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カッパのみなソン
Selection vol.1176



若松プロに飛び込んだ、おかっぱ頭の女の子
止められるか、俺たちを 
2018年日本



俺たち01

 1969年、春。21歳の吉積めぐみは、ピンク映画の旗手・若松孝二率いる“若松プロダクション”の扉をたたく。助監督となり、男でも逃げ出すピンク映画の過酷な現場に圧倒されながらも、若松監督の存在感と、いくつもの才能が集う若松プロの熱気に魅了されていく。しかし、自分でも映画を撮りたいと思いながらも、何を表現したいのかが分からず焦りと不安が募っていく。そんな中、若松監督は過激な政治闘争へとその軸足を移していくのだったが…。(後は映画を観て下さいね)



俺たち00

 「凶悪」「孤狼の血」の白石和彌監督が、若松孝二監督とともに映画づくりに情熱を燃やした熱き若者たちを描いた青春群像劇。実際に助監督として若松プロダクションに飛び込んだ吉積めぐみの目を通して、映画で世界を変えようと集まった若者たちの狂騒と葛藤の日々をエネルギッシュに描き出す。出演は吉積めぐみ役に「二重生活」の門脇麦、若松孝二役で井浦新。



俺たち02


たわごと03
忘れかけてた、青春が…
 自称、映画ファンの端くれのワタシ…。「若松孝二」の名前はもちろん知ってます!ただ、彼の作品を観たかとい言われたら、ゴメンナサイです。当時上映されてた、いわゆる「ピンク映画」は、当時の年齢では、さすがに観てません、観られてません。しいて言えば、プロデュースされた「愛のコリーダ」、内田裕也主演の「水のないプール」ぐらい、かなぁ…。晩年の「キャタピラー」も観てないし…。まぁ、それは兎も角、この映画は、かつて「若松プロ」で助監督も務めたことのある白石和彌監督が、彼、そして彼女たちの青春の群像を思い入れタップリで描いた青春映画です。きっと昨今の若者たちから見ると、意味不明で滑稽…、のように感じるかも知れませんね。ただ、ワタシ的には、この感覚、もの凄く懐かしく、かつ心がざわめきました。
 ワタシ事ですが、広告代理店勤務の前に、地元の広告プロダクションで働いた汗と涙の3年間となんとなく重なりました。10人弱程度の小さな会社でしたが、個性溢れる、難癖有るメンバーの集まり…、結局 「わかってもらえなかった」因幡晃さん似のコピーライター、美大に落ちて画家を挫折した強面で気の弱いイラストレーター、モデルを夢見る少し年増のお姉さん(ゴメンね)、シゴトは熱心だがお金に杜撰な自称カリスマ社長…、等々個性溢れるバカなメンバー達、もちろんワタシもその一人、ただ、他のメンバーとは異なり超普通…、もちろん若かったし、巷では、青年じゃなく少年と呼ばれてました。そんな広告業界を夢見る少年(今はクソ親父)のヘトヘトで格好悪かった青春。…と重なるこの映画が、すごく愛おしく、そして何故か気恥ずかしい。でも、でも、そんな日々に「ありがとう!」なのです。


俺たち03



※カッパの勝手な採点は…、
毎日が、文化祭の前の日だった…。
七点半


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2019.11.07 運び屋
カッパのみなソン
Selection vol.1175



クリント・イーストウッド最高傑作。
運び屋 2018年アメリカ



運び屋01

 退役軍人のアール・ストーンはデイリリーというユリの栽培に情熱を燃やし、園芸の世界では一目置かれる存在だったが、その代償として家族をないがしろにしてしまい、90歳になろうとする今は家族との間に埋めがたい溝を抱え、孤独な日々を送っていた。やがて農園の経営も行き詰まり途方暮れるアール。そんな時、“車の運転をするだけで大金がもらえる”という仕事を紹介される。最初は荷物の中身を知らずに運んでいたアールだったが、ほどなくそれが大量のドラッグであることに気づく。それでも90歳の老人が疑われることはほとんどなく、順調に仕事をこなしていくアールだったが…。(後は映画を観てください。)



運び屋00

 巨匠クリント・イーストウッドが「グラン・トリノ」以来となる監督・主演で贈る実録犯罪ドラマです。大量の麻薬の運び屋として逮捕されたのは、著名な園芸家でもあった孤独な老人だったという前代未聞の実話をモチーフに、仕事一筋だった主人公が、思いがけずメキシコの麻薬組織に雇われ、運び屋という危険な犯罪に手を染めたことで、いつしか自らの人生と改めて向き合わざるを得なくなるさまを、長年顧みてこなかった家族との関係とともに、ユーモラスなタッチを織り交ぜ描き出す。共演はブラッドリー・クーパー、アンディ・ガルシア、ダイアン・ウィースト。



運び屋02


たわごと03
タイトルは、地味ですが…。
 劇場での予告編、そして何よりも地味なタイトル…。何ですが、さすがイーストウッドです、全く地味でなく、むしろエネルギー全開のビンビンの意欲作。そして、もちろん面白い。簡単に言いますと、好き勝手に家庭を顧みなかったことから、孤独で、お金にも困っているアール(クリント・イーストウッド))は、メキシコの麻薬カルテルから、「運転するだけで良い」と運び屋を持ちかけられます。アールの運転は法令順守、おまけに年寄りと言う利点も生かし、仕事に順応して楽しむ余裕…、そして度胸もあり、その辺の悪党どもも、なんのその…、まぁ、それぁ、天下のクリント・イーストウッドですもの、年を重ねて、シワだらけでも、彼は、彼なんです。映画と彼自身が見事に重なり合い、ある意味反則的なアドバンテージで物語をより深いものとして魅せてくれます。正義そして罪悪感、もちろん人としての誤ち…。それでも生きる素晴らしさや大切さを映画人イーストウッドが教えてくれますよ、ぜひご覧くださいね!



運び屋03


※カッパの勝手な採点は…、
彼そのものが、映画だ!
8点




カッパのみなソン
Selection vol.1174



愛か死か。その選択にあなたは涙する。
フォルトゥナの瞳 
2018年日本



瞳01

 自動車修理工として働く青年・木山慎一郎は、幼少期に飛行機事故で家族を失ったトラウマから、友人も恋人も作らず孤独に生きていた。ところがある日、自分に“死を目前にした人間が透けて見える”という不思議な能力があることに気づき苦悩を深めていく。そんな時、偶然入った携帯ショップで桐生葵という運命の女性とめぐり会い、互いに惹かれ合っていく慎一郎と葵だったが…。(後は映画を観て下さいね)



瞳00

 人気作家・百田尚樹の同名ベストセラーを「バクマン。」「3月のライオン」の神木隆之介と「ナラタージュ」「コーヒーが冷めないうちに」の有村架純主演で映画化したファンタジック・ラブストーリーです。“死を目前にした人間が透けて見える”という不思議な能力を宿した青年と、“死の運命”に導かれたヒロインが織りなす切ない恋の行方を描きます。監督は「僕等がいた」「坂道のアポロン」の三木孝浩。



瞳03


たわごと03
百田尚樹 × 三木孝浩
 コンスタントに新作を発表する、我が県が誇る売れっ子監督・三木孝浩さんの最新作です。今回は、ベテランだけど何故か、毎回初々しい神木隆之介さんと、「ひよっこ」の撮影時期と少々重なった?のか、少しポッチャリ目(それでも可愛い)の有村架純ちゃんのW主演。そしてなんと原作は、売れっ子作家の百田尚樹氏。映画的に面白いぞ!という要素を存分に兼ね備えてます。実はワタシ的には、劇場で何度か予告編を拝見させていただき、「あぁ〜なるほど」と言う展開なのだと解釈してましたが、結末は、宣伝用のキッチコピーの「愛か死か。その選択にあなたは涙する…」なのです。ワタシの偏見ですが、この「ラスト」…だったら、2人でちゃんと話してれば、この結末以外にも幸せになれる未来が…と思ってしまうのはワタシだでしょうか?とたわごとを言いつつも、三木作品の中では、『陽だまりの彼女』の次に好きな作品です。



瞳02



※カッパの勝手な採点は…、
特殊能力も、程々にね?
カッパ採点7点



2019.10.20 バンブルビー
カッパのみなソン
Selection vol.1173



何があっても、あなたを守る。
バンブルビー 2018年アメリカ



ハチ01

 1987年、サンフランシスコ郊外の海沿いの町。いまだ父の死の悲しみから立ち直れずにいた18歳の孤独な少女チャーリー。彼女は廃品置き場で偶然見つけた廃車寸前の黄色い車を気に入り、自分で修理を始める。すると突如、車が自ら変形(トランスフォーム)して黄色いロボットへとその姿を変えたのだった。最初は呆気にとられるチャーリーだったが、お互いに敵ではないことを察すると、すぐに仲良くなっていく。そして記憶と声を失い、何かにおびえている様子の彼を“バンブルビー”と名付け、自宅にかくまい始めるのだったが…。(後は映画を観て下さいね)



ハチ02

 「トランスフォーマー」シリーズの人気キャラクター“バンブルビー”をフィーチャーしたSFクション大作です。1作目の「トランスフォーマー」より20年前を舞台に、孤独な少女と小心者の黄色い地球外生命体“バンブルビー”が出会い、次第に深い友情で結ばれていくとともに、立ちはだかる脅威に力を合わせて立ち向かっていくさまを、迫力のアクション満載にユーモラスかつエモーショナルに描きます。主演は「トゥルー・グリット」「スウィート17モンスター」のヘイリー・スタインフェルド、共演にジョン・シナ、ホルヘ・レンデボルグ・Jr。監督は「KUBO クボ 二本の弦の秘密」のトラヴィス・ナイト。これが実写映画デビューとなる。



ハチ03


たわごと03
うかつにも泣いてしまった…。
  マイケル・ベイ監督の「トランスフォーマーシリーズ」は、最初とその次の作品しか観てないような…?気がします。と言うのも、この手のシリーズは、1も、2も、3も…、ワタシ的には区別が付かない。(ファンの方ゴメンナサイね) また、また、今回も鑑賞記憶にさほど残らない、ど派手で贅沢で、尺長すぎ…等々、と思ってました。しかし、今回も悪い期待は見事に裏切られ、なんと最後には、いいオッサンが「ウルウル」と泣いてしまうと言う失態。この作品は、1作目の「トランスフォーマー」より20年前を舞台、いわゆる「前日譚」。そしてシリーズとしては「スピンオフ」。前日譚でスピンオフ、なんかややこしいのですが、早い話が人気キャラ“バンブルビー”をモチーフにした「青春映画」なんです。父を失い、飛ぶこと(結構大切なキーワードです)の出来ない孤独な18歳の少女チャーリーと記憶と言葉を失ったB-127(のちのバンブルビー)の関係が凄くいい!ポンコツのビートルにトランスフォームするバンブルビーがとにかく愛らしく、そして切ない。SF、アクション、そして青春…。映画に不可欠な全てのキーワードが、バランスよく巧みに生かされてます。ぜひご覧下さいね!



ハチ05



※カッパの勝手な採点は…、
アメリカ映画の底力を見せつけられました。
七点半




カッパのみなソン
Selection vol.1172



最凶、サバイバルアクション!
オーヴァーロード 2018年アメリカ



ロード01

 連合軍によるノルマンディー上陸作戦が開始された直後、第101空挺師団が極秘任務を帯び、ドイツに占領されたフランスのとある小村を目指していた。目的は村にある教会の電波塔を破壊すること。しかし待ち受けるドイツ軍の激しい攻撃に遭い輸送機は次々と撃墜されてしまう。そんな中、かろうじて降下に成功したエド・ボイス二等兵は、作戦の指揮をとるフォード伍長とともに教会を目指す。その道中でクロエという女性と出会い、村人たちがナチスによって教会へ連行されていると知らされるのだったが…。(後は映画を観て下さいね)



ロード02

 ヒットメイカー、J・J・エイブラムスの製作で贈る戦争サバイバル・ホラー・アクションです。第二次世界大戦下のヨーロッパを舞台に、ナチスに占領された小さな村に降り立ったアメリカ空挺部隊の兵士たちが、ナチスの研究施設で生み出された禁断の秘密兵器を相手に繰り広げる決死のサバイバルの行方を、迫力の戦闘シーンと過激な残酷描写を織り交ぜ描き出す。監督は「ガンズ&ゴールド」のジュリアス・エイヴァリー。



ロード03


たわごと03
史上最凶のノルマンディー上陸作戦。
 「ノルマンディー上陸作戦」を描いた作品は。、名作「史上最大の作戦」をはじめ数多く(名作揃い)観てきましたが、この切り口は、もちろん初めてです。ノルマンディーのとある電波塔の地下で、ナチスが禁断の秘密兵器の研究…。それは、な、なんと毎度お馴染みの「ゾンビ」。まぁ、ノルマンディー上陸作戦以上に存在する、いわゆる「ゾンビ映画」…。そう今回のテーマは「不死身のゾンビ戦士」なのです。リアルな戦争描写と奇妙でエグい研究所…、これでもか!と言わんばかりの最凶アクション。超売れっ子のJ・J・エイブラムスさんの製作なのですが、出演者達は全く知らない?その知らない感が非常に生きてて、すごくリアル。特に、フランス娘クロエ役の女優さんが素素晴らしいです、子どもを守るために、火炎放射器でゾンビを焼き殺すシーンは、おぞましくも、美しい。J・J・エイブラムスさん以外、監督も出演者も知らない人ばっかり、決してお上品じゃないけど、なかなか面白かったです。



ロード04



※カッパの勝手な採点は…、
お食事前の鑑賞は、避けましょう。
カッパ採点7点