出演者等に送ったと言われる「トリュフォーから手紙」と重なり合います…。そして見事に完成したこのシリーズ第50作は、往年の寅さんファンの期待を良い意味で裏切った…と思います。寅さんの過去の作品の再編集で「寅さん」を懐かしむのではなく、これは完全にその後の「男はつらいよ」なのです。もう少し掘り下げると、甥っ子満男の初恋を描いていく、第42作「男はつらいよ ぼくの伯父さん」からの繋がりだと言えます。(実は、ワタシ真っ盛りのやんちゃな寅さんよりも、この42作以降の晩年の寅さんの方が好きです。)



おかえり04

これが、やりたかったんだ…。
 初恋の人、泉との再会、そして別れ…、新たな一步を踏み出す満男。かつての寅さんの想い出と共に顧みるラストシーンで見せる涙…、こ、これは、そう、きっとワタシの大好きなあの名作「ニューシネマパラダイス」…。なるほど、そうなんだ、山田監督は、これをやりたかっただ…、とワタシなりの勝手な解釈で劇場でひとりウルウル…、お正月で寅さん?そう観客の殆どは、スミマセン、ワタシよりも年上の先輩方。なんでこの兄ちゃん、寅さん観て「泣いてるの?」と、きっと変に感じられた事だと思います。(苦笑) まぁ、それは兎も角、このシリーズ最新作は、過去を懐かしむのではなく、懐かしいに「ing」を付けた懐かしいの現在進行形であり、山田洋次監督からのこころ温まる贈り物です。ぜひご覧下さいね!



おかえり05


※カッパの勝手な採点は…、
日本のお正月は、やっぱり寅さんだ!
9点




カッパのみなソン
Selection vol.1183



すべて、終わらせる。
スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け
2019年アメリカ



夜明け

 カイロ・レンは、祖父ダース・ベイダーの遺志を受け継ぎ、銀河の圧倒的支配者となる。一方、類まれなフォースを覚醒させたレイは、伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーの想いを引き継ぎ、生きる英雄レイアや天才パイロットのポー・ダメロン、元ストームトルーパーのフィンらわずかなレジスタンスの同志たちとともに立ち上がる。スカイウォーカー家を中心とした壮大なサーガは、光と闇のフォースをめぐる最終決戦に託される…。(後は映画を観て下さいね)



夜明け02

 2017年に公開された「スター・ウォーズ最後のジェダイ」の続編にして、1977年に「スター・ウォーズエピソード4新たなる希望」が全米公開されて以来、スカイウォーカー家を軸に42年にわたって語り継がれてきた壮大な「スター・ウォーズ」サーガの完結編となるスペースアドベンチャー超大作です。キャストはデイジー・リドリー、アダム・ドライヴァー、ジョン・ボイエガ、オスカー・アイザックらレギュラー組の続投のほか、ルーク役のマーク・ハミルも再登場、さらにビリー・ディー・ウィリアムズ、イアン・マクダーミドが久々のシリーズ復帰を果たした。また、2016年に他界したレイア役のキャリー・フィッシャーも過去に撮影された未公開映像を使用して出演となった。監督は新三部作の1作目「フォースの覚醒」を手がけたJ・J・エイブラムスが再登板した。



夜明け01


たわごと03
ありがとう、そしてサヨナラ…。
 2020年最初に書かせて頂くのが、昨年の暮れに観させて頂いた、誰もが知ってるこの超大作。「誰もが知ってる…」と書きながら、実はワタシ達映画世代でもこのシリーズを完璧に理解してるファンは意外にも少ない?? 実はワタシも恥ずかしながらその一人、決して素人じゃないけれども、かといっていわゆるマニアとか通ではない…。ただ、映画を愛する一人として、もちろんこの「SWシリーズ」は大好きだし、決して忘れることのできないシリーズだと確信してます。そう高校2年の夏休み…、ジョン・ウィリアムズのあのテーマ曲に合わせて、「スター・デストロイヤー」が大画面の下部からゆっくりと競り上がる。そうあれから42年…、月日が流れ、時代も変わり、映画も進化しました。休むことなく何度も繰り広げられたSWシリーズ。それが良いのか悪いのか、そんなことは今更関係ない、そう今回が最後、最終話ってこと!ワタシ達世代の映画ファンは、この映画、このシリーズと共に、何らかの映画的時間を共有して来たといっても過言でしょう、それが幕を下ろす…、その現実を是非とも目撃してください!



夜明け03


※カッパの勝手な採点は…、
映画よ、フォースと共にあらんことを。
8点