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カッパのみなソン
Selection vol.1149



音を立てたら、即死。
クワイエット・プレイス
2018年アメリカ



プレイス01

 音に反応し人間を襲う“何か”によって壊滅状態となった地球。そんな中、どうにか生き延びていた1組の家族。リーと妻エヴリン、そして子どもたちは手話で会話し、裸足で歩くなど、音を出さずに生活することで、かろうじて“何か”の襲撃を免れてきた。しかしそんな一家には、妊娠中のエヴリンの出産という最大の危機が目前に迫っていたのだったが…。(後は映画を観て下さいね)



プレイス02

 低予算ながら全米でサプライズ大ヒットとなり大きな話題を集めたサスペンス・ホラーです。音を一切出さないように細心の注意を払い、何かに怯えながら生活する一家の戦慄のサバイバルの行方を、緊迫感溢れる筆致でスリリングに描き出す。主演は実生活でも夫婦のジョン・クラシンスキーとエミリー・ブラント。監督もジョン・クラシンスキーが自ら務めています。



プレイス03


たわごと03
重苦しい、息苦しい、恐ろしい…。
 外来種??と位置づけられる正体不明の怪物によって、人類が滅亡しかかっている近未来。彼らはあらゆる音に反応し瞬時に襲いかかる…。とにかく生き延びるには「音を立てない」…。そう、この切り口だけで、すでに重苦しい。そんな重苦しい世界で、懸命に生きる家族。もちろん会話は手話が主体であり、あり得ないほどの不自由と恐怖…。何とか、その状況に応じた暮らしをするも、ほんの少しの油断から最愛の娘を失い、長女と父親の関係も悪化。そして幸か不幸か、母親の胎内には新しい命が…。えっ、しゃべれない、音をたてられない…、なのに母親は声を出さずに出産を乗り切れるのか!そして赤ん坊が泣いたら??? そんな息苦しい疑問と恐怖を抱きながら、観ると言うより体感する感覚で物語は、グイグイと進んで行きます。そして、いよいよクライマックス、その姿を見せる彼ら…、何分に低予算なので、まぁ、こんなモノなんですが、やっぱりそれなりに恐ろしい? そう彼らが、怖いのではなく、音の出せない、その暮らしが怖いのです!是非是非、体感して下さいね。



プレイス04



※カッパの勝手な採点は…、
音の無い、映画も新鮮ですね。
七点半




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カッパのみなソン
Selection vol.1148



悪人は、俺が始末する。
デス・ウィッシュ 2018年アメリカ



デス01

 シカゴで外科医をしているポール・カージー。ある日、彼の留守中に何者かが自宅に侵入、妻は殺され、娘は瀕死の重傷を負って昏睡状態に。悲嘆に暮れるカージーだったが、警察の捜査は一向に進まず、憎き犯人は野放しのまま。ついにカージーの怒りが爆発、自ら拳銃を手にすると、犯人への復讐を誓い、夜の街へと繰り出す。やがて正体を隠した彼の自警活動がネットで拡散し、街の救世主として評判を呼んでいくのだったが…。(後は映画を観て下さいね)



デス000

 チャールズ・ブロンソン主演の74年製作アクション「狼よさらば」を「グリーン・インフェルノ」のイーライ・ロス監督、「ダイ・ハード」シリーズのブルース・ウィリス主演でリメイクしたリベンジ・アクションです。家族を理不尽に奪われた男が、自らの手で壮絶な復讐に乗り出すさまを描く。共演はヴィンセント・ドノフリオ、エリザベス・シュー。



デス02


たわごと03
ブルースの真骨頂!
 いきなり不謹慎な表現ですが、彼(ブルース・ウィリス)は、やっばりガン(拳銃)がよく似合いますね。まぁ、あの風貌と過去の大ヒット作の数々…、ブルース+アクション+銃は不可欠。そんな彼の真骨頂とも言えるこの映画は、なんとチャールズ・ブロンソン主演「狼よさらば」(1974年)のリメイクだそうです。残念ながらタイトルは知ってますが、「狼よさらば」ってと言われると思い出せないので、名作のリメイクと言うアドバンテージはワタシ的には無かったです。むしろワタシ的には、「フードを被った怪しい白人…」、そう、M・ナイト・シャマラン監督の不思議な作品「アンブレイカブル」を思い出しました。ただ、物語は「アンブレイカブル」の用に不思議ではなく、超シンプル。馬鹿なチンピラどもに最愛の妻を殺害、その上娘は意識不明…、警察の捜査に苛つき自らが自警団?「死神」となり復讐劇を繰り広げます。もちろん特殊能力も驚異的な身体能力も持ち合わせてない、昔は、結構やんちゃだった外科医のオッサンがやっちゃいます!少しやり過ぎ感は多々在りますが、まぁ、映画だから、ブルース・ウィリスだから、OK?って思ってしまえる映画らしい映画です。



デス03



※カッパの勝手な採点は…、
シカゴ警察は、それでいいのか!
カッパ採点7点


カッパのみなソン
Selection vol.1147



夢を失った17歳、夢を忘れた45歳。
恋は雨上がりのように
2018年 日本



雨01

 陸上部のエースとして活躍していた高校2年生の橘あきらは、アキレス腱をケガしたことで競技を続けることができなくなる。失意の中偶然入ったファミレスで、優しく声をかけてくれた中年の店長・近藤正己に電撃的に恋心が芽生えてしまうあきら。さっそくそのファミレスでバイトを始めるも、遥かに年上でバツイチ子持ちの近藤には、彼女の真っ直ぐな視線も嫌悪の眼差しと誤解されてしまう。いよいよ気持ちを抑えられなくなったあきらは、ついに近藤に告白するのだったが…。(後は映画を観て下さいね)



雨02

 ケガで陸上の夢を絶たれた女子高生が冴えない中年のファミレス店長への恋心を募らせていく眉月じゅんのヒット・コミックスを、「溺れるナイフ」の小松菜奈と「探偵はBARにいる」の大泉洋の主演で実写映画化した青春ラブストーリーです。恋に真っ直ぐなヒロインと、その気持ちに戸惑う店長が織りなすぎこちなくも爽やかな片想いの行方を、それぞれの再生への道のりとともに繊細かつユーモラスに綴る。監督は「世界から猫が消えたなら」「帝一の國」の永井聡。



雨03


たわごと03
ふたりは、人生の雨宿り。
 ゴメンなさい、眉月じゅんさんの原作の人気コミックは未読です。まぁ、原作を知らなくても全く問題なし、むしろ前知識無しで何となく鑑賞するのが最適ですね?うだつの上がらない45歳バツイチのおじさん(ファミレス店長)に、17歳の女子高生が恋をする…。少女は将来を期待された陸上選手、なのですが怪我のため陸上から遠ざかっている…、一方中年店長は、小説家を目指すも、その路に挫折…。そんな二人の今どき珍しい純愛映画です。まぁ、我々オッサンからすると、あり得ない夢物語。雨が降ろうが、槍が降ろうが、あんな可愛い子から突然告白されたら、それ舞い上がりますよね!そんなオッサンの疲れた心をグッと捉える設定に、ハイ、参りました。主役の小松菜奈さんも、毎度お馴染みの大泉洋さんも凄く良いです。まさにキャラそのまま!そして、ふたり恋の落としどころも、ドロドロ感が全くなく、心地良く爽やか。是非とも、特に!疲れたおじさん達に観て欲しい逸品です。



雨04



※カッパの勝手な採点は…、
そして二人は、スタートラインに立つ…。
七点半




カッパのみなソン
Selection vol.1146



必ず、帰ってくる。
インターステラー vol.2
2014年アメリカ



インター01

 近未来の地球。環境は加速度的に悪化し、植物の激減と食糧難で人類滅亡の時は確実なものとして迫っていた。そこで人類は、居住可能な新たな惑星を求めて宇宙の彼方に調査隊を送り込むことに。この過酷なミッションに選ばれたのは、元テストパイロットのクーパーや生物学者のアメリアらわずかなクルーのみ。しかしシングルファーザーのクーパーには、15歳の息子トムとまだ幼い娘マーフがいた。このミッションに参加すれば、もはや再会は叶わないだろう。それでも、泣きじゃくるマーフに“必ず帰ってくる”と約束するクーパーだったが…。(後は映画を観て下さいね)

インター02

 「ダークナイト」「インセプション」のクリストファー・ノーラン監督が、理論物理学者キップ・ソーン博士のスペース・トラベルに関するワームホール理論を下敷きに描くハードSF超大作。かつてない危機に直面し、新たに発見されたワームホールを利用した超遠距離惑星間移動に最後の希望を託す人類の運命と、重大な使命と引き換えに永遠の離別を迎えようとしている一組の父娘の絆を壮大なスケールで描く。主演は「MUDマッド」「ダラス・バイヤーズクラブ」のマシュー・マコノヒー、共演にアン・ハサウェイ、ジェシカ・チャステイン、マイケル・ケイン。



インター03


たわごと03
映画が導く、ミライ…。
  物語が、かなりややこしい、「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」…。この最終回、古代守と森雪…、あれれ、もしかしてモチーフは、ノーランの名作、「インターステラー」だと思い、早速行きつけのTSUTAYAさん行って、旧作・1週間(108円)でレンタル。そく鑑賞、すると翌日、なんと、えっ史上初ブラックホールの撮影画像がリリース!あれれ、ヤマトとインターステラーで頭が、ブラックホール状態の中でのオンタイムな報道。この偶然に、やっぱり「宇宙は繋がっている…」と、勝手な解釈をしながらも、改めて映画の凄さを思い知りました。まぁ、「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」は失礼ながら除けといて、このノーランの 「インターステラー」 凄い、凄すぎます。ワタシの拙い文章力では表現できようの無い世界(宇宙)観。これは映画と言うより科学であり、さほど遠くないミライ(現実)なのでしょうね…。楕円銀河M87に潜む、公開された巨大ブラックホールを観ながらもう一度、この映画の事を思いだして下さい!



インター04


※カッパの勝手な採点は…、
結局、森雪は何者? 肝心のインターステラーは…
8点半


2019.04.08 なつぞら
ドラマのツボ
 part.99



連続テレビ小説100回記念番組。
なつぞら 2019年 朝ドラ



なつぞら001

 1946(昭和21)年初夏、戦争が終わり、奥原なつは柴田剛男に連れられ、北海道・十勝にやって来た。戦災孤児のなつを受け入れた酪農一家・柴田家は、北陸からの開拓移民。剛男となつの父とは戦友で、もしもの時は、お互いの家族の面倒を見るという約束をしていた。剛男の義父・泰樹は偏屈者で知られていた。泰樹は、なつを厄介(やっかい)者と言いながらも内心、不憫(ふびん)に思っていた。子どもながらに覚悟を決めたなつは、牛馬の世話や乳搾りを懸命に手伝う。なつの頑張りに心を動かされた泰樹は、生きる術(すべ)をとことん叩き込む。なつも天真らんまんな子どもらしさを取り戻していく…。(後はドラマを観て下さいね)



なつぞら02

ヒロイン「奥原なつ」のモデルは「奥山玲子」さん。
 この朝ドラ「なつぞら」が描くのは日本のアニメーションの草創期。「北海道・十勝編」「東京・新宿編」「アニメーション編」で構成され、地方出身のヒロイン、奥原なつ(広瀬すず)がアニメーション業界に飛び込み、みずみずしい感性を発揮してゆく姿が描かれる、という。そして、広瀬すずが演じるヒロイン「奥原なつ」のモデルは「奥山玲子」さん。奥山さんは小田部氏の夫人で、日本のアニメーションの草創期を支えた女性アニメーター。(惜しくも2007年5月に死去)



なつぞら05

奥山 玲子 おくやま れいこ
 宮城県仙台市生まれ。東映動画に入社し、『白蛇伝』の動画を担当。『アラビアンナイト シンドバッドの冒険』で原画に昇格。『わんぱく王子の大蛇退治』ではヨルノオスクニのパートのデザイン・原画を担当。スタジオでは女性アニメーターのリーダー的存在として腕を振るう一方、労働組合の活動にも積極的に参加し、女性の処遇改善や合理化阻止を掲げて闘った。『太陽の王子 ホルスの大冒険』『長靴をはいた猫』『ながぐつ三銃士』などの原画、『海底3万マイル』の作画監督(共同)など、長編の筆頭原画やテレビシリーズの作画監督・原画を歴任。『にんぎょ姫』では女性初の長編作画監督を単独で担当。『母をたずねて三千里』『龍の子太郎』では、夫の作画監督・小田部羊一氏の補佐を務めた。銅版画家としても数々の個展を開催。1991年には銅版画調の異色短編『注文の多い料理店』の原画で新境地を開拓。2003年『冬の日』の一編を演出し、小田部氏が原画を担当。1986年以降は東京デザイナー学院アニメーション科の講師も務めた。2007年5月6日病没。

東映動画時代に手掛けた作品
・1958.10.22.公開(映画) 『白蛇伝』 動画
・1959.6.20.完成(映画) 『たぬきさん大当たり』動画
・1959.12.25.公開(映画) 『少年猿飛佐助』 セカンド原画
・1960.8.14.公開(映画) 『西遊記』セカンド原画
・1961.7.19.公開(映画) 『安寿と厨子王丸』原画補佐
・1962.7.21.公開(映画) 『アラビアンナイト シンドバッドの冒険』原画
・1963.3.24.公開(映画) 『わんぱく王子の大蛇退治』原画
・1963.12.21.公開(映画) 『わんわん忠臣蔵』原画
・1963.11.25.~65.7.12.放映(TV) 『狼少年ケン』 原画・作画監督(話数不明)
・1965.11.1.~66.4.25.放映(TV) 『ハッスルパンチ』原画・作画監督(19話)
・1966.4.23.~67.3.21.放映(TV) 『レインボー戦隊ロビン』原画・作画監督
・1966.12.5.~68.12.30.放映(TV) 『魔法使いサリー』作画監督(77話ほか)
・1968.7.21.公開(映画) 『太陽の王子 ホルスの大冒険』原画
・1969.1.9.~70.10.26.放映(TV) 『ひみつのアッコちゃん』作画監督(44・61話)
・1969.3.18.公開(映画 )『長靴をはいた猫』原画
・1969.7.20.公開(映画) 『空飛ぶゆうれい船』原画
・1970.7.19.公開(映画) 『海底3万マイル』作画監督(共同)・原画
・1971.3.20.公開(映画) 『どうぶつ宝島』原画
・1971.7.18.公開(映画) 『アリババと40匹の盗賊』原画
・1971.10.4.~72.3.27.放映(TV) 『さるとびエッちゃん』原画(6話)
・1972.3.18.公開(映画) 『ながぐつ三銃士』原画
・1972.7.8.~72.3.31.放映(TV) 『デビルマン』原画
・1972.7.16.公開(映画) 『魔犬ライナー0011 変身せよ!』原画
・1972.12.3.~74.9.1.放映(TV) 『マジンガーZ』作画監督(69話)
・1973.4.7.~73.10.6.放映(TV) 『ミクロイドS』作画監督(話数不明)
・1973.6.30.公開(映画) 『哀しみのベラドンナ』原画(北川玲子 名義)
・1973.7.18.公開(映画) 『マジンガーZ対デビルマン』原画
・1974.3.16.公開(映画) 『きかんしゃやえもん D51の大冒険』原画
・1974.7.25.公開(映画) 『マジンガーZ対暗黒大将軍』原画
・1975.3.21.公開(映画) 『アンデルセン童話 にんぎょ姫』作画監督
・1975.7.26.公開(映画) 『宇宙円盤大戦争』原画
・1976.3.20.公開(映画) 『長靴をはいた猫 80日間世界一周』原画



なつぞら03

たわごと03
ボクにとっての夢先案内人。
 いよいよ始まりましたね、NHK朝ドラ100回記念作品「なつぞら」。約1週間が経過して、まだ主役の広瀬すずさんも然程登場してないのに、初週視聴率は、なんと22.1%と過去5年で最高のスタート。脚本は、ワタシの大好きな作品「風が強く吹いている」を監督した、売れっ子脚本家の大森寿美男さんのオリジナル。前作の「まんぷく」も観てない朝ドラ未熟者のワタシなのですが、日々楽しみに観させて頂いてます。さてさて、この朝ドラ、テーマが、なんとも「アニメ」…、いやいやアニメやアニメーターなんて言語は、もちろん、まだまだ、存在せず、当時は「動画」や「動画作家」?? そしてモデルとなってるのが、上記にもかなりのボリュームで記載した奥山玲子さん。見てくれました、奥山さんの東映動画時代に手掛けた作品。アニメーションではなく、マンガ映画・テレビの時代を駆け抜けた名作達。もちろんワタシも、モロ影響を受けた世代。「白蛇伝」 「わんわん忠臣蔵」「太陽の王子ホルスの大冒険」等は、リバイバルやテレビ放映ですが、「東映まんが祭時代」の「長靴をはいた猫」「空飛ぶゆうれい船」「海底3万マイル」等々は、ワタシのその後の人生にかなりの影響をウケた名作達です。また、嬉しいことに初回放送では、高畑勲、宮崎駿監督さんらへのオマージュも沢山あって、アニメをこよなく愛する方々への贈り物のような出来映えでしたね。アニメを愛する一人として、これからの主人公なつちゃんの成長が非常に楽しみです。(がんばって毎日観ます!)



なつぞら04



※カッパの勝手な採点は…、
粋で、オシャレな、奥山玲子さんに!
10点



カッパのみなソン
Selection vol.1145



なぜ、この土地では少女ばかりが殺されるのか?
ウインド・リバー 2017年アメリカ



リバー01

 アメリカ中西部ワイオミング州にあるネイティブアメリカンの保留地ウインド・リバー。ここで野生生物局の職員として活動している地元の白人ハンター、コリーはある日、雪の上で凍りついているネイティブアメリカンの少女の死体を発見する。彼女は亡くなったコリーの娘エミリーの親友ナタリーだった。やがてFBIから新米の女性捜査官ジェーンひとりだけがやって来る。検死の結果、ナタリーは生前にレイプされていることが判明する。犯人からの逃亡中に死亡したのは明らかだったが、直接の死因はマイナス30度にもなる冷気を吸い込んだことによる肺出血のため、FBIの増援を受けられないまま、ジェーンがひとりで捜査を続けることに。そこでこの土地に詳しいコリーに協力を要請、2人で事件の真相に迫っていくのだったが…。(後は映画を観て下さいね)



リバー02

 アメリカの辺境をテーマにした「ボーダーライン」「最後の追跡」の脚本で注目された俳優出身のテイラー・シェリダンがその“フロンティア3部作”の最終章と位置づけ、脚本に加えて自ら監督も務めて撮り上げた社会派クライムサスペンスです。ネイティブアメリカンの保留地を舞台に、法の支配が及ばない過酷な土地で発生した殺人事件の捜査に当たるFBIの新人女性捜査官と、その案内役を務める地元ハンターが辿る驚愕の顛末を、アメリカが抱える現実の社会問題を背景に、リアルかつ緊張感溢れる筆致でスリリングに描き出します。主演は「アベンジャーズ」でも共演している「ハート・ロッカー」のジェレミー・レナーと「マーサ、あるいはマーシー・メイ」のエリザベス・オルセン。



リバー03


たわごと03
寒さが、人を狂わした…。
  「ネイティヴ・アメリカンの土地で非ネイティヴ・アメリカンが犯罪を起こしても、ネイティヴ・アメリカンには逮捕する権利がない」何なんだ、これが現代アメリカ?あまりにも非常識で非人道的な現実。本編の銃撃シーンで、部族警官が銃を抜いた一般の警備員にすぎない人物をすぐさま逮捕できず、お互いに銃を向けての膠着状態になってしまう…、不思議な光景も納得できる。この無法地帯(ウィンド・リヴァー)には、たった6名の部族警官だけ、後は真っ白な雪と想像を絶する寒さ。確かに人の秩序も常識もが凍り付いてしまう程の厳しい自然。“フロンティア3部作”の最終章と位置づけたこの骨太な作品は、そんな社会の屈折を見事に描いてます。主演のジェレミー・レナーとエリザベス・オルセンも、あの「アベンジャーズ」とは全く違う存在感で、演じると言うより、生き様を魅せてくれます。ただ本編の最後で、「ネイティヴ・アメリカン女性の行方不明者の統計が存在しない」の字幕スーパーが悲しすぎます…。



リバー05



※カッパの勝手な採点は…、
映画は、社会を抉り出す…。
七点半