2017.05.23 誘拐報道
いつかみた映画
【其の百五二】



原作・読売新聞大阪本社社会部
誘拐報道 1982年 日本



誘拐01

 豊中市の私立学園1年生の三田村英之が、下校途中に誘拐された。県警本部の発表で犯人が英之少年の父で小児科医の三田村昇に三千万円の身代金を要求していることが分かった。各新聞社に“報道協定”の要請があり子供の生命がかかっているため各社は受けざるを得なかった。三田村家には遠藤警部以下6名の警察官が入り込み、昇や妻の緋沙子と共に電話を待った。武庫川の川原に緋沙子が一人で来るようにとの電話が…。(後は映画を観てください)



誘拐04

 幼児誘拐事件を通して浮き彫りにされる、犯人とその家族、被害者の家族、警察及び報道関係者の姿を描きます。原作は読売新聞大阪本社社会部・編の同名ドキュメンタリー。脚本は「徳川一族の崩壊」の松田寛夫、監督は「犬神の悪霊」の伊藤俊也、撮影は「飛鳥へそしてまだ見ぬ子へ」の姫田真佐久がそれぞれ担当。



誘拐03


たわごと03
昭和の隠れた名作…。
 「誘拐報道」やっと、見直す事が出来ました。1982年の上映後、レンタルビデオでも、DVDでも見直す事が出来なかった隠れた名作が、嬉しい事にWOWOWでオンエアーされました。1980年に実際に起きた誘拐事件を読売新聞がまとめたルポルタージュが、原作だそうです。そして何よりもキャストが凄いです。主役の犯人が萩原健一、妻が小柳ルミ子、子どもの母親が秋吉久美子、読売新聞は丹波哲郎、三波伸介、大和田伸也、宅麻伸、その恋人に藤谷美和子、新聞社ヘリパイロットが、なんと菅原文太!これだけの本気モードの役者たちが、映画を超えた超リアルは演技を魅せてくれます。ある一つの誘拐事件を多面的視線から描きます。報道の視線、警察の視線、犯人の視線、家族の視線…、様々な視線から見た、それぞれの想いを、悲しくも力強く描きます。そして、我が青春期の1982年の劇中の風景が、悲しくも懐かしいです。



誘拐05


※カッパの勝手な採点は…、
公衆電話とポケベル、そして十円玉が愛おしい。

8点




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いつかみた映画
【其の百五一】



シリーズ第46話
男はつらいよ 寅次郎の縁談 
1993年 日本



寅さん01

 来年大学を卒業し就職しなければならない満男は、不況の追い風を受けて採用試験に苦戦していた。さくらと博は苛立つ満男をハラハラしながら見守るだけ。そのうち自分自身にも嫌気がさした満男は旅に出てしまうのだった。ひさしぶりに葛飾に帰った寅は事情を聞いて満男を連れ戻すことを安請け合い。さっそく、瀬戸内海の小島・琴島へ出掛けた…。(後は映画を観てください)



寅さん02

シリーズ第46作目は、瀬戸内へ…。
 「男はつらいよ」シリーズ46作目。香川県の瀬戸内海を舞台に、おなじみの寅さんが真剣に結婚を考える。マドンナは27作目「男はつらいよ浪花の恋の寅次郎」で共演した松坂慶子。その父親役には新国劇の大御所・島田正吾、御前様の娘役には1作目のマドンナ光本幸子が配された。



寅さん03


たわごと03
寅さんが、瀬戸内にやって来た!
 お世話になってる知人がエキストラ出演している聞き久しぶりに寅さんを観させて頂きました…。あれ、ゴメン間違った?残念ながエキストラシーンを見逃した。(スミマセン) 久しぶりの寅さん節に、映画に没頭してしまったワタシ。いゃ、いゃ、やっぱり、寅さんは良い。まさに日本人のこころの映画。そしてシリーズ第46作目となるこの作品は、ワタシの大好きな瀬戸内が舞台。そして、マドンナはシリーズ二度目の出演となる、超美しき松坂慶子さんが再登場。



寅さん04

 寅さんファンには、怒られるかも知れませんが、ワタシ的には、晩年の寅さんが好き。何なんだろう、晩年の寅さんの言葉は、悲しく、胸にしみる。マドンナ松坂慶子が劇中で言う、ストーブの暖かさではなく、悴んだ手を温める母親のような暖かさ。恋とか愛とかを超越した想い。そして定番の失恋。今回は、満男とのW失恋が何とも愉快で悲しい!


※カッパの勝手な採点は…、
寅さんの言葉には、行間がある…。

七点半





いつかみた映画
【其の百五十】



鈴木清順浪漫三部作 第1弾
ツィゴイネルワイゼン
1980年 日本(ATG)



鈴木01

 ドイツ語学者、青地豊二郎と友人の中砂糺の二人が海辺の町を旅していた。二人の周囲を、老人と若い男女二人の盲目の乞食が通り過ぎる。老人と若い女は夫婦で、若い男は弟子だそうだ。青地と中砂は宿をとると、小稲という芸者を呼んだ。中砂は旅を続け、青地は湘南の家に戻る。歳月が流れ、青地のもとへ中砂の結婚の知らせが届いた。中砂家を訪れた青地は、新妻、園を見て驚かされた。彼女は、あの旅で呼んだ芸者の小稲と瓜二つなのである。その晩、青地は作曲家サラサーテが自ら演奏している1904年盤の「ツィゴイネルワイゼン」のレコードを中砂に聴かされた。この盤には演奏者のサラサーテが伴奏者に喋っているのがそのまま録音されている珍品だそうだ…。(後は映画を観てください)



鈴木05

カルトな鬼才・鈴木清順の傑作
 狂気にとり憑かれた男女を幻想的に描いた作品。夢と現の交錯する物語が妖しく美しい極彩色の映像の中で展開される清順美学のひとつの到達点。鈴木清順監督を代表する傑作のひとつ。ドーム型移動映画館“シネマ・プラセット”で製作・上映されたことでも話題になりました。



鈴木02


たわごと03
鈴木清順、浪漫三部作のはじまり…。
 公開時に様々な賞を取るなど大変評価も高く、この手の映画としては珍しくヒットした作品でした。我が街、徳島でも確か鈴木清順監督を招いての上映会が開催され、もちろん当時の映画少年は、胸躍らせて観に行った記憶が…、そうあれからもう37年。日本映画の巨匠・鈴木清順も逝ってしまいました。確かにその上映会でも、既におじいちゃんでしたね。(スミマセン) そして肝心のこの映画は、非常に不思議な映画。初期の代表作「殺しの烙印」とか「けんかえれじい」等は、知りませんが、この映画を観た時は、後ろから思いっきりどつかれた感覚。よくわからないと不思議なエロさ、そしてラストの衝撃。名優原田芳雄と名匠藤田敏八の不思議な掛け合い…、映画とはなんだ、エロスとはなんだ?まだ純な映画少年年は、心悩まされた映画でした。


鈴木03


 「清順美学」と呼ばれた独特の映像作家
鈴木06

鈴木清順監督死去、93歳 「巨匠がまた消えた」
 「東京流れ者」や「けんかえれじい」、「ツィゴイネルワイゼン」などの作品で人気を集め、「清順美学」と呼ばれた独特の映像美で映画青年たちに熱狂的に支持された映画監督の鈴木清順(本名・清太郎)さんが、2017年2月13日に死去していたことが22日、明らかになった。晩年は俳優として、後輩の監督作品などに登場することもあった。NHKの元アナウンサー鈴木健二さんは実弟。1923年、東京生まれ。旧制弘前高校(現弘前大学)に進み、学徒出陣でフィリピン、台湾を転戦し、陸軍大尉で終戦を迎える。復員後、東大受験に失敗し、映画製作の世界へ。
 59年、赤木圭一郎のデビュー作「素っ裸の年齢」、63年には小林旭出演の「関東の無宿」、64年、野川由美子出演の「肉体の門」、66年には渡哲也出演の「東京流れ者」、高橋英樹出演の「けんかえれじい」など、主に青春スターを主役に、アウトロー的な雰囲気に満ちたヒット作を連発した。大半の作品に美術監督として木村威夫が関わっており、二人のセンスがモダンで新鮮な色彩感覚と、テンポのよい映像リズムを作り出し、「清順美学」と称された。
 68年、所属していた日活首脳部と対立、フィルム貸出を拒否され、解雇。これに抗議したファンや映画関係者は「鈴木清順問題共闘会議」を結成、デモを行うなど、一時は社会問題に発展した。
 77年、「悲愁物語」でカムバック。80年「ツィゴイネルワイゼン」でキネマ旬報ベストワン、日本アカデミー賞最優秀賞作品賞及び監督賞を獲得。ベルリン国際映画祭審査員特別賞を受賞するなど、国際的にも高く評価された。翌年の「陽炎座」もキネマ旬報ベストテン3位に入賞した。84年にはアニメ「ルパン三世」の劇場版「ルパン三世 バビロンの黄金伝説」も監督した。
 90年の「夢二」で、「ツィゴイネルワイゼン」「陽炎座」と続く大正三部作が完成。2001年、10年ぶりに撮った「ピストルオペラ」はヴェネツィア国際映画祭で「偉大なる巨匠に捧げるオマージュの盾」を受賞。05年の大作「オペレッタ狸御殿」は、カンヌ国際映画祭で栄誉上映特別招待作品として招待された。(JCASTニースより)


※カッパの勝手な採点は…、
お疲れ様です…、ありがとうございました。

8点




いつかみた映画
【其の百四九】



裏・尾道三部作。
野ゆき山ゆき海べゆき
1986年 日本(ATG)


野ゆき01

 第一尋常小学校に通う須藤総太郎は、第二尋常小学校から転校して来た大杉栄の姉、お昌ちゃんに淡い恋心を抱くようになった。だが、彼女には筏乗りの早見勇太という恋人がいた。栄は乱暴な性格が原因で第二小学校を追い出されたのだが、早速クラスのガキ大将ボンチャンとの権力争いを始める。争いはエスカレートして遂には第一小学校側と、第二小学校側の大喧嘩となる。お昌ちゃんから相談された総太郎は一定のルールに従い武器を使用禁止の戦争ごっこを提案した。夏休みに入り戦争ごっこが始まった。その頃、子供たちの世界だけでなく、大人たちの世界にも戦いの波がおしよせてきていた…。(後は映画を観て下さい)



野ゆき02

モノクロ版 & 総天然色
 戦争の影が押し寄せている頃の瀬戸内の城下町を舞台に子供たちの戦争ごっこを描きます。モノクロ版とカラー版と2種類のプリントで公開。佐藤春夫原作の「わんぱく時代」の映画化で、脚本は「子象物語」の山田信夫、監督は、映画作家大林宣彦、撮影は、坂本善尚が担当。



野ゆき05


たわごと03
映画で、世界を平和にする。
 映画作家、大林宣彦監督が「転校生」に続き、ATG製作のもと古里・尾道とお隣の鞆の浦でロケした意欲作です。この作品には、オリジナルのモノクロ版とカラー版が存在し、今回のWOWOWでの放映はオリジナルのモノクロ版でした。(ワタシ的には、このモノクロ版が好きですが…)
 「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」が、尾道三部作なら「彼のオートバイ〜」「野ゆき山ゆき海べゆき」「おかしなふたり」は、「裏・尾道三部作」。そして裏三部作のレギュラーは、三浦友和と若き日の竹内力。裏・尾道三部作は、このふたりの物語でもあります。そして、もちろん大林映画ですから、真っ白なヒロインが登場します。この作品では、映画初主演、当時19歳の鷲尾いさ子さん。初々しさと美しさと少女の残酷さを大林映画のヒロインらしく魅せてくれます。少女から女へ、そして少年達の初恋と失恋。そして戦争と平和…。昨今の彼(大林宣彦)の作品の基となるこの異色作。ぜひ機会があればご観賞ください。



野ゆき06
↑ちっくん、可愛すぎ !!


※カッパの勝手な採点は…、
監督の自伝、かも知れない… ?

七点半



2016.09.01 ほんの5g
いつかみた映画
【其の百四八】



富田靖子×福山雅治
ほんの5g 1988年日本



ほんの00

 短大生の寿明日香は就職活動の真っ最中。会社訪問と就職試験に明け暮れていたが思ったことを正直に言ってしまう性格が災いして不採用通知がたまるばかり。家族や幼なじみとの付き合いにも疲れ果てた明日香は、生まれて初めてパチンコ屋に入っていきなり「777」を出した上、ハンサムな店長・中河原薫とも知り合うことが…。明日香はパチンコ屋に通うようになるが、幼なじみの橋本三蔵はそれが面白くなくパチンコ台を細工して明日香と薫の邪魔をするのだった…。(後は映画を観て下さい)



ほんの01

「5g」は、パチンコ玉1個分の重さ。
 就職を間近に控えながら採用の決まらない女子大生の青春を恋や友情を絡めて描いています。脚本は「木村家の人びと」の一色伸幸と新人の丸内敏治が共同で執筆。監督は「アラカルト・カンパニー」の太田圭。撮影は、上田正治がそれぞれ担当。



ほんの02


たわごと03
福山雅治、幻のデビュー作…。
 「さびしんぼう」「姉妹坂」が、1985年。そして「BUSU」が1987年…、実力派女優への道を真っすぐに進む当時の富田靖子。飛ぶ鳥も落とす富田靖子の相手役は、当時、全く無名の19歳の福山雅治。そして、恋のライバルはシブがき隊の布川敏和…。確かワタシは、レンタルビデオ屋さんで、お借りした「VHSテープ」で観賞した記憶が在りますが、この若造(スミマセン)が、福山雅治だった記憶は、まったくございません。その後は、DVDリリースもなく、知る限りではオンエアーもされてないと思います。今回のこのWOWOWでのオンエアーはファンにとっては、きっとお宝モノでしょうね。そして肝心の映画は…、と言いますと、さすがは、バルブ時代の産物。短大を卒業して就職浪人の女の子が、都内の高級マンションで優雅な一人暮し、友情と恋と、そしてお決まりの花火。それでも何故かテーマは、パチンコ玉なんです??



ほんの03





※カッパの勝手な採点は…、
尾美くんも、出てました !!

六半