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2020.03.29 宮本から君へ
カッパのみなソン
Selection vol.1194



負けてたまるか
宮本から君へ 2019年日本



宮本01

 文具メーカーで働く宮本浩は、営業マンなのに営業スマイルもお世辞も苦手。それなのに正義感は人一倍強く、愚直で不器用すぎる男。何かと失敗を重ねながらも、先輩や上司に支えられ、少しずつ営業マンとして成長していく宮本。そんなある日、飲み会の席で会社の先輩・神保の仕事仲間の女性・中野靖子と出会い、心惹かれる。やがて靖子の家に押しかけてきた遊び人の元恋人・風間裕二の前で“この女は俺が守る”と宣言し、ついに靖子と相思相愛の仲となる宮本だったが…。(後は映画を観て下さいね)



宮本02

 不器用ながらも情熱だけは誰にも負けない熱血営業マン・宮本浩の暑苦しくも壮絶な生きざまを描いた新井英樹の傑作コミックスをTVドラマ化に続いて映画化。愛する女性を守るためにがむしゃらに突き進む主人公の姿を圧倒的な熱量で描き出す。主演は引き続き池松壮亮。共演に蒼井優、井浦新、一ノ瀬ワタル。監督はTV版も手がけた「ディストラクション・ベイビーズ」の真利子哲也。



宮本03


たわごと03
過激すぎる…、青春群像。
 凄いです、池松壮亮くんと蒼井優さん…。何というか、熱い、熱い、熱すぎる熱演。池松壮亮くんは兎も角、優さんファンのワタシとしては、ここまでやる蒼井優ちゃんは、正直見たくなかった。(個人的オッサンの感想です) ただ、映画としてはかなり良質、原作が漫画なのは一目瞭然だけれど、それはそれで、それなりのリアリティが存在し、個性派揃いのキャラクター達も生き生きと描かれています。一言で言うと「不器用な男女の恋愛物語」なのですが、今どきのアイスクリームの様なキラキラ恋愛映画とは全く異なる、痛烈な「痛み」と激しすぎる「青春」が、リアルに表現されています。ただ、それでいて何となくユーモラスでもあり、痛々しさの中にもホッとする?シーンも多々あります。有言実行を貫こうとすも、決して格好良くない、主人公の宮本君を是非ともご覧下さい!



宮本04



※カッパの勝手な採点は…、
男には、勝たねばならないケンカがある!
七点半



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2020.03.20 新聞記者
カッパのみなソン
Selection vol.1193



内閣官房 vs 女性記者…
新聞記者 2019年日本



新聞01

 日本人の父と韓国人の母のもとアメリカで育った東都新聞社会部の若手記者・吉岡エリカは、記者会見でただ一人鋭い質問を繰り返し、官邸への遠慮が蔓延する記者クラブの中で厄介者扱いされるばかりか、社内でも異端視されていた。そんなある日、社会部に大学新設計画に関する極秘情報が記された匿名FAXが届き、吉岡は上司の陣野から調査を任される。やがて内閣府の神崎という人物が浮上してくるが、その矢先、当の神崎が自殺してしまう。神崎の死に疑問を抱いた吉岡は、やがて同じようにかつての上司であった神崎の死に疑問を持つ内閣情報調査室(内調)の若手エリート、杉原拓海と巡り会うのだったが…。(後は映画を観て下さいね)



新聞02

 “権力の監視役”としてのマスメディアの力が急速に弱まっている現代の日本で孤軍奮闘する現役新聞記者による同名ベストセラーを原案に、官邸とメディアの深い闇をリアルかつ赤裸々な筆致で描き出した衝撃の社会派ポリティカル・サスペンス。主演は「サニー 永遠の仲間たち」「怪しい彼女」のシム・ウンギョンと「不能犯」「孤狼の血」の松坂桃李。共演に本田翼、北村有起哉、田中哲司。監督は「デイアンドナイト」「青の帰り道」の藤井道人。



新聞04


たわごと03
日本映画からの挑戦状…。
 第43回日本アカデミー賞にて、最優秀作品賞・最優秀主演男優賞・最優秀女優賞を受賞…。日本アカデミー賞の主な賞を総ナメに下この東京新聞の望月衣塑子記者による書籍が原案の問題作、遅ればせながら観させて頂きました。菅官房長官の会見での質問が賛否を読んだ望月記者…、フィクションの限界を超え、「日本の闇」を“告発”する賛否両論エンタメ作…。果たしてこれは“映画”なのか?それとも現実なのか?そして、これ程までに刺激的で挑戦的な映画が、昨今の邦画に存在しただろうか?「!」と「?」が交差する感想なのですが、ワタシ的感想は「とんでもない作品が現れた」なのです。もちろん映画です、先にも書きましたが、フィクションです。その「映画的(の)挑戦状」に貴方はどう感じますか、ぜひご鑑賞下さい。



新聞03


※カッパの勝手な採点は…、
ラストシーンで松坂桃李の言葉とは…?
七点半



カッパのみなソン
Selection vol.1192



あなたのせいで、残りの人生楽しくなるなんて。
最高の人生の見つけ方 
2019年日本



人生01

 大学卒業後すぐに結婚し、以来ずっと家庭に尽くしてきた専業主婦の幸枝と、一代で巨大ホテルチェーンを築き上げた剛腕女社長のマ子。まるで世界の違う人生を歩んできた2人は、ひょんなことから病院で同室に。しかも2人とも末期ガンで余命宣告を受けたことを知り意気投合。そんな中、病院で出会った12歳の少女が書いた“死ぬまでにやりたいことリスト”を偶然手にした幸枝。これまで家族のために自分を押し殺して生きてきた彼女は、このリストを実行してみたいとマ子に打ち明ける。マ子は呆れながらも興味を示し、さっそく2人はマ子の優秀な秘書・高田を従え、リストを実現するための無謀な大冒険へと旅立つのだったが…。(後は映画を観て下さいね)



人生02

 ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンの共演で2007年に製作されたハリウッド映画「最高の人生の見つけ方」を、主演に吉永小百合と天海祐希を迎え、日本を舞台にリメイクした感動コメディ・ドラマ。偶然同じ病室になり、ともに末期ガンを宣告された平凡で真面目な専業主婦と仕事一筋のワンマン女社長が、ひょんなことから病院で出会った少女の“死ぬまでにやりたいことリスト”を2人で実行していく冒険の行方をハートウォーミングに綴る。共演はムロツヨシ、満島ひかり、前川清。監督は「のぼうの城」「眉山」の犬童一心。



人生04


たわごと03
吉永小百合の新境地。
 映画女優・吉永小百合75歳…、「美しすぎる…」、誰もが口にするその一言。まさにその美しさは国宝級。そしてサユリストや映画ファンだけでなく、映画人からも愛される国民的女優。日本アカデミー賞の授賞式でも助演の天海祐希さんは、自分の事よりも、吉永さんと共演できた事の感動と感謝を口にする。そう吉永小百合主演というだけで、それはもう、私(吉永小百合)の映画なのです。そして、今回のこの作品も、もちろん「私映画」。ただ今回は、オリジナルも素晴らしく、ある意味これをリメイクすると言う企画でかなりのアドバンテージとなっている。そして監督は、わが町徳島の阿波おどりを見事に映像化してくれた、「眉山-びざん-」(自分リンクでスミマセン) の犬童一心監督。さすがは犬童監督「私映画」の中にもしっかりとしたメッセージを秘めている、昨今の吉永作品の中では、ワタシ的には、結構良い感じの出来映えだと思います。いずれにしても、もちろん吉永さんと天海さんの魅力は満載です、世界を駆け巡り、なんとスカイダイビングまでも…、彼女たちの新境地を是非ともご覧下さいね!



人生03


※カッパの勝手な採点は…、
メイキング映像を観てみたい…。
カッパ採点7点



カッパのみなソン
Selection vol.1191



復讐が〈起動〉する…。
アップグレード 2019年アメリカ



アップ01

 近未来。愛する妻アシャと幸せな日々を送っていたグレイ・トレイスは、ある日突然、謎の組織に襲われ、妻を殺され自身も全身麻痺の重傷を負ってしまう。犯人への怒りを募らせながらも何もできずに失意に暮れるグレイのもとに、巨大企業の天才発明家がやって来て、彼が開発中の最新AIチップ“ステム”を使えば、再び体を動かせるようになると提案する。グレイはこの提案を受け入れ、ステムを体内に埋め込む極秘手術を実行する。こうして再び体の自由を取り戻したグレイは、脳内で対話することもできるステムの力を借りて、憎き犯人の行方を捜し始めるのだったが…。(後は映画を観て下さいね)



アップ02

 「ソウ」シリーズの脚本などを手がけ、「インシディアス序章」で監督デビューを飾ったリー・ワネルの監督第2弾となるSFリベンジアクションです。近未来を舞台に、最愛の妻を殺され自身も全身麻痺となってしまった男が、開発段階の最新AIチップを体に埋め込むことで驚異的な身体能力を手に入れ、壮絶な復讐に立ち上がるさまを描く。主演はローガン・マーシャル=グリーン、共演にベッティ・ガブリエル、ハリソン・ギルバートソン。



アップ03


たわごと03
ええもん見つけた!
 行きつけの近所のTSUTAYA…、新型コロナの影響か普段よりも貸出中の作品が多い?皮肉にもレンタルビデオ屋さんには追い風なんだと思いながら、手にしたのがこの作品…、実は「掘り出し物」でした。お世辞にも大作・ヒット作とは言えない、近未来がテーマのSFなのですが、アイデアが斬新で素晴らしい!
 妻を正体不明の組織に襲われ殺された主人公グレイ、命は助かるものの全身が麻痺してしまう。ある企業の科学者オーナーから、人工知能チップSTEM(ステム)を肉体に埋め込む手術を受けると、回復するどころか驚異的な身体能力を持ってしまう、アナログ男の奇想天外の復讐劇。もう一人の人格「人工知能チップSTEM」との会話は、少し前に映画化された漫画「寄生獣」と少しよく似ているけれども、こちらの方が超リアル、勿論いつか訪れる近未来のお話なのですが、あり得ない出来事ではない、と言うか今でも可笑しくない現実。物語が進む程にグイグイと引き込まれていくこの感覚、良い映画に出逢えた幸せ…、コロナ騒動の真っ只中、偶然にも手にしたこの作品、ほんまに(本当に)、ええ(良い)もん見つけました。



アップ04


※カッパの勝手な採点は…、
未来は、もう始まっている…。
七点半



2020.02.24 惡の華
カッパのみなソン
Selection vol.1190



僕は変態なんかじゃ…ない。
惡の華 2019年日本



悪の華01

 周りを山に囲まれ閉塞感漂う地方都市に暮らす中学2年の春日高男。ボードレールの詩集『惡の華』を愛読し、誰とも理解し合えない孤独な毎日を送っていた。そんなある日、ふとした出来心から、憧れのクラスのマドンナ・佐伯奈々子の体操着を盗んでしまう。しかしその現場をクラスの問題児・仲村佐和に見られてしまう。そして秘密にする代わりに、彼女の命令に従うよう強要され、その変態的な要求に次第に精神的に追い詰められていく春日だったが…。(後は映画を観て下さいね)



悪の華02

 思春期特有の心の闇をセンセーショナルながらもリアルな痛みとともに鮮烈に描き大ヒットした押見修造の傑作コミックスを「片腕マシンガール」「電人ザボーガー」の井口昇監督が実写映画化した青春暗黒エンタテインメントです。鬱屈した感情を抱え悶々とした日々を送る少年が、出来心で犯した変態行為を、心に深い闇を抱えた女子に見とがめられ、さらなる変態行為を強要されていく危険な共犯関係の中で、図らずも奇妙な絆が芽生えていく暴走の行方を描く。主演は「今日から俺は!!」の伊藤健太郎と「チワワちゃん」の玉城ティナ。共演に秋田汐梨、飯豊まりえ。



悪の華03


たわごと03
激しすぎる、青春の憤り…。
 結構ハマった、テレビドラマ「今日から俺は!!」の伊藤健太郎くんが主演というだけで、観たこの作品…。まぁ、最近よくある漫画原作の青春キラキラ映画と思いや、えっ、これ、凄いですよね?? (中学2年生で何故かボードレール「惡の華」を愛する一風真面目な春日高男。彼がが憧れる、クラスのマドンナ佐伯奈々子、そしてクラスで孤立している仲村佐和。ある日の午後、春日が佐伯さんの体操着を盗んだことから…)は始まりに過ぎず、激しすぎる青春ドラマ?が繰り広げられる。「クソムシ」「変態」「クズ」などの罵声が飛び交い、表現も超過激で際どい…、お子様、ご家族鑑賞は、きっとNGの方が無難。ただ、ワタシ的には決してキライでは無く、むしろ共感できなくもない。映画としても作者の想い…、と言うか憤りがビシビシと伝わってくる。なんなんだろうこの感覚、そうかつての「ATG」作品を彷彿する空気感がなんとも刺激的。決して褒められる彼や彼女たちではないのですが、あの思春期の頃の、何となくムズムズする苛立ちは、誰もが心の中に抱え立てた「惡の華」なのかも知れませんね?



悪の華04


※カッパの勝手な採点は…、
何故か、記憶に残る一本です。
七点半