2015.08.17
ブルックリンの恋人たち

Selection vol.696
この街で、忘れられない恋をした。
ブルックリンの恋人たち
2015年アメリカ

モロッコに拠点を置き人類学博士号取得を目指して研究を続けていたフラニー。ある日、疎遠になっていた弟ヘンリーが交通事故で昏睡状態にあるとの知らせを受け急遽ニューヨークへ帰郷します。やがてヘンリーの部屋で彼の憧れのミュージシャン、ジェイムズ・フォレスターのライブチケットを見つけたフラニーは彼に代わってライブへと足を運びます。その歌に感動したフラニーは、ライブ後にジェイムズと言葉を交わし、彼のファンだった弟が事故に遭い入院中であることを伝えて別れた。すると翌日、ツアー中にもかかわらジェイムズがわざわざ病室を訪れ、意識の回復しないヘンリーのために歌を歌ってくれたのでした。さらにヘンリーに聴かせるための音を集め歩くフラニーにも寄り添うジェイムズ。いつしか互いに惹かれ合う…。(後は映画を観て下さい)

疎遠だった弟が事故で昏睡状態に陥ったのをきっかけにニューヨークの街で彼の足跡を辿り始めたヒロインが弟の大好きなミュージシャンの青年と偶然に出会い音楽を通して恋に落ちていくさまを描いたラブストーリーです。主演は「レ・ミゼラブル」のアン・ハサウェイ、共演は俳優としてのみならずミュージシャンとしても活躍するジョニー・フリン。監督は、これが長編デビューのケイト・バーカー=フロイランド。

映画的スケッチ…。
誰かが、この映画の事を「スケッチ」と表現されてました。このスケッチという表現…。なんて素晴らしいだろう? そうですね、映画の描き方は様々ですね。重厚な油絵、透明感のある水彩画、文化風土を表現した日本画…。映画を撮るというより映画は描くもの、そんな感覚で観ると、この映画は正にスケッチ。ある家族の不幸によって、新たに芽生えた偶然の恋。決して大げさではなく、ごく普通の小さな奇跡と出会いと別れ。アン・ハサウェイの魅力と才能が見事に開花した、ワタシ的には大好きな作品です。

何故か、癒される…。
ミュージシャンとしても活躍するジョニー・フリンだそうですが、正直ワタシ知りませでした。アン・ハサウェイの恋人を演じるこの青年…、なかなか良いです。演技をしている彼は、まさに超普通。ただギターを持ってステージに上がり、スポットライトを浴びると、一変します! カッコいい、癒される、共感できる…。さすがは、アン・ハサウェイが見込んだ逸材ですね!!
※カッパの勝手な採点は…、
何故かワタシは、好きです。

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