カッパのみなソン
Selection vol.1086



この男、天才パイロット、CIA、そして麻薬の密輸王。
バリー・シール アメリカをはめた男 
2017年 アメリカ



バリー01

 1970年代後半のアメリカ。大手民間航空会社のパイロットして働くバリー・シールは、愛する妻子とともに何不自由ない暮らしを送っていた。そんなある日、彼の天才的な操縦技術に目を付けたCIAが、彼をある極秘作戦にスカウトする。こうしてCIAの汚れ仕事を手伝ううちに、巨大麻薬組織“メデジン・カルテル”の伝説の麻薬王パブロ・エスコバルにもその腕を買われ、麻薬の運び屋としても大活躍するバリーだったが…。



バリー03

 トム・クルーズがCIAの極秘任務を請負いながら、麻薬密輸で巨万の富を築いた実在の天才パイロットを演じるクライム・アクション。類い希な操縦テクニックで政府ばかりか、麻薬王からも雇われた男の破天荒な人生をコミカルなタッチで描き出します。監督は「ボーン・アイデンティティー」「オール・ユー・ニード・イズ・キル」のダグ・リーマン。



バリー02


たわごと03
頑張れ、我らのトム・クルーズ!
 ワタシ的には結構すきなダグ・リーマンが監督が、毎度おなじみの大スター、トム・クルーズを迎えて描いた軽いタッチのクライムストーリーです。ワタシと同世代とは思えない超アクティブなトム・クルーズには、いつもながら驚かされます。もちろん今回もノリノリのど派手なアクション?とまでは言えないのですが、体を張ったいつもの演技とトム様の真骨頂の「トム・スマイル」はもちろん健在です。1978年、TWAのパイロットだったバリー・シール(トム・クルーズ)がCAIにスカウトされて、中米の反米国上空の偵察飛行と撮影を担う。麻薬カルテルの大物からコカイン密輸を依頼されるようになる。事業(悪行)を拡大して麻薬と武器の密輸…。隠し場所がなくなるほどの札束に囲まれる生活には、悪行と分かってても痛快です。少しだけアメリカン・ニューシネマを感じさせる演出とザラッとした空気感が、意外にもトム・クルーズによく似合う事に少し驚きました。何でもこなす、何でも引き受ける、我らのトム様に、お節介ですが、お疲れ様、少々休んで下さいね?と言いたいです!



バリー04


※カッパの勝手な採点は…、
それでも、ミッション〜フォールアウトは楽しみです!
カッパ採点7点



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カッパのみなソン
Selection vol.1085



ラスト、きっとこのタイトルに涙する。
君の膵臓をたべたい 
2017年 日本



膵臓01

 母校で教師をしている[僕]は、ふと高校時代のクラスメイト・山内桜良と一緒に過ごした数ヵ月間の思い出を甦らせる…。高校で図書委員をしていた地味な[僕]は、病院で『共病文庫』と名付けられた闘病日記を偶然拾ったことで、それを書いている人気者のクラスメイト・桜良の秘密を知ってしまう。彼女は見た目には分からないが、重い膵臓の病気を患い、余命がわずかだったのだ。それは、親友の恭子さえ知らない秘密だった。家族以外は誰も知らない秘密を共有した桜良と[僕]は急速に距離を縮め、次第にクラスでも噂の的になっていくが…。



膵臓02

 住野よるの同名ベストセラーを浜辺美波、北村匠海主演で映画化した青春ラブストーリーです。膵臓の病気で余命わずかのヒロインと、そのことをクラスでただ一人知る青年の心の交流を、原作にはない12年後の現在の物語を織り交ぜ描き出します。共演に小栗旬、北川景子。監督は「黒崎くんの言いなりになんてならない」「君と100回目の恋」の月川翔。



膵臓03


たわごと03
あの頃は、いつも眩しかった…。
 遅ればせながら観させて頂きました、昨今のいわゆる「青春ラブストーリー」の中でもかなりの高評価のこの作品。もちろん評判どおり良く出来た作品ですね。ショッキングなタイトルとは裏腹に思春期の想いを美しく、そして悲しく、感動的に魅せてくれます。
 ちょっと話は脱線しますが、この映画、カメラワークが、やたらと眩しいですね??特に校内でのシーンでは、殆どが逆光?教室の大きな南向きの窓から差し込む斜光…。そうですよね、想いだして下さい、あの頃の午後の教室。何故かいつも眩しかったですよね!!もちろん当時の学校は、エアコンはなく、夏は暑いし、冬はやたらと寒い、そして桜が咲く頃には、暖かなやさしい光が南向きの大きな窓から差し込む、そんな教室の「光」は今でも懐かしい…。憧れのあの人も、バカな悪友たちも、黒板に向かう先生も、ワタシの記憶の映像は、何故か逆光…。この映画を観ながらも、ふとその頃にタイムスリップする自分に気づく…、きっとこれも月川監督の映画的技法なのだろう。物語はもちろんの事、懐かしいと感じるキモチが非常に心地良いです。



膵臓04


※カッパの勝手な採点は…、
スミマセン、想い出はかなり美化されてます?
七点半



カッパのみなソン
Selection vol.1084



さぁ、夢へ跳ぼう。
フェリシーと夢のトウシューズ 
2016年 フランス・カナダ



夢01

 19世紀末のフランス、ブルターニュ地方。孤児院に暮らす少女フェリシー。踊ることが大好きな彼女の夢はオペラ座のバレリーナになること。そんなフェリシーはある日、偉大な発明家を夢見る親友ヴィクターと孤児院を脱走し、憧れのパリへと向かう。ようやく辿り着いたパリで、フェリシーはオペラ座の掃除係オデットと出会う。そして、元バレリーナだったという彼女の協力を得て、オペラ座のバレリーナになるべく猛特訓を開始するフェリシーだったが…。(後は映画を観て下さい)



夢02

 19世紀末のパリを舞台に、踊ることが大好きな孤児の少女が、発明家を夢見る幼なじみの少年と施設を脱走し、花の都パリでオペラ座のバレリーナを目指して奮闘する姿を描いたフランス・カナダ合作の長編アニメーションです。ヒロイン、フェリシーの声はエル・ファニング。また日本語版では土屋太鳳が務めてます。監督はともに劇場長編デビューのエリック・スーメ、エリック・ヴァラン。



夢03


たわごと03
忘れかけた夢がよみがえる!
 ある施設の少女が、バレリナーの夢を抱き、彼女に想いを寄せる少年と共に、互いの夢をかなえるために、花の都パリへと…、映画として多々用いられた設定で、今どきのアニメとしては、シンプルすぎる脚本なのですが、何故かグッときます。何なんだろうこの感触。爽やかな感動とその後に押し寄せるヘンテコな焦り…。主人公の少女たちを観てると、まだ青臭かった頃の自分を思い出してしまう。あきらめない夢、がむしゃらだったあの頃。いつの間にか、どうでもいい「重ね着」をしてしまっている自分が恥ずかしくなってしまいました。ヨッシャ!なぜか明日も頑張るぞー。と張り切ってます??



夢05


※カッパの勝手な採点は…、
ときどき映画に、励まされます!
七点半




2018.03.24 北の桜守
カッパのみなソン
Selection vol.1083



失われた記憶に向かって二人は歩き続けた
北の桜守 2017年 日本



北01

 太平洋戦争末期の1945年5月。南樺太に暮らす江蓮てつは、大切に育てていた庭の桜が花開き、それを夫と息子たちと喜ぶ。しかし8月、終戦を目前に樺太はソ連軍の侵攻を受け、てつは同地に残る夫との再会を約束して2人の息子とともに北海道行きのフェリーへと乗り込む。1971年。アメリカへ渡り成功した次男の修二郎は妻・真理を伴い帰国すると、15年ぶりに網走の母と再会を果たす。そして年老いたてつのひとり暮らしに不安を覚え、彼女を引き取り、一緒に暮らし始めるのだったが…。(後は映画を観て下さい)



北02

「北の三部作」の最終章。
 終戦から始まる激動の時代を生き抜いた一人の女性とその息子の姿を描いた大河叙事詩。主演は「北の零年」「北のカナリアたち」の吉永小百合、共演に堺雅人、篠原涼子、阿部寛、佐藤浩市。監督は「おくりびと」の滝田洋二郎。また、劇中に挿入される演劇的シーンの舞台演出をケラリーノ・サンドロヴィッチが担当。



北03


たわごと03
祝!吉永小百合120本記念作品。
 この「北の桜守」は、「北の零年」、「北のカナリアたち」に続く「北の3部作」の最終章です。監督は、アカデミー監督の滝田洋二郎さんが務め、なんと吉永小百合(主演)の120本目の記念超大作品です。さてさて、この記念すべき超大作なのですが、さすがです、凄いですね。吉永さんのために、吉永さんを慕う人たちが総力を上げて創った「吉永さんの映画」です。かつて「サユリスト」と呼ばれた存在は今でも衰えず、観る側だけではなく、創る側、演じる側にも存在してます。そんなサユリストさんたちが集まって、吉永さんのために一所懸命製作したのが、この映画ですね。まぁ、正直この作品が、映画として優れているとは思えないのですが、それぞれの思いと溢れる「映画愛」、いや「吉永愛」がひしひしと伝わって来る心温まる作品に仕上がってはいます、がぁ…、ハッキリ言って、設定等にもかなり無理があります、失礼ですが、老いても、それ以上にお美しい吉永さんでも、若い未亡人役は、さすがに無理でしょ、そしてまた、亡くなった旦那さん役が、阿部寛さん?? 映画の構成も少し変わってて、大林作品を彷彿さすような舞台と現実との二部構成。ワタシ的には、嫌いではないのですが、どうなんだろうこの「舞台演出」って必要なんだろうかと思ってしまいます。そして、そして、なんと映画音楽を務めたのが、大林宣彦監督と同様、我がココロの師匠でもある小椋佳さん。実は小椋さんもサユリストの1人で、1980年に製作された東映の大作「動乱」(自分リンクでスミマセン)では主題歌を歌い、当時まだ人前で歌わなかった彼が、吉永さんのために人前のステージで歌った事を今でも憶えてます。今回もその「舞台演出」で、「花、闌(たけなわ)の時」を何故か全員で合唱します…。まぁ、人それぞれなのですが、それぞれが、それぞれの想いで綴ったこの吉永大作、良い悪いではなく、やさしい気持ちで見守って下さいね!!



北05



※カッパの勝手な採点は…、
実は、ワタシも密かに応援してます!
カッパ採点7点





カッパのみなソン
Selection vol.1082



子供が消える町に、“それ”は現れる。
IT/イット “それ”が見えたら、終わり。 
2017年 アメリカ



それ01

 1988年、アメリカの田舎町デリー。町では子供ばかりが行方不明になる不可解な事件が続いていた。ある日、内気で病弱な少年ビルの弟ジョージーも1人で遊んでいる時に何者かに襲われ、道端の排水溝に姿を消してしまう。以来、弟の失踪に責任を感じていたビルはある時、見えるはずのないものを見てしまい恐怖に震える。やがて、眼鏡のリッチーや悪い噂のあるベバリーなど同じような恐怖の体験をしたいじめられっ子の仲間たちと協力して、事件の真相に迫ろうとするビルだったが…。(後は映画を観て下さい)



それ02

 不気味なピエロ“ペニーワイズ”と少年たちの対決を描いたスティーヴン・キングのベストセラー小説を「MAMA」のアンディ・ムスキエティ監督で映画化し、全米で記録的大ヒットとなりセンセーションを巻き起こしたホラー・サスペンスです。子供の失踪事件が続く田舎町を舞台に、弟をさらわれた少年といじめられっ子の仲間たちが力を合わせて、ピエロの格好をした謎めいた存在に立ち向かっていくさまを、少年少女の瑞々しい青春ドラマを織り交ぜつつ、戦慄の恐怖演出で描き出す。主演は「ヴィンセントが教えてくれたこと」「ミッドナイト・スペシャル」のジェイデン・リーバハー。ペニーワイズ役には「シンプル・シモン」「アトミック・ブロンド」のビル・スカルスガルド。



それ03

たわごと03
恐怖のノスタルジィ…?
 ご存じ、スティーヴン・キングの原作「IT」の前半を映画化!もちろん徹底したホラー作品なのですが、そうそう、あの名作「スタンドバイミー」に、なぜかよく似たテイストなのです。子供の連続行方不明事件が立て続けに起こるデリーという町…。ビリーの弟のジョージーも、嵐の日に排水溝の前に大量の血痕を残して行方不明…。そう一番ショッキングシーンは、このファーストシーン。排水溝の中の「それ」と無垢な子供のやり取りはこれから始まる「恐怖」を見事に予感させます。吃音の悩み、イジメ、DV、職業への偏見、人種への差別等々、さまざまな悩みを持つ子どもたちが、一段となって「それ」に立ち向かう、その姿はなかなかの感動モノです。そして何よりも素晴らしいのは、恐怖一緒に描かれる、思春期への郷愁。誰もが経験した、子供の頃の闇への怖さ、いつもケンカばかりしてるアンバランスな友情、そしてほろ苦い初恋…。怖いだけではなく、何となく懐かしくなる不思議なホラー作品です。



それ04



※カッパの勝手な採点は…、
世界興収、なんと770億円超え!?
カッパ採点7点




2018.02.25 ライフ
カッパのみなソン
Selection vol.1081



その生命体(ライフ)は、人間を餌に進化する。
ライフ 2017年 アメリカ



ライフ01

 国際宇宙ステーション(ISS)では、473日間も滞在しているアメリカ人医師デビッド・ジョーダンをはじめ6名の宇宙飛行士が活動していた。ある日、火星から帰還した無人探査機を回収した彼らは火星の土壌の中に未知の微生物を発見する。それは彼らの予想を遥かに超えるスピードで成長し、高い知性も見せ始める。世紀の大発見に興奮するクルーたちだったが…。(後は映画を観て下さい)



ライフ00

 ジェイク・ギレンホール、レベッカ・ファーガソン、ライアン・レイノルズ、真田広之の豪華共演で贈るSFスリラーです。国際宇宙ステーションを舞台に、火星で採取された未知の生命体と人類で初めて対峙した宇宙飛行士たちを待ち受ける戦慄の運命をサスペンスフルに描きます。監督は「デンジャラス・ラン」「チャイルド44森に消えた子供たち」のダニエル・エスピノーサ。



ライフ04


たわごと03
密室での恐怖がよみがえる…?
 まぁ、ようするに密室の宇宙空間で、次々にエイリアンに襲われるサバイバル・SF・ホラー映画なのですが、ワタシ的には非常に苦手と言うか、嫌いな生物(エイリアン)なのです。「カルビン」と名付けられたそいつ…。逆からの言い方をすると、大きく成長したカルビンちゃんは、まあ、それなりの風貌で、どうってことなく…。むしろ見慣れると、少し愛嬌も…?なのですが、小さい時のカルビンちゃんは、怖い、怖すぎ!密室で、クネクネしたヒトデか蛸か烏賊よく分からない、やる気満々のカルビンちゃんが走り回る密室の恐怖。ワタシ事ですが、昔、浴室でゴキブリちゃんに襲われた恐怖(トラウマ)を思い出してしまいました。いゃ〜、まぁ、(汗)…、そんなこんなで、この映画、穏やかなタイトルとは異なり、手に汗握る展開に正直驚きました。そして、そして…、衝撃のラストは…。(ナイショです!)



ライフ02


※カッパの勝手な採点は…、
やっぱり、火星人は蛸系だった!?
カッパ採点7点




2018.02.12 マンハント
カッパのみなソン
Selection vol.1080



追う者、逃げる者、魂の出会い。
マンハント 2017年 中国



マンハント01

 実直な国際弁護士ドゥ・チウが目を覚ますと、女の死体が横たわっていた。 現場の状況証拠は彼が犯人だと示しており、突如として殺人事件に巻き込まれてしまう。 罠にはめられたことに気づき逃走するドゥ・チウ。孤高の敏腕刑事の矢村は独自の捜査でドゥ・チウを追っていく。 彼に近づくほどに、この事件に違和感を覚え、徐々に見解を変えていく矢村。やがて2人の間に絆が芽生えていく…。(後は映画を観て下さい)



マンハント00

 西村寿行の小説を高倉健主演で映画化し、中国でも大ヒットを記録した「君よ憤怒の河を渉れ」をジョン・ウー監督がリブートしたサスペンス・アクションです。何者かにハメられた弁護士をチャン・ハンユー、事件の謎に迫る刑事を福山雅治が演じ、身分や国籍を超えた絆で結ばれていく男たちのドラマを熱く盛り上げる。主演は、「戦場のレクイエム」のチャン・ハンユーと「そして父になる」の福山雅治。共演には、チー・ウェイ、ハ・ジウォン、國村隼。



マンハント04


たわごと03
ワタシは、憤怒の河を渉った?
 いやいや、凄いモノを観させて頂きました。まずは、「ごちそうさまでした…」。ワタシの大好きな西村寿行の代表作「君よ憤怒(ふんど)の河を渉れ」。※小説タイトルは憤怒(ふんぬ)をあのジョン・ウー監督がリブート。そして主演は、我が奥さまの憧れ、ご存じ福山雅治。珍しく二人の想いが重なり合い?わざわざ少し遠方の劇場まで足を運びました。この最新作「マンハント」は、1976年に、名匠・佐藤純弥監督が高倉健さんを主演として映画化。まぁ、この超大作も微妙な出来映えで、我が「不思議邦画」の1本?ただ、これなぜか中国では大ヒットだったそうで、もちろんジョン・ウーさんも大好き…。そんな訳で、今回のこの企画が誕生したのでしょうね。公開したばかりなので、多くは語りませんが、絶対的に誰もが驚くのは、冒頭の港町でのシーン。これは一体何年なんだ。不思議な空気感と不思議な音楽。昭和感ありすぎの空気感。ワタシ的には嫌いじゃないのですが、これって一体何年の設定?八代亜紀さんが、よく似合う居酒屋での過激すぎるアクションから始まります。そしてそれからも…?? ジョンウー監督が、「ワシはこんなシーンが撮りたいんだ!」の超私的でど派手なアクションを存分に魅せてくれます。ストーリーなんでどうでも良い、少々の辻褄なんてどうでも良い、我が道をいくジョンウー。スローモーション・二丁拳銃・バイクアクション…、もちろん白鳩あり、その上、何とちょっとポッチャリ愛娘のアクションありの大サービス作品です。自称映画ファンのワタシですが、この映画は久しぶりに観た「!」と「?」が交差する不思議作品です。



マンはんと
↑向かって右の方が、ジョンウーの娘さんです。



※カッパの勝手な採点は…、
もちろん原作は、素晴らしいですよ!
カッパ採点7点


カッパのみなソン
Selection vol.1079



生か死か!
新感染 ファイナル・エクスプレス
2016年 韓国



新感染02

 韓国の各地で謎のパンデミックが発生し、凶暴化した感染者が次々と増殖蔓延し始めていた。そんな大惨事がすぐそこまで迫っているとは知りもしないやり手ファンドマネージャーのソグ。娘のスアンを別居中の妻に会わせるため、ソウル発プサン行きのKTXに乗り込む事に…。同じ列車には、身重の若い女性とその夫、高校球児とその恋人といった人々が乗り合わせていた。そんな乗客たちの中に、感染者の女が紛れ込んでしまう。そして出発して間もなく、その女が暴れ出し、密室と化した列車内はたちまちパニックに…。(後は映画を観て下さい)



新感染01

時速300km超のノンストップ・サバイバル! 
 ソウルからプサンへと向けて走る高速鉄道KTXの車内で繰り広げられる壮絶なゾンビ・パニックを描き、本国韓国のみならず世界中で大きな話題を集めたノンストップ・サバイバル・アクションです。謎の感染爆発に直面した登場人物たちによる、愛する者を守るための決死のサバイバルの行方を、極限状況であぶり出される人間ドラマを織り交ぜつつ、圧倒的テンションのスリルとともに描き出す。主演は「トガニ 幼き瞳の告発」「サスペクト 哀しき容疑者」のコン・ユ、共演にキム・スアン、チョン・ユミ、マ・ドンソク。監督はアニメ出身で実写デビューとなる本作で一躍世界的注目監督となったヨン・サンホ。



新感染03


たわごと03
ええもん、見つけた!
 またまたゾンビでしょ? と、大した期待感も持たず、まぁ、韓国版のゾンビは、少々もの珍しいかなぁ…、程度の鑑賞でした。がぁ、いやいや、ホントええもん(良い物)見つけました。これぁ、幾度か観たゾンビ映画のベスト1です。と言うかパニック映画全般としても、かなり上位に入る出来映えです。従来のパニック映画としての定義的な要素はしっかりと取り入れ、王道なのだけれども斬新。ゾンビの迫力とスピード感、高速列車での密室の怖さ、そして何よりも登場人物たちの描写力の巧みさ。最低限の会話で、それぞれの人生がかいま見える演出はあっばれです。そして、ある程度わかりきったクライマックスなのですが、ズバリ「泣けます!」。ゾンビ、列車、家族、絆、醜さ…等々 いろんな要素が上手にミックスされた秀作です。



新感染04


※カッパの勝手な採点は…、
前日譚となるアニメが、あるらしい?
8点




2018.02.01 美しい星
カッパのみなソン
Selection vol.1078



そこから、なにが見えた?
美しい星 2017年 日本



星01

 テレビでお天気キャスターを務める大杉重一郎は、予報がまったく当たらないことでかえって有名な気象予報士。主婦の妻・伊余子と、2人の子ども、フリーターの息子・一雄と美しすぎて周囲から浮いてしまう女子大生の娘・暁子の家族4人で平凡な日々を送っていました。そんなある日、重一郎は車を運転中に不思議な光に包まれたのをきっかけに自分が火星人だと自覚する。時を同じくして、一雄と暁子も水星人、金星人として目覚める。そしてそれぞれに“美しい星・地球を救うこと”という自らの使命を果たすべく行動を開始する。そんな中、ただ一人地球人のままの伊余子は怪しげな水ビジネスにハマっていくのだったが…。(後は映画を観て下さい)



星02

 三島由紀夫が宇宙人を題材に執筆した1962年発表の異色SF小説を、「桐島、部活やめるってよ」「紙の月」の吉田大八監督が現代に翻案して映画化しました。ごく平凡な家族が、ある日突然それぞれに宇宙人であることを悟り、人類と地球を滅亡の危機から救う使命に燃えて大真面目に奮闘する姿を滑稽かつシニカルな筆致に人間讃歌を込めて描き出します。主演は、リリー・フランキー、亀梨和也、橋本愛、中嶋朋子。共演に佐々木蔵之介。



星03


たわごと03
不思議と切ないが交差する?
 たぶん多くの映画ファンは思うでしょね、これって名作、それとも珍作?「3分の2」ぐらいまでは非常に面白いです、あの三島由紀夫氏の1962年の作品「美しい星」を原作として、名作「桐島、部活やめるってよ」の吉田大八監督が、なんと30年も温めてきた作品だそうです。「核戦争の危機」を「地球温暖化」に置き換えるなど、より興味深い現代的テーマで表現されています。主人公の「気象予報士」を演じるリリー・フランキーさんも、「この人しか出来ない?」熱演で、大いに作品を盛り上げてくれてますが、何せ、その残りの「3分の1」の描写が、あれあれ…疑問なのです?それぞれの不思議現象のネタバレがはじまると、なぜかその不思議感覚が色あせていく、たぶん原作もそうなんだろう…と思うのですが、映画としてはどうなんだろう。原作を知らないワタシとしては、不思議は不思議のままでも良かったのではと思ってしまいました。



星04


※カッパの勝手な採点は…、
これは、きっと映画的文学なのだ?
七点半




カッパのみなソン
Selection vol.1077



守るために、闘う!
東京喰種 トーキョーグール 
2017年 日本



東京01

 正体不明の怪人“喰種(グール)”が人間と同じように暮らしている東京。ごく普通の内気な大学生のカネキは、ある日、事故で重傷を負い、事故のとき一緒にいた喰種の少女・リゼの臓器を移植されたことで半喰種となってしまう。自分が喰種化したことで苦悩するカネキは、以前から通い詰めていた喫茶店あんていくで働き始める。あんていくは喰種が集まる店で、そこで出会ったアルバイトの女子高生・トーカも喰種だった…。(後は映画を観て下さい)



東京02

 アニメや舞台、ゲームにもなった石田スイ原作の人気コミックを窪田正孝主演で映画化したダークファンタジーです。喰種(グール)と呼ばれる正体不明の怪物と人間たちの戦いが、喰種となってしまった青年を軸に描かれます。ヒロインの董香を清水富美加、喰種捜査官の真戸を大泉洋が演じるなど、個性豊かなキャストが顔を揃えた異色作です。



東京04


たわごと03
日本的な、特撮アクション?
 冒頭の数分のナレーションで「喰種」がいる東京の世界へ連れ込み、我らの蒼井優ちゃんが、気味悪い喰種に変貌。そして出家した清水富美加ちゃんも喰種?原作を全く知らないワタシなので、優ちゃん内蔵を何故に移植されたかも、喰種的ローカルルールも知らないままグイグイと喰種の世界に引き込まれていく。凄く荒削りと言うか、低予算で仕方ないのか?映画というよりTV的な手作り特撮。まぁ、それが日本的だとも言えるような気もしないでもないのですが、そうそう、平成仮面ライダーの特撮の様な感じ…?ワタシ的には、決して嫌いではないテイストなのですが、果たしてこれで、いたずらにお金を費やしたハリウッド特撮と張り合えるモノなのでしょうかね?



東京03


※カッパの勝手な採点は…、
正義の法則は、難しいですね…?
カッパ採点7点