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2019.12.30 空母いぶき
カッパのみなソン
Selection vol.1182



運命の24時間。
空母いぶき  2019年日本



いぶき01

 20XX年、12月23日未明。沖ノ鳥島の西方450キロ、波留間群島初島に国籍不明の武装集団が上陸、日本の領土が他国に占領される事態に。海上自衛隊は直ちに小笠原諸島沖で訓練航海中の第5護衛隊群に出動を命じる。その旗艦は、自衛隊初の空母という存在から、“専守防衛”を巡って国論を二分する議論の的となっていた“いぶき”だった。航空自衛隊出身の艦長・秋津竜太一佐と、海上自衛隊生え抜きの副艦長・新波歳也二佐は、やがて想定を超えた戦闘状態に直面し、国の命運がかかったぎりぎりの判断を迫られていくのだったが…。(後は映画を観て下さいね)



いぶき02

 かわぐちかいじの大ヒット・コミックスを西島秀俊、佐々木蔵之介をはじめとする豪華キャストの共演で実写映画化したポリティカル・サスペンス大作です。近未来の日本を舞台に、国籍不明の武装集団によって日本の離島を占拠されるという事態が発生する中、自衛隊初の航空機搭載型護衛艦“いぶき”の乗組員たちを中心に、政府やメディア関係者を含む全国民が、それぞれの立場で未曾有の危機に立ち向かっていく姿を壮大なスケールで描き出す。監督は「沈まぬ太陽」「柘榴坂の仇討」の若松節朗。



いぶき03


たわごと03
最も身近な、「今そこにある危機」?
 尾道出身のかわぐちかいじ氏の原作漫画を完全映画化した、「ポリティカル・サスペンス」大作です。あまり聞き慣れない言葉ポリティカル・サスペンス(フィクション)…。物語を表現手段として、政治的事件、政治システム、政治学などについて語ることを特徴とする。「直接的に現実の社会を批判するか、あるいは架空の、時に奇想天外な世界を描く」だそうです。まさにこの映画、今の我が日本国民に問いかける疑問符…、ある日突然日本の離島が外国に占拠され、さらにバンバン攻撃を仕掛けてくる敵軍に対し、いかにして海上自衛隊が実戦で戦うか、そして政府はどう対応するのか…。これって正に明日起こっても、不思議ではない現実。日本映画の製作の限界に挑戦する映像と巧みな脚本でしっかりと問いかけてきます。



いぶき04

 と書きながら、これによく似た映画最近観た…?? あっ、そうです、「ハンターキラー 潜航せよ」(自分リンクでスミマセン…)です、この映画は、確かアメリカではなくイギリス映画、表現・製作(もちろん製作費)は異なりますが、これも「ポリティカル・サスペンス」ですよね、ただこちらイギリス映画は、「空母いぶき 」と比べて、かなり後味スッキリかつ迫力満点…。どちらも現代社会での戦争を架空に描いた問題作です。彼らの平和のための戦いをぜひ見比べてくださいね!!



ハンター02


※カッパの勝手な採点は…、
それぞれの思い、それぞれの答え…。
七点半



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2019.12.21 Love Letter
いつかみた映画
【其の百五六】



拝啓 藤井樹様、あなたは誰ですか。
Love Letter vol.02
1995年 日本


Love letter01

 神戸に住む渡辺博子は、山の遭難事故で死んでしまった恋人・藤井樹の三回忌の帰り道、彼の母・安代に誘われ、彼の家で中学の卒業アルバムを見せてもらった。その中に樹の昔の住所を発見した博子は、今は国道になってしまったというその小樽の住所に手紙を出してみることを思い付く。数日後、博子の手紙は小樽に住む藤井樹という同姓同名の女性のもとに届いていた。「拝啓、藤井樹様。お元気ですか? 私は元気です」という手紙に心当たりのない樹は、好奇心から返事を書いてみることにした…。(後は映画を観て下さいね)



Love letter02

 天国の恋人に向けて送った一通のラヴレターがきっかけで、埋もれていた二つの恋が浮き彫りになっていくラヴ・ストーリーです。監督・脚本は今作が劇場用長編映画デビュー作となる岩井俊二。撮影は「夏の庭」の篠田昇。主演は中山美穂で、一人二役に挑戦して、ブルーリボン賞、報知映画賞、ヨコハマ映画祭、高崎映画祭などで主演女優賞を獲得した。共演は豊川悦司と、これが映画初出演となる酒井美紀、柏原崇ほか。ヨコハマ映画祭作品賞、監督賞、主演男優賞(豊川)、主演女優賞(中山)、撮影賞(篠田)、新人女優賞(酒井)を受賞した。95年度キネマ旬報ベストテン第3位、同・読者選出ベストテン第1位です。



Love letter03


たわごと03
長編映画デビュー作…、そして最高傑作。
 来年1月17日から岩井俊二監督の最新作「ラストレター」がいよいよ公開されます。主演は、岩井監督の大好きな松たか子さん、正に今が旬の広瀬すずさん、そして岩井監督じゃなく、我が奥さまが大好きな福山雅治さん、等々の超豪華メンバーでの映画化です。そして何よりも嬉しいのは、ワタシの大好きなこの映画「Loveletter」のアンサー映画だそうです。と言うことで、それまでに、今一度「おさらい」しなくてはと、TSUTAYAさんやGO!DVDなので少し画質は悪いのですが、我慢しての再鑑賞…。いや〜、何度観ても良いですね、ワタシ大好きです、この映画!きっと、ワタシ達世代の映画ファンの方で、この作品が、「ベスト1」だと言う方は、結構多いと思います。ワタシも当時、自分達の青春と少年期とを映画と重ね合わせながら涙ぐんだ事を憶えてます。
 今更なのですが、岩井監督ほど女性を美しく撮る監督はいないと思います、この作品でも主演の中山美穂さんの美しさ、と言う可愛さ、サイコーです。特にポスターにもなっているファーストシーン、雪景色の中での微妙なコントラストと絶妙のカメラワーク…、このシーンだけで、もう岩井ワールドへ、グイグイと引き込まれていきます。もちろんラブストーリーなのですが、構成がまた巧み…、上手すぎる。同姓同名・一人二役・過去と現在・神戸と小樽、そしてそれをつなぐ「手紙」…、一通の手紙から始まった自分さがし、前に進もうとする恋、振り返ることで再発見される初恋…等々 女心を描きながら、しっかりとオッサンの心をゲットしてます。いゃ〜、何度観ても、何歳になって観ても、すごく良いですね!ぜひ、この機会に再鑑賞して下さい。(1月17日夜9:00〜WOWOWの「岩井俊二映画祭」で放映されます。)



Love letter04


※カッパの勝手な採点は…、
「ラストレターの予告編」…、なかなか良いですね?

8点半




カッパのみなソン
Selection vol.1181



一身上の都合にて、主婦を退職させて頂きます。
妻よ薔薇のように 家族はつらいよ III
2018年日本



家族01

 三世代が賑やかに暮らす平田家。その家事一切を一人で担っているのが長男・幸之助の妻・史枝。“フラメンコ教室に通いたい”との思いを募らせながらも、家事に追われる忙しい毎日を送っていた。そんなある日、史枝一人を残して家族全員が出かけていた白昼の平田家に泥棒が入り、史枝がこつこつ溜めていたへそくりが盗まれてしまう。すると、へそくりの事実を知った幸之助は史枝に対して気遣いのない言葉を次々と浴びせ、史枝の溜まりに溜まった不満がついに爆発、家を飛び出して田舎の実家へ帰ってしまう。家の中に主婦がいなくなり、平田家はたちまたち大混乱に。身体の調子が悪い富子に代わって周造が慣れない家事に挑戦するのだったが…。(後は映画を観て下さいね)



家族02

 名匠・山田洋次監督が豪華キャストのアンサンブルで贈る大ヒット人情喜劇の第3弾です。今回は長男の妻・史枝が長年の不満を爆発させて家出してしまい、主婦不在となった平田家が大混乱に陥るさまをコミカルに描きます。出演は引き続き橋爪功、吉行和子、西村まさ彦、夏川結衣、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優。



家族03


たわごと03
日常に隠された、映画的事件?
 このシーリズも早三作目、さすがですね日本の巨匠、山田洋次監督。回を重ねる毎に物語により深みを増しそれぞれのキャラも定着、そうもちろん彼らは紛れもなく「家族」なのです。前作(パート2)は、少々シビアな無縁社会をテーマ、そして今回の3作目では「主婦への讃歌」をテーマに、平田家崩壊の危機をよりユーモラスに描き出します。「一家の主婦が不在となった平田家は大混乱に陥る」…、非常に分かりやすく、どこにでもありそうなリアルな話です。ただ、どこにでもありそうなネタを映画的に魅せる技術は、さすがです。脚本、演出、カメラワーク等々全てに於いて完璧ですね。そして今回は、真骨頂の地方ロケもより素晴らしい、史枝が家出した先は、長野県・茂田井にある実家。確か茂田井は『たそがれ清兵衛』のロケ地で、今回山田組としては約15年ぶりに訪れたそうです。そしてもう1箇所は、ワタシの大好きな瀬戸内…、ここは『東京家族』の撮影で訪れ、山田監督が「日本の原風景」と愛する広島県・大崎上島です。映画とロケ…、全国を各地を「映画の町」にした監督ですから、その辺の地方ロケとはひと味もふた味も違いますよ。大いに笑って、しみじみ泣けて励まされる…、昭和、平成、令和と生きてきたワタシ世代には人生の教科書、いや参考書のようなシリーズですね!是非ご覧下さい。



家族04



※カッパの勝手な採点は…、
そして、いよいよ帰ってきますね、寅さん!
8点



カッパのみなソン
Selection vol.1180



戦え、命尽きるまで!
安市城 グレート・バトル 
2018年韓国



グレート01

 西暦645年、唐の皇帝・太宗は朝鮮半島をも支配下に置くべく、自ら20万人を超える大軍を率い高句麗の都・平壌へと進撃を続けた。高句麗諸城の城主が次々と降伏・敗走する中、安市城の城主ヤン・マンチュンは、国を守るため、高句麗の民を守るためたった 5,000人の兵を率い、無謀とも言える孤立無援の戦いを挑むことを決意する…。(後は映画を観て下さいね)



グレート02

 唐による高句麗侵攻を題材に、大軍に立ち向かった高句麗・安市城の戦士たちを描いた歴史アクションです。『僕のヤクザみたいな恋人』などのキム・グァンシクがメガホンを取り、『銀魂』などのチャン・ジェウクが武術監督を担当。実際に存在した伝説の武将を“ザ・キング”などのチョ・インソンが演じ、ナム・ジュヒョク、パク・ソンウン、ペ・ソンウらが共演。



グレート03


たわごと03
日本よ、これが戦だ!
 悪化する日韓関係なんて関係ない、映画に国境はないと断固として言い切る自称映画ファンのワタシ…、もちろん観させて頂きました、『新感染ファイナル・エクスプレス』の製作陣が放つ韓国歴史アクション大作。5000人vs 20万人という圧倒的不利の籠城戦いに挑む男たちと女たちのドラマです。さすがは「魂の韓国映画」…、凄いです。物語は超シンプルなのですが、これが戦だ、これが映画だ!を怒濤のように見せつけます、昨今上映された邦画の大作「キングダム」も凄かったですが、これはそれ以上かも知れません? 韓国の史劇の超リアルで、大迫力の戦闘シーンは圧巻です。まぁ、百聞は一見にしかず、ぜひご覧下さい!理屈抜きに楽しめますよ。



グレート04


※カッパの勝手な採点は…、
映画のツボを見事に押さえてる!
8点



カッパのみなソン
Selection vol.1179



カラダが勝手にミュージカル♪
ダンスウィズミー 2019年日本



ダンス01

 子どもの頃からミュージカルが苦手だったOLの静香は、訪れた遊園地で怪しげな催眠術師のマーチン上田から、音楽を聞くとミュージカルスターのように歌って踊らずにはいられない催眠術をかけられてしまう。以来、所かまわず歌い踊ってしまうせいで恋も仕事も失ってしまう静香。既に遊園地にマーチン上田の姿はなく、途方に暮れた彼女は、マーチン上田のサクラをしていた千絵とともにマーチン上田の行方を追って全国を旅するハメになるのだったが…。(後は映画を観て下さいね)



ダンス02

 「ウォーターボーイズ」「ハッピーフライト」の矢口史靖監督が「グッモーエビアン!」「旅立ちの島唄~十五の春~」の三吉彩花を主演に迎えて贈るミュージカル・コメディです。ある日突然、謎の催眠術師によって音楽を聞くと体が勝手に踊り出すようになってしまったヒロインが繰り広げる大騒動の行方を描く。共演はやしろ優、chay、三浦貴大、ムロツヨシ、宝田明。



ダンス03


たわごと03
確かに、不思議な存在の「ミュージカル映画」。
 突然ですが、あなたはミュージカル映画は好きですか…、と尋ねられた事がある。その時は、もちろん大好きですと応えたものの、確かに微妙である。何せミュージカルですから、突然歌い出し、それまでの現実が行きなり架空のモノに…、そして何事もなく物語に…? そう「ミュージカル」そのものが幻想でありファンタジー。と思いつつも、やっぱり少し変。そんなモヤモヤ感を逆手にとったのが、このミュージカルようなミュージカル映画なのです?? 監督はもちろん、この手の映画を撮らせたら天下一品の矢口史靖監督。
 主人公を演じる三吉彩花は、宝田明演じるインチキ魔術師の催眠術に…、もちろん音楽鳴ると踊り出します、それも歴代の「ミュージカル映画」のように…、ではなく、その華麗な映像は、彼女の脳内映像。実際は回りを巻き込んだ彼女のワンマンショー。まずは、その定義をしっかりと理解し、物語は何故かロードムービーに…、本来の自分を取り戻すために彼女と彼女たちの冒険がはじまります。さすがは、矢口監督「ミュージカル映画」の手法を上手に生かした、おかしくて、楽しい、そして元気になる、青春映画に仕上がってます!!



ダンス04



※カッパの勝手な採点は…、
きっとあなたも、ミュージカルが好きになる!
七点半

カッパのみなソン
Selection vol.1178



壮絶で、全くかみあわないバトル。
スノー・ロワイヤル 
2019年アメリカ



ロワイヤル02

 雪深いコロラド州キーホー。人々のために黙々と除雪作業に励む真面目な男ネルズ・コックスマン。その働きが認められ模範市民賞を受賞するが、そんな彼のもとに息子が薬物の過剰摂取で亡くなったとの知らせが届く。しかし、その死に疑問を抱いた彼は独自に捜査を進め、地元の麻薬王バイキング率いるギャング組織が関わっていることを突き止めると、すぐさま復讐へと乗り出す。やがてその復讐は、バイキングと敵対するホワイトブル率いるネイティブ・アメリカンの組織や警察をも巻き込んだ大混乱へと発展していくのだったが…。(後は映画を観て下さいね)



ロワイヤル01

 殺された息子の復讐に立ち上がった男の大暴走が評判を呼び、世界的に話題となった2014年のノルウェー映画「ファイティング・ダディ怒りの除雪車」を、監督のハンス・ペテル・モランド自らハリウッドで英語リメイクしたバイオレンス・アクションです。息子を殺された真面目な除雪作業員が、ギャングを相手に繰り広げる壮絶な復讐劇を、ブラックなユーモアを織り交ぜつつ過激に描き出します。主演は「96時間」「トレイン・ミッション」のリーアム・ニーソン。共演にトム・ベイトマン、エミー・ロッサム、ローラ・ダーン。



ロワイヤル04


たわごと03
キレた親父役は、天下一品。
 除雪車の作業を長年真面目に勤めて、キーホーという田舎町の模範市民賞で表彰されるほど真面目なネルズ・コックマンが、リーアム・ニーソンの役です。しかし、最愛の息子が、麻薬絡みで殺されてしまう。悲しみに耐えきれずに復讐を企てたネルズは、ひとり、またひとり、そして3人目と、除雪仕事をするように生真面目に、そして淡々と殺していきます。復讐=リーアム・ニーソン、そしてアクションなのですが、この映画は一寸違う。何せ、かみ合わない!凶悪な麻薬組織の犯人達もネイティブ・アメリカンも警官達も…、何故かマヌケで何となく憎めない。ただ、淡々と死んでいく…。皮肉でユーモラス、何故か笑ってしまえる、でも、凄くまじめな復讐劇なのです。



ロワイヤル03


※カッパの勝手な採点は…、
オリジナルもリメイクも、監督は同じなんだ。
七点半