Selection vol.112

時を超えたファンタジー、時超愛。
イルマーレ　2012年 韓国(2001)

　1999年12月。“イルマーレ/海”と名付けられた海辺の一軒家。この家から引っ越していくひとりの女性が郵便受けに手紙を置いて行きます。それは新たな住人に宛てたものでしたが、その手紙はなぜか2年前である1997年現在そこに住んでいる青年の許に届いたのでした…。
（後は映画を観て下さい）



　海辺に建つ一軒家に備え付けられた郵便受けを媒介に、2年の時を隔てて存在する男女が手紙を交換し愛を育んでいく珠玉のロマンチックラブストーリーです。



演技する「海辺の家」。
　ビジョン監督の「空間に演技させる」まさにこの「海辺の家」が一番演技しています。朝日や夕日を巧みに映し出し自然と共に人の心を見事に描写し、主人公の心の変化を表現しています。まさに「空間の演出」だと思います。もちろんデザインも最高です。

この家を眺めるだけでも映画です。





アメリカ版「イルマーレ」
　韓国映画では「時越愛」が「The Lake House」となりキアヌ・リーヴズとサンドラ・ブロック出演で公開。海辺の家が湖畔の家となり若干シチュエーションが変わりましたが、基本的には上手にリメイクされています。この手の映画企画は、オリジナルを超える事は出来ない宿命です。しかし、そんな偏見を捨てて鑑賞するのも良いものですよ!!




※肝心の韓国版は…

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