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カッパのみなソン
Selection vol.1147



夢を失った17歳、夢を忘れた45歳。
恋は雨上がりのように
2018年 日本



雨01

 陸上部のエースとして活躍していた高校2年生の橘あきらは、アキレス腱をケガしたことで競技を続けることができなくなる。失意の中偶然入ったファミレスで、優しく声をかけてくれた中年の店長・近藤正己に電撃的に恋心が芽生えてしまうあきら。さっそくそのファミレスでバイトを始めるも、遥かに年上でバツイチ子持ちの近藤には、彼女の真っ直ぐな視線も嫌悪の眼差しと誤解されてしまう。いよいよ気持ちを抑えられなくなったあきらは、ついに近藤に告白するのだったが…。(後は映画を観て下さいね)



雨02

 ケガで陸上の夢を絶たれた女子高生が冴えない中年のファミレス店長への恋心を募らせていく眉月じゅんのヒット・コミックスを、「溺れるナイフ」の小松菜奈と「探偵はBARにいる」の大泉洋の主演で実写映画化した青春ラブストーリーです。恋に真っ直ぐなヒロインと、その気持ちに戸惑う店長が織りなすぎこちなくも爽やかな片想いの行方を、それぞれの再生への道のりとともに繊細かつユーモラスに綴る。監督は「世界から猫が消えたなら」「帝一の國」の永井聡。



雨03


たわごと03
ふたりは、人生の雨宿り。
 ゴメンなさい、眉月じゅんさんの原作の人気コミックは未読です。まぁ、原作を知らなくても全く問題なし、むしろ前知識無しで何となく鑑賞するのが最適ですね?うだつの上がらない45歳バツイチのおじさん(ファミレス店長)に、17歳の女子高生が恋をする…。少女は将来を期待された陸上選手、なのですが怪我のため陸上から遠ざかっている…、一方中年店長は、小説家を目指すも、その路に挫折…。そんな二人の今どき珍しい純愛映画です。まぁ、我々オッサンからすると、あり得ない夢物語。雨が降ろうが、槍が降ろうが、あんな可愛い子から突然告白されたら、それ舞い上がりますよね!そんなオッサンの疲れた心をグッと捉える設定に、ハイ、参りました。主役の小松菜奈さんも、毎度お馴染みの大泉洋さんも凄く良いです。まさにキャラそのまま!そして、ふたり恋の落としどころも、ドロドロ感が全くなく、心地良く爽やか。是非とも、特に!疲れたおじさん達に観て欲しい逸品です。



雨04



※カッパの勝手な採点は…、
そして二人は、スタートラインに立つ…。
七点半




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カッパのみなソン
Selection vol.1146



必ず、帰ってくる。
インターステラー vol.2
2014年アメリカ



インター01

 近未来の地球。環境は加速度的に悪化し、植物の激減と食糧難で人類滅亡の時は確実なものとして迫っていた。そこで人類は、居住可能な新たな惑星を求めて宇宙の彼方に調査隊を送り込むことに。この過酷なミッションに選ばれたのは、元テストパイロットのクーパーや生物学者のアメリアらわずかなクルーのみ。しかしシングルファーザーのクーパーには、15歳の息子トムとまだ幼い娘マーフがいた。このミッションに参加すれば、もはや再会は叶わないだろう。それでも、泣きじゃくるマーフに“必ず帰ってくる”と約束するクーパーだったが…。(後は映画を観て下さいね)

インター02

 「ダークナイト」「インセプション」のクリストファー・ノーラン監督が、理論物理学者キップ・ソーン博士のスペース・トラベルに関するワームホール理論を下敷きに描くハードSF超大作。かつてない危機に直面し、新たに発見されたワームホールを利用した超遠距離惑星間移動に最後の希望を託す人類の運命と、重大な使命と引き換えに永遠の離別を迎えようとしている一組の父娘の絆を壮大なスケールで描く。主演は「MUDマッド」「ダラス・バイヤーズクラブ」のマシュー・マコノヒー、共演にアン・ハサウェイ、ジェシカ・チャステイン、マイケル・ケイン。



インター03


たわごと03
映画が導く、ミライ…。
  物語が、かなりややこしい、「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」…。この最終回、古代守と森雪…、あれれ、もしかしてモチーフは、ノーランの名作、「インターステラー」だと思い、早速行きつけのTSUTAYAさん行って、旧作・1週間(108円)でレンタル。そく鑑賞、すると翌日、なんと、えっ史上初ブラックホールの撮影画像がリリース!あれれ、ヤマトとインターステラーで頭が、ブラックホール状態の中でのオンタイムな報道。この偶然に、やっぱり「宇宙は繋がっている…」と、勝手な解釈をしながらも、改めて映画の凄さを思い知りました。まぁ、「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」は失礼ながら除けといて、このノーランの 「インターステラー」 凄い、凄すぎます。ワタシの拙い文章力では表現できようの無い世界(宇宙)観。これは映画と言うより科学であり、さほど遠くないミライ(現実)なのでしょうね…。楕円銀河M87に潜む、公開された巨大ブラックホールを観ながらもう一度、この映画の事を思いだして下さい!



インター04


※カッパの勝手な採点は…、
結局、森雪は何者? 肝心のインターステラーは…
8点半


2019.04.08 なつぞら
ドラマのツボ
 part.99



連続テレビ小説100回記念番組。
なつぞら 2019年 朝ドラ



なつぞら001

 1946(昭和21)年初夏、戦争が終わり、奥原なつは柴田剛男に連れられ、北海道・十勝にやって来た。戦災孤児のなつを受け入れた酪農一家・柴田家は、北陸からの開拓移民。剛男となつの父とは戦友で、もしもの時は、お互いの家族の面倒を見るという約束をしていた。剛男の義父・泰樹は偏屈者で知られていた。泰樹は、なつを厄介(やっかい)者と言いながらも内心、不憫(ふびん)に思っていた。子どもながらに覚悟を決めたなつは、牛馬の世話や乳搾りを懸命に手伝う。なつの頑張りに心を動かされた泰樹は、生きる術(すべ)をとことん叩き込む。なつも天真らんまんな子どもらしさを取り戻していく…。(後はドラマを観て下さいね)



なつぞら02

ヒロイン「奥原なつ」のモデルは「奥山玲子」さん。
 この朝ドラ「なつぞら」が描くのは日本のアニメーションの草創期。「北海道・十勝編」「東京・新宿編」「アニメーション編」で構成され、地方出身のヒロイン、奥原なつ(広瀬すず)がアニメーション業界に飛び込み、みずみずしい感性を発揮してゆく姿が描かれる、という。そして、広瀬すずが演じるヒロイン「奥原なつ」のモデルは「奥山玲子」さん。奥山さんは小田部氏の夫人で、日本のアニメーションの草創期を支えた女性アニメーター。(惜しくも2007年5月に死去)



なつぞら05

奥山 玲子 おくやま れいこ
 宮城県仙台市生まれ。東映動画に入社し、『白蛇伝』の動画を担当。『アラビアンナイト シンドバッドの冒険』で原画に昇格。『わんぱく王子の大蛇退治』ではヨルノオスクニのパートのデザイン・原画を担当。スタジオでは女性アニメーターのリーダー的存在として腕を振るう一方、労働組合の活動にも積極的に参加し、女性の処遇改善や合理化阻止を掲げて闘った。『太陽の王子 ホルスの大冒険』『長靴をはいた猫』『ながぐつ三銃士』などの原画、『海底3万マイル』の作画監督(共同)など、長編の筆頭原画やテレビシリーズの作画監督・原画を歴任。『にんぎょ姫』では女性初の長編作画監督を単独で担当。『母をたずねて三千里』『龍の子太郎』では、夫の作画監督・小田部羊一氏の補佐を務めた。銅版画家としても数々の個展を開催。1991年には銅版画調の異色短編『注文の多い料理店』の原画で新境地を開拓。2003年『冬の日』の一編を演出し、小田部氏が原画を担当。1986年以降は東京デザイナー学院アニメーション科の講師も務めた。2007年5月6日病没。

東映動画時代に手掛けた作品
・1958.10.22.公開(映画) 『白蛇伝』 動画
・1959.6.20.完成(映画) 『たぬきさん大当たり』動画
・1959.12.25.公開(映画) 『少年猿飛佐助』 セカンド原画
・1960.8.14.公開(映画) 『西遊記』セカンド原画
・1961.7.19.公開(映画) 『安寿と厨子王丸』原画補佐
・1962.7.21.公開(映画) 『アラビアンナイト シンドバッドの冒険』原画
・1963.3.24.公開(映画) 『わんぱく王子の大蛇退治』原画
・1963.12.21.公開(映画) 『わんわん忠臣蔵』原画
・1963.11.25.~65.7.12.放映(TV) 『狼少年ケン』 原画・作画監督(話数不明)
・1965.11.1.~66.4.25.放映(TV) 『ハッスルパンチ』原画・作画監督(19話)
・1966.4.23.~67.3.21.放映(TV) 『レインボー戦隊ロビン』原画・作画監督
・1966.12.5.~68.12.30.放映(TV) 『魔法使いサリー』作画監督(77話ほか)
・1968.7.21.公開(映画) 『太陽の王子 ホルスの大冒険』原画
・1969.1.9.~70.10.26.放映(TV) 『ひみつのアッコちゃん』作画監督(44・61話)
・1969.3.18.公開(映画 )『長靴をはいた猫』原画
・1969.7.20.公開(映画) 『空飛ぶゆうれい船』原画
・1970.7.19.公開(映画) 『海底3万マイル』作画監督(共同)・原画
・1971.3.20.公開(映画) 『どうぶつ宝島』原画
・1971.7.18.公開(映画) 『アリババと40匹の盗賊』原画
・1971.10.4.~72.3.27.放映(TV) 『さるとびエッちゃん』原画(6話)
・1972.3.18.公開(映画) 『ながぐつ三銃士』原画
・1972.7.8.~72.3.31.放映(TV) 『デビルマン』原画
・1972.7.16.公開(映画) 『魔犬ライナー0011 変身せよ!』原画
・1972.12.3.~74.9.1.放映(TV) 『マジンガーZ』作画監督(69話)
・1973.4.7.~73.10.6.放映(TV) 『ミクロイドS』作画監督(話数不明)
・1973.6.30.公開(映画) 『哀しみのベラドンナ』原画(北川玲子 名義)
・1973.7.18.公開(映画) 『マジンガーZ対デビルマン』原画
・1974.3.16.公開(映画) 『きかんしゃやえもん D51の大冒険』原画
・1974.7.25.公開(映画) 『マジンガーZ対暗黒大将軍』原画
・1975.3.21.公開(映画) 『アンデルセン童話 にんぎょ姫』作画監督
・1975.7.26.公開(映画) 『宇宙円盤大戦争』原画
・1976.3.20.公開(映画) 『長靴をはいた猫 80日間世界一周』原画



なつぞら03

たわごと03
ボクにとっての夢先案内人。
 いよいよ始まりましたね、NHK朝ドラ100回記念作品「なつぞら」。約1週間が経過して、まだ主役の広瀬すずさんも然程登場してないのに、初週視聴率は、なんと22.1%と過去5年で最高のスタート。脚本は、ワタシの大好きな作品「風が強く吹いている」を監督した、売れっ子脚本家の大森寿美男さんのオリジナル。前作の「まんぷく」も観てない朝ドラ未熟者のワタシなのですが、日々楽しみに観させて頂いてます。さてさて、この朝ドラ、テーマが、なんとも「アニメ」…、いやいやアニメやアニメーターなんて言語は、もちろん、まだまだ、存在せず、当時は「動画」や「動画作家」?? そしてモデルとなってるのが、上記にもかなりのボリュームで記載した奥山玲子さん。見てくれました、奥山さんの東映動画時代に手掛けた作品。アニメーションではなく、マンガ映画・テレビの時代を駆け抜けた名作達。もちろんワタシも、モロ影響を受けた世代。「白蛇伝」 「わんわん忠臣蔵」「太陽の王子ホルスの大冒険」等は、リバイバルやテレビ放映ですが、「東映まんが祭時代」の「長靴をはいた猫」「空飛ぶゆうれい船」「海底3万マイル」等々は、ワタシのその後の人生にかなりの影響をウケた名作達です。また、嬉しいことに初回放送では、高畑勲、宮崎駿監督さんらへのオマージュも沢山あって、アニメをこよなく愛する方々への贈り物のような出来映えでしたね。アニメを愛する一人として、これからの主人公なつちゃんの成長が非常に楽しみです。(がんばって毎日観ます!)



なつぞら04



※カッパの勝手な採点は…、
粋で、オシャレな、奥山玲子さんに!
10点



カッパのみなソン
Selection vol.1145



なぜ、この土地では少女ばかりが殺されるのか?
ウインド・リバー 2017年アメリカ



リバー01

 アメリカ中西部ワイオミング州にあるネイティブアメリカンの保留地ウインド・リバー。ここで野生生物局の職員として活動している地元の白人ハンター、コリーはある日、雪の上で凍りついているネイティブアメリカンの少女の死体を発見する。彼女は亡くなったコリーの娘エミリーの親友ナタリーだった。やがてFBIから新米の女性捜査官ジェーンひとりだけがやって来る。検死の結果、ナタリーは生前にレイプされていることが判明する。犯人からの逃亡中に死亡したのは明らかだったが、直接の死因はマイナス30度にもなる冷気を吸い込んだことによる肺出血のため、FBIの増援を受けられないまま、ジェーンがひとりで捜査を続けることに。そこでこの土地に詳しいコリーに協力を要請、2人で事件の真相に迫っていくのだったが…。(後は映画を観て下さいね)



リバー02

 アメリカの辺境をテーマにした「ボーダーライン」「最後の追跡」の脚本で注目された俳優出身のテイラー・シェリダンがその“フロンティア3部作”の最終章と位置づけ、脚本に加えて自ら監督も務めて撮り上げた社会派クライムサスペンスです。ネイティブアメリカンの保留地を舞台に、法の支配が及ばない過酷な土地で発生した殺人事件の捜査に当たるFBIの新人女性捜査官と、その案内役を務める地元ハンターが辿る驚愕の顛末を、アメリカが抱える現実の社会問題を背景に、リアルかつ緊張感溢れる筆致でスリリングに描き出します。主演は「アベンジャーズ」でも共演している「ハート・ロッカー」のジェレミー・レナーと「マーサ、あるいはマーシー・メイ」のエリザベス・オルセン。



リバー03


たわごと03
寒さが、人を狂わした…。
  「ネイティヴ・アメリカンの土地で非ネイティヴ・アメリカンが犯罪を起こしても、ネイティヴ・アメリカンには逮捕する権利がない」何なんだ、これが現代アメリカ?あまりにも非常識で非人道的な現実。本編の銃撃シーンで、部族警官が銃を抜いた一般の警備員にすぎない人物をすぐさま逮捕できず、お互いに銃を向けての膠着状態になってしまう…、不思議な光景も納得できる。この無法地帯(ウィンド・リヴァー)には、たった6名の部族警官だけ、後は真っ白な雪と想像を絶する寒さ。確かに人の秩序も常識もが凍り付いてしまう程の厳しい自然。“フロンティア3部作”の最終章と位置づけたこの骨太な作品は、そんな社会の屈折を見事に描いてます。主演のジェレミー・レナーとエリザベス・オルセンも、あの「アベンジャーズ」とは全く違う存在感で、演じると言うより、生き様を魅せてくれます。ただ本編の最後で、「ネイティヴ・アメリカン女性の行方不明者の統計が存在しない」の字幕スーパーが悲しすぎます…。



リバー05



※カッパの勝手な採点は…、
映画は、社会を抉り出す…。
七点半




カッパのみなソン
Selection vol.1144



復讐を、手にしたふたり…
ビューティフル・デイ 
2017年イギリス



ビューティフル01

 元軍人のジョーは行方不明者の捜索のスペシャリスト。トラウマに苦しみ、自殺願望を抱えながらも、危険な汚れ仕事で生計を立て、年老いた母を世話していた。ある日、警察沙汰にしたくない州上院議員から、10代の娘ニーナを売春組織から取り戻してほしいという依頼が舞い込む。さっそくハンマー片手にニーナが囚われている娼館に乗り込み、無事少女を救い出すことに成功するジョーだったが…。(後は映画を観て下さいね)



ビューティフル02

 カンヌ国際映画祭で脚本賞と男優賞の2冠に輝いたクライム・ドラマ。ジョナサン・エイムズの同名小説を「少年は残酷な弓を射る」のリン・ラムジー監督、「ザ・マスター」「インヒアレント・ヴァイス」のホアキン・フェニックス主演で映画化。闇社会での人捜しを専門に請け負う孤独な元軍人の男が、組織に掠われた少女を救出する中で思わぬ陰謀に巻き込まれていくさまと、心が壊れてしまった少女との間に芽生える絆の行方をスタイリッシュなタッチで描く。共演はエカテリーナ・サムソノフ、ジュディス・ロバーツ。



ビューティフル03


たわごと03
描かれてない真実とは…。
 私事ですが、高校時代(美術部)の恩師が、今年も個展を開くことなり、及ばずながら多少のお手伝いをさせて頂きました。大したお手伝いも出来なかったのですが、そのお礼として、恩師直筆の一枚の水彩画(ガッシュ)を頂きました。作品は縦長の小柄な風景画、縦位置の構図の中心から少しずれた所に、深い緑色をした一本の樹。下絵の上から塗り込んだ秋色(深緑)の不透明水彩の明暗が、秋の気配を感じさせます、ただ、完全に描き込んではなく、必要でない箇所に於いては、下絵が見える状態…。見方によると完成作ではなく、描き残しがある未完成作品…。なのですが、その書き込んでない部分と書き込んだ部分のバランスが、ワタシは、凄く気に入ってます。穏やかな秋の気配ではなく、その後に訪れる、厳しい冬の寒さを予感させます…。ところで、この映画「ビューティフル・デイ」も、この一枚の絵と同様、描き込んでいる部分と、そうでは無い部分、いわゆる行間(見えない部分)とが混ざり合ってます。正直、説明不足、よく分からない?なのですが、実は、凄く感じる、いや感じ会える…??。もちろん、決して完成度の低い作品ではなく、映画としてのクオリティーも申し分なく、それ以上に計算された作品だと思います。絵画も映画も、しっかりと塗り込んだ作品が完成なのではなく、何かを予感させる、描き残しの「見えない部分」も大切なのでしょうね。



ビューティフル04



※カッパの勝手な採点は…、
今後の、ホアキン・フェニックスに要注意!
七点半



2019.03.22 響 HIBIK
カッパのみなソン
Selection vol.1143



私は曲げない。
響 HIBIK 2018年日本



響01

 若者の活字離れが進み、出版不況が続く文学界。そこへすい星のように現われたのが、現役女子高生の天才少女・響。文芸誌『木蓮』の編集者・花井ふみとの運命的な出会いによって、一躍脚光を浴びた響だったが、その言動はあまりにも常識離れしていた。相手が誰であろうと、歯に衣着せぬ物言いで思ったままを口にし、時には暴力さえも厭わない。次々と物議を醸しながらも、関わった人々の価値観を揺さぶり続ける響。そんな彼女の処女作は社会現象を巻き起こし、ついには直木賞と芥川賞のダブルノミネートという歴史的快挙にまで発展していくのだったが…。(後は映画を観て下さいね)



響00

 “マンガ大賞2017”で大賞に輝き話題を集めた柳本光晴のヒットコミックス『響~小説家になる方法~』を欅坂46の平手友梨奈主演で実写映画化したエンタテインメント・ドラマです。圧倒的な文才を持ちながらも暴力的でエキセントリックな言動を繰り返す天才女子高生・響が、世間の常識を歯牙にもかけず、周囲に巻き起こしていく荒波の行方を描く。共演は北川景子、アヤカ・ウィルソン、小栗旬ほか。監督は「君の膵臓をたべたい」「センセイ君主」の月川翔。



響02


たわごと03
うれしい、映画化!
 我が郷土の現役人気漫画家、柳本光晴の 「響 〜小説家になる方法〜」(自分リンクでスミマセン…)を完全映画化!ありがとうご゛さいます、徳島ケンミンを代表して改めて御礼申し上げます。ただ、どうなんだ、地元での盛り上がり…、殆ど無し、格別の記念イベントもなし、もちろん舞台挨拶もなし…、まぁ、ご本人ご自身も露出する事があまり好きでしないようなので、仕方ないのかなぁ…?ただ、いつまでも「阿波おどり」にオンブにダッコでいい物なのかとワタシ的にはちょっと心配?まぁ、それはさておき、“マンガ大賞2017”に選ばれた原作漫画を豪華キャストで映像化した、この作品なのですが、想像以上、期待以上に、良く出来てました!テーマが非常に斬新で、なおかつ映像化しやすいストーリー展開。原作漫画もどちらかというと映画的コマ割り。そんな事も幸いしてか映画としてのテンポ心地良い。原作もそうなのですが、書き込む部分と書き込まない部分の差別化が上手く出来ていて、〜例えば、鮎喰響が投稿した「お伽の庭」の内容や凄さについては、全く触れず、映画的技法で言う、いわゆる「マクガフィン」を活用。もちろんそれでも、物語はしっかりと展開し、少し異常なまでの彼女の暴力行為も、ある意味映画的?昨今増えた漫画原作の映画化、「う〜ん?」という作品が多い中、この「こぢんまり」した作品は、久々の成功例ではないでしょうか。



響03


※カッパの勝手な採点は…、
鮎喰は、徳島の地名です!
七点半



2019.03.17 花筐 HANAGATAMI
カッパのみなソン
Selection vol.1142



青春は戦争の消耗品ではない。
花筐 HANAGATAMI 
2017年日本



花01

 1941年、春。17歳の青年・榊山俊彦は、アムステルダムに住む両親のもとを離れ、唐津に暮らす叔母の家に身を寄せていた。新学期になり、新たに得た学友たちと楽しい日々を送る俊彦。肺病を患う従妹の美那にほのかな恋心を抱きながらも、女友達や学友たちとの青春を謳歌していく俊彦だったが…。(後は映画を観て下さいね)



花02

“戦争三部作”最終作。
 大林宣彦監督が檀一雄の同名小説を原作に、デビュー作「HOUSEハウス」以前に書き上げていた幻の脚本を、40余年の時を経て映画化。「この空の花」「野のなななのか」に続く“戦争三部作”の最終作として、一時は余命宣告を受ける闘病を乗り越え、執念で完成させた青春群像劇。“唐津くんち”が有名な佐賀県唐津市を舞台に、太平洋戦争勃発前夜の若者たちの青春とそれを呑み込んでいく戦争の暗い影を奔放なタッチで描き出す。主演は窪塚俊介、共演に満島真之介、長塚圭史、柄本時生、矢作穂香、常盤貴子。



花03


たわごと03
さけてきた自分が、恥ずかしい…。
 さすがに年度末、何かと忙しい日々が続き、大好き映画もそれに伴うブログも疎かになってしまってました…。そんなある日、Amazonから1枚のBlurayディスクが…、そう我が心の恩師、大林宣彦監督の「花筐HANAGATAMI」。この作品は、昨年度の作品であり、配給ではなく自主上映だったため観る機会が少なかったのは事実だが、決して徳島でも観られなかった訳ではなく、寧ろワタシ自身が避けていた…。そう、唐津での撮影を始めた矢先、医師に告げられた余命宣告。ただ、その後の懸命な治療と執念で「余命は未定」というところまで回復。ただ、大林監督を崇拝するワタシとしは非常に心が痛い作品でもあります。



花06

大林監督の原点、そして挑戦。
 デビュー作「HOUSEハウス」以前に書き上げていた幻の脚本なので、ある意味大林映画(メジャー)の処女作。結論からですが、余りにも濃厚で凄すぎる168分です。大林映画を知らない方には、きっと無理です、いわゆる“戦争三部作”の前二作『この空の花』、『野のなななのか』もかなり大林的でしたが、それらは、比じゃないです。ベテランの大林ファンが観てもワンカッワンカットに「ハッ!?」とし、「?」と「!」が目が苦しく交差します。そうデビュー作「HOUSEハウス」を初めて劇場で観た映画少年だった時の感覚が蘇りました。強烈な色彩の画面、計算されてるのか、されてないのか分からない編集に、複数の音楽・音声が重なり合い絡み合う。そして何よりも凄いのは、演出と演技。これが大林だと言う演出とそれに応える、常盤貴子さんをはじめとする俳優陣。熱演というよりも怪演、特に常盤さんの旦那、長塚圭史さんの存在感は凄すぎます。まぁ、見終わった後の感想は、「言葉にならない」なのです。



花04

メイキング映像と共に…
 「言葉にならない」鑑賞を経て、観させて頂いたのが「特典映像」の「メイキング」。唐津の地元のCATVの協力で製作されたこのメイキング映像と言うか、もう一つの物語は、大林監督との出会いから、衝撃のがん宣告、そしてその現実に立ち向かうスタッフと唐津を愛する人達の熱い戦いが見事に描かれてます。もしかしたら遺作…、と映画を避けてたワタシとしは、非常に心が痛み、また心がざわめきました。唐津を愛する彼ら彼女たち(もし舞台が我が町なら、ワタシたちは彼ら彼女らのように熱く接する事が出来るのだろうか?)、そして古里映画の真髄を改めて教えてくれた監督。何もかもから、さけてたワタシをお許し下さい。



花05


※カッパの勝手な採点は…、
監督、お楽しみはこれからですよね!

8点半



2019.03.06 イコライザー2
カッパのみなソン
Selection vol.1141



19秒で世の不正を完全抹消する、仕事請負人。
イコライザー2 2018年アメリカ



イコライザー01

 今はタクシードライバーとして穏やかな日常を送る元CIAエージェントのロバート・マッコール。しかしひとたび困っている人を見れば、圧倒的戦闘スキルで悪人たちを一瞬で始末する最強の殺人マシンへと変貌する。そんなある日、CIA時代の元上官で、唯一の理解者でもあるスーザンが何者かに惨殺される事件が起きる。怒りに震えるマッコールは自ら真相を突き止めるべく、極秘に捜査を開始。次第に事件の核心へと近づいていくマッコールは、やがて身内であるCIA、しかも自分と同じ特殊訓練を受けたスペシャリストが関与していることを突き止めるのだったが…。(後は映画を観て下さいね)



イコライザー02

 デンゼル・ワシントンが弱き者のためには容赦なく悪を退治する凄腕の元CIAエージェントを演じて大ヒットしたクライム・アクションの続編です。静かに暮らしていた主人公が、何者かに殺された親友の死の真相を追い、壮絶な復讐に乗り出すさまを描く。共演はメリッサ・レオ、ペドロ・パスカル、ビル・プルマン。監督は引き続きアントワーン・フークア。



イコライザー03


たわごと03
上質のクライム・アクション。
 還暦を過ぎても、圧倒的な存在感を誇る、我らのデンゼル・ワシントンが、またまた魅せてくれました!もちろん、2014年の「イコライザー」の続編で〜す。前作は、何故かホームセンター勤務でしたが、本作ではタクシードライバーに転職…。やっぱりDIYより、タクシードライバーの方が、断然映画的ですよね?そしてそして、アクションもストーリーも益々パワーアップ。元CIAエージェントのロバート・マッコール(デンゼル・ワシントン)が、渋くて、強くて、格好良く、何故か哀愁がある…。そうそう、分かりやすく表現すると「必殺仕事人」なのです。強気をくじき弱気を助ける、男デンゼル・ワシントンの為の映画です。シンプルだけど奥深い物語…、そして絶品は、ラスト30分間のアクションシーン…。ハリケーンの真っ只中の銃撃戦は必見ですよ!!



イコライザー04


※カッパの勝手な採点は…、
次も楽しみにしてます!
七点半




カッパのみなソン
Selection vol.1140



地球奪還の戦記
スカイライン 奪還 
2018年イギリス・中国・カナダ・インドネシア・シンガポール・アメリカ



スカイライン01

 息子のトレントを追って宇宙船に吸い込まれたLA市警の刑事マークは、人間の心を残したままエイリアンになったジャロッドの協力を得て宇宙船内部からの破壊に成功する。宇宙船は内戦が続くラオスに墜落するが、マークは船内で助けたジャロッドの赤ん坊ローズを連れて脱出し、反政府組織のボス・スアのアジトに身を隠す。驚異的なスピードで乳児から幼女に成長するローズを見て、エイリアンに対抗する手がかりを見つけ出すが、アジトには大量のエイリアンが押し寄せていた。地球の支配者の座を賭けて、残されたわずかな武器と肉体を駆使した最終決戦が始まる…。(後は映画を観て下さいね)



スカイライン02

 謎の生命体による地球征服の3日間を描いた「スカイライン征服」の続編です。宇宙船に吸い込まれたLA市警の刑事マークは内部からの破壊に成功し、宇宙船は内戦下のラオスに墜落する。マークは反政府組織のアジトに身を潜めるが、エイリアンが押し寄せてくる。出演は、「シビル・ウォーキャプテン・アメリカ」のフランク・グリロ、「ザ・レイド」のイコ・ウワイスとヤヤン・ルヒアン、「デビル」のボヤナ・ノヴァコヴィッチ、「WE ARE YOUR FRIENDS ウィー・アー・ユア・フレンズ」のジョニー・ウエストン。監督は、前作で脚本を務めたリアム・オドネル。



スカイライン03


たわごと03
世界の料理が、食べ放題?
 もちろん、2011年の「スカイライン征服」の続編です!失礼ながら、細かな内容は憶えてませんが、かなりムチャクチャで、何となく後味というか、居心地?が悪い記憶が…。そして、装いも新たに「征服」から「奪還」へと、なんとも凄まじく、過激に進化?しました。製作もイギリス・中国・カナダ・インドネシア・シンガポール・アメリカ合作、そう洋風・中華・アジアン等々…、「何でもあり」が、ごちゃ混ぜ!世界のB級グルメが食べ放題的な感覚なんです。謎の(ホント謎なんです)宇宙人の地球征服のお話が、ベトナム戦争の生き残りで、麻薬の栽培??の方と一緒に闘う。挙げ句の果てにインドネシアの武術“シラット”の達人も加わって、怪しげな格闘が繰り広げられる…。もちろん、エイリアンも凄い、と言うかキモい!こんなキモい奴らに宇宙征服は出来ない…と思うのはワタシだけでしょうかね?ただ、映画としてのパワーは凄く、怖い物見たさで、何故か見入ってしまいました!!



スカイライン05



※カッパの勝手な採点は…、
きっと、パート3も出来るぞ!

六半




2019.02.16 七つの会議
カッパのみなソン
Selection vol.1140



正義を、語れ。
七つの会議 2018年日本



七つ01

 都内にある中堅メーカーの東京建電。定例の営業会議では営業部長・北川の激しい檄が飛び、厳しい叱責にみなが震え上がる中、のんきにイビキをかいている万年係長のぐうたら社員・八角民夫。そんな彼が年下のエリート課長・坂戸をパワハラで社内委員会に訴えた。すると委員会が下した裁定は意外にも左遷という厳しいものだった。北川の信頼も厚いエースへの思いがけない処分に、社員たちの間に動揺が広がる。そんな中、新課長に着任した原島は、一連の不可解な人事の裏に何があったのか、その真相を探り始めるのだったが…。(後は映画を観て下さいね)



七つ02

 人気作家・池井戸潤のベストセラー企業小説を主演の野村萬斎はじめ香川照之、及川光博、片岡愛之助、北大路欣也ら実力派キャストの豪華共演で映画化したエンタテインメント・ミステリーです。中堅メーカーを舞台に、ひとつのパワハラ騒動を巡る不可解な人事が発端となり、会社の暗部が徐々に浮かび上がっていくさまをスリリングに描く。監督は、同じ池井戸潤原作のヒット・TVドラマ「半沢直樹」「下町ロケット」などを手掛けた福澤克雄。



七つ03


たわごと03
一所懸命と一生懸命…。
 余談ですが、一所懸命の元々の意味は、中世の武士が賜った一カ所の領地を命懸けで守り、生活の頼みとすることで、「一所」は「一カ所(の領地)」を表します。そして、これが近世に入ってから、物事を命懸けでするという意味になったため、「一所」と「一生」が混同され、「一生懸命」という言葉が生まれたそうです…。そうこの映画で登場する主な男たちは、まさに「一所懸命」なのです。良いように言うと、古き良き日本人であり、今の日本を礎を築く戦士たちです。でも、その「一所懸命」も時にして「懸命」から「思惑」に変わってしまいます。組織と自我に押しつぶされて膨らむ悪意。この登場人物たちも元々の悪人ではなく、現代社会が創り上げた欠陥品なのでしょうね。そして、その欠陥品に立ち向かう、謎の万年係長のぐうたら社員・八角民夫?彼は「一所懸命」から、ある事件をきっかけに、「一生」を「懸命」に生きようと真っ向から戦いに挑みます。サラリーマンの熱き戦を是非劇場で、ご鑑賞下さいね!


七つ04



※カッパの勝手な採点は…、
NHKドラマでも、オンエアーされてた…?
カッパ採点7点