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カッパのみなソン
Selection vol.1208



また見つかった。何がだ?永遠。
海辺の映画館 キネマの玉手箱 
2020年日本



キネマ00

 尾道の海辺にある唯一の映画館“瀬戸内キネマ”が、閉館を迎え、嵐の中、最終日のプログラムとして“日本の戦争映画大特集”のオールナイト上映が始まる。すると、映画を観ていた3人の若者、毬男、鳳介、茂が突然スクリーンの世界にタイムリープしてしまう。乱世の幕末や戊辰戦争、日中戦争などを体験しながら、上映中の戦争映画の中を旅していることに気づく3人。やがて原爆投下前の広島に迷い込み、そこで看板女優の園井惠子率いる移動劇団“桜隊”と出会う3人だったが…。(後は映画を観て下さい。)



キネマ01

 2020年4月に惜しくもこの世を去った大林宣彦監督の遺作となったファンタジードラマです。20年ぶりとなる故郷・尾道を舞台に、戦争映画のオールナイト上映をしていた海辺の映画館で、突然スクリーンの世界にタイムリープしてしまった3人の若者が、それぞれの時代を生きる人々との交流を重ねながら戦争の歴史を追体験していくさまをエネルギッシュかつ自由奔放な筆致で描き出します。主演は、厚木拓郎、細山田隆人、細田善彦、それぞれの運命のヒロインに吉田玲、成海璃子、山崎紘菜。また常盤貴子ら大林組ゆかりの俳優陣はじめ多彩な豪華キャストが脇を固めています。



キネマ02


たわごと03
大林宣彦からの挑戦状。
 我がブログの根っ子とも言える大林映画。我が愛しの大林監督の遺作であり集大成とも言えるこの「海辺の映画館 キネマの玉手箱」。我が街、徳島でも有難いことに上映される事と…、ただ一日2回の上映で、上映時間は朝と夜のみ…。まぁ約3時間の大作なので仕方ないかぁと。そんでもって朝イチ(8時半から)鑑賞。観てきました大林監督の最強の映画哲学(フィロソフィー)。もちろん決意と覚悟はしてました、間違いなくこの映画は遺作でありながら、超私的な大林監督の想いと映画的メッセージ。もちろん監督の脳内おもちゃ箱をひっくり返した原色の映画でした。そうまさに抽象画、監督云く「映画ゲルニカ」。(正直朝イチ鑑賞は、キツかった…)



キネマ04

 話は変わりますが、上映の何日か前に知人の女性から、吾郎ちゃん(元SMAP)が出てる「海辺の映画館」観に行きたいのだけど…、面白い?って問われたので、即答で「やめた方がいい」と答えてしまいました。そう、この映画は、キャストや話題性だけでは鑑賞は要注意。大林映画のプロでもかなの覚悟と決意が必要な強者なのです。映画を観るというより、いきなり大林ワールドに引き込まれ、鑑賞じゃなく、体感させられる。大林ワールド最期にして最強の2時間59分のデスマッチなのです。



キネマ05


映画は戦争をとめられるか?
 この映画のテーマはもちろん反戦です。大林映画末期のいわゆる戦争三部作「この空の花〜」「野のなななのか」「花筐」の集大成がこの作品。ただそれと同様に、この映画は大林監督の人生…、いや命の集大成とも言える作品。そしてこの作品を完成させて逝ってしまった監督。残念ですが、本当に幸せですよね。監督はよく「映画とは、フィロソフィー」と言われますが、きっとそれは、「自分自身の心」なのですよね…?。そして自らが「自分の心」をそのまま映画にしたのが、この最期の私的大林映画なのですから。本当にお疲れ様でした、そしてありがとうございました。



キネマ03


※カッパの勝手な採点は…、
映画は、未来を変えられる!

8点半


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2020.09.11 屍人荘の殺人
カッパのみなソン
Selection vol.1207



浮かび上がる15人の容疑者たち。
屍人荘の殺人 
2019年日本



屍人01

 神紅大学のミステリー愛好会のメンバーは自称ホームズの会長・明智と、ミステリー小説オタクだけど推理が当たったことがない万年助手・葉村の2人だけ。2人はある日、同じ大学に通う美少女探偵・剣崎比留子から、事件の臭いがする興味深い話を聞かされる。それは、昨年参加した女子部員の一人が行方不明になったというロックフェス研究会の合宿。こうして3人は合宿が行われる山奥のペンション“紫湛荘”へとやって来る。ところが合宿初日、いきなり葉村たちは想像を絶する異常事態に巻き込まれ、籠城を余儀なくされてしまうのだったが…。(後は映画を観て下さい。)



屍人02

 国内のミステリーランキングを総なめにして話題となった今村昌弘の同名ベストセラーを神木隆之介、浜辺美波、中村倫也の共演で映画化したミステリーコメディです。大学のミステリー愛好会の2人の学生が、美人女子大生探偵に誘われ、ロックフェス研究会による曰くつきの合宿に参加し、想像を絶する恐怖と謎に立ち向かうさまをコミカルな筆致で描きます。監督は「任侠学園」の木村ひさし。



屍人03


たわごと03
密室トリック × ゾンビ
 話題となった今村昌弘氏の同名ベストセラーの完全映画化。原作は未読だけども密室トリックの上質謎解きモノかと思って観たら、ゾンビ映画だった。まぁ、タイトルが「屍人荘〜」なのでそれぁ、そうなんだと納得。浜辺美波ちゃんは、相変わらず可愛いし、神木隆之介君も貫禄の演技で、上手に笑わせてくれました。ただ、人気者の中村倫也さん、重要なキャラなのですが、まさかのちょい役?? これってファンの方は、ガッカリではないのでしょうかね?と余計な心配をしてしまうワタシ…。そんな心配も束の間、物語は結末へと、想定外の謎解きで自称「密室トリック」ファンのワタシなのですが、それなりの満足度でフニッシュ…、なのですが「ゾンビ」については???なんです。是非ともそのモヤモヤをご体感くださいね。



屍人04



※カッパの勝手な採点は…、
それはそれで、結構楽しめますよ!

六半



2020.09.04
カッパのみなソン
Selection vol.1206



めぐり逢う、ふたつの物語。
 2020年日本



糸01

 平成元年生まれの高橋漣と園田葵は、13歳の時に運命の出会いを果たす。互いに愛し合い、駆け落ちまで決行する2人だったが、すぐに大人たちによって引き離され、そのまま離ればなれに。8年後、友人の結婚式で再会した漣と葵だったが、既に別々の人生を歩み始めていることを確認しただけで終わる。もう決して交わることはないと思われた2人だったが…。(後は映画を観て下さい。)



糸02

 中島みゆきの名曲『糸』をモチーフに、運命に引き離された男女が、それぞれに平成の時代を生き、やがて再びめぐり逢うまでの長い道のりを菅田将暉と小松菜奈の主演で映画化した感動ラブストーリーです。共演に斎藤工、榮倉奈々。監督は「8年越しの花嫁奇跡の実話」の瀬々敬久。



糸05


たわごと03
めぐる時代にファイト!
 平成元年に生まれた男女…の18年間を平成史とともに描いていく壮大なラブストーリーです。タイトルは、ズバリそのまんま『糸』。今や誰もが知る中島みゆきさんの名曲ですよね。ただワタシ的には『糸』と言うより『時代』を連想し…、劇中で二度もカラオケで歌われる『ファイト!』で泣きました。激動の昭和ではなく、混迷の平成を生きる若者たちの単なるラブストーリーではなく、時代を織りなす運命の恋をリアルに描いてます。そして主演の菅田さんと小松さんは、もちろん、共演者たちが中々渋い、斎藤工、榮倉奈々、山本美月、高杉真宙・馬場ふみか、倍賞美津子、永島敏行、竹原ピストル・二階堂ふみ(友情出演)、松重豊、田中美佐子、山口紗弥加、成田凌、等々かなり個性的な方々が当たり前のようにそれぞれの人生を織りなしている。そして驚いたのが、最後の街頭無インタビューのシーンでは、本当にチョイ役で、あの傑作『岬の兄弟』の主演女優、和田光沙が一般市民の役で出演。一見王道とも感じさせるこの映画に、これだけの個性派俳優をキャスティングできる瀬々敬久監督の力量を改めて思い知らされました。



糸03


カツ丼には、涙がよく似合う?
 個性派たちが共演と書きましたが、もちろん主役のお二人もかなりの個性派。菅田将暉さん関しては、別格の存在感と安定感でしっかりと彼らしさを表現してくれてます。そしてなんとも注目は、ワタシの一押しの小松菜奈さん。もちろん日本映画を代表する若手女優さんの一人なのですが、この作品で彼女の評価はワンランク上がったと言っても過言ではないと思います。特にお勧めのシーンは、いろんな事があって思い悩んだ彼女が、シンガポールの小汚い日本料理屋台で、「不味い」と呟き、カツ丼を泣きながら頰張るシーン。このシーンだけで「観に来て良かった」と思わずもらい泣きしちゃいました。そして成田凌さんの歌う、と言うか吠える『ファイト!』も最高です。



糸04



※カッパの勝手な採点は…、
次の日、『かつや』でカツ丼食べました?
8点



カッパのみなソン
Selection vol.1205



給極の闘い。
劇場版 おいしい給食 Final Battle  
2020年日本



給食01

 1984年。常節中学校の教師・甘利田幸男は、給食を心から愛する男。給食のために学校に来ているといっても過言でなかったが、教師の威厳を守るために生徒に悟られないよう心がけてきた。そんな彼の前に、甘利田にも負けない給食愛を持つ生徒・神野ゴウが現われ、2人は日々、給食愛をかけた静かなるバトルを繰り広げていた。ところがある日、学校を訪れた教育委員長の口から衝撃の言葉が発せられる。なんと、給食の廃止が決まったというのだ。はたして甘利田とゴウは、愛する給食を守ることができるのか?(後は映画を観て下さい。)



給食02

 市原隼人が給食に並々ならぬ愛をささげる中学教師を演じ、同じく給食マニアの生徒とどちらがよりおいしく食べるかを競い合う、静かにして熱いバトルを描いた人気TVドラマの劇場版です。共演は佐藤大志、武田玲奈。監督はテレビ版に引き続き「人狼ゲーム」シリーズの綾部真弥。



給食03


たわごと03
昭和の給食は、不味かった?
 テレビシリーズを再構築したこの映画、まぁ、映画としてはどうなんだろう?なのですが、まぁ、肩をはらずに、誰もが食べた学校の給食時間を思い出しながら鑑賞する「思い出映画」としては十分に楽しめます。そう、実は、ワタシは給食が大嫌いでした…。超偏食っ子かつ少食、野菜嫌い、お肉苦手、そして何よりも困ったのは牛乳飲めない?? そして当時は、苦手な物も食べ残しは許されず、よく給食時間外でも無理やり食べさせられたものです。でも今となっては、そんな事も楽しかった思い出、厳しかった先生方のご指導で、今はなんでも美味しく食べすぎる中年オヤジなっちゃいました。(今でも牛乳だけは苦手です)
 そんなワタシの大嫌いだった給食をテーマにしたこの肝心の映画なのですが、給食大好き熱血先生と給食マニアの賢い生徒との給食バトルと友情・教育委員会との戦い。それと給食大好き熱血先生の不器用すぎる恋。大きく分けてこの三部で構成されてますがぁ、少々映画としての醍醐味に欠けてる気もします。市原隼人演じる熱血先生に、男としての苛立ちを感じたのはワタシだけでしょうか?



給食04



※カッパの勝手な採点は…、
くじらの竜田揚げは、好きだった…。
カッパ採点7点



2020.08.23 野性の呼び声
カッパのみなソン
Selection vol.1204



最強の相棒がいれば、人生は最高の冒険だ。
野性の呼び声 2020年アメリカ



野生01

 カリフォルニアにあるミラー判事の豪邸…。ここで快適な生活を送っていたのがセントバーナードとスコットランド牧羊犬の雑種バック。所が4歳の時、男にさらわれゴールドラッシュに沸くカナダでそり犬として働かされることに。やがてリーダーシップを発揮し仲間の犬たちとともに郵便を運ぶ仕事に精を出すバックだったが…。(後は映画を観て下さい。)



野生02

 ジャック・ロンドンの古典的冒険小説を、「ヒックとドラゴン」のクリス・サンダース監督が、実写映画化。何不自由ない優雅なペット生活から一転、誘拐されて北の大地に送られてしまった大型犬のバックが、過酷な大自然の中で様々な人間たちに利用されていくうち、次第に内なる野性を呼び覚まし、逞しくも生き延びていく姿をダイナミックに描き出します。出演は、バックと友情を築いていく孤高の男ソーントン役で名優ハリソン・フォード、他にダン・スティーヴンス、カレン・ギラン、オマール・シー。


野生04


たわごと03
インディージョーンズもビックリ!
 ハリソン・フォードと言えば、やっばり「インディージョーンズ」…、このタイトルから誰もが、かつてのハリソンを思い浮かべる事でしょう、がぁ、これはハリソンさんじゃなく「犬さん」が主役。それもディズニーアニメーション『美女と野獣』や『アラジン』など、数々の名作を生み出してきたサンダース氏が手がける超本格リアルCG。「なんでもできる」もここまでやるとお見事、それはもう演技ができる犬と言う俳優なのです。で、肝心の映画なのですが、原作は、米国を代表する作家ジャック・ロンドン氏の同名タイトルの名作冒険小説で、映画化されるのは、なんとも今回が8回目。さすがに8回も映画化されると言うことは、世界中から愛される訳(理由)が満載なのでしょう。その理由を是非とも見つけて下さい。きっとそれは観た人それぞれの人生なのでしょうね??


※カッパの勝手な採点は…、
技術の進歩は、映画のチカラとなる。
七点半



いつかみた映画
【其の百五八】



お隣香川県がざわめいた!
青春デンデケデケデケ vol.03
1992年 日本



デンデケ01

 1965年の春休み。四国・香川県の観音寺市。高校入学を目前に控えたちっくんこと藤原竹良は、昼寝の最中にラジオから流れてきたベンチャーズの曲「パイプライン」のデンデケデケデケ~という音にまさに電撃的な衝撃を受け高校に入ったらロックバンドを結成しようと心に誓います。そうして浄泉寺の住職の息子・合田富士男(ベース)、ギターの得意な白井清一(リードギター)、ブラスバンド部の岡下巧(ドラム)バンドを始めます。夏休みにそれぞれアルバイトでお金を稼ぎ念願の楽器を購入バンド名も「ロッキング・ホースメン」と決定…。(後は映画を観て下さい。)



デンデケ02

 1960年代中頃の四国の田舎町(香川県観音寺)を舞台に、ベンチャーズに憧れ、ロックバンドに情熱を燃やす高校生たちの姿を軽妙でノスタルジックに描いた青春ドラマです。直木賞を受賞した芦原すなおの同名小説を、故・大林宣彦監督の渾身の一本です。



デンデケ03


たわごと03
「阿波おどり」がない、初めての夏…。
 今日、8月12日は…、本来なら徳島市の「阿波おどり」初日のなずが…、我が人生、いやいや徳島県民が初めて経験する「阿波おどりがない夏」。太鼓の音も鉦の音、鬱陶しいほどの歓声もない街…、静かすぎるお盆。コロナが「阿波おどり」だけでなく、街の命、街の季節までも奪ってしまった。
 なんとも気怠いそんな日に、Amazonから一枚のブルーレイが届きました、その故・大林監督の名作「青春デンデケデケデケ 」。もちろんこの作品は、今となったら骨董品とも言えるレーザーディスクをはじめDVDディスク。そして今回のブルーレイディスク。なんとも3枚目、我ながらこの作品への思い込みの深さに呆れながら、早速、鑑賞させていただきました。



デンデケ06

我が青春の、大林映画たち。
 今更この「青春デンデケデケデケ 」の映画について語るのも…、と思いや、なんとブログもこれが3回目?それぞれの作品への「想い」は過去のプログを見てくだされば幸いです。
第1回目は浅野忠信さんとのエピソードも盛り込んだ…。
「2012.10.17 青春デンデケデケデケ」
第2回目が、「野のなななのか」上映時の…
2014.06.06 青春デンデケデケデケ

 なので、今回はワタシなりに「大林映画」をまとめてみました。そう大林映画といえば、誰もが知ってる「尾道三部作」。なので、ワタシなりの勝手な解釈でカテゴリー別にまとめてみました。

まずは、誰もが知ってる「尾道三部作」
・「転校生」1982年公開 
・「時をかける少女」1983年公開 
・「さびしんぼう」1985年公開

そして、尾道ファンのために製作された「新・尾道三部作」
・「ふたり」1991年公開 
・「あした」1995年公開 
・「あの夏の日〜とんでろじいちゃん〜」1999年公開

大林ファン必見の「裏・尾道三部作」
・「彼のオートバイ、彼女の島」1986年公開 
・「野ゆき山ゆき海辺ゆき」1986年公開 
・「日本殉情伝 おかしなふたりものくるほしきひとびとの群」1986年公開
※監督が、尾道ロケ中に急病入院

「トリフォーからの手紙」の野口久光氏による「書き下ろしポスター三部作」
・「ふたり」1991年公開 
・「青春青春デンデケデケデケ 」1992年公開 
・「はるか、ノスタルジィ」1993年公開
※ワタシ的には、この頃の大林映画が一番好きかも??

大林的「戦争三部作」
・「この空の花 長岡花火物語」2012年公開 
・「野のなななのか」2014年公開 
・「花筐 HANAGATAMI」2017年公開 
※公開中の遺作「海辺の映画館 キネマの玉手箱」へと続く…

久石譲音楽担当「五部作」
・「漂流教室」1987年公開 
・「ふたり」1991年公開 
※エンディングでは、なんと「ふたり」が「草の想い」を大熱唱!
・「青春青春デンデケデケデケ 」1992年公開 
・「はるか、ノスタルジィ」1993年公開
・「水の旅人 侍KIDS」1993年公開

追 伸
 実は、甲子園大会に何度も出場している、広島県の高校「如水館高等学校」の校歌が、なんと、なんと、作詞/大林宣彦・作曲/久石譲なのです。不謹慎ながら、その頃の甲子園大会では、我が母校の野球部以上に応援してました。(坂東英二大先輩スミマセン)もちろん、勝利すると校歌がテレビで流れ…、そう校歌が聴きたいための応援でしたが…。(苦笑)

如水館中学・高等学校校歌 「水のように」
 詩/大林宣彦 曲/久石 譲

水。
てのひらに抄えば、てのひらになる。
見つめよう、この心、しなやかに、
きょうを生きてゆく。
きらめいて、きらめいて、
いまここに、水のように。

水。
青空を映せば、青空になる。
伝えよう、この思い、すこやかに、
明日を創り出す。
ときめいて、ときめいて、
いまここに、水のように。

水。
風が生まれれば、風に応える。
語り合おう、 この願い、誇らかに、
約束を結ぶ。 輝いて、輝いて、
いまここに、 水のように。


デンデケ04


※肝心の映画は…、
ワタシの偏見だけじゃなく、日本映画として!

9点訂正




カッパのみなソン
Selection vol.1203



飛んで火に入る夏の俺!?
今日から俺は!! 劇場版 
2020年日本



俺01

 転校を機に髪を金髪に変え、ツッパリデビューした軟葉高校の三橋貴志は、同じ日に転校してきたトゲトゲ頭の伊藤真司とコンビを組んで、やって来る不良たちを次々と返り討ちにしていた。3年になったある日、かつて2人が死闘を繰り広げた開久高校の一角を、凶暴にして狡猾な柳鋭次が番長に君臨し、極悪高として知られる隣町の北根壊高校が間借りすることに。そんな中、開久の生徒・森川悟のいとこで女番長の森川涼子が、なぜか三橋と今井をつけ狙いはじめるのだったが…。(後は映画を観て下さい。)



俺02

 西森博之による伝説のツッパリ漫画を賀来賢人と伊藤健太郎の主演で実写化し大きな話題を集めた大ヒットTVドラマの劇場版です。原作の人気エピソード“VS北根壊高校編”を基に、3年になったツッパリコンビ、三橋と伊藤の前に現れた極悪高・北根壊高校との壮絶な抗争の行方を、パワーアップしたアクションとギャグ満載に描きます。共演にはヒロインの清野菜名と橋本環奈をはじめ仲野太賀、矢本悠馬、ムロツヨシ、佐藤二朗、吉田鋼太郎らドラマ版のレギュラー陣に加え、新たに柳楽優弥、山本舞香、泉澤祐希、栄信が参加。監督は、もちろん「銀魂」「50回目のファーストキス」の福田雄一。



俺06



たわごと03
ツッパリおバカたちが、帰ってきた!
 終息の兆しさえも見えないコロナ…、ただ社会は何となく動き出し、ワタシの大好きな映画館も何とか再開し、少しずつだけど新作も公開されてきましたね。そして邦画で先陣を切ったは、ご存知「今日から俺は!!」の劇場版。何を隠そう「今日俺」ファンのワタシ。もちろん、地元イオンシネマ徳島で観させて頂きました。
 まぁ、今更言うのも何だけど、このシリーズのこの世界観すごく好きです。いわゆる「福田組」ならではの「笑い」と「アクション」のバランスが凄く心地いいです。もちろんテレビシリーズからの世界観はそのままで、映画だからと言っての「力み」も全く感じられず、超自然体…。それが良いのか悪いのかは別として、これが福田演出なんだと痛感。特におふざけシーンでの超アドリズが凄すぎる、可笑しくても笑っちゃいけない俳優さんたちの表情が何とも可笑しすぎ。とは裏腹にアクションシーンは本気、本気、本気!
 若手俳優はもちろん(ごめん賀来賢人は若くない)、清野菜名のキレのあるアクションはさすがです。まぁ、今回は劇場版なのでストーリーも若干複雑?? でもないか。まぁ、何は兎も角「今日俺」ファンも、初めての方も是非ともご覧ください。きっと80年代の青春が好きになりますよ!



俺05


※カッパの勝手な採点は…、
ワタシの大好きな、今井君も大活躍!
七点半



カッパのみなソン
Selection vol.1202



何かがおかしい
ゲット・アウト 2017年アメリカ



ゲット01

 ニューヨークに暮らす黒人青年のカメラマン、クリス・ワシントン。白人の恋人ローズ・アーミテージから実家に招待されるが、彼女の両親は娘の恋人が黒人であることをまだ知らず不安を隠せない。しかし、いざアーミテージ家に着いてみると、まったく心配ないというローズの言葉通り、家族みんなクリスを温かく歓迎してくれた。それでも、使用人として働いている黒人の姿に妙な胸騒ぎを覚えてしまうクリス。翌日、亡くなったローズの祖父を讃えるパーティが開かれ、多くの招待客が集まる中、白人ばかりに囲まれ居心地の悪さを感じるクリスだったが…。(後は映画を観て下さい。)



ゲット02

 人気コメディアン、ジョーダン・ピールの記念すべき監督デビュー作にして、全米でサプライズ大ヒットを記録して大きな話題を集めたホラー・サスペンスです。米国が抱える根深い人種問題を背景に、白人の彼女の家を初めて訪問することになった黒人青年を待ち受ける予測不能の運命を不穏なタッチでスリリングに描き出す。主演はダニエル・カルーヤとアリソン・ウィリアムズ。共演にブラッドリー・ウィットフォード、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、キャサリン・キーナー。



ゲット04


たわごと03
斬新かつ、衝撃的な「恐怖」…。
 前評判どうりの秀作です。ミステリー映画…、或いはホラー映画?この恐怖体験は、ワタシの長い映画人生で、初めての感覚でした。
 ニューヨーク。アフリカ系米国人のクリスは恋人のローズ・アーミテージの実家を初めて訪ねることになり、2人は車でアーミテージ家に向かいます。(ここで最初の衝撃、車が鹿を跳ね飛ばしてしまう…)
 何とか実家にたどり着いた2人…、両親は2人を歓待した?(かなりの違和感…)脳外科医の父親ディーン、精神科医であり催眠療法士でもある母親のミッシーである。そしてローズの弟ジェレミー…(良い人だけど???)
 やがてクリスは、アーミテージ家にいる男女の黒人の使用人に違和感を覚える。男のウォルターの発する言葉、突然、全力疾走する姿。女のジョージナの笑いながら涙する不気味な表情(この女優さんの演技、怖すぎ…)そしてクリスの運命は如何に…、簡単に書くとこうなのですが、これって結構怖いです。この前半の仕掛けられた「恐怖の種」が、どう繋がっていくのか、不安感と恐怖、「怖いもの見たさ」とはまさにこの映画のためにある表現?? そして衝撃のクライマックスは…。やっばり映画を観て下さい。夏の夜に相応しいオススメの一本です。



ゲット03


※カッパの勝手な採点は…、
監督は、有名なコメディアン!
8点



2020.07.10 さびしんぼう
いつかみた映画
【其の百五七】



尾道三部作 最終章
さびしんぼう vol.02
1985年 日本



さびしんぼう01

 寺の住職の一人息子・井上ヒロキは、カメラの好きな高校2年生。母タツ子は、彼に勉強しろ、ピアノを練習しろといつも小言を言う。ヒロキのあこがれのマドンナは、放課後、隣の女子校で「別れの曲」をピアノで弾いている橘百合子である。彼は望遠レンズから、彼女を見つめ、さびしげな横顔から“さびしんぼう”と名付けていた。寺の本堂の大掃除の日、ヒロキは手伝いに来た友人の田川マコト、久保カズオと共にタツ子の少女時代の写真をばらまいてしまった。その日から、ヒロキの前に、ダブダブの服にピエロのような顔をした女の子が現われるようになる。彼女は“さびしんぼう”と名乗り、ヒロキと同じ高校2年生だという…。(後は映画を観て下さいね)



さびしんぼう02

故・大林宣彦監督 珠玉の名作
 尾道を舞台に、少年の淡い恋、彼の前に突然現われた少女時代の母親“さびしんぼう”と少年との交流を描いたファンタジーです。山中恒原作の「なんだかへんて子」の映画化で、脚本は「天国にいちばん近い島」等々の剣持亘、内藤忠司、大林宣彦の共同執筆。監督はもちろん、映画作家・大林宣彦。撮影は同作の阪本善尚がそれぞれ担当。



さびしんぼう04


たわごと03
大林監督からの贈り物。
 私事ですが、こんなご時世(コロナ禍)なのですが、何故か仕事が忙しくバタバタな日々が…、スミマセン久しぶりの更新です。
 確か前月の20日(土)に、BS12 トゥエルビで「大林監督追悼番組」として、ワタシの大好きな「さびしんぼう」をオンエアーしてくださいました。偶然にも、その日は、他県をまたいで、我が心の古里「尾道」へ久々の里帰り、もちろん愛猫ユキちゃんを一人にする事はできずの日帰り小旅行なので、帰ってから観させて頂きました。
 何年ぶりかに観た、名作「さびしんぼう」…、今更なのですが、良いですね。確か「さびしんぼう」という言葉は、監督が生み出した造語で、原語は、広島弁でわんぱく小僧、悪ガキを意味する「がんぼう」?? に対する女の子の呼び方として考えた名称であり、監督自身が子どもの頃から使ってる言葉で、8mm作品にも「さびしんぼう」を題名にした作品が何本か存在するらしいです。「人を愛することは淋しいこと」だと言う、大林監督の感性が育んだ造語なのでしょう。監督曰く、「ぼくの映画は全部"さびしんぼう"という題をつけてもいい」と話も語ってます。



さびしんぼう03

「あなたに好きなって頂いたのは、こちらの顔でしょ?
どうか、こっちの顔だけみて… 
反対の顔は見ないでください。」


 何年ぶりにかに観た「さびしんぼう」…、年を重ねる程、深みとコクが味わえる秀作ですよね、ある意味大林映画の原点でもあり、集大成でもあるこの作品なのですが、観る度に新たな想いが込み上げてきます。息子の初恋と母親の初恋、そして失恋。それぞれの「さびしんぼう」を、尾道の美しくも儚い風景をバックに見事に描き出してくれます。監督の代名詞とも言える「尾道三部作」の最終章に相応しい名作です。
 あっ、もう一つ、忘れちゃいけない名台詞が…。

「人を恋することは、とってもさびしいから、
だからあたしは、さびしんぼう。
でもさびしくない人より、あたしずっと幸福よ。」 



尾道02

尾道01


※カッパの勝手な採点は…、
監督、尾道の海は「キラキラ」してましたよ!

8点半



カッパのみなソン
Selection vol.1201



たった三度会ったあなたが、誰よりも深く愛した人だった。
マチネの終わりに 2019年日本



マチネ01

 天才クラシックギタリストの蒔野聡史は、その名を世界に轟かせる一方、キャリアの節目を迎える中で自分の音楽に迷いが生じて苦悩を深めていた。ある日、公演を終えた彼は、パリで活躍するジャーナリストの小峰洋子と出会い、強く惹かれてしまう。しかし彼女には婚約者がいた。それでも洋子への高まる想いを抑えきれない蒔野は、やがて洋子の前で素直な気持ちを言葉にするのだったが…。(後は映画を観て下さいね)



マチネ02

 芥川賞作家・平野啓一郎の同名ベストセラーを「そして父になる」の福山雅治と「死にゆく妻との旅路」の石田ゆり子の主演で映画化した大人のラブストーリーです。東京・パリ・ニューヨークを舞台に、世界的天才ギタリストと女性ジャーナリストが、運命に翻弄されながら繰り広げる6年にわたる切ない愛の軌跡を、美しくもほろ苦い筆致で綴る。共演は伊勢谷友介、桜井ユキ、木南晴夏、風吹ジュン、板谷由夏、古谷一行。



マチネ03


たわごと03
人生の後半が始まる…。
 我が家(奥様)で、かなりの影響力をもつ福山雅治氏。彼が主役の珠玉??の一本。遅ればせながら、観させて頂きました…、岩井俊二監督の「ラストレター」は、確か公開日初日に劇場に駆け付け観させて頂きましたが、このラブストーリーは、オッサンの「照れで」? さすがに遠慮させて頂き、公開初日に奥様お一人で劇場鑑賞をして頂きました。まぁ、それはそれとして、遅ればせながら観させて頂いた大人のラブストーリー「マチネの終わりに」…。映画だけには、くそ真面目なワタシとしては、まずは下調べとしてタイトルの意味をネット検索。なるほどね、「マチネ」とは、もともとフランス語で「午前中」を意味する言葉だそうですが、現在は演劇などの世界で「昼の公演」という意味で広く使われているそうです。と言うことは「マチネの終わりに」は、昼公演が終わる午後3時から4時ごろと、人生の後半が始まる40代ごろとを重ね合わせてつけられた題名だそうです。また、今回の撮影は最新のデジタルカメラを使わず、35ミリフィルムでの撮影だと知り、何となく、そして意外にも興味津々の鑑賞の運びとなりました…。



マチネ05

過去は不変ではなく、未来によって変わっていく。
 結論から書きます、ワタシ的にはキライでは無く、むしろ好きな映画の1本です。映画が醸し出す空気感や匂いは、さすがは西谷弘監督の職人技が光ります。ただ、どうなんだろう、原作を読んでないワタシが語るのもおこがましいのですが、物語の見えない部分、行間??が描けてなく、原作の文章を上手になぞった…?? 失礼ですが物語の深みが欠けているような気もします。ただ、それが決して間違ってはない?? のだとも思います、もちろん商業映画です、限られた尺(上映時間)の中で表現しなければいけません。福山雅治さんと石田ゆり子さんの男女の情愛に絞り込んだのでしょうね。ただ、この映画の根っことも言えるキーワード、「過去は不変ではなく、未来によって変わっていく」は、ワタシは凄く好きです。



マチネ04


※カッパの勝手な採点は…、
スマホを忘れただけなのに…?
カッパ採点7点