2014.10.17
8月の家族たち

Selection vol.512
愛しいからこそ、憎らしい…
8月の家族たち 2013年アメリカ

8月のある暑い日。父親が失踪したとの知らせに滅多に顔を合わせない三姉妹がオクラホマの実家に集まります。長女のバーバラは反抗期の娘に手を焼き夫との関係にも問題を抱えていた。自由奔放な三女カレンは怪しげな婚約者を同伴し、ひとり地元に残る次女アイビーはいまだに独身のまま。そんな娘たちを迎えた母バイオレットはガンで闘病中ながら相変わらずの歯に衣着せぬ毒舌ぶりでいつしか家族の間に不穏な空気が漂い始めます…。(後は映画を観て下さい)

トレイシー・レッツによるピューリッツァー賞&トニー賞W受賞の傑作舞台を、メリル・ストリープ、ジュリア・ロバーツ、ユアン・マクレガーはじめ実力派豪華キャストの競演で映画化した群像ドラマです。父親の突然の失踪をきっかけにオクラホマの実家で久々に顔を揃えた母親と三姉妹が互いに衝突しながら繰り広げる濃密な愛憎の行方を描きます。監督はデビュー作「カンパニー・メン」で高い評価を受けた俊英ジョン・ウェルズ。

愛しいからこそ、憎らしい…、それでも苦しい。
特に凄いのは、メリル・ストリープとジュリア・ロバーツの戦い…。確かに愛情は感じますが、ここまで言わなくても、ここまで醜い姿をみせなくとも…。誰もが思うはずです。この映画は、観ている側の「家族構成」や「境遇」で、作品の印象も変わってくると思いますが、ワタシ的には非常に厳しい時間を体験させて頂きました。もちろん映画として本当によく出来た作品です、そして超豪華出演者の迫真の演技…、それでも何処かに、希望が欲しかった。それが本音です !

※肝心の映画は…、
もう少し、優しくして下さい。

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