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カッパのみなソン
Selection vol.408



この曲を本気で聴いた者は、悪人になれない。
善き人のためのソナタ 2006年ドイツ



ソナタ01

 1984年、壁崩壊前の東ベルリン。国家保安省の局員ヴィースラー大尉は国家に忠誠を誓う真面目で優秀な男でした。しかし、ある日彼は反体制的疑いのある劇作家ドライマンとその同棲相手の舞台女優クリスタを監視し反体制の証拠を掴むよう命じられます。早速ドライマンのアパートには盗聴器が仕掛けられヴィースラーは徹底した監視を開始する事に…。しかし音楽や文学を語り合い深く愛し合う彼らの世界にヴィースラーは知らず知らずのうちに共鳴していくのだった。そしてドライマンがピアノで弾いた「善き人のためのソナタ」という曲を耳にした時ヴィースラーの心は激しく揺さぶられて…。(後は映画を観て下さい)




ソナタ04

 旧東ドイツで反体制派への監視を大規模に行っていた秘密警察「シュタージ」。本作はこのシュタージ側の人間を主人公に統一後も旧東ドイツ市民の心に深く影を落とす「監視国家」の実態を明らかにするとともに芸術家の監視を命じられた主人公が図らずも監視対象の考え方や生き方に影響を受け新たな人生に目覚めてしまう姿を静謐なタッチでリアルに描き出す感動のヒューマンドラマです。主演は自身も監視された過去を持つ東ドイツ出身のウルリッヒ・ミューエ。監督はこれが長編第1作目となる弱冠33歳の新鋭フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク。


たわごと03
正義を貫く、強さと優しさ。
 当たり前ですが「よかった」…。まずはその一言です。脚本も演出、そしてリアルな演技力。「善き人のためのソナタ」を聴いて正義を貫こうとするヴィースラー…。混迷した時代に芸術を愛したドライマン…。そして、愛と権力の板ばさみになり究極の選択を強いられてしまったクリスタ…。


ソナタ02

 ワタシのような未熟者が語るにはもったいない作品です。ちなみに、原題は「他人の生活」ですが、邦題の「善き人のためのソナタ」の方が絶対に良いと思いました。久しぶりに邦題に引かれた作品でもありました。



※肝心の映画は…、
次作の「ツーリズム」は… ??

8点半





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