2015.07.22
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。

Selection vol.679
幼なじみたちの喪失と再生の物語
あの日見た花の名前を
僕達はまだ知らない。 2011年 日本

幼い頃、宿海仁太、本間芽衣子、安城鳴子、松雪集、鶴見知利子、久川鉄道の仲良し6人組は「超平和バスターズ」を結成していましたが、ある日、不慮の事故で芽衣子が死んでしまう…。彼女の死は5人それぞれの心に暗い影を落とし、いつしか疎遠になっていました。高校進学を迎える頃になっても仁太は芽衣子に素直になれず心ないことを言ってしまったことを引きずっていた。そんな、仁太の前に、突如死んだはずの芽衣子が現れます。願いを叶えるために現世に戻ってきたが、その内容を忘れてしまっているらしい…。芽衣子の願いを探しあて実現するために「超平和バスターズ」のメンバーが再集結…。(後は映画を観て下さい)

美しい「秩父」を舞台に描かれる、
幼なじみたちの喪失と再生の物語。
舞台は秩父、活発なリーダー的存在である宿海仁太(あだ名=じんたん)、笑顔を絶やさない柔和な本間芽衣子(あだ名=めんま)、怜悧(れいり)な秀才タイプ、松雪集(あだ名=ゆきあつ)、引っ込み思案な安城鳴子(あだ名=あなる)、しっかり者のまとめ役、鶴見知利子(あだ名=つるこ)、無邪気な皆の弟分、久川鉄道(あだ名=ぽっぽ)の6人は大の仲良し、グループ名は「超平和バスターズ」。じんたんの考案で「何でも平和にするグループ」という意味だそうです。しかし、「めんま」の事故死により、6人の絆は決裂してしまう…。幼なじみの幽霊が現れるというファンタジーながら、誰しもがノスタルジーを感じる、日本の夏の原風景的な秩父を舞台に、誰しもが共感する少年少女たちの友情と恋が描かれています。そして「めんま」の願いを探すミステリー的要素や秘められた登場人物たちの思いが絡み合い一瞬とも飽きさせない超一級品のエンターテインメントアニメに仕上がっています。

誰もが思い出す、あの夏の日。
ワタシ知りませんでした…、2013年8月31日に公開された「劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」は、映画観客動員ランキングで初登場でなんと第3位、1スクリーンあたりの興行収入では同時期に公開されていたスタジオジブリ作品「風立ちぬ」を抑えて1位に輝いたそうです。なんと宮崎の超大作に迫るヒット作。子供だけではなくワタシ達オッサンのココロも掴んだキュンとする作品です。もちろんオンタイムのオリジナルは知りませんが、この劇場版は時間軸を上手に崩し「めんまへの手紙」をテーマとして、オリジナルを知らなくとも意外と見入ってしまえる出来映えです。誰もが経験した「あの夏」を魅せてくれます。

※カッパの勝手な採点は…、
そして、ドラマへ…。

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