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カッパのみなソン
Selection vol.1209



スポットライトの中、愛を求めて…
ジュディ 虹の彼方に 
2020年アメリカ



虹01

 1968年。かつてミュージカル映画「オズの魔法使」に17歳で抜擢され、一躍大スターとなったジュディ・ガーランドだったが、30年後の今は若いころからの薬漬けがたたって心身ともにボロボロ。映画出演のオファーもなく、巡業ショーで生計を立てるも借金は膨らむばかり。愛する子どもたちと一緒に暮らすこともままならず、やむなく彼らを元夫に預けることに。そして自らは、いまだ根強い人気の残るロンドンに活路を見出し、再起をかけて単身渡英するジュディだったが…。(後は映画を観て下さい。)



虹001

 「ブリジット・ジョーンズの日記」シリーズのレネー・ゼルウィガーが伝説のミュージカル女優ジュディ・ガーランドの晩年を熱演し、アカデミー賞主演女優賞をはじめ数々の映画賞を総なめにした感動の伝記映画。映画「オズの魔法使」で一躍ハリウッド・スターの仲間入りを果たすも、非情なショービジネスの世界で心身ともに酷使された末、47歳の若さでこの世を去ったジュディの亡くなる直前のロンドン公演の日々を中心に、最後までステージに立ち続けた偉大な才能が辿った波乱万丈の人生を描き出す。監督は舞台演出家として活躍し、長編映画は「トゥルー・ストーリー」に続いて2作目となるルパート・グールド。



虹02


たわごと03
名声は人を幸せにはしない…。
 ご存知ジュディ・ガーランドは、古きハリウッドの大スター。1939年の超大作「オズの魔法使い」の主役17歳で演じ大ヒット。もちろん名曲「オーバー・ザ・レインボー」も大ヒット。そんな大スターなのですが、彼女の人生は決して幸福ではなかったのですね…。子役時代は、ダイエット命令が出ていて、バースディ・ケーキも食べさせて貰えない。ハンバーガー禁止、睡眠時間も十分に貰えず、眠気覚ましに薬物を与えられ、そんな過酷な現状から逃げだぞうと、ジュディは次第に薬物常習者になってしまう…。まさにハリウッド黄金時代の犠牲者なんですね。
 ただ、この映画はジュディ・ガーランドの過酷な人生を描きながらも、今でも決して色褪せてない彼女を描いています。わずか47歳でこの世を去ったジュディ・ガーランドは不幸せだったのでしょうか? ワタシ的には、彼女は「それ以上に幸せ」だったと思います。なぜならば「オーバー・ザ・レインボー」は今でも、これからも、きっと永遠に歌い継がれます。ネタバレですが、映画のラストシーンで歌う「オーバー・ザ・レインボー」が、それを物語っています。



虹03




※カッパの勝手な採点は…、
あっばれ! レネー・ゼルウィガー。
8点


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いつかみた映画
【其の百五八】



お隣香川県がざわめいた!
青春デンデケデケデケ vol.03
1992年 日本



デンデケ01

 1965年の春休み。四国・香川県の観音寺市。高校入学を目前に控えたちっくんこと藤原竹良は、昼寝の最中にラジオから流れてきたベンチャーズの曲「パイプライン」のデンデケデケデケ~という音にまさに電撃的な衝撃を受け高校に入ったらロックバンドを結成しようと心に誓います。そうして浄泉寺の住職の息子・合田富士男(ベース)、ギターの得意な白井清一(リードギター)、ブラスバンド部の岡下巧(ドラム)バンドを始めます。夏休みにそれぞれアルバイトでお金を稼ぎ念願の楽器を購入バンド名も「ロッキング・ホースメン」と決定…。(後は映画を観て下さい。)



デンデケ02

 1960年代中頃の四国の田舎町(香川県観音寺)を舞台に、ベンチャーズに憧れ、ロックバンドに情熱を燃やす高校生たちの姿を軽妙でノスタルジックに描いた青春ドラマです。直木賞を受賞した芦原すなおの同名小説を、故・大林宣彦監督の渾身の一本です。



デンデケ03


たわごと03
「阿波おどり」がない、初めての夏…。
 今日、8月12日は…、本来なら徳島市の「阿波おどり」初日のなずが…、我が人生、いやいや徳島県民が初めて経験する「阿波おどりがない夏」。太鼓の音も鉦の音、鬱陶しいほどの歓声もない街…、静かすぎるお盆。コロナが「阿波おどり」だけでなく、街の命、街の季節までも奪ってしまった。
 なんとも気怠いそんな日に、Amazonから一枚のブルーレイが届きました、その故・大林監督の名作「青春デンデケデケデケ 」。もちろんこの作品は、今となったら骨董品とも言えるレーザーディスクをはじめDVDディスク。そして今回のブルーレイディスク。なんとも3枚目、我ながらこの作品への思い込みの深さに呆れながら、早速、鑑賞させていただきました。



デンデケ06

我が青春の、大林映画たち。
 今更この「青春デンデケデケデケ 」の映画について語るのも…、と思いや、なんとブログもこれが3回目?それぞれの作品への「想い」は過去のプログを見てくだされば幸いです。
第1回目は浅野忠信さんとのエピソードも盛り込んだ…。
「2012.10.17 青春デンデケデケデケ」
第2回目が、「野のなななのか」上映時の…
2014.06.06 青春デンデケデケデケ

 なので、今回はワタシなりに「大林映画」をまとめてみました。そう大林映画といえば、誰もが知ってる「尾道三部作」。なので、ワタシなりの勝手な解釈でカテゴリー別にまとめてみました。

まずは、誰もが知ってる「尾道三部作」
・「転校生」1982年公開 
・「時をかける少女」1983年公開 
・「さびしんぼう」1985年公開

そして、尾道ファンのために製作された「新・尾道三部作」
・「ふたり」1991年公開 
・「あした」1995年公開 
・「あの夏の日〜とんでろじいちゃん〜」1999年公開

大林ファン必見の「裏・尾道三部作」
・「彼のオートバイ、彼女の島」1986年公開 
・「野ゆき山ゆき海辺ゆき」1986年公開 
・「日本殉情伝 おかしなふたりものくるほしきひとびとの群」1986年公開
※監督が、尾道ロケ中に急病入院

「トリフォーからの手紙」の野口久光氏による「書き下ろしポスター三部作」
・「ふたり」1991年公開 
・「青春青春デンデケデケデケ 」1992年公開 
・「はるか、ノスタルジィ」1993年公開
※ワタシ的には、この頃の大林映画が一番好きかも??

大林的「戦争三部作」
・「この空の花 長岡花火物語」2012年公開 
・「野のなななのか」2014年公開 
・「花筐 HANAGATAMI」2017年公開 
※公開中の遺作「海辺の映画館 キネマの玉手箱」へと続く…

久石譲音楽担当「五部作」
・「漂流教室」1987年公開 
・「ふたり」1991年公開 
※エンディングでは、なんと「ふたり」が「草の想い」を大熱唱!
・「青春青春デンデケデケデケ 」1992年公開 
・「はるか、ノスタルジィ」1993年公開
・「水の旅人 侍KIDS」1993年公開

追 伸
 実は、甲子園大会に何度も出場している、広島県の高校「如水館高等学校」の校歌が、なんと、なんと、作詞/大林宣彦・作曲/久石譲なのです。不謹慎ながら、その頃の甲子園大会では、我が母校の野球部以上に応援してました。(坂東英二大先輩スミマセン)もちろん、勝利すると校歌がテレビで流れ…、そう校歌が聴きたいための応援でしたが…。(苦笑)

如水館中学・高等学校校歌 「水のように」
 詩/大林宣彦 曲/久石 譲

水。
てのひらに抄えば、てのひらになる。
見つめよう、この心、しなやかに、
きょうを生きてゆく。
きらめいて、きらめいて、
いまここに、水のように。

水。
青空を映せば、青空になる。
伝えよう、この思い、すこやかに、
明日を創り出す。
ときめいて、ときめいて、
いまここに、水のように。

水。
風が生まれれば、風に応える。
語り合おう、 この願い、誇らかに、
約束を結ぶ。 輝いて、輝いて、
いまここに、 水のように。


デンデケ04


※肝心の映画は…、
ワタシの偏見だけじゃなく、日本映画として!

9点訂正




2020.07.10 さびしんぼう
いつかみた映画
【其の百五七】



尾道三部作 最終章
さびしんぼう vol.02
1985年 日本



さびしんぼう01

 寺の住職の一人息子・井上ヒロキは、カメラの好きな高校2年生。母タツ子は、彼に勉強しろ、ピアノを練習しろといつも小言を言う。ヒロキのあこがれのマドンナは、放課後、隣の女子校で「別れの曲」をピアノで弾いている橘百合子である。彼は望遠レンズから、彼女を見つめ、さびしげな横顔から“さびしんぼう”と名付けていた。寺の本堂の大掃除の日、ヒロキは手伝いに来た友人の田川マコト、久保カズオと共にタツ子の少女時代の写真をばらまいてしまった。その日から、ヒロキの前に、ダブダブの服にピエロのような顔をした女の子が現われるようになる。彼女は“さびしんぼう”と名乗り、ヒロキと同じ高校2年生だという…。(後は映画を観て下さいね)



さびしんぼう02

故・大林宣彦監督 珠玉の名作
 尾道を舞台に、少年の淡い恋、彼の前に突然現われた少女時代の母親“さびしんぼう”と少年との交流を描いたファンタジーです。山中恒原作の「なんだかへんて子」の映画化で、脚本は「天国にいちばん近い島」等々の剣持亘、内藤忠司、大林宣彦の共同執筆。監督はもちろん、映画作家・大林宣彦。撮影は同作の阪本善尚がそれぞれ担当。



さびしんぼう04


たわごと03
大林監督からの贈り物。
 私事ですが、こんなご時世(コロナ禍)なのですが、何故か仕事が忙しくバタバタな日々が…、スミマセン久しぶりの更新です。
 確か前月の20日(土)に、BS12 トゥエルビで「大林監督追悼番組」として、ワタシの大好きな「さびしんぼう」をオンエアーしてくださいました。偶然にも、その日は、他県をまたいで、我が心の古里「尾道」へ久々の里帰り、もちろん愛猫ユキちゃんを一人にする事はできずの日帰り小旅行なので、帰ってから観させて頂きました。
 何年ぶりかに観た、名作「さびしんぼう」…、今更なのですが、良いですね。確か「さびしんぼう」という言葉は、監督が生み出した造語で、原語は、広島弁でわんぱく小僧、悪ガキを意味する「がんぼう」?? に対する女の子の呼び方として考えた名称であり、監督自身が子どもの頃から使ってる言葉で、8mm作品にも「さびしんぼう」を題名にした作品が何本か存在するらしいです。「人を愛することは淋しいこと」だと言う、大林監督の感性が育んだ造語なのでしょう。監督曰く、「ぼくの映画は全部"さびしんぼう"という題をつけてもいい」と話も語ってます。



さびしんぼう03

「あなたに好きなって頂いたのは、こちらの顔でしょ?
どうか、こっちの顔だけみて… 
反対の顔は見ないでください。」


 何年ぶりにかに観た「さびしんぼう」…、年を重ねる程、深みとコクが味わえる秀作ですよね、ある意味大林映画の原点でもあり、集大成でもあるこの作品なのですが、観る度に新たな想いが込み上げてきます。息子の初恋と母親の初恋、そして失恋。それぞれの「さびしんぼう」を、尾道の美しくも儚い風景をバックに見事に描き出してくれます。監督の代名詞とも言える「尾道三部作」の最終章に相応しい名作です。
 あっ、もう一つ、忘れちゃいけない名台詞が…。

「人を恋することは、とってもさびしいから、
だからあたしは、さびしんぼう。
でもさびしくない人より、あたしずっと幸福よ。」 



尾道02

尾道01


※カッパの勝手な採点は…、
監督、尾道の海は「キラキラ」してましたよ!

8点半



2019.12.21 Love Letter
いつかみた映画
【其の百五六】



拝啓 藤井樹様、あなたは誰ですか。
Love Letter vol.02
1995年 日本


Love letter01

 神戸に住む渡辺博子は、山の遭難事故で死んでしまった恋人・藤井樹の三回忌の帰り道、彼の母・安代に誘われ、彼の家で中学の卒業アルバムを見せてもらった。その中に樹の昔の住所を発見した博子は、今は国道になってしまったというその小樽の住所に手紙を出してみることを思い付く。数日後、博子の手紙は小樽に住む藤井樹という同姓同名の女性のもとに届いていた。「拝啓、藤井樹様。お元気ですか? 私は元気です」という手紙に心当たりのない樹は、好奇心から返事を書いてみることにした…。(後は映画を観て下さいね)



Love letter02

 天国の恋人に向けて送った一通のラヴレターがきっかけで、埋もれていた二つの恋が浮き彫りになっていくラヴ・ストーリーです。監督・脚本は今作が劇場用長編映画デビュー作となる岩井俊二。撮影は「夏の庭」の篠田昇。主演は中山美穂で、一人二役に挑戦して、ブルーリボン賞、報知映画賞、ヨコハマ映画祭、高崎映画祭などで主演女優賞を獲得した。共演は豊川悦司と、これが映画初出演となる酒井美紀、柏原崇ほか。ヨコハマ映画祭作品賞、監督賞、主演男優賞(豊川)、主演女優賞(中山)、撮影賞(篠田)、新人女優賞(酒井)を受賞した。95年度キネマ旬報ベストテン第3位、同・読者選出ベストテン第1位です。



Love letter03


たわごと03
長編映画デビュー作…、そして最高傑作。
 来年1月17日から岩井俊二監督の最新作「ラストレター」がいよいよ公開されます。主演は、岩井監督の大好きな松たか子さん、正に今が旬の広瀬すずさん、そして岩井監督じゃなく、我が奥さまが大好きな福山雅治さん、等々の超豪華メンバーでの映画化です。そして何よりも嬉しいのは、ワタシの大好きなこの映画「Loveletter」のアンサー映画だそうです。と言うことで、それまでに、今一度「おさらい」しなくてはと、TSUTAYAさんやGO!DVDなので少し画質は悪いのですが、我慢しての再鑑賞…。いや〜、何度観ても良いですね、ワタシ大好きです、この映画!きっと、ワタシ達世代の映画ファンの方で、この作品が、「ベスト1」だと言う方は、結構多いと思います。ワタシも当時、自分達の青春と少年期とを映画と重ね合わせながら涙ぐんだ事を憶えてます。
 今更なのですが、岩井監督ほど女性を美しく撮る監督はいないと思います、この作品でも主演の中山美穂さんの美しさ、と言う可愛さ、サイコーです。特にポスターにもなっているファーストシーン、雪景色の中での微妙なコントラストと絶妙のカメラワーク…、このシーンだけで、もう岩井ワールドへ、グイグイと引き込まれていきます。もちろんラブストーリーなのですが、構成がまた巧み…、上手すぎる。同姓同名・一人二役・過去と現在・神戸と小樽、そしてそれをつなぐ「手紙」…、一通の手紙から始まった自分さがし、前に進もうとする恋、振り返ることで再発見される初恋…等々 女心を描きながら、しっかりとオッサンの心をゲットしてます。いゃ〜、何度観ても、何歳になって観ても、すごく良いですね!ぜひ、この機会に再鑑賞して下さい。(1月17日夜9:00〜WOWOWの「岩井俊二映画祭」で放映されます。)



Love letter04


※カッパの勝手な採点は…、
「ラストレターの予告編」…、なかなか良いですね?

8点半




2019.08.24 HOUSE ハウス
いつかみた映画
【其の百五五】



大林劇場版映画、第一作!
HOUSE ハウス 
1977年 日本



ハウス01

 中学生のオシャレは、今日も仲間のファンタ、ガリ、クンフー、マック、スウィート、メロディーたちと間近になった夏休みのことをワイワイ話している現代っ子。オシャレが学校から帰ると、イタリアから父が帰国していた。父は彼女に、自分の再婚の相手だと言って涼子を紹介する。新しい母など考えてもいないオシャレにとっては、これはショックだった。自分の部屋にもどって、ふと思い出したオバチャマのところに手紙を出し、夏休みに仲間と行くことにする…。(後は映画を観て下さいね)



ハウス02

 CF界の鬼才・大林宣彦が初めて手がける劇場用映画で、7人の少女と奇妙な羽臼屋敷を中心に幻想的ななかにスラプスティックな面とブラックユーモアを織りまぜて描くオカルト映画です。脚本は「ホテル強制わいせつ事件 犯して!」の桂千穂、監督は大林宣彦、撮影は阪本善尚がそれぞれ担当。



ハウス03


たわごと03
嫌よ嫌よも好きのうち…。
 WOWOWさん、ありがとう!先日のノンフィクションW「大林宣彦&恭子の成城物語 ~夫婦で歩んだ60年の映画作り~」のオンエアーに伴い、大林映画(劇場版)の記念すべき第1作、「HOUSEハウス」等々がオンエアーされました。久しぶりにと言うか、初上映から初の再鑑賞です。(自分でもビックリ)今でも鮮明に覚えてますよ、高校1年の夏休みに地元・徳島東宝で観させて頂きました。そして激怒し、当時の映画日記(ロードショーの付録)に、「こんなの映画じゃない、邦画をバカにするな!」と記載したことも今でも鮮明に憶えてます。まぁ、当時のくそ真面目な?? 映画少年としては、やっぱり無理でしょうね。映画的手法だけではなく、映画会社として戦略?? 映画を売ると言うより、「大林宣彦」を売る広報戦略も、無垢な少年(今はオッサンです)には、好きになれなかったのでしょうね?? (現仕事と超矛盾してます) そんな矛盾だらけのこの記念すべき作品…。やっぱり凄いです、自らを映像の魔術師と語り、愛娘が発案した奇抜はアイデアと乱雑でかつ繊細な演出と編集。時代と共に色あせるのではなく、寧ろ新しさを感じる…、不思議な作品です。不思議と言えば、創刊100年を迎えた映画雑誌「キネマ旬報」企画した年代別のベスト・テン「1970年代日本映画ベスト・テン」では、堂々の5位(当時は枠外の第21位)!時代が映画に追いついてきた…、大林映画の凄さを痛感させられました。



ハウス04


※カッパの勝手な採点は…、
語りきれない、想いで溢れてます。
8点