2013.10.31
ジャッキー・コーガン

Selection vol.266
その男は優しく殺す。
ジャッキー・コーガン 2012年アメリカ

ある日、チンピラ2人が犯罪組織の賭場を襲撃しまんまと大金を奪うことに成功する。孤高の殺し屋ジャッキー・コーガンは組織の連絡員「ドライバー」から事件の解決を依頼されます。組織から真っ先に、疑われたのは賭場の雇われオーナーのマーキーでした。しかし、ほどなく実行犯と思われる男たちの情報を掴み確実に迫っていくコーガン…。(後は映画を観て下さい)

ジョージ・V・ヒギンズのクライムノベルを基に、主演のブラッド・ピットが皮肉屋のヒットマンをクールに演じて評判を呼んだノワールムービーです。組織のカネを強奪した犯人を始末するために雇われた凄腕の殺し屋ジャッキー・コーガンの華麗な仕事ぶりをハードなバイオレンス描写を織り交ぜスタイリッシュに描き出します。共演は「アルゴ」のスクート・マクネイリーと「アニマル・キングダム」のベン・メンデルソーン。監督はブラッド・ピットとは「ジェシージェームズの暗殺」に続いてのタッグとなるアンドリュー・ドミニク。

セブンを越える衝撃…??
この映画の宣伝文句、いわゆる番宣に「セブンを越える衝撃」と表記していました。ワタシは宣伝屋です。一応プロのワタシが言います…。それは間違っています、誇大表示です。この映画は「セブン」と比べるべき映画ではなく、それを売りにするセールスプロモーションは間違っています。たぶん、この映画を観た多くの方がそう思っているはずです。…と言いながらも、決してワタシ的には嫌いな映画ではないのです ? ド派手なアクションも奇抜は逆転劇もない普通の殺し屋映画ですが、銃撃戦以上にしゃべりが多い…。屁理屈の多いブラッド・ピットが意外にも好きです。

久しぶりに観た、地味な作品です !
※肝心の映画は…

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2013.10.30
宇宙戦艦ヤマト2119第七章そして艦は行く

Selection vol.265
SFアニメの金字塔、ついに最終話 !
宇宙戦艦ヤマト2119 第七章そして艦は行く
2013年日本

ワープアウトによってイスカンダルとガミラスが存在するサレザー恒星系へと到達した宇宙戦艦ヤマト。しかし、ガミラスの激しい攻撃にさらされてしまいます。沖田艦長の命令によってあえて惑星ガミラスへと突入して激闘を繰り広げた果てにイスカンダルへとたどり着く。ついに女王スターシャに謁見し、コスモリバースシステムを授けられたヤマトのクルーは休む間もなく地球への帰路に就きます。亜空間ゲートから銀河系へワープするためにバラン星に向かうヤマト…。(後は映画を観て下さい)


今は、さらばと言わせないでくれ…。
宇宙戦艦ヤマト2119、終わってしまいました…。長かったようで短かったこの新シリーズ。オリジナル「イスカンダル篇」をベースに完全リメイクと思われましたが、彼らは敢えてリメイクではなく、再始動(リブート)を選択しました。それは、きっと悩み抜いた決断だったのだと、この最終話を終えて改めて感じました。彼らの知恵と勇気に感謝します。
ガミラスを描きすぎたかなぁ…
ワタシ的な感想ですが、後半に至ってガミラスを描きすぎた気がします。確かに善と悪ではなく、存在する同じ生物として対等に描こうとしている意図は分かるのですが、余りにも見えすぎると物語の広がりが半減されてしまった気がします。見えない不分も必要だったのかも知れません…。

地球か…、何もかも皆懐かしい。
この言葉に涙したのが小学校の頃。40年近くの時が過ぎ再び涙するとは…。何とも偉大なエンディングです。様々な設定は変わったのですが、最後のこのシーンだけは変えなかった…、いや変えられなかった。そうこれこそがヤマト魂なのです。この沖田艦長の言葉を聞く為に長い旅路を共にしたのですから…。

永遠のヤマト。
古代進と森雪のこの笑顔。古代守(コスモリバース)による奇跡。そして沖田艦長の死によって再起動したコスモリバース…? いろいろと言いたいことはあるのですが、ブルーレイを見続けてよかったです。製作スタッフに感謝します。
※酒でも飲みながら、ヤマトを語り合いたい…

2013.10.29
ピンポン

Selection vol.264
地上最速のエクストリーム・スポーツ“卓球”
ピンポン 2002年日本

卓球をこよなく愛し勝つことに絶対的な自信を持ちながら天真爛漫で気分屋のペコと「卓球は暇つぶし」と公言するクールなスマイル…。2人は幼なじみで小さい頃から近所にある卓球場タムラに通っていました。高校生になった2人は、共に片瀬高校卓球部に属していたものの練習にはまともに参加しない毎日を送っていました。そんな2人が対戦すると必ずペコが優位に立つ。しかし、日本卓球界の星と期待された過去を持つ卓球部顧問・小泉はスマイルの才能に目を付け執拗に指導しようとします。(後は映画を観て下さい)

卓球オタク達の青春。
名作「GO」「Laundry」の窪塚洋介主演の青春スポーツ映画です。人気漫画家・松本大洋の同名原作を「あまちゃん」の宮藤官九郎が脚本化。卓球に青春をかける高校生たちの栄光と挫折、そして友情を熱く爽やかに描く。ハイスピードで展開する壮絶な卓球シーンを臨場感たっぷりに映像化。


超えられないハードル。
天才を天才として描き、それが「努力」とか「一生懸命」では、超えられないハードルがある事をしっかりと描いた今どき珍しいスポ根映画です。厳しいテーマですが、はっきりと掲げるその姿勢が嬉しかったです。そして「才能」のあるものが工夫して勝ち取る真のヒーロー像を魅せてくれます。


あまちゃんも10回みている !
昨夜たまたま見た「しゃべくり007」にあまちゃんこと能年玲奈さんがゲストとして出演。今や国民的アイドルの彼女ですが、ドラマ以外だと本当に普通すぎる普通の女の子。見ている方が緊張しました。そんな玲奈ちゃんが、はまって10回も見ているのがこの「ピンポン」。宮藤官九大先生への気遣いでしょうか ?
※肝心の映画は…、じぇ、じぇ。

2013.10.28
ミクロの決死圏

【其の六十六】
体内の神秘へ挑戦するミクロ人間 !
ミクロの決死圏 1966年 アメリカ

物体を細菌大に縮小し長時間体内に浮遊しうる研究を完成したチェコの科学者ヤン・ベネス博士がアメリカに亡命してきました。しかしアメリカへ着くや敵側のスパイに狙われ車に乗っているところを襲われ、博士は脳出血を起こし倒れます。現在のアメリカの医学では博士の研究の初歩の段階までしか進んでいず体中に潜りこむことは1時間しかできなかった。だから、長時間潜行を知るためには1時間だけでも博士の脳内に潜り博士を助けねばならない…。医学史空前の試みがここに挙行される事に…。(後は映画を観て下さい)

SF作家オットー・クレメントとジェイ・ルイス・ビックスビー共同執筆による原作を「情無用の街」のハリー・クライナーがシナリオ化し「海底二万哩」のリチャード・フライシャーが演出したSF映画史に残る名作です。撮影はアーネスト・ラズロ。音楽はレナード・ローゼンマンが担当。出演は「ベン・ハー」のスティーブン・ボイド。

いつかみたSF映画。
子供の頃テレビの名画劇場で胸ときめかせて観たアメリカ産のSF映画…、海底二万マイル、巨大生物の島、地底探検等々…、そしてこの「ミクロの決死圏」。ミクロ化された人間達が人間の体内に入り治癒する、そして彼らを襲ってくるのは、恐竜でも怪獣でもエイリアンでもなく人体の抗体。素晴らしい発想と創意工夫。そして、サルバドール・ダリがデザインした人体内の映像の不思議。今でも忘れられない1本です。

手塚治虫にインスパイア。
この映画が日本で公開されたとき、虫プロダクション製作TVアニメ「鉄腕アトム」にインスパイアされて製作されたという噂があったらしいです。「細菌部隊」のエピソードに似ているそうです。そして、この細菌部隊というエピソードは1948年に手塚治虫氏が「吸血魔団」として発表したマンガ作品が大元でこれを手塚氏自身が1958年に「38度線上の怪物」としてリメイクし、そして1964年にアニメ版の鉄腕アトムのエピソードとして復活した経緯がある話らしいです。鉄腕アトムは「AstroBoy」としてミクロの決死圏製作直前に放映されているそうです。手塚氏の作品が下敷きになった可能性は否定できませんね!?

そして、キャメロンが…。
※シネマトゥディより
映画「ミクロの決死圏」のリメイクは2007年ごろから進められており当初からキャメロン監督が関わっていた。リメイク版の監督候補にはローランド・エメリッヒ・ターセムなどの名前が挙がっていたが現在のところは未定で脚本は「エイリアンズvsプレデター」のシェーン・サレルノが手掛ける。ストーリーは、脳内出血を起こした人を救うべく人間をミクロ化して体内から治療しようとするSFアドベンチャー映画でオリジナルはアカデミー美術監督賞および特撮視覚効果賞を受賞した。また「ミクロの決死圏」にインスピレーションを受けて製作されたのが、1987年のスティーヴン・スピルバーグ製作総指揮、ジョー・ダンテ監督映画「インナースペース」で、こちらもアカデミー視覚効果賞を受賞している。
今からワクワクします !
※肝心の映画は…、アニメ版「ミクロの決死隊」も好きでした。

2013.10.27
サイレントヒル

Selection vol.263
その街では、祈りさえも悲鳴に変わる。
サイレントヒル
2006年アメリカ・日本・カナダ・フランス

ローズとクリストファーの夫婦は9歳になる娘シャロンの奇妙な言動に悩んでいました。しばしば情緒不安定になり「サイレントヒル」とつぶやくシャロン。彼女を救う手掛かりを探すローズは、やがてサイレントヒルという街が実在することを突き止めます。そこは30年前に大火災に見舞われた忌まわしい過去のため今では誰も近づかないゴーストタウンと化していました。ローズはクリストファーの制止を振り切りシャロンを車に乗せその街を目指します。(後は映画を観て下さい)

コナミの人気ホラーゲームを「ジェヴォーダンの獣」のクリストフ・ガンズ監督が映画化。廃墟と化した不気味な街に足を踏み入れた一組の母娘を想像を絶する恐怖が襲います。主演の母親役に「ネバーランド」のラダ・ミッチェル、その娘シャロン役には「ローズ・イン・タイドランド」で、注目を集めたジョデル・フェルランド。

恐怖の灰の町。
この言うのがパラレルワールドホラーって呼ぶのだろうか ? ワタシは、ゲームを体験したことがないのですが映画としての映像と世界観は、恐怖の雰囲気が十分に演出されています。強い意志で娘を探す母親に感情移入し応援し、恐怖のストーリーを追って行きます。次第に明かされる30年前の惨劇…。PART.2がもうすぐリリースされます。その前に、PART.1も振り返っておきましょう!!

ホラー映画が続きました…。
怖がりのワタシには、少しキツかったです。
※肝心の映画は…、ワタシは「バイオ〜」よりこっちが好きです。

2013.10.26
彼岸島

Selection vol.262
本当の地獄は、これからだ。
彼岸島 2009年日本・韓国

高校生の明は行方不明の兄がいるという地図にもない島「{彼岸島」へと向かいます。仲間たちと共に、謎の美女・冷に導かれ島へと上陸する明。しかし、そこは吸血鬼と化した住人たちに支配されていました。そして逃げ道を断たれ絶体絶命となった明たちをさらなる謎と恐怖が待ち受けるのでした…。

「週刊ヤングマガジン」連載の松本光司の人気コミックスを日韓合作で実写映画化したサバイバルアクションです。行方不明の兄を探して絶海の孤島「彼岸島」へとやって来た主人公の高校生とその仲間たちが吸血鬼と化した住人たちを前に極限のサバイバルを強いられるさまを派手なアクションと残酷描写を織り交ぜ描き出します。主演は「エリートヤンキー三郎」の石黒英雄、共演に渡辺大、水川あさみ、山本耕史。監督は「火山高」「オオカミの誘惑」のキム・テギュン。

凄まじい世界観。
10月24日から、鬼才三池監督によるテレビ版がスタートしました。今回のブログは、そのテレビ版ではなく日韓合作の映画版です。しかし、しかし、映画でもテレビでもなく、やっぱり「彼岸島」は、漫画でしょ…。さすがに、この年になると漫画を読む機会が少なくなりましたと…と言うより殆ど最近の漫画は読んでいませんが、この「彼岸島」。とある喫茶店で、時間つぶしにと何気なく手に取り…、そのまま読破してしまいました。松本光司の漫画家としての技量よりも凄まじいパワーと独特の世界観。西村寿行の世界観をふと彷彿させ、漫画と言うよりすでに映画となっている紙面に驚愕しました。

映像は、漫画を超えられるのか ?
さて、この「彼岸島」。映画版は日韓合作。そしてテレビは、毎度おなじみの三池監督。あの強烈な原作にどもまで迫れたのか、そして、どこまで近づけれるのかは…? 是非とも体験してみて下さい。日本製ヴァンパイア映画誕生の目撃者となって下さい!!
※肝心の映画は…、

2013.10.25
ロッキー・ザ・ファイナル

Selection vol.261
NEVER GIVE UP! 自分をあきらめない
ロッキー・ザ・ファイナル 2006年アメリカ

ボクシング界のかつてのヒーロー、ロッキー・バルボアも今では引退し地元フィラデルフィアで小さなイタリアンレストラン「エイドリアンズ」を経営していました。妻エイドリアンは既に他界し息子のロバートは有名人の父に反発して家を出て行きました。もはやかつての栄光とエイドリアンとの思い出にすがって生きるのみだったロッキー…。だがやがてそんな心の喪失感を埋めようと再びボクシングを始めたロッキーは次第にかつての情熱を取り戻していきます。一方、無敵の現役ヘビー級チャンピオン、ディクソンは対戦相手に恵まれずマッチメイクに苦しんでいた陣営は伝説の王者ロッキーとのエキシビジョンマッチというイベントを企画するのでした…。(後は映画を観て下さい)

スタローンの集大成。
シルヴェスター・スタローンの出世作にして代表作「ロッキー」シリーズの第6作目。スタローン自ら脚本と監督もこなし第1作目から30周年を迎えた伝説のシリーズを締めくくります。現役を引退し愛妻エイドリアンにも先立たれ、おまけに一人息子との関係もこじれて満たされない日々を送るロッキーがある決意を胸に無謀な復帰戦に挑む姿を彼の人生の思い出の数々をちりばめつつ熱く感動的に綴ります。

我が青春のロッキー・バルボア。
ロッキーは、まさにワタシ達世代の青春像、あのテーマとあの根性。誰もが憧れ、誰もが刺激された名作です。そして、超駄作と言われているPART.6から、なんと16年もの歳月を経て蘇りました。

心を受け継ぐ、真のロッキー最終作。
還暦を過ぎたロッキーがリングに上り無敵を誇る若きチャンプと闘う無謀な挑戦…。それは、この映画を作り上げたスタローンとそのまま重なります。俳優として製作者として大スターであるスタローンが、この作品を作らなくてはならない理由…。無名の彼を世界的大スターに押し上げた「ロッキー」は、当たり前ですが彼そのものなのです。映画と人生がリンクする見応えのある完結篇だったと思います。
肝心の映画は…、

2013.10.24
ターミネーター4

Selection vol.260
どこで誰が、未来を変えたのか?
ターミネーター 4 2009年アメリカ

2018年、スカイネットが引き起こした「審判の日」をかろうじて生き延びた人間達は抵抗軍を組織し大人になったジョンコナーもその一員としてスカイネット率いる機械軍との死闘に身を投じていました。そんなある日ジョンはマーカスと名乗る謎の男と出会う事に。彼は過去の記憶をなくしており脳と心臓以外すべて機械化されていました。それでも自分は人間だと主張するマーカスに対し敵か味方か判断しかねるジョン。しかし将来彼の父となる少年カイル・リースに身の危険が差し迫っていることをマーカスから知らされジョンはある決意を固めます。(後は映画を観て下さい)

世界的大ヒットシリーズの4作目にして初めて未来世界に迫りこれまでの原点を辿る終末への新たな船出となるSFアクションです。人類滅亡を目論むスカイネットが引き起こした核戦争「審判の日」以後の荒廃した世界を舞台に追いつめられたジョンコナーら人類抵抗軍の存亡をかけた壮絶な戦いを圧倒的スケールで描きます・主演のジョンコナー役には「ダークナイト」のクリスチャン・ベイル。物語の鍵を握る謎の男マーカス役にオーストラリア出身の新鋭サム・ワーシントン。監督は「チャーリーズエンジェル」シリーズのマックGです。

真・ターミネーター。
昨日の「安堂ロイド」の影響を受けて今日はSF映画の金字塔ターミネーター。ご存知PART.1は、映画史に残るB級映画の傑作。そしてPART.2は、最新のCG技術を用いたSF娯楽大作。大ヒットの後のPART.3は、その恩恵を振り切っての超駄作…。満を期してのこのPART.4は、真のターミネーターの世界観を描いた秀作です。

ジョンコナーが、まだ伝説的軍人になる前の物語。
ワタシの大好きなクリスチャン・ベイル演じるジョンコナーは、まだ未来の預言者として信頼されておらず、彼のー部下からは、慕われるも軍の上層部からは懐疑的な目で見られているというとってもリアルな立場のジョンコナー像を描いています。そして「ターミネーター1」に登場しタイムトラベルをして過去に戻りサラ・コナーと結ばれ、ジョン・コナーの父親となるカイル・リースという青年の活躍も平行して描かれます。PART.1・2のメインは、ターミネーターが、いかにして人間を追い詰めるか?という極限の追跡劇が見ものでした。しかし、この「ターミネーター4」はそのジェームズ・キャメロンのターミネーターとは根本的に違う描き方で新しくターミネーターを構築しています。

サム・ワーシントンは、新造人間キャシャーン??
肝心の映画は…、

2013.10.23
安堂ロイド

part.15
僕が殺されても、君は絶対に護るから…
安堂ロイド ~A.I. knows LOVE?~
2013年10月〜

2013年のある日、1人の天才物理学者・沫嶋黎士が殺されました。冴えない風貌ながらその世界では名の知られている大学教授でワームホール理論の最先端の研究者でした。ワームホールとは時空構造の位相幾何学として考えうる構造の一つで時空のある一点から別の離れた一点へと直結する空間領域でトンネルのような抜け道。その研究が原因で殺されたのかは謎だが彼には最愛の婚約者・安堂麻陽がいました…。(後はドラマを観て下さい)

オリジナルとなる、このドラマのコンセプト・設定協力に超人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の監督・脚本を手掛け、最近ではジブリ最新大ヒット作品「風立ちぬ」主演役の声優としても注目を浴びているアニメクリエーター・庵野秀明と、同じく「新世紀エヴァンゲリオン」を手掛ける鶴巻和哉を迎え、脚本は「SPEC」や「ケイゾク」など独特の世界観を展開するストーリーを作り上げる西荻弓絵が担当しています。


巷では、大コケの噂。
記録的視聴率をたたき出した「半沢直樹」の後、いよいよ始まりました「安堂ロイド」。なんと設定協力に庵野秀明と鶴巻和哉を起用。演出は、ワタシが大好きだった「ケイゾク」の西荻弓絵が担当しています。しかし、それでも巷では大コケしたなどと言われているようです…。確かにこの個性的な製作陣では、前作の「半沢直樹」のようには一般ウケはしません。しかし実際どうでしょうか? 視聴率が全てって事はシゴト柄、理解できるのですが…。ワタシ的には許せます。

庵野監督の「遊び心」が、感じる私的ドラマです。
肝心の映画は…、ワタシは半沢さんより好きです。

2013.10.22
バレット

Selection vol.259
40年間、生きるために撃ってきた。
バレット 2012年アメリカ

裏社会で非情な殺し屋として生きてきた元海兵隊員のジミー・ボノモ。ある時、唯一心を許した相棒のルイスを何者かの陰謀で殺されてしまいます。復讐に燃えるジミーの前に、ワシントン警察のテイラー刑事が現われます。彼はジミーが殺し屋と知りながらも背後に潜む巨悪を捕まえるため捜査への協力を要請します。刑事と手を組むなど考えられないジミー…、しかしテイラーの情報なしには黒幕に辿り着くのは不可能。やむを得ず己のルールを曲げてテイラーへの協力を決意します…。(後は映画を観て下さい)

ウォルター・ヒル vs シルベスター・スタローン
70年代後半以降のハリウッドアクション映画シーンを彩ってきた2人の大物「48時間」「ストリート・オブ・ファイヤー」のウォルター・ヒル監督と「ロッキー」「ランボー」のシルベスター・スタローンの初顔合わせで贈るバイオレンス・アクションです。

ふたつの伝説。
この映画は、ある若手監督によって撮られる予定だったらしいです…、しかし、主演のスタローンが異議を唱え「監督はウォルター・ヒルじゃなきゃ俺は降りる」と言ったらしいです。そしてヒルは10年ぶりに帰って来ました。アクションを撮る側とアクションをやる側でそれぞれ頂点を極めた二人が新たな伝説を創りました。


ブレット・バーボン
酒名は創設者であるオーガスタスブレットにちなむもので、最低6年熟成の原酒のみを使用しています。西部開拓時代の1830年代。オーガスタスブレットはフランスで身につけたブランデーづくりのノウハウを活かし、未開拓の地ケンターッキー州ルイビルでオリジナルバーボンウイスキーの蒸留をはじめ、時間をかけて丁寧に製造されるオーク樽の豊かな芳香と程よい辛さと特有の滑らかさを持ったボーボンです。味わいは大量生産とは一線を画した希少価値の高いケンタッキーストレートバーボンウィスキーです。なめらかでスムースなのど越しとライ麦由来のスパイシーで複雑な香味が楽しめます。
※肝心の映画は…、

2013.10.21
十戒

【其の六十五】
壮大なる歴史スペクタクル映画。
十 戒 1956年 アメリカ

エジプト王ラメシス一世は新しく生まれるヘブライの男子をことごとく殺すという命を発した。生まれたモーゼも母親の手でナイルの大河へゆりかごに隠されて流されました。だが幸運にも小さな箱船は王女の足もとへただよい着いたのでした。王女はその赤児をあわれに思い引きとって立派に育てることに…。成長したモーゼがエジプト王子として勢力を得て来た頃、宮廷には彼のほかに実の王子ラメシスが権力をふるっていました…。(後は映画を観て下さい)

1923年この作品と同様、セシル・B・デミルが監督した「十誡」の再映画化です。製作費1350万ドルを費やしたというスペクタクル宗教史劇です。1957年度アカデミー賞をみごと受賞しました。音楽は「最前線」のエルマー・バーンスタイン。主演は「ベンハー」のチャールトン・ヘストンです。

映画的世界史。
確か初めて見たのは、中学三年生かなぁ…。なんと232分のトンでもない上映時間。途中で休憩があり、当時は映画を観たと言うより「勉強した」と感じました。そして月日は流れ…、改めて鑑賞しました。さすがに世界が認めた名作よく出来ています。余りにも有名な「モーゼが海を割るシーン」もちろんCGも特撮もない時代に映像化した意欲とお金の掛け方、半端しゃないです。この作品は、映画を超えた宗教史劇です。

こんな名作が、お手軽に鑑賞できる…
本当に良い時代です!
※肝心の映画は…、大人になったら、是非見直しましょう!!

2013.10.20
ヘンゼル&グレーテル

Selection vol.258
グリム童話の「ヘンゼルとグレーテル」のその後を描いたアクションホラー。
ヘンゼル&グレーテル 2013年アメリカ

両親に捨てられ森の奥深くの「お菓子の家」に迷い込んだヘンゼルとグレーテル。そこに住む魔女に捕えられたふたりは隙を観て魔女をかまどに突き落として生還します。そして15年後大人になった兄妹は魔女ハンターとして賞金稼ぎの日々を送っていました。ある日、子供の誘拐が多発する村から事件の解決を依頼され、黒魔女ミュリエルを追うことに…。(後は映画を観て下さい)

日本未公開作品。
この映画は、予想以上の良質なB級アクションホラーです。主演は「ボーン・レガシー」のジェレミー・レナーと「プリンス・オブ・ペルシャ」のジェマ・アータートンの2人が童話の主人公達を熱演します。ジェレミー・レナーは「アベンジャーズ」を彷彿するド派手なアクションで楽しませてくれますよ!?


This is ちょうどい〜.
あの有名なグリム童話の続きをトンでもないアクションホラー映画として再始動。正直「お菓子の家」のエピソードは覚えていましたが「ヘンゼルとグレーテル」の本来の物語は忘れていました。なるほど…そう言う事でした。余りにもシンプルなストーリーなので敢えて書きませんが、是非とも映画を観て下さい。
この映画は日本未公開作品なのでレンタル屋さんで是非とも…。レンタルして我が家で楽しむには、ちょうど良い作品です。何も考えず気楽に楽しめの秀作ですよ!!
お菓子の家でお菓子を食べ過ぎて、
糖尿病のヘンゼル…??
※肝心の映画は…、

2013.10.19
トイレの花子さん新劇場版

Selection vol.257
身の毛もよだつ伝説の最恐ホラーが15年の時を経て蘇る。
トイレの花子さん 新劇場版
2013年日本

東京から祖母が住む田舎に越してきた女子高生・さよ。転校初日に真帆と友だちになるが彼女はクラスメイトから激しいイジメを受けていました。さよは孤立を恐れて真帆をかばうことができずやがて真帆はトイレで不審な死を遂げます。しかしそれは、学校で次々と起こる不可解な出来事の始まりに過ぎなかった…。(後は映画を観て下さい)

キングレコードの新人発掘オーディションでグランプリに輝いた上野優華ちゃんは徳島出身の新人アイドル。そして、なんといきなり主演のホラー映画が誕生しました。共演は水崎綾女、馬場良馬。監督は「ひとりかくれんぼ劇場版」の山田雅史。エンディングテーマの彼女が歌っています!!

山と木と緑のフェア2013
今日、徳島市内の藍場浜公園で「山と木と緑のフェア2013」が、開催されました。そのステージイベントとしてエフエム徳島公開録音「上野優華トーク&ライブ」を開催させて頂きました。そして、もちろんこの映画の主役、上野優華ちゃんに歌って頂きました ! 現役高校生の彼女は、アイドルというより、ごく普通の女の子。ステージでも少々緊張気味で、はにかむ彼女が中々可愛かったです。
雨の中の熱唱ありがとうございました。

ライブの後のCD販売とサイン会で、ついシゴトを忘れてワタクしも写真集&CDを購入し、サインをして頂きました。何とも、くそオヤジ代表になってしまいました。こんなくそオヤジが言うのも失礼ですが、デビューしていきなり主役、そして主題歌まで…。キングレコードさんの本気のプロモート…、恵まれています。その期待に応えて、日本を代表する映画スターになって欲しいものです!!
※肝心の映画は…。彼女の可能性を信じています!!

2013.10.18
ツイスター

Selection vol.256
スピルバーグ & J・デ・ボン
ツイスター 1996年アメリカ

竜巻を追う観測チームを率いる女性ジョー・ハーディングは、幼い頃に父親をすさまじい竜巻によって亡くしています。その彼女を夫のビルが恋人のメリッサを連れ離婚届けにサインを貰うために訪ねて来ます。だが、ジョーに「ドロシー」と名付けられた竜巻観測機を見せられるとビルの心はざわめきました。それはかつて、彼がジョーたちと同じ竜巻観測者だった頃に考案した機械で軽い金属球を竜巻の中心に放出しいまだ知られていない竜巻の内部の動きを調べるものでした…。(後は映画を観て下さい)

スピルバーグ製作総指揮、M・クライトン脚本に加え「スピード」で、超メガヒットを飛ばした、J・デ・ボンが、新たにメガホンを取ったパニックスペクタクルです。竜巻内に調査用のセンサーを送り込む事で、早期警報の実現を図ろうとする研究者グループを主役に、当時としては最先端のCGを駆使して竜巻の驚異を描きます。

自然の驚異、そして映画の意味。
「スピード」鮮烈なデビューを果たした、J・デ・ボン監督が、スティーブン・スピルバーグ監督と最強のタッグを組んで製作した作品です。1996年(公開当時)観た時は、広大な平野を持つアメリカでも、こんなに竜巻が日常的に発生する訳がないと勝手に思い込んでいてリアルな映像を見せられながらも自分の中では、全くリアルでは在りませんでした。大げさなパニック映画の現代版…。しかし、それは、失礼でした…。この映画は今こそ鑑賞し、今起こるかも知れない危機に備えるべき映画かもしれない…。

人の力を信じたい…。
この映画の元となった のは、オクラホマ大の日本人気象学者の佐々木嘉和氏とその教え子達らしいです。その5人の大学院生が竜巻を自分たちの目で見ようと追跡をした姿が、映画「ツイスター」のモデルとなったらしいです…。ワタシは人のチカラを信じたい。(偉そうに言ってスミマセン)
※肝心の映画は…、

2013.10.17
華麗なるギャツビー

Selection vol.255
男の憧れ、女の理想、その人生はミステリー。
華麗なるギャツビー 2012年アメリカ

証券会社に就職しニューヨーク郊外に移り住んだ青年ニック・キャラウェイ。隣は宮殿のような豪邸で夜な夜な豪華なパーティが開かれていました。しかし、そんな騒乱の屋敷に住んでいるのはジェイ・ギャツビーという謎めいた男ひとりだけ。ある日ニックのもとにもパーティの招待状が…。招待客はギャツビーについて様々な噂をたてますが誰も彼の素性はおろかパーティを開く理由さえ知らなかった…。(後は映画を観て下さい)

バズ・ラーマン監督が「ロミオ&ジュリエット」でタッグを組んだディカプリオを再び主演に迎え、F・スコット・フィッツジェラルドによるアメリカ文学を代表する名作を豪華絢爛な3D映像で映画化したエンタテインメント大作です。好景気に沸く狂騒の1920年代を舞台にアメリカンドリームを体現するひとりの男がある目的のために全てを捧げる華麗にして空虚な人生のをミステリアスかつゴージャスに描き出します。

アメリカ文学界最高峰… ?
この原作は「アメリカ文学界最高峰」とも言われることのある文芸作品らしいです。このオリジナルとなった小説「華麗なるギャッツビー」は、ヘミングウェイなどと並び称される、いわゆる「ローリング20s」と呼ばれる1920年代に台頭したスコット・フィッツジェラルドによるものらしいです。そして、この作品はサイレント映画の時代も含め過去3度も映画化されています。恥ずかしながらワタシは観ていませんが、70年代に大ヒットした、ロバート・レッドフォードとミア・ファーロウの作品だと思います。

1926年「或る男の一生」1949年「暗黒街の巨頭」に続く映画化です。アメリカ上流階級を舞台にひとりの富豪ジェイ・ギャツビーの知られざる過去を通して、非情な社会の現実を描くが、華やかな雰囲気がそのまま作品の色となり通俗的メロドラマに終始した感があるかと…。なんと脚本はフランシス・フォード・コッポラ!!
映画の出来映えよりも、ディカプリオ。
映画は、何とも不思議な仕上がりです。F・スコット・フィッツジェラルド監督作品は恥ずかしながら1本も観てませんが、これが彼の世界観なのでしょう。それよりもディカプリオの成熟した演技に驚きました。なんとなく横綱相撲を魅せられた…。そんな感じです!!

助演のトビー・マグワイア、
スパイダーマンも良い味だしいます !
※肝心の映画は…、ロパートレッドフォード版も観なければ。

2013.10.16
時をかける少女 2010

Selection vol.254
時を超えて、今新たな物語がはじまる。
時をかける少女 2010年 日本

母・芳山和子が薬学者として勤務する大学に無事合格し、あとは卒業を待つだけの高校3年生、あかり。そんなある日、和子が交通事故に遭い昏睡状態に陥ってしまいます。一時的に意識を取り戻した和子は「過去に戻って深町一夫に会わなくては…」と必死に訴え再び昏睡に。あかりは、母の願いを叶えるため彼女が開発した薬を使って1972年4月にタイムリープすることを決意する。ところが、彼女が過去に到着してみると、そこは1974年2月だった。仕方なく偶然出会った映画監督志望の大学生・涼太に手伝ってもらいながら深町一夫探しを始めるあかりでしたが…。(後は映画を観て下さい)

筒井康隆の名作SF小説と言うより1983年の大林宣彦監督の「時をかける少女」続編を、2006年のアニメ版でヒロインの声を務めた仲里依紗を主演に迎えて実写映画化した青春ファンタジーです。今度は母芳山和子に願いを託されたヒロインが70年代にタイムリープし、そこで母の初恋の人を探す中で繰り広げる青春模様と切ない恋の行方を瑞々しいタッチで綴る。共演に中尾明慶、安田成美。監督は、これが長編デビューの谷口正晃。

「時かけ」に名作あり !
自称大林宣彦応援団のワタシが、この仲里依紗版はOKです。2006年のアニメ版の大好きですが、この「時かけ」は公式な続編だと思います。映画の表現方法は全く違うのだけど「時かけ」の持つ空気感はしっかりと受け継がれています。

リメイクではなく、アンサーシネマ?
リメイクとか、続編ではなく。当時の「時をかける少女」に影響を受けたクリエーター達が、オリジナルに対して「返信」をおくる。そんな風に成長する映画も素晴らしいと思いまう。今度は、誰がどのように描くのだろうか ?
※肝心の映画は…、

2013.10.15
横道世之介

Selection vol.253
出会えたことが、うれしくて、可笑しくて、そして、寂しい。
横道世之介 2012年 日本

長崎の港町で生まれ育った横道世之介18歳。この春、大学進学のために上京。少々お人好し過ぎるものの明るく素直な性格で周囲の人々を魅了していきます。そんな世之介は入学式で出会った倉持一平や同級生の加藤雄介らと友情を育む一方、年上の女性・片瀬千春に片思いをしたりあるいはお嬢様の与謝野祥子との間に淡い恋が芽生えたりと大学ライフを謳歌していきますが…。(後は映画を観て下さい)

「南極料理人」「キツツキと雨」の沖田修一監督が吉田修一の同名小説を映画化した青春ドラマです。大学進学のため田舎から上京してきた真っ直ぐで心優しい青年横道世之介が、周囲の人々と織り成す決して特別ではないけれどかけがえのない青春の日々をユーモアと我が青春の80年代ノスタルジーを織り交ぜ、心温まるタッチで綴ります。主演は「蛇にピアス」「苦役列車」の高良健吾、共演に吉高由里子、池松壮亮、伊藤歩、綾野剛の豪華出演。

ボクの青春は「世之介」だっただろうか ?
横道世之介、まさにワタシと同じ時間を過ごした主人公であり青春の象徴です。ふと昔を思い出して思わず笑顔になってしまう…。そんな存在にワタシは、なれていたのだろうか ? 横路世之介は誰の青春にも存在し、厳しい現実の日々でふと自分を取り戻せる心の栄養剤なのだと思います。

吉高由里子が良い…。
どちらかと言えば、あまり得意じゃなかった吉高由里子。存在感が在りすぎる彼女のキャラがどうしても苦手でした。…が、この映画の彼女はサイコーです。何の変哲もない横道世之介と彼女らしい設定の超お嬢様。これは吉高由里子さん以外は、演じられない。与謝野祥子は、まさに彼女そのものです。

じぇ、じぇ、今日で「映画的日記」1周年です !
今日、10月15日で「映画的日記」も丁度一年です。大好きな映画で日記を書き始め、何とか1年が経ちました。そして、明日からも今までと同じように、セッセと映画的日記を書き続けます。
お楽しみは、これからです !
※肝心の映画は…、

2013.10.14
波の数だけ抱きしめて

Selection vol.252
ホイチョイプロ製作第3弾。
波の数だけ抱きしめて 1991年 日本

1982年5月。大学4年の小杉、芹沢、裕子、真理子は、無線マニアの芹沢の提案で湘南にミニFM局を開設する事に…。DJを務める真理子は間もなく留学のためロスに行ってしまうが、互いに想いを寄せる小杉とは気持ちを伝えられないでいます。そこへ広告代理店に勤める吉岡が現われ真理子に急接近します…。(後は映画を観て下さい)

「私をスキーに連れてって」「彼女が水着にきがえたら」に続くホイチョイプロ製作第3弾です。1982年の湘南を舞台に、若者たちのFM局運営と恋の行方を描く青春ストーリーです。真っ黒な中山美穂、織田裕二、別所哲也、松下由樹たちが我らの青春80年代をほろ苦く描きます。

まさに青春 !
「気まぐれコンセプト」で仕事柄なじみ深いホイチョイプロ。大ヒットした知世ちゃんの「私をスキーに連れてって」。織田裕二がブレイクした「彼女が水着にきがえたら」…。そしてこの作品。ホイチョイブームも少し飽きた頃の作品ですが、ワタシ的には、これが一番好きです。オンタイムでは観てませんが、今観るとまさにワタシ達(広告業界)の良き時代の青春期。代理店時代は毎日が「祭創り」。ストーリーがどうだかではなく、何とも懐かしい…。
なんとなく、ここが好き。
例えば、当時大ヒットした「TOTO」のアルバム(LP盤)の封を切って、真新しいジャケットの匂いを嗅ぐ…。ターンテーブルのカートリッジの上にコインを乗っける…。ワタシもしました。そして部屋中がレコードクリーニングスプレーの匂いで充満していました。あのバチバチとし鳴るアナログレコードの音が心に染みました。

TOTO IV 聖なる剣。
言わずと知れた1982年に発表されたTOTOの大ヒットアルバムでです。グラミー賞でレコード・オブ・ザ・イヤーやアルバム・オブ・ザ・イヤーといった主要部門も含む6部門を受賞してます。この映画を観るとこのアルバムが聴きたくなります。
※肝心の映画は…、中山美穂と松下由樹がクロすぎる…。

2013.10.13
皇帝のいない八月

【其の六十四】
長く熱い8月、日本を震撼させた戦慄の24時間 !
皇帝のいない八月 1978年

政局不安定な198X年の暑い夏の夜、国道4号線で不審なトラックを追跡していたパトカーが銃撃される事件が発生しました。現場に残された弾痕から犯行に用いられたのは自衛隊が保有していない5.56ミリ NATO弾であることが判明し内閣総理大臣の佐橋と内閣調査室長の利倉を驚かせます。数日後、鹿児島で法事に出席していた江見為一郎陸上幕僚監部警務部長は急遽東京への帰還を命じられる。途中博多に寄り娘の藤崎杏子を訪ねた江見だったが杏子の夫で元自衛官の藤崎顕正は数日前から外出している…。(後は映画を観て下さい)

監督、山本薩夫。
もし現代の日本で自衛隊のクーデターが起こったらという構想のもとに、その恐怖と巨大なうねりに翻弄される人間の姿を描く小林久三の原作の映画化です。脚本は「不毛地帯」の山田信夫、渋谷正行。「不毛地帯」を監督した山本薩夫の共同執筆です。監督は同作の山本薩夫。音楽は佐藤勝、当時としては、超豪華メンバーでの社会派超大作です。

その背後にひそむ巨大な陰謀とは…
1975年頃から始まったブルートレインブーム。この映画「皇帝のいない八月」は、その盛り上がりが最高潮に達した1978年に公開された松竹作品です。寝台特急「さくら」が舞台とあって多くの鉄道ファンが映画館に訪れたそうですが、その内容が余りにもシリアスで壮絶。当時年は珍しい、政治家の陰謀を描いた硬派な物語でした。

このブログを書きながらも思いました。この映画は非常にマイナーです。ワタシ達の世代でも何れだけの人がこの映画を記憶しているだろうか ? しかし、ワタシの中では結構印象深い日本映画の1本です。高校一年の夏、まだ社会の事も全く分かっていない当時のワタシが、何となく大人へと近づいた映画だった…と記憶してます。
※肝心の映画は…、出来ればBSでオンエアーして欲しい。

2013.10.12
ファインド・アウト

Selection vol.251
すべて彼女の嘘なのか。
ファインド・アウト 2012年 アメリカ

ある日妹が失踪し何者かに拉致されたと訴えるジル。実は、彼女には1年前自らが拉致監禁されたと訴えた過去がありました。その時の捜査では、何も証拠が見つからず彼女の妄言として事件は処理される事に、そのため今回ジルが妹は自分を拉致した犯人に掠われたに違いないと必死に訴えても警察はまったく取り合おうとしないのだった…。(後は映画を観て下さい)

「マンマ・ミーア」「レ・ミゼラブル」のアマンダ・セイフライドが周囲に信じてもらえず孤立無援のまま掠われた妹を必死に捜すヒロインを演じるサスペンスミステリーです。共演にウェス・ベントリー、ジェニファー・カーペンター、ダニエル・サンジャタ。監督はこれがハリウッド・デビューとなるブラジル出身のエイトール・ダリア。

この映画こそ、なんてこった !
今どき珍しい、何の変哲もないサスペンス映画です。最近お気に入りのアマンダ・セイフライド初主演映画と言うだけで観ました。しかし彼女をひたすらカメラが追いかけるだけの物語で最後まで観るのにかなり苦戦してしまいました。

これで良いのか、ラストシーン。
あまり書くとネタバレになりますが、アマンダ・セイフライドの最後の決断。さすがにこれは不味いのでは…と思ってしまうのはワタシだけでしょうか ? 衝撃のラストではなく、何とも後味の悪いラストです。
※肝心の映画は…。
アマンダ・セイフライドのファンでなければ…

2013.10.11
マンマ・ミーア

Selection vol.250
自分の人生がもっと好きになる。
マンマ・ミーア ! 2008年 イギリス・アメリカ

ギリシャの美しいリゾート地カロカイリ島で、小さなホテルを営む母ドナと2人暮らしのソフィは恋人スカイとの結婚式をいよいよ明日に控えていました。またそんな彼女には「父親と結婚式のヴァージンロードを歩きたい」という密かな夢がありました。しかし母子家庭で育ったソフィは未だに父親が誰なのかを知りません…。そこで母の昔の日記から父親であろう3人の男性、建築家のサム、銀行マンのハリー、冒険家のビルを探り当て、ドナに内緒で結婚式の招待状を送りました…。(後は映画を観て下さい)

往年の人気ポップグループABBAのヒットナンバーで構成され世界中でロングランとなった傑作ミュージカルを映画化した、ロマンティックコメディです。メリル・ストリープら豪華キャストを迎えギリシャのリゾート地を舞台に結婚式を目前に控えた娘とその母親をめぐる24時間の一騒動を歌と踊りで陽気に描きます。監督は舞台版も演出しこれが劇場長編初メガホンのフィリダ・ロイド。

なんてこった !
「マンマ・ミーア !」は、もちろんイタリア語で「なんてこった !」って言う意味らしいです。確かにこのストーリーは、なんてこったですが、そんな映画の内容はともかく、もちろん「ABBA」です。ワタシ達の世代は懐かしすぎて音楽だけでサイコーに楽しめます。有名なABBAのヒット曲を場面ごとにうま使用しギリシャの美しい風景とカラッとした空気感だけで幸せになれます。

お気に入りのアマンダ・サイフリッド。
そしてなにより主役アマンダ・サイフリッドが可愛い。最初はそうでもないかなぁと観ていたのですが、歌も上手だし、結婚式のシーンも初々しく新鮮です。最近、大ブレイクの彼女ですが、この映画は、彼女のために作られたといっても過言ではないくらい良い味だしいます。それに比べてメリルストリープとピアーズブロスナン…。さすがに太り過ぎでしょ ?
※肝心の映画は…、

2013.10.10
クロユリ団地

Selection vol.249
誰から、死ぬ ?
クロユリ団地 2013年 日本

老朽化が進むクロユリ団地に家族と共に引っ越してきた二宮明日香。そこは、近所では「出る」と噂される団地でしたが明日香は、そのことを知りませんでした。数日後、彼女は隣室に1人で暮らしていた老人が死んでいるのを発見してしまう。介護士を目指す彼女は老人の孤独死に心を痛め遺品整理のためにやって来た青年・笹原忍に悩みを打ち明ける事に…。(後は映画を観て下さい)

「着信アリ」の秋元康企画「リング」の中田秀夫監督「苦役列車」の前田敦子主演で贈るジャパニーズサスペンスホラー。古い団地に引っ越してきたヒロインが次々と不気味な怪現象に見舞われていく恐怖を描きます。前田敦子の体当たりの演技が光ります。

怖がりでも大丈夫 ?
作品の雰囲気は、中田秀夫監督の名作「仄暗い水の底から」と「呪怨」とをミックスしたような世界観の作品です。なんとなくストーリーがバラバラしており、怖さに深みがない。折角の中田秀夫監督の技量が十二分に発揮されていない気がします。個性派俳優、成宮さんの役割所も何となく中途半端だと思います。

怖がりのワタシには丁度良い作品なのかも…。
※肝心の映画は…。覚悟しての鑑賞だったのに。

2013.10.09
ヒックとドラゴン

Selection vol.248
少年はドラゴンに翼を与えドラゴンは少年に勇気を与えた
ヒックとドラゴン 2010年 アメリカ

遠い昔。バーク島と呼ばれる島には海賊のバイキングが暮らしていました。彼らは自分たちを襲うドラゴンを憎み村を守るためにドラゴンたちと戦い続けていました。この島は、幼い頃からドラゴンを倒すための訓練に励みドラゴンを倒して初めて一人前のバイキングと認められるのでした。ところが少年ヒックは一族のリーダー、ストイックの息子でありながら気が優しくて非力な落ちこぼれバイキングだった。そんなある日ヒックは、傷ついて飛べなくなったドラゴン“トゥース”と出会う事に…。(後は映画を観て下さい)

「リロ&スティッチ」のクリス・サンダース&ディーン・デュボア監督が贈る友情と勇気の感動ファンタジー・アドベンチャー・アニメ。ドラゴンとバイキングが互いに憎しみ合い終わりのない戦いを繰り広げていた時代を舞台に、気弱な少年と傷ついたドラゴンの間に芽生えた奇跡の友情と成長の物語を描き出します。

キャラクターが凄く可愛い !
トゥース(伝説のドラゴン)がとにかく可愛い、よく出来ています。高度なCGで描き込まれた、キャラクターの動きを観てるだけも「あぁ〜映画を観ている」という満足感があります。特にヒックと仲良くなる過程がやたら可愛い…。
ワタシ事で申し訳ないですが、ウチの愛猫の一人「クロロ」にとってもよく似ています。(親バカでスミマセン)

テーマが明確 !
この映画のテーマは「共生」だと思います。同じようなテーマは多々ありますが、この映画は真正面から「互い理解」と「助け合い」により分かり合え共存できる。日本映画(アニメ)ならここまでストレートに描きません。さすがはアメリカアニメ、直球一本勝負ですね!!
※肝心の映画は…、

2013.10.08
コンタクト

Selection vol.247
宇宙からのメッセージ。
コンタクト 1997年 アメリカ

幼い頃から宇宙に興味を抱き続け今では電波天文学者となったエリーは宇宙からの電波を基に地球外知的生命体の存在を研究していました。だが上司のドラムリンが予算を削減し、エリーは大富豪ハデンに協力を求めます。そんなある夜、未知の電波をキャッチしたエリーたち研究グループは、それがヴェガ星からのものだと突き止めます。その電波には地球上の映像と謎の設計図が納められており、事ここに至って研究は合衆国政府の手にゆだねられる事となってしまう。ハデンの助力もあって謎の設計図はどうやらヴェガ星への輸送機関である事が判明。急ピッチでその基地が建造されパイロットが選考される事に…。(後は映画を観て下さい)


ロバート・ゼメキス監督の真骨頂 !
もしも地球外知的生命体とのコンタクトが可能になった時…。人は、政治は、メディアはどう反応するのか ? そんなシミュレーションを徹底的に行ったディティールが素晴らしい。だけど、この作品が一番感銘深いのは、自分の存在を問いかける主人公が懸命に目標に向かって突き進む姿なのかも知れない。母を父を幼くして失った少女が神を信じることなく成長し遂に地球外の存在と触れ合った時、どう変わったのか ? J・フォスターの演技力と存在感に関しては、当たり前ですが百点満点。ただ彼女が主演だったというだけでこの作品は何倍もの輝きと映画生命を得ています。

ジョディ・フォスター、あっぱれ !
※肝心の映画は…、
ワタシ的には「未知との遭遇」より、こっちが好きです !

2013.10.07
体脂肪計タニタの社員食堂

Selection vol.246
社運を賭けたダイエットプロジェクト。
体脂肪計タニタの社員食堂
2013年 日本

世界初の体脂肪計を開発した健康計測機器メーカー、タニタ。やり手社長谷田卯之助が病気で倒れてしまい新型体脂肪計の発表会を2代目副社長幸之助が受け持つ事に…。そこで、彼は自分を含め肥満体型の社員がダイエットを行いその経過を発表するという企画を発案、高校時代の同級生で栄養士の菜々子に協力を求めタニタ食堂にスカウトすすることに…。(後は映画を観て下さい)

体脂肪計メーカーの大手タニタの社員食堂が健康的と評判を呼びそのレシピを公開して空前の大ヒットとなった同名ベストセラーをヒントにして生まれたエンタテインメント作品です。業務命令でダイエットをすることになった気弱な2代目副社長と3人のお気楽社員たちがタニタ食堂にスカウトされた女性栄養士の指導の下、カロリーの誘惑に振り回されながら繰り広げる悪戦苦闘の日々をコミカル描きます。

絶対に自分を嫌いにならない事…。
栄養士の優香が言います…、ダイエットの極意は「絶対に自分を嫌いにならない事」正直この映画は褒めるべき作品ではないと思います。しかし、この一言は以外にも琴線触れました。以前「ロッキー」の時にも書きましたが、ワタシはダイエットのベテランです。若い時期に約35キロ、中年になってから約20キロ…。体重管理もシゴトだと考え、今でもジムで悪戦苦闘の日々をおくっています。

こんな食堂が近所に欲しい…。
確かにダイエットは、消費カロリーと摂取カロリーの計算式。「適度の運動は、適度に太る」がワタシのモットーです。美味しく食べて、それ以上にカロリーを消化する。そうダイエットは単純な「引き算」です。だからこそ毎日食べる「ごはん」を理論的に考えればダイエットは成り立ちます。
しかし、この作品は栄養バランスが良くない… ?
肝心の映画は…。すみません殆どワタシ事で…

2013.10.06
オブリビオン

Selection vol.245
何故、彼は人類のいない地球に残されたのか ?
オブリビオン 2012年 アメリカ

2077年、地球はエイリアンの襲撃によって壊滅的な被害を受ける事に…。やがて生き残った人類は他の惑星へと移住し人々のいなくなった地球ではドローンと呼ばれる無人偵察機による監視が続けられていました。そんな地球に残りドローンのメンテナンスやパトロールなどの任務に当たるジャック。ある日、未確認の宇宙船の墜落現場へと向かった彼はそこでカプセルの中で眠る美女を発見する。やがて目を覚ました彼女はジュリアと名乗りなぜか会ったこともないジャックの名を口にする…。(後は映画を観て下さい)

トム・クルーズ主演で贈るSFアクションです。「トロンレガシー」のジョセフ・コシンスキー監督が自身のグラフィックノベルを基に映画化しました。エイリアンの侵略によって破壊され全人類が他の惑星へと移住した後の荒廃した地球を舞台に監視のために地球に残る主人公を待ち受けるミステリアスな運命をスタイリッシュな映像でスリリングに描き出します。共演は「ショーシャンクの空に」のモーガン・フリーマン「007慰めの報酬」のオルガ・キュリレンコ。


嫌いじゃない、だけと…。
例えば、主人公のジャックが身に覚えのない恋人を思うというのは、SF文学の「惑星ソラリス」に似ている。敵対する人間達の姿は「プレデター」。飛行機のデザインは監督の1作目「トロン・レガシー」を思わせ、また空中戦も「スター・ウォーズ」…。随所に名作をオマージュさせるシーンが多々登場します。ストーリーも何ともスッキリしないものの、何となくパワーが感じられる。駄作なのか名作なのか…。見る人の感性で決まるのでしょうね!!
※肝心の映画は…

2013.10.05
G.I.ジョー バック2リベンジ

Selection vol.244
斬られるか。撃たれるか。
G.I.ジョー バック2リベンジ 2013年 アメリカ

世界の平和を守ってきた最強の機密組織「G.I.ジョー」。ところがそんな彼らに対し米国大統領による冷酷な殲滅指令が発せられメンバーが次々と命を奪われます。かろうじて生き残ったメンバーは、ロードブロック、レディ・ジェイらわずか数名でした。陰謀の裏には最強暗殺者ストームシャドーの復活により再び勢力を拡大し始めたテロ組織「コブラ」の存在が…。(後は映画を観て下さい)

ハズブロ社の人気ミリタリー・アクションフィギュアから生まれたアクション大作の続編です。復活を遂げた悪の組織「コブラ」の恐るべき陰謀によって壊滅の危機を迎えた国際的精鋭部隊G.I.ジョーが伝説の男を助っ人に迎え再び世界の命運を懸けて立ち上がります。出演はチャニング・テイタム、イ・ビョンホン、レイ・パークら前作からの続投組に加え、新たに「ダイ・ハード」シリーズのブルース・ウィリスと「ワイルド・スピード」のドウェイン・ジョンソンが参戦。

懐かしのG.I.ですが…?
こりに凝った迫力のアクションが超てんこ盛りの超大作アクション映画です。チャンバラ&ドンパチ&格闘戦…、どれもサイコーのレベルアクションですが、感じなの脚本がハチャメチャです。前作をよく覚えていないワタシも悪いのですが、結局最後までG.I.ジョーの世界に入り込めませんでした。



ワタシよりもう少し上のお兄さんたちが結構ハマっていました。アメリカ産「GIジョー人形」。要するに着せ替え軍人人形ですよね。今でもアニアの間では多大な人気があるとか…。ワタシ達の時代は、このコンセプトを基盤としたタカラから発売した「変身サイボーグ」シリーズ。これも男の子版のヒーロー着せ替え人形。これは結構ハマりました。(懐かしい…)
※肝心の映画は…、ブルース・ウィリスもシゴトを選んだ方が…。

2013.10.04
ナチュラル

【其の六十三】
これぞ、アメリカンドリーム !
ナチュラル 1984年 アメリカ

1918年の春ネブラスカの静かな草原。そこにはキャッチ・ボールをする父と子の姿が…。農民のエドは妻を亡くした後、幼いロイをずっとコーチし続けてきました。彼は生まれついての天才児で、投・打・守備のどれをとっても大リーグ並みのプレーをしていました。そんなロイの姿を幼なじみのアイリスは優しいまなざしで見つめて、父親の死後、ロイは雷で2つに裂けた樫の木を削って手製のバットを作りました…。(後は映画を観て下さい)

若くして野球の天才と呼ばれるが、凶弾によって球界入りを遅らされ、35歳にして「奇跡のルーキー」として活躍する事になった男ロイ・ホッブス。その男の半生を、ある時は詩情豊かに、またある時はドラマティックに描き、同時に、古き良きアメリカの時代をも浮き上がらせた名編です。

余りにも感動的なベタ。
1920年代から30年代という時代背景もあってノスタルジックな雰囲気が全体を覆っていますが、勇気と信念を貫く主人公の姿が何とも素朴で、タイトルどおりナチュラルです。ロパート・レッドフォードはまさにうってつけのキャスティングで彼だから許せる映画なのです。
ラストシーンのホームランと花火は、
分かりきっていても感動的です !
※肝心の映画は…、一夜の火遊びは危ない!!

2013.10.03
サイコ

【其の六十二】
ヒッチコック最大のヒット作 !
サイコ 1984年 日本

アリゾナ州の小さな町ファーベル。そこの不動産会社に勤めているマリオン・クレーンは隣町で雑貨屋をひらいているサム・ルーミスと婚約していましたが、サムが別れた妻に多額の慰謝料を支払っているために結婚できない…。そんな土曜の午後、銀行に会社の金4万ドルを収めに行ったマリオンはこの金があればサムと結婚できるという考えに負けて隣町へ車で逃げる事に…。(後は映画を観て下さい)

百聞は一見に如かず
会社の金を横領した女が立ち寄ったベイツ・モーテル。そこには管理人の青年ノーマンと離れの一軒屋に住む年老いた“母”がいた…。伝説的ヒッチコックスリラーにして全てのサイコサスペンスのルーツであり、その演出スタイルは恐怖感を煽るバーナード・ハーマンの音楽と共に数多くの模倣やパロディを生んだ世紀の名作です。

映画の魔術師、ヒッチコック。
実はワタシは、ヒッチコックファンです。ある時期にテレビのヒッチコック特集で彼の作品に感銘を受け、ヒッチコック崇拝者になりました。多すぎる彼の名作の中でも、好きだったのは「見知らぬ乗客」や「知りすぎていた男」「汚名」などの静かなる作品で、この超ヒット作の「サイコ」や「鳥」は、ある意味避けていました。しかし、昨日みた、初の自伝的映画「ヒッチコック」を観て改めて振り返る事にしました…。
新たなる発見を楽しみにしています。

ちなみに下記の作品が、人気ランキングらしいです。
1位 サイコ (1960)
2位 裏窓 (1954)
3位 めまい (1958)
5位 北北西に進路を取れ (1959)
6位 知りすぎていた男 (1956)
7位 鳥 (1963)
8位 バルカン超特急 (1938)
9位 ダイヤルMを廻せ! (1954)
10位 フレンジー (1971)
…一様ご参考までに。
※肝心の映画は…、

2013.10.02
ヒッチコック

Selection vol.243
神と呼ばれた男、神を創った女。
ヒッチコック 2012年 アメリカ

1959年。新作「北北西に進路を取れ」が評判となる中さっそく次回作へ向け誰もが驚く映画の企画探しを開始したヒッチコックですが、やがて実在の殺人鬼エドゲインをモデルにした小説「サイコ」に心奪われ映画化を決意します。しかし優秀な映画編集者にして脚本家でもある妻アルマはこの企画に大反対。案の定その陰惨な内容に映画会社は二の足を踏み出資を拒否します。それでも諦め、ないヒッチコックは、ついに自宅を担保に自己資金での製作に乗り出します…。

巨匠アルフレッドヒッチコック監督によるスリラー映画の金字塔「サイコ」の波乱に富んだ誕生秘話を名優アンソニー・ホプキンスとヘレン・ミレンの共演で再現した伝記ドラマです。困難を極めた製作の舞台裏を監督である夫を影で叱咤し支え続けた妻アルマとの知られざる夫婦の愛憎物語を軸に描き出します。原作はスティーヴン・レベロの「アルフレッド・ヒッチコック&ザ・メイキング・オブ・サイコ」。共演はスカーレット・ヨハンソン、トニ・コレット、ジェシカ・ビール、ジェームズ・ダーシー。監督はドキュメンタリー「アンヴィル 夢を諦めきれない男たち」のサーシャ・ガヴァシ。劇映画はこれが初めてとなります。

知りすぎたヒッチコック。
この映画は、映画ファンなら誰もが知っているヒッチコック監督作品最大ヒットとなった「サイコ」のメイキングを描きながらヒッチコックと妻アルマの夫婦愛を描いた作品…、ではなくご存知ヒッチコックと彼の作品とを見事にオーバーラップさせたもう一つの「サイコ」です。

アカデミー賞に、もっとも嫌われた男。
イギリスからハリウッドへ来たヒッチコックの第1作目は「レベッカ」。この作品は世界的大プロデューサー、デヴィッド・O・セルズニックの企画でヒッチコックは「私の作品とは言えない」と言い。その後の「救命艇」「白い恐怖」「裏窓」。そしてこの「サイコ」でノミネートされるも監督賞としての受賞はなし…。アカデミー賞にもっとも嫌われた監督だと言われています。それも彼らしい生涯のような気もします。

改めて「サイコ」を観てみたい…
肝心の映画は、何と言ってもアンソニー・ホプキンス!!
