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逍遥
カッパのそぞろ歩きです。〈第三十五話〉


踊る阿呆に見る阿呆…
映画 「眉山 -びざん-」が、泣いている…。
2018年 お盆



眉山01

 東京で旅行代理店に勤める咲子は、徳島で一人暮らしをしている母・龍子が入院したとの報せを受け、久しぶりに帰郷します。咲子はそこで母が末期ガンであることを知ります…。元々江戸っ子の龍子は入院してもなお、何でも自分で決めてしまう、そんな母に寂しさを感じながら看病を続けていた咲子は、医師の寺澤と出会い、少しずつ心を癒されていきます。そんな中、母からは死んだと聞かされていた父が今も生きていることを…(後は映画を観て下さい)



眉山02

 さだまさしの同名小説を「のぼうの城」「メゾン・ド・ヒミコ」の犬童一心監督が映画化した感動のヒューマンドラマです。ガンに冒されながらも気丈に振る舞う母と、そんな母の秘められた過去の恋を辿ってゆく娘の強い絆を描きます。出演は「犬神家の一族」の松嶋菜々子と「子ぎつねヘレン」の大沢たかお、そして10年ぶりの映画出演となる宮本信子。


たをごと02
ラストシーンは、徳島県民の誇り。
 ワタシ的には、この映画のラストシーンが大好きです。松嶋菜々子の目線の演技。犬童監督らしい繊細な演出です。そして、この勇壮な踊りのシーン。このカットのために徳島市内にある南内町の新町川交通公園内に桟敷(演舞場)を設置し、阿波おどりの有名連と県民が全面協力しました。幾度もの総踊りと念密な打ち合わせ…。最高に幸福で有意義な時間を映画製作者と出演者、そしてエキストラの徳島人が共有する事が出来た夢のようなひと夏でした…。



眉山01


その県民の誇りが…
 上記は、2015年にワタシが記載した映画「眉山」の「映画的日記」です。さだまさしさん原作を犬童監督が、オール徳島ロケを決行し心を込めて創ってくれた至極の逸品です。そしてその映画のラストで使われているシーンが、いま話題の「総踊り」です。そもそも「総踊り」とは、阿波踊り振興協会が、踊り期間の最終日に南内町の演舞場(有料桟敷)のフィナーレを飾る、阿波おどりの〆の様なモノで、観客に見せると言うより、がんばった自分達にエールを贈る踊りなのです。がぁ…、踊り子数千人、鳴り物数百人という圧倒的な迫力で繰り広げられる総踊りは、踊り子だけでなく、県内外の観客をも魅了します。見せるショー的な踊りではなく、彼ら彼女たちの、それぞれの想いが感じられる徳島市の阿波おどりの象徴、まさに「踊る阿呆に、見る阿呆」なのです。そう「総踊り」は、もはや徳島の文化なのです。その総踊りを今年は、実行委員会がなんと中止する…?南内町の演舞場の総踊りを中止し、利益確保の手段として、各演舞場で同じような「フィナーレショー」を行うとの決定。それぁ、今まで一所懸命やって来た振興協会は怒りますよね…、そして、彼らが出した答は、演舞場(有料桟敷)以外での総踊りの強行。良い悪いは別にして、異常に盛り上がりました。観衆、そして県外の報道陣…、皮肉なことに、全国放送で、この「阿波おどり騒動」が、かなりのボリュームで報道される事となりました。別の意味で話題となった今年の阿波おどり…。ただ、徳島県民の1人としては複雑です。そもそもこの問題、いや争いは根が深く、総踊りをやるか、やらないか、だけではなく、徳島の過去の「しがらみ」が生み出した根深い醜態。誰が悪いとか、誰の責任とかではなく、阿波おどりを愛する人達が一所懸命築いてきた「徳島市の阿波おどり」。今一度、ワタシも含め、この映画「眉山 -びざん-」を観て、阿波おどりの「原点」に還りましょう!



眉山03


※カッパの勝手な採点は…、
映画のチカラを信じたい!
10点

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2018.08.12 ダークタワー
カッパのみなソン
Selection vol.1107



タワーを守れ!
ダークタワー 2017年アメリカ


タワー01

  ニューヨークに暮らす少年ジェイクは、毎夜おなじ悪夢にうなされていた。それは巨大な暗黒の塔を舞台に、それを護る拳銃使い(ガンスリンガー)の戦士と、破壊しようとする黒衣の男の戦いが繰り広げられているというもの。塔の破壊が現実世界の荒廃をもたらしていると気づいたジェイクだったが、誰にも信じてもらえずにいた。そんなある日、ジェイクはこの世界と夢で見た“中間世界”と呼ばれる異界を繋いでいる場所を発見する。そして中間世界で最後のガンスリンガー、ローランドと出会うジェイクだったが…。(後は映画を観て下さい)



タワー00

原作スティーヴン・キング!
 スティーヴン・キングのライフワークともいわれる一大巨編を「パシフィック・リム」のイドリス・エルバと「ダラス・バイヤーズクラブ」のマシュー・マコノヒーの共演で映画化したファンタジー・アクションです。主人公の少年ジェイク役には映画初出演のトム・テイラー。監督は「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮」のニコライ・アーセル。



タワー002


たわごと03
巨匠のライフワークが、映画化!
 言わずと知れたモダンホラーの巨匠スティーブン・キング。その彼がライフワークと言う原作は、1982年から20年に渡り執筆した全16巻の長編作だそうです。西部開拓時代を思わせる荒廃した世界を舞台に、拳銃使い「ガンスリンガー」のローランドと、宿敵の黒衣の魔術使いウォルターと、シャイン(超能力)を持つ少年ジェイクの3人に焦点を絞って描かれています。もちろん原作未読のワタシとしては、これだけの壮大な世界観を約95分では理解出来ず、失礼な言い方ですが映画としては、いつか何処かで観た、一寸前のSFダークファンタジー的な感覚…。物足りないと言うか、なんとなく勿体ない感がしてしまう?それでも迫力有るアクションと不思議な映像美は圧巻。そして、次期ボンド役が噂されている?渦中の人イドリス・エルバ、この映画では、拳銃使い(ガンスリンガー)を見事に演じてますよ!!



タワー03


※カッパの勝手な採点は…、
次期ボンドは、誰なんだ!
カッパ採点7点



カッパのみなソン
Selection vol.1106



最狂の恋が僕にやってきたッ!
奥田民生になりたいボーイと
出会う男すべて狂わせるガール

2017年日本



奥田01

 奥田民生を崇拝し、彼のような“力まないカッコいい大人”を目指す33歳の雑誌編集者コーロキ。おしゃれライフスタイル雑誌の編集部に異動となり悪戦苦闘していた彼は、仕事で出会ったファッションプレスの美女、天海あかりに一目惚れ。しかし彼女は出会った男をことごとく狂わせてしまう魔性の女だった。そんなあかりにすっかり心奪われ、彼女の自由奔放な言動にただひたすら振り回されていくコーロキだったが…。(後は映画を観て下さい)



奥田02

 渋谷直角の同名マンガを「モテキ」「バクマン。」の大根仁監督が、主演に妻夫木聡と水原希子を迎えて映画化したラブコメディです。奥田民生に憧れるうだつの上がらない雑誌編集者が、無自覚に男を狂わせる魔性の美女に振り回され、人生を狂わされていくさまを、奥田民生のヒット・ナンバーの数々とともにコミカルに描き出す。共演は松尾スズキ、新井浩文、安藤サクラ、リリー・フランキー、天海祐希。



奥田03


たわごと03
キスシーン多すぎ!
 これでもかってぐらい濃厚なキスシーン連発の映画です。まぁ、確かに、キスする各シーンもそれぞれのシチュエーションがありまして、それはそれでアリなのでしょうが、オッサンには目に毒、希子ちゃん魅力出し過ぎ?。ただ、ワタシも似たような業界でおシゴトをさせて頂いており、若き日の代理店勤務の頃には、こんな女子…、確かに居ました。もちろん妻夫木くんのような境遇てはなく、傍目から観てるだけの脇役でしたがね…。まぁ、まぁ、そんな事はさて置いて、大根仁監督の真骨頂とも言えるこの映画。あの秀作「モテキ」とよく似た立ち位置での演出等はさすがですね。魅力溢れる希子ちゃんにデレデレ、そしてボロボロにされながらも成長していく、ダメ男(妻夫木くん)を男目線でしっかり描き、かつユーモラスに描写されてます。ワタシ的には、後半「あれれ」と思うシーンもありますが、まぁ、お二人の「熱演」で、そんなこんなもOKですよね?



奥田04


※カッパの勝手な採点は…、
やっぱりタイトル、長すぎ!
カッパ採点7点



カッパのみなソン
Selection vol.1105



僕の愛は不死身なのだ。
僕のワンダフル・ライフ
2016年アメリカ



ワンダフル01

 ゴールデン・レトリーバーの子犬ベイリーは、暑い夏の日、車に閉じ込められているところを8歳の少年イーサンに助けられ、彼の家族に引き取られる。夏休みにはイーサンとアメフトのボールで毎日のように遊び、強い絆で結ばれていく。高校生となったイーサンは将来有望なアメフト選手として活躍する。ある日、ベイリーは遊園地でイーサンと美少女ハンナの出会いを演出してあげる。おかげで2人はたちまち恋人同士に。いつまでもイーサンと一緒にいると誓ったベイリーだったが、ついに寿命を迎えてしまい、大きな悔いを残しながらこの世を去ることに。しかしベイリーの執念が通じたのか、エリーという女の子のシェパードとなって再びこの世に舞い降りたベイリーだったが…。(後は映画を観て下さい)


ワンダフル02

 愛する飼い主との悲しい別れの後、ある目的を胸に何度も生まれ変わりを繰り返す健気な犬の一途な愛を犬目線で綴ったW・ブルース・キャメロンの世界的ベストセラー「野良犬トビーの愛すべき転生」を、「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」「HACHI約束の犬」の名匠ラッセ・ハルストレム監督が映画化したハートフル・ファミリー・ムービーです。出演はデニス・クエイド、K・J・アパ、ブリット・ロバートソン。また「アナと雪の女王」「美女と野獣」のジョシュ・ギャッドが様々な犬種に生まれ変わる主人公の犬ベイリーの声を担当してます。



ワンダフル03


たわごと03
わかってても、泣きますよね…。
 犬や猫と共に暮らす方々は、きっとそう思っています…、今まで先に逝ってしまった可愛い彼ら彼女たち、そして新たな出会いで、その後一緒に暮らす彼ら彼女。犬であれ猫であれ、そう、きっと、「繋がっている…」。この映画のテーマである「転生」のような明確さは無くとも、過去の愛犬・愛猫たちとは何かで繋がってて、不器用なワタシ達を優しく補ってくれている。そして全ての出会いに意味があると思っているはずです…? そんなバカなワタシがこの映画を観たら、それぁ、泣きます。最終的には、ハッピーエンドで終わるとわかってても、その経緯その過程は、無理です。具体的に3回は泣きます。それでもぜひ、この映画をお薦めします、ご家族揃って、是非ともご鑑賞下さいね!



ワンダフル04



※カッパの勝手な採点は…、
優しいキモチになれる映画です。
七点半




逍遥
カッパのそぞろ歩きです。〈第三十四話〉


創刊100年特別企画[第2弾]
キネマ旬報 1970年代日本映画ベスト10
2018年 8月上旬号



ベスト01

 今年7月に創刊100年を迎えた映画雑誌「キネマ旬報」。今後1年間を通じて特別企画として年代別のベスト・テン特集特別号が発売されました。7月5日に発売される「キネマ旬報7月下旬特別号」に掲載されている第1弾では「1970年代外国映画ベスト・テン」が特集され、巨匠マーティン・スコセッシ監督の「タクシードライバー」が、みごと1位に輝きました。ロバート・デ・ニーロが主演し、1976年に公開された名作です。今回のベスト・テンの選出には、毎年1月に発表される「キネマ旬報ベスト・テン」の選者や映画評論家、映画監督など総勢120名以上が参加し、誌面には「211位」までのランキング、選者が選んだそれぞれの10本と選評、70年代外国映画興行収入、ハリウッドのマネー・メイキング・スターなどを掲載されました。そして、7月20日発売の「キネマ旬報8月上旬特別号」では、「1970年代日本映画ベスト・テン」の特集が公開されました!! もちろん、この年代の外国映画(洋画)にもかなりの思い入れがありますが、ワタシ的には、日本映画(邦画)が面白いと思った時期でもありました…。と言うことで、今回の私的なブログでは敢えて日本映画について記載させて頂きます!



ベスト000


第1位 太陽を盗んだ男
・1979年キネマ旬報ベストテン第2位
第2位 仁義なき戦い
・1973年キネマ旬報ベストテン第2位
第3位 新幹線大爆破
・1975年キネマ旬報ベストテン第7位
第4位 ルパン三世 カリオストロの城
・1979年キネマ旬報ベストテン第54位

ベスト04
↑当時の順位は、なんと54位、ワタシも地上波で観ました。

第5位 HOUSE ハウス
・1977年キネマ旬報ベストテン第21位

ベスト03
↑少年の頃のワタシ…、この作品、実は大嫌いでした。

第5位 復讐するは我にあり
・1979年キネマ旬報ベストテン第1位
第7位 犬神家の一族
・1976年キネマ旬報ベストテン第5位
第8位 砂の器
・1974年キネマ旬報ベストテン第2位
第9位 青春の蹉跌
・1974年キネマ旬報ベストテン第4位
第9位 竜馬暗殺
・1974年キネマ旬報ベストテン第5位

 以下、第11位「青春の殺人者」第12位「赫い髪の女」第12位「昭和残侠伝死んで貰います」第12位「八月の濡れた砂」第15位「仁義の墓場」第15位「最も危険な遊戯」となります。


たわごと03
我が、青春の映画たち…。
 我が愛読書「キネマ旬報」さん、なかなかニクい企画を考えましたね、年代別のベスト10。非常にシンプルで分かりやすい切り口で、誰もが感情移入し易いテーマですね。ワタシ的には、1975〜85年頃が一番オンタイムなのですが、まぁ、きっと1980年代企画もあるのだろうと、次回に期待と言うことで、これを機にワタシなりにの「1970年代日本映画マイベスト10」をあげてみました。もちろんワタシの独断と超偏見のセレクトです。良い映画と好きな映画とのギャップや、当時としては名作と言えなかった作品が意外にもランクアップしてる気がします。

◆1970年代日本映画 マイベスト10

第1位  太陽を盗んだ男
・1979年 長谷川和彦監督
第2位  幸福の黄色いハンカチ
・1977年 山田洋次監督
第3位  砂の器
・1974年 野村芳太郎監督
第4位  ルパン三世 カリオストロの城
・1979年 宮﨑駿監督
第5位  祭りの準備
・1975年 黒木和男監督
第6位  日本沈没
・1973年 森谷司郎監督
第7位  復讐するは我にあり
・1979年 今村昌平監督

ベスト05
↑この映画は、ショックでした!

第8位  青春の殺人者
・1976年 長谷川和彦監督
第9位  八月の濡れた砂
・1971年 藤田敏八監督
第10位 さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち
・1978年 舛田利雄監督


ちょつと01
オッサンが振り返る、70年代作品。
 昨今よく聞かれることが、「カッパさん、今まで観た映画で一番好きな作品は…?」と言う質問…。実は、これって結構悩みます。その年、その時期、その環境で観た、それぞれの名作も、その時の「自分」によって異なり様々な想いが交差します。ただ、今回のこの企画のように、56歳の「今の自分」と「1970年代の邦画」という絞りきったカテゴリーならば、結構スムーズにセレクト出来てしまいました…。なんとなく、あの頃の自称「映画少年」に還れたようなうれしい錯覚…。キネマ旬報さん、素敵な企画、本当にありがとうございました!



キネ旬、編集部に!
10点


カッパのみなソン
Selection vol.1104



待ってられない未来がある。
時をかける少女 Vol.02
2006年日本



時かけ01

 明るく元気な高校2年生、紺野真琴は、優等生の功介とちょっと不良な千昭と3人でいつもつるんで野球ばかりして楽しい毎日を送っていました。そんなある日の放課後、真琴は理科準備室で、突然現れた人影に驚いて転倒してしまう。その後、修復士をしている叔母・芳山和子のもとへ自転車で向かった真琴は、ブレーキの故障で踏切事故に遭ってしまう。死んだと思った瞬間、真琴はその数秒手前で意識を取り戻す。その話を和子にすると、和子は意味ありげに、それは“タイムリープ”といって年頃の女の子にはよくあることだと、冗談とも本気ともつかない説明をするのだった…。(後は映画を観て下さい)



時かけ00

細田監督、フリーランス第1作目!
 これまでに何度も映像化されてきた筒井康隆の名作ジュブナイルを初のアニメ映画化。あるきっかけで、過去に遡ってやり直せる“タイムリープ”という能力を身につけたヒロインの淡い恋の行方と心の成長を丁寧な筆致で綴ります。監督は、今話題の「未来のミライ」の細田守。



時かけ02


たわごと03
時をかける、クソ親父!
 細田監督の最新作「未来のミライ」がいよいよ公開。てなことで「TSUTAYADISCUS」で最新リリース版の「時をかける少女」をレンタルし、マイシアターで即鑑賞…、あれ、あれ、なんと同時間に日本テレビ系の「金曜ロードSHOW!」でも…、2階マイシアターも、1階のリビングも、窓から見えるお隣のリビングでも「時かけ」が…、何となくうれしいような勿体ないような複雑な気分での鑑賞となりました。さてさて、このアニメ、もちろんワタシの大好きな大林宣彦監督の代表作をリメイク…。ではなく、それから20年後を描いた新たな物語なのです。



時かけ003

描かなければ、ならない理由。
 そもそも、今をときめく細田守監督は、角川アニメ第2弾「少年ケニヤ」(大林宣彦監督)で、一般公募企画で合格したアニメーターでした。しかし、当時彼は、まだ高校生…、合格していたものの受験等の理由で作品制作にやむ無く参加することが出来なかったと言う縁ある作品なのです。だから、こそ、この「時をかける少女」が、それ以上の「大林愛」で溢れているのでしょうね!



時かけ04

美術監督、山本二三。
 そして、なによりも素晴らしいのは、この作品の背景画ではないでしょうか。そうなんです、日本アニメ界の重臣・山本二三美術監督が描く夏の風景。山本二三氏は、東京デザイナー学院を卒業後、東映系の美術スタジオを経て、日本アニメーションに入社。宮崎駿が演出した「未来少年コナン」で初の美術監督をつとめ、その後も高畑勲や宮崎駿の作品の多くに美術監督や背景として参加しています、正に日本アニメ界の「根っこ」の様な方です。特にボリューム感のある雲の描き方に独特のスタイルがあり、「二三雲」と呼ばれています。もちろん、この作品でも「二三雲」が全開ですよね!


※カッパの勝手な採点は…、
この空の青さが、思春期ですよね!
8点





カッパのみなソン
Selection vol.1103



3人の若者が乗ったのは、運命の列車だった。
15時17分、パリ行き 
2018年アメリカ



パリ01

 2015年8月21日。アムステルダムからパリに向けて高速列車タリスが発車。列車は順調に走行を続け、やがてフランス国内へ。ところが、そこで事件が発生する。乗客に紛れ込んでいたイスラム過激派の男が、自動小銃を発砲したのだ。突然の事態に怯え、混乱をきたす500名以上の乗客たち。その時、犯人に立ち向かったのは、ヨーロッパ旅行中のアメリカ人の若者3人組だった…。(後は映画を観て下さい)



パリ02

 巨匠、クリント・イーストウッド監督が、2015年に起きた実在の事件を緊迫感たっぷりに描き出すサスペンスです。列車内で銃を発砲したイスラム過激派の男から乗客を守ろうとした3人のアメリカ人の物語を、事件の当事者である本人をそのままキャスティングして映画化。実際の乗客も数多く参加したほか、事件が起きた場所でも撮影を敢行した。



パリ03


たわごと03
それぁ〜、リアルでしょ!
 自称映画ファンと謳いながらも、この作品、恥ずかしながら予備知識なしに観させて頂きました。「その時、3人の若者が乗ったのは運命の列車だった。」というキャッチコピーと劇場で観たわずかな番宣…。列車内での無差別テロと対峙する若者を描いた社会派ドラマ(実話)なのだろうと思ってました…。物語は、2015年8月に発生したオランダ・アムステルダム発パリ行きの高速鉄道で発生したタリス銃乱射事件という実話に基づいた映画。なのですが、なんと、何と、この悲惨な事件のご本人達を、そのまま映画に出しちゃった?えっ、彼らは、俳優ではなく、事件に係わったご本人達なんです。当事者がそのまま出演している…、映画史初の試みをあの巨匠は、やってしまいました!! 主演のアンソニー・サドラー(本人)、アレク・スカラトス(本人)、スペンサー・ストーン(本人)達の演技は、素人とは思えず、さすがは巨匠、クリント・イーストウッド。見事な演出です!! そして何よりも驚いたのは、テロリストに撃たれた男性も、なんと当事者!! よくもまぁ、オファーを受けたなと驚愕…。これもクリント・イーストウッドのチカラなのでしょうね!!



パリ04

パリ05



※カッパの勝手な採点は…、
多少、観光映画的な…、気もしますね?
8点






カッパのみなソン
Selection vol.1102



私は、国家の美しい武器。
レッド・スパロー 2018年アメリカ




レッド01

 ケガのためにバレリーナの道を絶たれたロシアの少女ドミニカ・エゴロワ。病気の母の治療と引き換えに、叔父の仲介でロシア政府の極秘施設に送られる。そこは、ハニートラップでミッションを遂行するスパイ“スパロー”の養成所だった。厳しい監督官の下での過酷な訓練に耐え、優秀な成績を収めるドミニカ。その才能を買われ、ロシア情報庁の内部に潜むアメリカの二重スパイ(モグラ)をあぶり出すという重要な任務を与えられる…。(後は映画を観て下さい)



レッド02

 実際にCIAの工作員として活動していたジェイソン・マシューズによるベストセラー小説をジェニファー・ローレンス主演で映画化したエロティックスパイサスペンスです。やむを得ぬ事情でロシアのスパイとなったヒロインが、自らの美貌と心理操作術を駆使したハニートラップでターゲットのCIAエージェントへと迫る中で繰り広げられる緊迫の駆け引きを、過激なエロティック描写を織り交ぜリアルかつ緊張感溢れる筆致で描き出します。共演はジョエル・エドガートン、マティアス・スーナールツ、シャーロット・ランプリング、ジェレミー・アイアンズ。監督はジェニファー・ローレンスとは「ハンガー・ゲーム」シリーズに続いてのコラボとなるフランシス・ローレンス。



レッド03


たわごと03
痛いの苦手な方は、NGです!?
 冒頭の華麗なバレエシーン…、と思いやいきなりのアクシデント。舞台とスパイの行動を並行して互いのアクシデントをシンクロして観せる…、なかなかの渋い構成から物語は始まります。そうあの名作「ニキータ」を想わす空気感が良いです、そして何よりも凄いのは、ジェニファー・ローレンスの体を張った演技。彼女ほどのハリウッドスターが、ここまでやるかぁ、と感心しながらも、彼女の妖艶な魅力に引き込まれていきます…。激しくてエロティックスなシーンも映画女優として見事に熟している。ただ、ワタシ的に少し苦手なのは、拷問シーン。これ、本当に痛そうなんです。超過激すぎない過激さ?? が、超リアル。半分目を瞑りながらの鑑賞でした(情けない…)。何日か前に観た「アトミック・ブロンド」のシャーリーズ・セロンも凄かったけど、我らのジェニファー・ローレンスちゃんも負けてませんよ!!



レッド04


※カッパの勝手な採点は…、
さて、モグラは誰でしょう?
七点半




カッパのみなソン
Selection vol.1101



愛する妻を取り戻すため、夫は黄泉の国へ…
DESTINY 鎌倉ものがたり 
2017年日本



鎌倉01

 ミステリー作家の一色正和と結婚し、彼が暮らす古都・鎌倉へとやって来た亜紀子。魔物や幽霊が普通に行き交う光景を目の当たりにして、初めてここが人と人ならざるものが仲良く暮らす街と知る。正和も執筆のかたわら、警察に協力して魔物がらみの怪事件を解決する探偵としても活躍していた。そんなある日、亜紀子が不慮の事故で亡くなり、魂が黄泉の国へと旅立ってしまう。正和は魔物に連れ去られた亜紀子を取り戻すべく、江ノ電に乗って自らも黄泉の国へと向かうのだったが…。(後は映画を観て下さい)



鎌倉02

 「ALWAYS三丁目の夕日」シリーズの山崎貴監督が同じ原作者・西岸良平の『鎌倉ものがたり』を実写映画化したハートフル・ファンタジー・コメディです。人と妖怪や幽霊が仲良く暮らす不思議な街・鎌倉を舞台に、急死した新妻の魂を取り戻すべく黄泉の国へと旅に出た主人公の冒険の行方と夫婦の愛をノスタルジックかつユーモラスに綴る。主演はTV「真田丸」の堺雅人とTV「とと姉ちゃん」の高畑充希。共演に堤真一、安藤サクラ、田中泯、中村玉緒。



鎌倉03


たわごと03
安心安全の、山崎貴監督作品。
 今もっとも日本映画界で安定している監督は、山崎貴監督ではないでしょうか?作品の質は勿論のこと、映画の肝である「興行収入」に於いても常にそれ以上の数字を叩き出しています。そして、その売れっ子監督が見せてくれる、今回のこの作品の原作は、もちろん大ヒット作「ALWAYS三丁目の夕日」の西岸良平先生。そして舞台はタイトルの通り、ワタシの大好きな「鎌倉」。毎度お馴染みの西岸ワールドを見事に映像化し、原作以上のエンターテイメント性をプラスして、これが日本映画だを存分に魅せてくれます。テンポよく、見所満載、そして懐かしい…。単純明快なストーリーなのですが、何故か深い。そう試されるのは、スバリ「夫婦の絆」…。是非とも、ご家族、ご夫婦でご覧下さいね!?



鎌倉04


※カッパの勝手な採点は…、
高畑充希ちゃん、良いですね!
カッパ採点7点



2018.07.04 ジオストーム
カッパのみなソン
Selection vol.1100



ある日、天気が支配された。
ジオストーム 2017年 アメリカ



ジオ01

 度重なる自然災害に苦しめられてきた人類は、ついに世界各国が協力して、全世界の天気を管理できる気象コントロール衛星“ダッチボーイ”を完成させる。ところがある日、そのダッチボーイが謎の暴走をはじめ、世界各地に未曾有の大災害をもたらしていく。かつてダッチボーイの開発に携わった天才科学者ジェイクは、この史上最大の危機を前に立ち上がり、人類滅亡を引き起こす地球規模の自然災害“ジオストーム”を食い止めるべく奔走するのだったが…。(後は映画を観て下さい)



ジオ02

 ジェラルド・バトラー主演で贈るディザスター・ムービーです。最新鋭の気象コントロール衛星の暴走で全世界に未曾有の大災害が巻き起こるさまを壮大なスケールで描き出します。共演はジム・スタージェス、アビー・コーニッシュ、エド・ハリス、アンディ・ガルシア。監督は「インデペンデンス・デイ」シリーズなどの製作・脚本を手がけ、本作が長編監督デビューのディーン・デヴリン。



ジオ04


たわごと03
心苦しい、絵空事…。
 2019年地球は自然災害に見舞われ、世界18か国は共同で自然災害防衛システムを開発しました。えっ、それって来年の話(設定)…、なのです。それが、愛称“ダッチボーイ”と呼ばれる超賢いシステムを用いて、なんと気象をコントロールするための人工衛星なのです…、そして、その数年後、ダッチボーイが誤作動し制御不能と…。ご想像通り、映画と分かってても心苦しいリアルな映像。映画と割り切れない今のワタシ達?? 映画の娯楽性、そして使命…、それぞれの矛盾が交差しつつも見入ってしまう…。ただ、この作品、ディザスタームービーというよりは、SFサスペンス的な要素が強く、敵の陰謀を見抜き、ジオストーム(世界的大災害)をいかにして回避するかが、メインテーマなので、それはそれで何とか楽しめました。まぁ、しかし、これを仕組んだバカな悪党は、世界の敵、地球の敵、いやいや宇宙の敵でしょうね!!



ジオ03


※カッパの勝手な採点は…、
お久しぶりです、アンディ・ガルシアさん。
六半