カッパのみなソン

Selection vol.700


愛と美味しい料理があれば、人生は三つ星★★★
シェフ! ~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~
2012年フランス


三ツ星01

 パリ有数の高級フレンチレストラン“カルゴ・ラガルド”。長年三ツ星を守ることが出来たのはベテランシェフ、アレクサンドル・ラガルドのおかげ…。ところが、そのアレクサンドルが突然のスランプで来たる審査会を前に店は窮地に陥っていました。ある日アレクサンドルは老人ホームでペンキ塗りの仕事をしていた青年ジャッキー・ボノと出会う。彼は一流の舌を持ち有名シェフのレシピを数多く記憶する天才料理人でした。しかし生意気な性格が原因で、どのレストランでも長続きしなかった。そんな時アレクサンドルに腕を見込まれ彼の助手に抜擢される…。(後は映画を観て下さい)



三ツ星04

 ジャン・レノ扮するスランプ気味の一流シェフが、気難しい天才若手シェフと力を合わせて店の三ツ星を死守するために奮闘するハートウォーミング人情コメディです。共演は「パリ・エキスプレス」のミカエル・ユーン。監督は俳優としても活躍し、これが長編3作目のダニエル・コーエン。


たわごと03
フランス映画も変わったね…。
 確かこの前、観たのは「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」と言う邦題のアメリカ映画。そして今回は、それによく似たタイトルですが、まったく別モノのフランス映画。しかし、ここ最近のフランス映画は変わりましたね。良い悪い、好き嫌いは別として、大変判り易くなりました、ある意味アメリカ映画よりも単純明快かつ快テンポなノリです。この作品もストーリーは超シンプル、至って簡単、そして楽しく鑑賞できます。ただワタシの乏しい知識では、後半の鍵となる「分子料理」のことが理解できず、なおかつ劇中の日本の表現の醜さ、日本贔屓のジャン・レノが、なぜにこの格好、いくら何でもおかしいでしょ!!


三ツ星03


※カッパの勝手な採点は…、
分子料理は、不味そう…。
カッパ採点7点


追 伸
 8月31日未明、グレィちゃんは逝ってしまいました…。病院ではなくグレィの一番大好きな我が家で旅立ちました。辛いです、悲しいです、でも、でも、本当にありがとう、そして絶対に忘れません。ボクとグレィの物語は、どんな映画よりも素敵で感動的な名作だと自負してます!!





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申し訳ございません…。

 台風15号が、通過した先週の25日。我が家の愛猫グレィちゃんの様子がヘン、いつもの便秘(実は慢性なんです)かなぁ、と思いや、重度の「腎不全」…。えっ、そんな、治るよねと問いかけても、先生には、いつもの優しい笑顔はありませんでした。奇跡が起きない限り、ここ何日かの命…。子供のいないワタシには「グレィ」と「クロロ」は、かけがえのない子供であり、事務所で共に働く大切なパートナー。そのグレィがいなくなる…。信じられない悲しみ、それでも受け入れなければならない現実。
 本当は、金曜日からは楽しみにしていた「福○雅○稲佐山ツアー」の運転手で「長崎」へ行く予定でしたが、それもキャンセルして、奥様一人での旅立ち…。今彼女(グレィ)に出来る事を精一杯してあげる事しかできない、一日でも一秒でも長くと思う自分と、苦しみから解放させてあげたいと思う自分…。それでも、精一杯生きようとする小さな命…。
 そんな訳で、もう少しブログを休ませて頂きます。後悔しないように、いっぱい泣きます。




ドラマのツボ
 part.59



人呼んで「日本のケインズ」
経世済民の男 高橋是清 
2015年 NHK



高橋01

 高橋是清がアメリカ留学から帰国すると日本は明治維新、時代が大きく変わっていました。初代文部大臣・森有礼の書生となり得意の英語を活かし大学南校三等教授手伝いとなりますが芸者遊びに熱中し辞職。そのまま芸妓の桝吉に養われる事に…。借金返済のため九州の唐津に英語教師として18歳で単身赴任。しかし東京に戻った時桝吉の姿は消えていた。その後、東京英語学校や文部省の通訳など役職に恵まれた是清でしたが、好奇心からさまざまな事業や投資に手を出し失敗を繰り返す…。(後はドラマを観て下さい)



高橋02

NHKが描く「経世済民の男」。
 日本が近代国家を目指した明治元年から間もなく150年。今の日本経済の礎を築いた3人の経済人の活躍を放送90年ドラマ「経世済民の男」(全5回)で放送します。第1回は日本のケインズといわれ日露戦争の国家的財政危機や世界金融恐慌から国民の生活を救った財政の天才、高橋是清の波乱万丈の人生の序章を、日本、米国、ペルーを舞台にダイナミックに描きます。成功と失敗を繰り返す是清の人間力の強さに注目です。


たわごと03
脚本ジェームス三木。
「経世済民」とは、中国の古典に登場する言葉で「世をおさめ、民をすくう」意味があり「経済」の語源になったと言われる…。そんな、NHKの意欲作「経世済民の男」の脚本は、大御所ジェームス三木氏。「高橋是清はいわゆるインテリでも有識者でもない。彼の卓抜した判断力や、積極果敢な実務能力は、学問の知識ではなく、すべて生身の実体験に基づいている。後に達磨宰相といわれる是清は、風貌だけでなく、転んでもタダでは起きない闘志があった。現代の知識偏重教育のありかたをつくづく考え直したくなる」と本作への思いを語っています、がぁそんな難しい理屈抜きで良く出来てます。ドラマとしては、致命的な程の超駆け足なのですが、それもきっと彼の技法、早すぎる展開でありながら、だるま高橋是清のバイタリティがギッシリと詰まってます。ミスキャストだと思っていたオダギリジョーさん、スミマセンでした。久しぶりに彼が、とってもイキイキしてます!!


高橋03



※カッパの勝手な採点は…、
株価暴落…、何とも皮肉ですね。
カッパ採点7点



カッパのみなソン

Selection vol.699


嘘つきは、大人のはじまり。
ソロモンの偽証 後篇・裁判 
2015年日本



後編01

 クリスマスに謎の死を遂げた城東第三中学校の2年組A生徒・柏木卓也。当初は自殺と思われたその死に対しいじめグループを率いる問題児・大出俊次による殺人という匿名の告発状がバラまかれ事態は急展開を見せる。そして2年A組のクラス委員・藤野涼子は大人たちを排除し中学生だけで真相究明の「学校内裁判」を開くことを提案します。やがてそれは様々な困難を乗り越えついに実現することに。こうして検事役には藤野涼子、一方の弁護人を他校の生徒・神原和彦が務め大出俊次を被告人とする学校内裁判が開廷します…。(後は映画を観て下さい)


たわごと03
事件、そして学校内裁判の行方は…。
 この後編は、きっと意見がが分かれるでしょうね…? 前編での様々な奇怪な事件。そしていよいよ中学生だけで開廷される学校内裁判。トンでもない結末と真犯人…、と期待するのでしょうが、それを嘲笑うというより、それ以上に、残酷で複雑な普通の結末。おそらく前篇を観た人は、この後どんな展開になるのかかなり期待したのではないでしょうか…。でも、この結論こそが、宮部みゆきの問いかけであり、いじめに対する評決なのでしょうか。裁かれるのは、ワタシ達、そして誰も持っている心の怯えなのでしょ…。



後編03



※カッパの勝手な採点は…、
この映画でワタシは、誰なんだろう…。
七点半



カッパのみなソン

Selection vol.698


嘘つきは、大人のはじまり。
ソロモンの偽証 前篇・事件 
2015年日本



ソロモン00

 クリスマスの朝、雪が降り積もった城東第三中学校の校庭で2年A組の柏木卓也の死体が発見されます。警察も学校も飛び降り自殺と判断しますが、後日、学校関係者のもとに柏木の死は自殺ではなく大出俊次をリーダーとするいじめグループによる殺人だったと訴える匿名の告発状が届きます。やがてそれはマスコミにも伝わりワイドショーを連日賑わすことに…。それでも学校側は穏便に事を収めようと後手を踏むばかりで事態は悪化の一途を辿っていく。そんな中、事件の第一発見者で2年A組のクラス委員を務める藤野涼子は大人たちには任せておけないと自ら真実を暴くべく立ち上がる…。(後は映画を観て下さい)




ソロモン01

 人気作家・宮部みゆきの同名ベストセラー巨編を「八日目の蝉」「ふしぎな岬の物語」の成島出監督が、前後編の2部作で映画化したミステリーサスペンス大作です。本作はその前編です。中学校で起きた男子生徒の転落死をきっかけに次々と起こる不穏な事件を前に保身に走るだけの無力な大人たちを見限り生徒たちだけで真相究明の校内裁判を開こうとする中で、学校内にうごめく様々な問題があぶり出されていくさまを描きます。主演はオーディションで選ばれ、本作の役名でデビューすることになった新人、藤野涼子。



たわごと03
中学生の目線で描かれる、大人の世界。
 2012年の「このミステリーがすごい」で2位にもなった、ご存知宮部みゆき先生の長編ミステリーが原作です。ワタシは、この原作のボリュームに圧倒され残念ながら読んでませんが、きっと面白いのだろう、そしていつか絶対に、映画かドラマ(BS)になると確信してました。かつて大林監督がドラマ化した「理由」…。そんな期待と不安での前編を鑑賞させて頂きました。ストーリーは、前日に雪が降ったクリスマスの朝。ウサギの世話をするために登校した中学2年生の藤野涼子が雪の中に埋もれた同級生・柏木卓也の死体を発見する場面から始まります…。もうこの辺からドラマへとグイグイと引き込まれていきます。様々な人間関係と身勝手な社会の仕組み、それぞれの人間像をテンポよく描きながら、いよいよ学校内裁判へと…。


ソロモン02


※カッパの勝手な採点は…、
後編も、楽しみです !
カッパ採点7点




2015.08.20 檸檬
逍遥
カッパのそぞろ歩きです。〈第十七話〉


憧れの本屋さん
梶井基次郎「檸檬」がぁ…。



檸檬00

 「私」は体の不調なとき、美しいものに心を惹かれたり、ちょっとした贅沢をしてみたくなる。そんなときは、丸善に行って、香水や煙管や小刀や、いろいろ小一時間もかけて見たあげく、一番高い鉛筆を一本だけ買ってみたりするのだが、最近ではその丸善に行くのも気が重く避けるようになっていた。ある日、檸檬を買った。ちょっと不思議な感じの八百屋で買ったその檸檬は、特にめずらしいものではないのだが、単純な色彩、寸詰まりな紡錘型、ひやりとした触感や香りなどが「私」の心を弾ませた。「私」は檸檬を眺めながら町を歩き、気付くと丸善の前にいた。普段は気が重くて避けていた丸善だったが、檸檬のおかげで気分が良く、思い切って入ってみることにした。ところがやはり、入った途端に気が重くなった。その気の重さを紛らわそうと、片っ端から本を取り出しては出しっぱなしにしてまた次の本を引っ張り出してと繰り返した。しかし、いっこうに気鬱が晴れない。そこでふと「私」は一計を案じた。棚から取り出した本を山積みにして、その一番上に檸檬を置いて丸善を出たのである。その檸檬が爆発したりしたら面白いのに。そしたら、あの気鬱な丸善も木っ端微塵になるのにな。



梶井001

丸善京都本店、10年ぶりの復活。
 大阪市出身の梶井基次郎氏は31歳の若さで亡くなりましたが、井伏鱒二や吉行淳之介、開高健など世代や個性の違う多くの作家たちから高く評価され、三嶋由紀夫の書評は「梶井基次郎はこれだけ読め!」の帯にまで引用されています…。そんな彼の代表作「檸檬」…。その名作の舞台となった「丸善 京都本店」が復活しました!!


梶井02

「丸善京都本店」は、初代となる店舗が1907年に京都三条通麩屋町で開店。近代文学の名作「檸檬」において主人公が立ち寄り積み重ねた本の上にレモンを置いて何食わぬ顔で去るというラストシーンの舞台として有名です。店舗は河原町通蛸薬師へと移転するのですが、2005年に閉店しました。当時、閉店を惜しむ文学ファンたちが、ラストシーンを真似てレモンを置き去っていったと話題となりました…。

檸檬にちなんだ企画が…。
 8月21日に10年ぶりの復活を果たした書店「丸善京都本店」は、梶井基次郎の小説「檸檬」の舞台であったことにちなんで、店内にレモンを置くためのカゴを設ける等、開店後は「檸檬」の文庫本を平積みするなど同作に関するさまざまな企画を展開するそうです!!


梶井03

MARUZEN caféでは…
 丸善の創業者早矢仕有的が考案したと言われるハヤシライスや「檸檬」にちなんだ丸善京都本店限定の「レモンのスイーツ」も楽しむ事ができるそうです。また一つ、京都の楽しみが増えました!!



 



いつかみた映画
【其の百三六】



ホイチョイ・プロダクション第2弾。
彼女が水着にきがえたら 
1989年 日本

彼女00

 朝鮮戦争時、ある韓国人富豪のチャーター機「ドラゴンレディ」が宝石を積んだまま相模湾上空で墜落し海底に沈んだ…。22歳のOL田中真理子と同僚の恭世はゴールデンウィークに金持ちのプレイボーイ山口に誘われ豪華クルーザーのアマゾン号に乗り込みました。目的はスクーバダイビング、翌日2人は三戸浜沖の海底でドラゴンレディを見つけたが深く潜りすぎてヨットのツバメ号を操る年輩の大塚と若い吉岡に助けられます…。(後は映画を観て下さい)




彼女02

 「私をスキーに連れてって」のホイチョイプロダクションが製作した青春ムービー第2弾です。東京アーバンマリンリゾートを舞台に海底に眠る財宝を追う女性ダイバーとヨット乗りの青年との恋と冒険を描きます。数々登場するディティールに凝ったマリンスポーツや全編を彩るサザンオールスターズのナンバーなどホイチョイ作品ならではの妙味が魅力です。織田裕二、原田知世、田中美佐子、伊武雅刀共演。


たわごと03
映画もバブルだ !
 毎度、依怙贔屓の知世ちゃんが主演する思わずホイチョイプロダクション青春活劇第2弾が、BSプレミアムで観させて頂きました。このバブル感、凄い、凄すぎる、今観ると恥ずかしくなってしまうと感じながらも、少々懐かしも感じてしまう、ワタシ達世代。根本的に知世ちゃんが水着に着がえるのは、少しヘン。そして、もっとヘンなのが御曹司を演じるオッサン、伊武雅刀ですね!!



※カッパの勝手な採点は…、
第2弾は、切り口が甘いかなぁ…。
6点




カッパのみなソン

Selection vol.697


運命がくれた、今日が愛しい。
きっと、星のせいじゃない。 
2014年アメリカ



きっと00

 17歳のヘイゼルは末期のガンで肺の機能も低下し酸素ボンベが手放せない。入退院を繰り返しているせいで学校にも通えず友だちもいない。そんなある日、両親にお願いされ好きでもないガン患者の集会「サポートグループ」に参加した彼女は骨肉腫で片足を切断した高校バスケットの元スター選手ガスと出会います。すぐに意気投合した2人は大好きな本を交換することに…。ところがヘイゼルの愛読書「大いなる痛み」は物語の途中で唐突に終わっているものだった。どうしても続きが知りたい2人はガスの尽力もあってついにアムステルダム在住の作者と面会できるチャンスを…。(後は映画を観て下さい)



きっと02

 ジョン・グリーンのベストセラーYA小説「さよならを待つふたりのために」を「ファミリーツリー」「ダイバージェント」のシェイリーン・ウッドリー主演で映画化した全米大ヒット感動青春ラブストーリーです。難病を抱えながらも懸命に生きる、10代の男女の切なくも瑞々しい初恋の行方を綴ります。共演は「キャリー」のアンセル・エルゴート。監督は、今作が、長編2作目の新鋭ジョシュ・ブーン。


たわごと03
過酷で、美しい青春…。
 ワタシ的に、少し苦手な「難病モノ」…。そして126分もの長尺。途中でリタイヤするかなぁと思いながらの鑑賞でしたが、難病と精一杯向き合うふたりに共感し一気に鑑賞させて頂きました。この映画の良い所は、避けられない現実と向き合うも、よくある「お涙ちょうだい」モノではなく、今の若者達の青春が見事に描かれています。ふたりの憧れの、バカヤロー作家の存在もなかなか面白い。


きっと03



※カッパの勝手な採点は…、
生きる事は、美しい。
カッパ採点7点




カッパのみなソン

Selection vol.696


この街で、忘れられない恋をした。
ブルックリンの恋人たち 
2015年アメリカ



ブルックリン01

 モロッコに拠点を置き人類学博士号取得を目指して研究を続けていたフラニー。ある日、疎遠になっていた弟ヘンリーが交通事故で昏睡状態にあるとの知らせを受け急遽ニューヨークへ帰郷します。やがてヘンリーの部屋で彼の憧れのミュージシャン、ジェイムズ・フォレスターのライブチケットを見つけたフラニーは彼に代わってライブへと足を運びます。その歌に感動したフラニーは、ライブ後にジェイムズと言葉を交わし、彼のファンだった弟が事故に遭い入院中であることを伝えて別れた。すると翌日、ツアー中にもかかわらジェイムズがわざわざ病室を訪れ、意識の回復しないヘンリーのために歌を歌ってくれたのでした。さらにヘンリーに聴かせるための音を集め歩くフラニーにも寄り添うジェイムズ。いつしか互いに惹かれ合う…。(後は映画を観て下さい)




ブルックリン02

 疎遠だった弟が事故で昏睡状態に陥ったのをきっかけにニューヨークの街で彼の足跡を辿り始めたヒロインが弟の大好きなミュージシャンの青年と偶然に出会い音楽を通して恋に落ちていくさまを描いたラブストーリーです。主演は「レ・ミゼラブル」のアン・ハサウェイ、共演は俳優としてのみならずミュージシャンとしても活躍するジョニー・フリン。監督は、これが長編デビューのケイト・バーカー=フロイランド。


たわごと03
映画的スケッチ…。
 誰かが、この映画の事を「スケッチ」と表現されてました。このスケッチという表現…。なんて素晴らしいだろう? そうですね、映画の描き方は様々ですね。重厚な油絵、透明感のある水彩画、文化風土を表現した日本画…。映画を撮るというより映画は描くもの、そんな感覚で観ると、この映画は正にスケッチ。ある家族の不幸によって、新たに芽生えた偶然の恋。決して大げさではなく、ごく普通の小さな奇跡と出会いと別れ。アン・ハサウェイの魅力と才能が見事に開花した、ワタシ的には大好きな作品です。


ブルックリン04

何故か、癒される…。
 ミュージシャンとしても活躍するジョニー・フリンだそうですが、正直ワタシ知りませでした。アン・ハサウェイの恋人を演じるこの青年…、なかなか良いです。演技をしている彼は、まさに超普通。ただギターを持ってステージに上がり、スポットライトを浴びると、一変します! カッコいい、癒される、共感できる…。さすがは、アン・ハサウェイが見込んだ逸材ですね!!



※カッパの勝手な採点は…、
何故かワタシは、好きです。
8点



カッパのみなソン

Selection vol.695


絶対不可能に挑め。
ミッション:インポッシブル
ローグ・ネイション
 2015年 アメリカ



ミッション00

 イーサン・ハントと彼のチーム「IMF」は、各国の元エリート・スパイたちによって結成され国際的な陰謀をめぐらす謎の組織「シンジケート」を追っていた。しかしその矢先、IMFはCIA長官によって解散を命じられメンバーはバラバラに…。その後、単身でシンジケートの実体解明を進めていたイーサンは囚われの身となってしまう。その窮地を救ったのは、なんと敵側のスパイと思われた謎の美女イルサでした。やがて秘かにベンジーらチームのメンバーを再集結したイーサンは敵か味方か分からないイルサをも、その能力を買ってチームに加えるとシンジケートを壊滅すべく史上最大の不可能ミッションに挑むのでした…。(後は映画を観て下さい)



ミッション01

 トム・クルーズ演じる伝説のスパイ、イーサン・ハントが数々の不可能なミッションに挑む大人気アクションシリーズの第5弾です。イーサン率いるスパイチーム「IMF」が、解体の危機に直面しながら繰り広げる、謎の組織「シンジケート」との究極の諜報バトルの行方を迫力のアクション満載に描きます。共演はジェレミー・レナー、サイモン・ペッグ、レベッカ・ファーガソン。監督は「アウトロー」のクリストファー・マッカリー。


たわごと03
トム・クルーズ的、スパイ大作戦。
 ご存知トム・クルーズの代表的な大ヒットシリーズですが、シリーズというより一作一作に個性があり、テーマも若干異なります。第一作目は、テレビシリーズを意識した本格的スパイ映画、二作目は、ジョン・ウー監督による、超娯楽アクション映画。三作目は、J・J・エイブラムス監督によるヒッチコック的スパイアクション…。ワタシ的にはこのシリーズのキーワードは「裏切り」だと思ってましたが、アニメ出身のブラッド・バード監督を起用した、前作の四作目は、なんと「絆」をテーマとした、直球勝負の本格スパイアクション超娯楽大作でした。そして、そして、待望の最新作は「アウトロー」でもコンビを組んだ、クリストファー・マッカリーが、前作以上にこれでもかぁ〜の「ミッション:イン集大成」の出来映え。トム・クルーズが魅せてくれますよ、あなたの期待以上に!!



ミッション03


※カッパの勝手な採点は…、
やっぱりCIAは、アレック・ボールドウィン !

七点半



カッパのみなソン

Selection vol.694


歴史を変えろ。
スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号 
2015年 日本



3号01

 1973年2月10日。仮面ライダー1号&2号の活躍でショッカーは全滅した思われた。ところがそこにショッカーが開発した最強のライダー「仮面ライダー3号」が現われ、1号&2号を抹殺してしまう。以来、歴史の歯車が狂い出し、2015年、全世界はショッカーに統治されていました。ショッカーの一員として仮面ライダーと戦う泊進ノ介。ある日ショッカーに対する疑問が芽生え迷いを抱き始める。そんな時、正義に目覚めたという黒井響一郎と出会い一緒にショッカーと対決する道を選ぶ進ノ介…。(後は映画を観て下さい)



3号02

 仮面ライダーと戦隊ヒーローのコラボで贈る「スーパーヒーロー大戦」シリーズの第3弾。今回は仮面ライダーをフィーチャーし、仮面ライダー3号の出現によって仮面ライダーの歴史が変わってしまった世界を舞台に仮面ライダードライブの活躍を描きます。主演は竹内涼真、共演に中村優一、稲葉友。また仮面ライダー3号役で及川光博が登場。


たわごと03
騙されても、好きな人…。
 観た後ではなく、鑑賞しながら後悔する映画も珍しい…。このシリーズには何度、失望しただろうか? それでも仕方なく観てしまうワタシ達ライダー世代が、もっと情けない。今回もきっとダメダメ作と判っていながらも、幻のライダー3号のフォルムだけに惹かれて迂闊にも観てしまったワタシ…。最新作のクルマに乗る仮面ライダーと歴代のライダー達の共演。毎度おなじみの意味の分からない、ご都合主義のストーリーと陳腐な特撮。それでも小学生の時に観たテレビの「仮面ライター」を「守り袋」に、今も微かな期待が…。間違いでしたスミマセン、微かな期待を抱いたワタシが馬鹿でした。



※肝心の映画は…。
及川光博よりも、倉田てつおが、凄い…??
五点




カッパのみなソン

Selection vol.693


これが、映画だ !
ジュラシック・パーク vol.2
1993年 アメリカ



パーク01

 アリゾナの砂漠地帯で恐竜の化石の発掘調査を続ける生物学者のアラン・グラント博士と古代植物学者のエリー・サトラー博士は、突然やって来たハモンド財団の創立者ジョン・ハモンド氏に、3年間の資金援助を条件にコスタリカ沖の孤島へ視察に来るよう要請されます。視察には数学者のイアン・マルカム博士、ハモンド氏の顧問弁護士ドナルド・ジェナーロ、それにハモンド氏の2人の孫、レックスとティムも招かれていました。島に到着した彼らの目の前に現れたのは群れをなす本物の恐竜たち…。このジュラシック・パークはハモンド氏が巨費を投じて研究者を集め化石化した琥珀に入っていた古代の蚊から恐竜の血液を取り出しそのDNAを使いクローン恐竜を創り出した夢のテーマ・パーク…。(後は映画を観て下さい)



パーク04

 最新のバイオ・テクノロジーによって現代に甦った恐竜たちを小さな島で放し飼いにしているテーマパークが完全制御の不備によりおちいるパニックを描くSFドラマです。監督は、もちろんスティーヴン・スピルバーグ。製作は「生きてこそ」のキャスリーン・ケネディと「デイズ・オブ・サンダー」のジェラルド・R・モーレン。マイケル・クライトンによる同名小説を原作にクライトン自身とデイヴィッド・コープが脚本を執筆してます。撮影は「永遠に美しく」のディーン・カンディ。音楽は、映画音楽のレジェンド、ジョン・ウィリアムスが担当。最新のSFXはアメリカを代表する2大スタジオ、スタン・ウィンストン・スタジオとILMで作業がなされ、ウィンストンは実写シーンの恐竜たち、ILMは恐竜の遠景シーンのCGなどを担当しています。


たわごと03
今年は、洋画が熱い。
 もう既にはじまっている、今年の洋画ラッシュ。マトリックス、ターミネーター、ミッションインポッジル、スターウォーズ、007…、そして今公開中の「ジュラシック・ワールド」。その原点となるスティーヴン・スピルバーグの意欲作。この前、映画に先駆け地上波でオンエアーされてましたが、さすがにCMフォーマットが嫌で、TSUTAYAで、ブルーレイを旧作レンタルしました。そして改めて鑑賞する、この大作…。さすがです、スピルバーグ監督。そつなく魅せてくれます。欲しい時に、欲しい恐怖。その合間の安堵感…。そして子供と大人、自然と科学、哲学と現実、夢と挫折…。様々の事柄を見事に絡めて見せてくれます。そして何よりも映画的革命とも言えるフルCGの見事な出来映え、そして音声では世界初 ? となるデジタルサラウンド。この映画から、映画が映画以上のモノへと進化しました。



パーク02



※カッパの勝手な採点は…、
正当派の続編が、楽しみです !

七点半




2015.08.12 北京的西瓜
いつかみた映画
【其の百三五】



開花する、ドキュメント的手法。
北京的西瓜 1989年 日本

北京001

 船橋市郊外の青果業・八百春の主人の春三は、李中山という中国留学生と知り合ったことから、彼らの苦しい生活を見兼ねて援助の手を差し伸べました。最初は軽い気持ちでやった春三だったが次第にエスカレートしていきついには自らの生活までをも犠牲にしてしまうのでした。留学生たちは彼を「日本のお父さん」として慕うが、春三が忙しくなればなるほど女房の美智の負担は重くなり、挙句の果て店や家庭の危機にまで発展…。(後は映画を観て下さい)



北京02

「このままでは店が潰れてしまう!」
 留学生たちは店を手伝うようになり、春三や美智は感涙にむせんだ。そして数年が過ぎ中国に帰った李中山から国際電話が入り彼らの招待で春三と美智は中国へ向かった…。しかし実話とは違い1989年に製作されたこの映画では「中国へ行くことはできなかった」のです。


たわごと03
撮影中に「天安門事件」発生。
 ワタシのプログタイトルのモチーフとなった、大林監督の問題作「北京的西瓜」は、まさに大林監督だから作り上げる事が出来た日本史の刻まれる不思議な名作です。この映画、本当は北京でクライマックスを撮影する予定…。なんとそのタイミングで天安門事件が起きる…。もちろんロケは出来なくなり、軍が完全にガードしてロケするって言ったらしいのですが、大林監督は「それはこの映画の精神に反する」と反論。そしてなんとも大林監督らしい、不思議な方法で、見事に完成させました。中国へと向かう飛行機(もちろんセット)の中が、真っ白になっちゃって、飛行機の爆音が流れます。そして、そのまま37秒間空白。白い映像のままで、突然ベンガルさんが「もうお気づきだと思いますが、ここは中国ではありません。私たちは実際、中国に来ることが出来ませんでした…。」北京では撮影できなかったという件を観客に向かって語り出します…。(後は、やっぱり映画を観て下さい)大林監督は、1989年6月に天安門事件が起こったという痛みを絶対に忘れないようにしようとこの作品に刻み込んだのでしょう。そして、この手法と志は、後の大林映画へと繋がっていきます。



※カッパの勝手な採点は…、
映画で、世界を平和にする。

七点半



カッパのみなソン

Selection vol.692


知られざる愛の物語。
博士と彼女のセオリー 
2014年 イギリス



博士01

 1963年イギリス。名門ケンブリッジ大学大学院で理論物理学を研究する天才学生スティーヴン・ホーキング。彼はパーティで出逢った女性ジェーンと恋に落ちます。ところが、その頃からスティーヴンの体調に異変が起き始めます。やがてALSと診断され、余命2年と宣告されてしまう…。将来を悲観しジェーンとの未来も諦めるスティーヴンでしたが、ジェーンは、ひるむことなく周囲の反対を押し切ってスティーヴンと結婚する道を選びます。結婚2年目には長男のロバートも誕生し当初の余命を越えて生き続けるスティーヴンはジェーンの励ましに支えられ研究者としても着実に実績を上げていく…。(後は映画を観て下さい。)



博士03

車椅子の天才物理学者ホーキング博士、
その知られざる愛の物語。

 「車椅子の天才物理学者」スティーヴン・ホーキング博士と彼を長年支え続けた妻ジェーンの出逢いのエピソードと試練に満ちた結婚生活に立ち向かう2人の愛の行方を描いた感動の伝記ドラマです。主演は本作の演技でみごとアカデミー主演男優賞に輝いた「レ・ミゼラブル」のエディ・レッドメイン、共演に「今日キミに会えたら」のフェリシティ・ジョーンズ。監督は「マン・オン・ワイヤー」のジェームズ・マーシュ。



たわごと03
アメイジングな彼女…。
 久しぶりにイギリス映画を観たと言う感覚…、そしてアカデミー賞主演男優賞を受賞したエディ・レッドメインの熱演に唖然とするも、その妻・ジェーンを演じたフェリシティ・ジョーンズが、もっと素晴らしい。アメイジング・スパイダーマン2に大抜擢された彼女だが、この作品の方が、もっともっとアメイジング。ワタシ的には伝記映画は、どうしてもエピソードを駆け足で積み上げるカタチになりがちだと理解してましたが、この作品は積み上げていくと言うより創造されています。そしてエンディング間近で魅せる逆回転手法…。ワタシの勝手な解釈で、これが、この作品の映画的相対性理論の様な気がします。



博士02



※カッパの勝手な採点は…、
エディ・レッドメインは、偶然ジュピターにも…。

七点半




2015.08.09 ジュピター
カッパのみなソン

Selection vol.691


「マトリックス」から16年…
ジュピター 2015年 アメリカ



ジュピター01

 近未来の地球。生活のために働きづめの日々を送る女性ジュピター。ある日、謎の戦士ケインが現われ彼女が地球さえも支配管理している宇宙最大の王族の末裔だと告げる…。その王族は、現在一族を統べる女王が亡くなり王位を巡って継承権者の間で争いが勃発していました。そんな時、女王と同じ遺伝子配列を持つ「生まれ変わり」の存在が明らかとなります。それが地球の女性ジュピターでした…。(後は映画を観て下さい)



ジュピター02

「マトリックス」「クラウド アトラス」のラナ&アンディ・ウォシャウスキー監督が宇宙を舞台に壮大なスケールで贈るスペースアドベンチャー大作です。近未来の地球で貧しい暮らしを送るヒロインが、ある日突然、宇宙最大の王族を巡る王位継承の争いに巻き込まれ彼女を護るために遣わされた究極戦士とともに人類の命運も左右する壮絶な戦いに身を投じていくさまを描きます。主演は「マジックマイク」のチャニング・テイタムと「テッド」のミラ・クニス、共演にショーン・ビーン、エディ・レッドメイン。


たわごと03
「マトリックス」と比べるのは…?
 ウォシャウスキー兄弟のSF最新作とくれば、誰もが比べるでしょ、あの革命的な「マトリックス」。そして誰もが思うでしょう、それ以上はやっぱりと…。決してダメだとは言いません。迫力あるカットと最新技術を駆使した映像、十分に見応えはあります。そうあれから、もう16年が経ってます。確かに、それ以上に進化してます。ただ、この脚本は何故…。この本(脚本)にこれだけの莫大な労力と資本を費やしても良いものだろうか…。斬新さだけで、奥深さに欠けていると思うのはワタシだけでしょうか?


ジュピター03



※カッパの勝手な採点は…、
二人のその後が、気になる…?
六半





2015.08.07 幕が上がる
カッパのみなソン

Selection vol.690


私たちは、舞台の上でならどこまでも行ける。
幕が上がる 2015年 日本



幕01

 今年もあっさりと地区予選で敗退した富士ヶ丘高校の演劇部。先輩たちが引退し2年生の高橋さおりが新部長となったものの、みんなをどう引っ張っていけばいいのか分からず苦悩の日々が続きます。そんな中、新年度に入りかつて「学生演劇の女王」と呼ばれた新任の吉岡先生が演劇部を受け持つことに…。すると彼女は「全国大会出場」という高い目標をさおりたちに示す。それは弱小演劇部の部員たちにとって決して生半可な気持ちで挑めるものではなかった…。(後は映画を観て下さい)



幕05大林宣彦監督の甥、
平田オリザ初の小説。

 劇作家・平田オリザ初の小説「幕が上がる」を、「踊る大捜査線」の本広克行監督が、ももいろクローバーZを主演に迎えて映画化した青春ドラマです。とある弱小高校演劇部を舞台にワケあり新任教師の指導の下、全国大会目指して演劇に打ち込んでいく部員たちの熱き青春の日々を綴ります。共演に「小さいおうち」の黒木華。



たわごと03
アイドル映画の撮り方…。
 お隣、香川県出身の本広克行監督。ご存知、亀山千広プロデュースの「踊る大捜査線」で注目された監督ですね。実は彼、ワタシと同じく大林信者の一人。そしてこの「幕が上がる」は、大林監督の甥の平田オリザの原作を映画化。大林監督の真骨頂「真アイドル映画」を目指した作品です。


幕04

ところで、これは順撮り…。
 キネマ旬報の「対談・本広克行×大林宣彦」の記事の中で、大林監督が本広監督にあたりまえのように「順撮り」の事を訪ねています。そうこの映画は、シナリオの時間軸にそって撮影されています。ワタシは正直クローバーZの事も彼女達の活躍もよく知りませんが、きっとトンでもなく忙しいスケジュールを裂いての「順撮り」。アイドルとしてはベテランなのですが、さすがに映画は初めて…、そして少女。順撮りすることで、少女達の成長が見事に描かれています。最初のシートと最後の幕があがるシーン、この成長こそが青春なんですよね!!


幕03


※カッパの勝手な採点は…、
あの頃の「部活」を思い出します !
8点





2015.08.06 父と暮せば
カッパのみなソン

Selection vol.689


おとったん、ありがとありました。
父と暮せば 2004年 日本


父と01

 今から70年前、昭和20年8月6日、午前8時15分、広島に原子爆弾が投下されました。それは一瞬にして多くの命を奪った…。その3年後の広島。図書館に勤める美津江も愛する人たちを原爆で失い自分だけが生き残ったことに負い目を感じながらひっそりと暮していました。そんな彼女はある日、図書館で1人の青年、木下と出会う。2人は互いに惹かれるものを感じるが、美津江は「うちはしあわせになってはいけんのじゃ」と自らの恋心を必死で押さえ込んでしまう。見かねた彼女の父・竹造は幽霊となって姿を現わし「恋の応援団長」を名乗り懸命に娘の心を開かせようと…。(後は映画を観て下さい)



父と02

戦争レクイエム三部作・完結編。
 戦後の広島で原爆から独り生き残った後ろめたさから自らの幸せを拒否して生きる娘と、幽霊となり彼女の恋を懸命に後押しする父との4日間の交流を優しく綴ったヒューマンドラマです。井上ひさし原作による名作舞台を映画化した名作です。「TOMORROW明日」「美しい夏キリシマ」に続く黒木和雄監督の「戦争レクイエム三部作」完結編。主演は宮沢りえと原田芳雄。共演に浅野忠信。


たわごと03
忘れたい…、忘れられない、忘れてはならない。
 戦後70年…、そして今日は広島原爆の日。テレビの報道番組では、もちろん戦争を痛む特番。そんな今日だから、どうしても思い出す映画は、黒木和雄監督の「戦争レクイエム三部作」の完結編「父と暮せば」です。広島原爆の悲劇を、娘の恋の応援団長として、悲しいユーモアとして見事に描き出しています。もちろんワタシ達オッサン達でも、さすがに戦争は知りません。原爆(広島)の事は、当時少年ジャンプで連載されてた「はだしのゲン」で学び、戦争の愚かさや悲劇は、様々な戦争映画で学んだ気がします。語り継ぐ事、それは平和への祈りなのだと…。



※カッパの勝手な採点は…、
山田監督の「母と暮せば」が楽しみです。
8点




カッパのみなソン

Selection vol.688


大きな瞳だけが、知っている。
ビッグ・アイズ 2014年 アメリカ



ビッグ01

 1958年。離婚を決意したマーガレットは幼い娘ジェーンを連れて家を飛び出します。女手一つで娘を育てるためサンフランシスコのノースビーチで似顔絵描きを始めたマーガレット…。彼女は、そこで口が上手く社交的な男性ウォルター・キーンと出会い結婚。ある日マーガレットの描く瞳の大きな子どもの絵がひょんなことから世間の注目を集めるようになります。するとウォルターはその「ビッグ・アイズ」を自分の絵と偽り…。(後は映画を観て下さい)




ビック03

 1960年代にモダンアート界で大きなブームを巻き起こし、その後思わぬ一大スキャンダルへと発展した絵画「ビッグ・アイズ」シリーズを巡る画家夫婦の驚きの実話をティム・バートン監督で映画化しました。主演は「魔法にかけられて」「アメリカン・ハッスル」のエイミー・アダムスと「イングロリアス・バスターズ」「ジャンゴ 繋がれざる者」のクリストフ・ヴァルツ。


たわごと03
えっ、これがティム・バートン… ?
 ご存知、奇才ティム・バートンとは思えない、ごく普通に良く出来た作品です。しかし普通で驚かされると言うのも変ですが、本当に普通です…。大きな瞳の悲しげな少女の絵…、何となく記憶にあります。ただ、この絵にこんなエピソードがあった事は知りませんでした。奥様の作品を自身の作品だと偽り売り込む、お調子者の旦那。皮肉にも社会現象となってしまう程、儲かってしまう…。こりぁ確かに後でもめますよね。これはワタシ達の広告業界でも同じです。最初に役割分担とポジションを決めておかないと、ややこしい事になってしまいます。ただ広告はチームで創るもの、さてアートはどうなのでしょう? この「ビッグ・アイズ」も「家族」と言うチームで製作すべきだったのでしょうね!!



ビッグ02



※カッパの勝手な採点は…、
ラストの裁判が、何となく物足りない。
カッパ採点7点





カッパのみなソン

Selection vol.687


不器用で、愛おしい人々へ…
さよなら歌舞伎町  2014年 日本

 

歌舞伎町01

 歌舞伎町のラブホテルで店長として働く徹は自分の現実を受け入れられず周囲には一流ホテルマンと嘘をついています。ミュージシャンを目指す沙耶と同棲してますが今はちょっぴり倦怠期…。彼氏に内緒でデリヘル嬢をしている韓国人のイ・ヘナ。ブティックの開店資金を貯めるため今日も客の待つラブホへと向かう。時効を目前にした中年カップルの康夫と里美…、人の目を忍ぶ里美が清掃員として働くラブホに不倫の刑事カップルがやって来ます…。(後は映画を観て下さい)



歌舞伎町04

 「余命1ヶ月の花嫁」「100回泣くこと」の廣木隆一監督が脚本家・荒井晴彦と「ヴァイブレータ」「やわらかい生活」に続く3度目のコラボで歌舞伎町のラブホテルを舞台に描く群像劇です。出演は染谷将太、前田敦子、南果歩、松重豊、忍成修吾、我妻三輪子のほか、「メビウス」のイ・ウンウと人気グループ“5tion”のロイ。



たわごと03
振り返らない、青春。
 歌舞伎町のラブホテルで交差する、様々な人間劇。決して美しくない物語、まさにこれが今(現在)なのだと、改めて痛感します。もちろんワタシ達の若い頃とは、だいぶ違った青春。モチーフとなる風俗社会の象徴「歌舞伎町」。そんな街で、それぞれの青春が交差します。誰もが厳しい現実と戦いながら、自分の居場所を守っています。最悪の現実でも、心の何処かで優しい自分を見出します。ラストに流れる前田敦子の唄が何故か心に染みます。


歌舞伎町03



※カッパの勝手な採点は…、
映画は、今(現在)を映し出す。

七点半




カッパのみなソン

Selection vol.686


観るのではない。そこにいるのだ。
アバター 3D vol.2 
2009年 アメリカ



アバター01

 戦争で負傷し下半身不随となり車いす生活を余儀なくされた元海兵隊員のジェイク。ある時、彼は「アバタープロジェクト」にスカウトされます。それは地球から遥か彼方の衛星パンドラで莫大な利益をもたらす希少な鉱物を採掘するための事業。そのために人間に有害なパンドラの環境で活動できるよう先住民ナヴィと人間のDNAを掛け合わせた肉体「アバター」が造られてました…。(後は映画を観て下さい)



アバター02

 「ターミネーター」「タイタニック」のジェームズ・キャメロン監督が自らも長年にわたって開発に関わってきた3D技術をはじめ最先端の映像テクノロジーを存分に駆使し満を持して放つSFアクション超大作です。異星人が暮らす美しい星を舞台に資源を求めて侵攻する人類の一員として、自らに課せられた特別な任務と先住民との間で板挟みとなり苦悩する一人の青年の運命を、圧倒的なスケールと3Dならではの迫力の臨場感で描き出します。主演は「ターミネーター4」のサム・ワーシントン、共演にゾーイ・サルダナ、シガーニー・ウィーヴァー。



たわごと03
キャメロンが創り出す、3Dワールド。
 ワタシ達世代が最初に驚いたのは、家庭用録画機ホームビデオ(SONYとVictorとの規格戦い)、そして絵の出るレコード、レーザーディスク…、その何年後の映像革命、デジタル化されたDVD。ワタシの大好きな大林監督が語ってました、ここまでは、いわゆる「文明の糧」。そしてフルHDのブルーレイからは「映像文化」…。ある意味「文化」は浸透し難いと懸念されながらも、時代は4Kへ、そしてオリンピックには国家戦略としての8K…。そんな進化するAV業界で、いま忘れかけられている、家庭用3D…。ワタシのマイシアターも一様3D対応ですが、メガネの上にメガネをかける違和感が苦手で、3Dメガネは殆どほったらかし…。そんなもったいない感を補うために、このキャメロン監督の革命的3D作品をメガネを付けて見直してます。今更、この映画に付いては語りませんが、さすがはキャメロン監督、映画を楽しませてくれます!!



アバター03



※カッパの勝手な採点は…、
続編では4K映像を熟考中…!?

七点半



2015.08.02 バケモノの子
カッパのみなソン

Selection vol.685


キミとなら、強くなれる。
バケモノの子  2015年 日本



ばけもの01

 この世界には人間界とは別にバケモノが暮らすもうひとつの世界があります。渋谷の街にありながら決して交わることのないバケモノの世界、それが「渋天街(じゅうてんがい)」です。ところがある日、ひとりぼっちの少年がバケモノの熊徹と出会う事に…。少年は強さを求めてバケモノの世界へ行くことを決意、熊徹の弟子となって九太という名前を…。(後は映画を観て下さい)



ばけもの03

最新、細田守ワールド。
「時をかける少女」「おおかみこどもの雨と雪」等の細田守監督が渋谷の街とパラレルに存在しているバケモノたちの世界を舞台に贈る冒険ファンタジーアニメです。ひょんなことから異世界に迷い込みバケモノの弟子になった孤独な人間の少年の成長と冒険を、少年とバケモノの間に芽生えていく絆を軸に描き出す。声の出演は役所広司、宮崎あおい、染谷将太、広瀬すずほか。


たわごと03
日本アニメの、超豪華「幕の内弁当」… ?
 今や日本アニメの巨匠となった細田守監督。その巨匠が満を期して世に送り出したこの作品。前回の「おおかみこどもの雨と雪」以上に完成度の高い出来映えです。アニメだからできの事…を最大の武器にし、アニメの王道である勇気、友情、絆をしっかりと描き出します。タイトルの「バケモノの子」は、アニメ的フィクションそのもの、ただ、そのあり得ない世界で描く内容は、ごく当たり前で、ありきたりなテーマ。それでも、さすがは巨匠です。その辺を見事に劇的に、そして色づけして魅せてくれます。超シンプルなストーリーの中には、日本アニメの良い所が満載に詰まっています。




玄02
※撮影カッパ

ちょつと01
悔やまれる…、蕎麦の名店。
 行ってきました、暑い、暑い奈良へ。奈良と言えば、もちろん「東大寺」に「興福寺」「正倉院」等々。見どころ満載…。何ですが、実はワタシが一番行きたかったのは、ミシェラン一つ星の蕎麦屋「玄」。以前、松任谷由実さんが「死ぬ前に食べる最後の一食を選ぶとしたら?」という質問に対して、玄さんのお蕎麦だと答えたと某雑誌の蕎麦特集で拝見したことがあります。昨今では、市川海老蔵さんや奈良出身の堂本剛さん等々、多くの著名人が、訪れる隠れた名店だそうです。


玄01
※「食べログ」からお借りしました。

 そんな名店へ行こうと、近鉄駅から一路「玄」へ…。ただ、このお店、非常に判りづらい。スマホナビを利用しても、何故かわからない…。地元の方に聞いても、あまり適切ではない道案内。35度を軽く超える超猛暑、汗タラタラで何とか発見。時間は、午後1時前…。何とも残念。蕎麦は売り切れ。予約をしてないワタシは唖然。あぁ、食べたかった。何も付けずに水だけで食べるつなぎなしの名物「水蕎麦」。やっぱり予約なしでは難しいそうです。
次回は、予約してから行きます !


奈良01
※撮影カッパ

奈良02
※撮影カッパ

奈良03
※撮影カッパ

暑かったけど、また行きます。
 何かと心残りの旅となってしまった、今回の「大人の修学旅行」ですが、きっときっと、また行きます。それが大人の特権ですよね!!



※カッパの勝手な採点は…、
安定感バツグンの出来映え。

七点半