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カッパのみなソン
Selection vol.1176



若松プロに飛び込んだ、おかっぱ頭の女の子
止められるか、俺たちを 
2018年日本



俺たち01

 1969年、春。21歳の吉積めぐみは、ピンク映画の旗手・若松孝二率いる“若松プロダクション”の扉をたたく。助監督となり、男でも逃げ出すピンク映画の過酷な現場に圧倒されながらも、若松監督の存在感と、いくつもの才能が集う若松プロの熱気に魅了されていく。しかし、自分でも映画を撮りたいと思いながらも、何を表現したいのかが分からず焦りと不安が募っていく。そんな中、若松監督は過激な政治闘争へとその軸足を移していくのだったが…。(後は映画を観て下さいね)



俺たち00

 「凶悪」「孤狼の血」の白石和彌監督が、若松孝二監督とともに映画づくりに情熱を燃やした熱き若者たちを描いた青春群像劇。実際に助監督として若松プロダクションに飛び込んだ吉積めぐみの目を通して、映画で世界を変えようと集まった若者たちの狂騒と葛藤の日々をエネルギッシュに描き出す。出演は吉積めぐみ役に「二重生活」の門脇麦、若松孝二役で井浦新。



俺たち02


たわごと03
忘れかけてた、青春が…
 自称、映画ファンの端くれのワタシ…。「若松孝二」の名前はもちろん知ってます!ただ、彼の作品を観たかとい言われたら、ゴメンナサイです。当時上映されてた、いわゆる「ピンク映画」は、当時の年齢では、さすがに観てません、観られてません。しいて言えば、プロデュースされた「愛のコリーダ」、内田裕也主演の「水のないプール」ぐらい、かなぁ…。晩年の「キャタピラー」も観てないし…。まぁ、それは兎も角、この映画は、かつて「若松プロ」で助監督も務めたことのある白石和彌監督が、彼、そして彼女たちの青春の群像を思い入れタップリで描いた青春映画です。きっと昨今の若者たちから見ると、意味不明で滑稽…、のように感じるかも知れませんね。ただ、ワタシ的には、この感覚、もの凄く懐かしく、かつ心がざわめきました。
 ワタシ事ですが、広告代理店勤務の前に、地元の広告プロダクションで働いた汗と涙の3年間となんとなく重なりました。10人弱程度の小さな会社でしたが、個性溢れる、難癖有るメンバーの集まり…、結局 「わかってもらえなかった」因幡晃さん似のコピーライター、美大に落ちて画家を挫折した強面で気の弱いイラストレーター、モデルを夢見る少し年増のお姉さん(ゴメンね)、シゴトは熱心だがお金に杜撰な自称カリスマ社長…、等々個性溢れるバカなメンバー達、もちろんワタシもその一人、ただ、他のメンバーとは異なり超普通…、もちろん若かったし、巷では、青年じゃなく少年と呼ばれてました。そんな広告業界を夢見る少年(今はクソ親父)のヘトヘトで格好悪かった青春。…と重なるこの映画が、すごく愛おしく、そして何故か気恥ずかしい。でも、でも、そんな日々に「ありがとう!」なのです。


俺たち03



※カッパの勝手な採点は…、
毎日が、文化祭の前の日だった…。
七点半


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2019.11.07 運び屋
カッパのみなソン
Selection vol.1175



クリント・イーストウッド最高傑作。
運び屋 2018年アメリカ



運び屋01

 退役軍人のアール・ストーンはデイリリーというユリの栽培に情熱を燃やし、園芸の世界では一目置かれる存在だったが、その代償として家族をないがしろにしてしまい、90歳になろうとする今は家族との間に埋めがたい溝を抱え、孤独な日々を送っていた。やがて農園の経営も行き詰まり途方暮れるアール。そんな時、“車の運転をするだけで大金がもらえる”という仕事を紹介される。最初は荷物の中身を知らずに運んでいたアールだったが、ほどなくそれが大量のドラッグであることに気づく。それでも90歳の老人が疑われることはほとんどなく、順調に仕事をこなしていくアールだったが…。(後は映画を観てください。)



運び屋00

 巨匠クリント・イーストウッドが「グラン・トリノ」以来となる監督・主演で贈る実録犯罪ドラマです。大量の麻薬の運び屋として逮捕されたのは、著名な園芸家でもあった孤独な老人だったという前代未聞の実話をモチーフに、仕事一筋だった主人公が、思いがけずメキシコの麻薬組織に雇われ、運び屋という危険な犯罪に手を染めたことで、いつしか自らの人生と改めて向き合わざるを得なくなるさまを、長年顧みてこなかった家族との関係とともに、ユーモラスなタッチを織り交ぜ描き出す。共演はブラッドリー・クーパー、アンディ・ガルシア、ダイアン・ウィースト。



運び屋02


たわごと03
タイトルは、地味ですが…。
 劇場での予告編、そして何よりも地味なタイトル…。何ですが、さすがイーストウッドです、全く地味でなく、むしろエネルギー全開のビンビンの意欲作。そして、もちろん面白い。簡単に言いますと、好き勝手に家庭を顧みなかったことから、孤独で、お金にも困っているアール(クリント・イーストウッド))は、メキシコの麻薬カルテルから、「運転するだけで良い」と運び屋を持ちかけられます。アールの運転は法令順守、おまけに年寄りと言う利点も生かし、仕事に順応して楽しむ余裕…、そして度胸もあり、その辺の悪党どもも、なんのその…、まぁ、それぁ、天下のクリント・イーストウッドですもの、年を重ねて、シワだらけでも、彼は、彼なんです。映画と彼自身が見事に重なり合い、ある意味反則的なアドバンテージで物語をより深いものとして魅せてくれます。正義そして罪悪感、もちろん人としての誤ち…。それでも生きる素晴らしさや大切さを映画人イーストウッドが教えてくれますよ、ぜひご覧くださいね!



運び屋03


※カッパの勝手な採点は…、
彼そのものが、映画だ!
8点




カッパのみなソン
Selection vol.1174



愛か死か。その選択にあなたは涙する。
フォルトゥナの瞳 
2018年日本



瞳01

 自動車修理工として働く青年・木山慎一郎は、幼少期に飛行機事故で家族を失ったトラウマから、友人も恋人も作らず孤独に生きていた。ところがある日、自分に“死を目前にした人間が透けて見える”という不思議な能力があることに気づき苦悩を深めていく。そんな時、偶然入った携帯ショップで桐生葵という運命の女性とめぐり会い、互いに惹かれ合っていく慎一郎と葵だったが…。(後は映画を観て下さいね)



瞳00

 人気作家・百田尚樹の同名ベストセラーを「バクマン。」「3月のライオン」の神木隆之介と「ナラタージュ」「コーヒーが冷めないうちに」の有村架純主演で映画化したファンタジック・ラブストーリーです。“死を目前にした人間が透けて見える”という不思議な能力を宿した青年と、“死の運命”に導かれたヒロインが織りなす切ない恋の行方を描きます。監督は「僕等がいた」「坂道のアポロン」の三木孝浩。



瞳03


たわごと03
百田尚樹 × 三木孝浩
 コンスタントに新作を発表する、我が県が誇る売れっ子監督・三木孝浩さんの最新作です。今回は、ベテランだけど何故か、毎回初々しい神木隆之介さんと、「ひよっこ」の撮影時期と少々重なった?のか、少しポッチャリ目(それでも可愛い)の有村架純ちゃんのW主演。そしてなんと原作は、売れっ子作家の百田尚樹氏。映画的に面白いぞ!という要素を存分に兼ね備えてます。実はワタシ的には、劇場で何度か予告編を拝見させていただき、「あぁ〜なるほど」と言う展開なのだと解釈してましたが、結末は、宣伝用のキッチコピーの「愛か死か。その選択にあなたは涙する…」なのです。ワタシの偏見ですが、この「ラスト」…だったら、2人でちゃんと話してれば、この結末以外にも幸せになれる未来が…と思ってしまうのはワタシだでしょうか?とたわごとを言いつつも、三木作品の中では、『陽だまりの彼女』の次に好きな作品です。



瞳02



※カッパの勝手な採点は…、
特殊能力も、程々にね?
カッパ採点7点



2019.10.20 バンブルビー
カッパのみなソン
Selection vol.1173



何があっても、あなたを守る。
バンブルビー 2018年アメリカ



ハチ01

 1987年、サンフランシスコ郊外の海沿いの町。いまだ父の死の悲しみから立ち直れずにいた18歳の孤独な少女チャーリー。彼女は廃品置き場で偶然見つけた廃車寸前の黄色い車を気に入り、自分で修理を始める。すると突如、車が自ら変形(トランスフォーム)して黄色いロボットへとその姿を変えたのだった。最初は呆気にとられるチャーリーだったが、お互いに敵ではないことを察すると、すぐに仲良くなっていく。そして記憶と声を失い、何かにおびえている様子の彼を“バンブルビー”と名付け、自宅にかくまい始めるのだったが…。(後は映画を観て下さいね)



ハチ02

 「トランスフォーマー」シリーズの人気キャラクター“バンブルビー”をフィーチャーしたSFクション大作です。1作目の「トランスフォーマー」より20年前を舞台に、孤独な少女と小心者の黄色い地球外生命体“バンブルビー”が出会い、次第に深い友情で結ばれていくとともに、立ちはだかる脅威に力を合わせて立ち向かっていくさまを、迫力のアクション満載にユーモラスかつエモーショナルに描きます。主演は「トゥルー・グリット」「スウィート17モンスター」のヘイリー・スタインフェルド、共演にジョン・シナ、ホルヘ・レンデボルグ・Jr。監督は「KUBO クボ 二本の弦の秘密」のトラヴィス・ナイト。これが実写映画デビューとなる。



ハチ03


たわごと03
うかつにも泣いてしまった…。
  マイケル・ベイ監督の「トランスフォーマーシリーズ」は、最初とその次の作品しか観てないような…?気がします。と言うのも、この手のシリーズは、1も、2も、3も…、ワタシ的には区別が付かない。(ファンの方ゴメンナサイね) また、また、今回も鑑賞記憶にさほど残らない、ど派手で贅沢で、尺長すぎ…等々、と思ってました。しかし、今回も悪い期待は見事に裏切られ、なんと最後には、いいオッサンが「ウルウル」と泣いてしまうと言う失態。この作品は、1作目の「トランスフォーマー」より20年前を舞台、いわゆる「前日譚」。そしてシリーズとしては「スピンオフ」。前日譚でスピンオフ、なんかややこしいのですが、早い話が人気キャラ“バンブルビー”をモチーフにした「青春映画」なんです。父を失い、飛ぶこと(結構大切なキーワードです)の出来ない孤独な18歳の少女チャーリーと記憶と言葉を失ったB-127(のちのバンブルビー)の関係が凄くいい!ポンコツのビートルにトランスフォームするバンブルビーがとにかく愛らしく、そして切ない。SF、アクション、そして青春…。映画に不可欠な全てのキーワードが、バランスよく巧みに生かされてます。ぜひご覧下さいね!



ハチ05



※カッパの勝手な採点は…、
アメリカ映画の底力を見せつけられました。
七点半




カッパのみなソン
Selection vol.1172



最凶、サバイバルアクション!
オーヴァーロード 2018年アメリカ



ロード01

 連合軍によるノルマンディー上陸作戦が開始された直後、第101空挺師団が極秘任務を帯び、ドイツに占領されたフランスのとある小村を目指していた。目的は村にある教会の電波塔を破壊すること。しかし待ち受けるドイツ軍の激しい攻撃に遭い輸送機は次々と撃墜されてしまう。そんな中、かろうじて降下に成功したエド・ボイス二等兵は、作戦の指揮をとるフォード伍長とともに教会を目指す。その道中でクロエという女性と出会い、村人たちがナチスによって教会へ連行されていると知らされるのだったが…。(後は映画を観て下さいね)



ロード02

 ヒットメイカー、J・J・エイブラムスの製作で贈る戦争サバイバル・ホラー・アクションです。第二次世界大戦下のヨーロッパを舞台に、ナチスに占領された小さな村に降り立ったアメリカ空挺部隊の兵士たちが、ナチスの研究施設で生み出された禁断の秘密兵器を相手に繰り広げる決死のサバイバルの行方を、迫力の戦闘シーンと過激な残酷描写を織り交ぜ描き出す。監督は「ガンズ&ゴールド」のジュリアス・エイヴァリー。



ロード03


たわごと03
史上最凶のノルマンディー上陸作戦。
 「ノルマンディー上陸作戦」を描いた作品は。、名作「史上最大の作戦」をはじめ数多く(名作揃い)観てきましたが、この切り口は、もちろん初めてです。ノルマンディーのとある電波塔の地下で、ナチスが禁断の秘密兵器の研究…。それは、な、なんと毎度お馴染みの「ゾンビ」。まぁ、ノルマンディー上陸作戦以上に存在する、いわゆる「ゾンビ映画」…。そう今回のテーマは「不死身のゾンビ戦士」なのです。リアルな戦争描写と奇妙でエグい研究所…、これでもか!と言わんばかりの最凶アクション。超売れっ子のJ・J・エイブラムスさんの製作なのですが、出演者達は全く知らない?その知らない感が非常に生きてて、すごくリアル。特に、フランス娘クロエ役の女優さんが素素晴らしいです、子どもを守るために、火炎放射器でゾンビを焼き殺すシーンは、おぞましくも、美しい。J・J・エイブラムスさん以外、監督も出演者も知らない人ばっかり、決してお上品じゃないけど、なかなか面白かったです。



ロード04



※カッパの勝手な採点は…、
お食事前の鑑賞は、避けましょう。
カッパ採点7点



カッパのみなソン
Selection vol.1171



第91回アカデミー賞 作品賞含む3部門受賞
グリーンブック 2018年アメリカ



グリーン01

 1962年、アメリカ。ニューヨークの一流ナイトクラブで用心棒を務めるトニー・リップは、ガサツで無教養だが家族思いのイタリア系男。店の改修で仕事がなくなり、バイトを探していた彼のもとに運転手の仕事が舞い込む。雇い主はカーネギーホールに住む天才黒人ピアニスト、ドクター・シャーリー。黒人差別が色濃く残る南部での演奏ツアーを計画していて、腕っぷしの強い運転手兼ボディガードを求めていた。こうして2人は、黒人が利用できる施設を記した旅行ガイドブック“グリーンブック”を手に、どんな厄介事が待ち受けているか分からない南部へ向けて旅立つのだったが…。(後は映画を観て下さいね)



グリーン02

 1960年代を舞台に、差別が残る南部での演奏ツアーに向かった天才黒人ジャズピアニストと、彼に運転手兼用心棒として雇われたガサツなイタリア系アメリカ人の凸凹コンビが、旅を通して深い友情で結ばれていく感動の実話を映画化。主演は「イースタン・プロミス」のヴィゴ・モーテンセンと「ムーンライト」のマハーシャラ・アリ。監督は本作が単独監督デビューとなる「メリーに首ったけ」「愛しのローズマリー」のピーター・ファレリー。



グリーン05


ちょつと01
知りませんでした、タイトルの意味と由来…。
 作品タイトルの「グリーンブック」は 、“GreenBook”という英語をカタカナで表記した言葉です。“reen” が「緑」という意味で “book” が、「本」という意味なので、字面だけを見ると、「緑の本」という意味になりますよね。しかし、実のところ、“GreenBook” の “Green”は人名です。 したがって、“GreenBook”は「グリーンさんの本」という意味だそうです。


グリーン06

それでは、「Green Book」とは…
 “GreenBook”というのは“The Negro Motorist Green Book(自動車に乗る黒人のためにグリーンが書いた本)” というガイドブックの通称だそうです。このガイドブックは、米国ニューヨーク市で一生を過ごした、Victor Hugo Greenさん(1892~1960年)という黒人の郵便局員が、黒人の旅行者ために1出版したものだそうです。当時のアメリカでは、黒人も裕福な方であればマイカーを所有するようになっていたのですが、車で旅行する黒人は、ジム・クロウ法という州法に基づく、各人種は平等だが入り交じるべきではないという方針(人種隔離政策)の影響もあって、「食事や宿の提供を断られる」「自動車を修理してもらえない」「給油を断られる」「暴力を振るわれる」「白人しか住まない町から追い出される」等々、様々に不都合に直面してたそうです、そんな時代にGreen氏は、黒人が利用できる飲食店・ホテル・民宿・ガソリンスタンド・娯楽施設・ガレージなどを案内するガイドブックとして “The Negro Motorist GreenBook” を自費で出版し始めました…。“Green Book”がカバーする範囲は当初はニューヨーク市だけだったのですが、後には米国だけでなくカナダやメキシコなども含む北米の大部分をカバーするようになったそうです。



グリーン03


たわごと03
魂を揺さぶる、心の旅がはじまる…。
 カーネギーホールに住むピアニスト「ドクター・シャーリー」は、天才ピアニストで金持ちで知的でお上品…、ただ黒人?そして彼に雇われた、運転手兼用心棒「トニー・リップ」は、超ガサツで無教養で、その上金に困っている…、ただ何故か家族思いのイタリア系アメリカ人。そんな何とも似つかわしくない二人が、差別が残る南部へ演奏ツアー…。そうワタシが大好きなジャンルでもある、いわゆる「ロードムービー」なのです。そして第91回アカデミー賞では、見事に作品賞含む3部門を受賞。最優秀助演男優賞をマハーシャラ・アリが受賞し、体重を15Kgも増やしてトニー・リップ役に挑んだヴィゴ・モーテンセンもノミネートされましたがぁ、こちらは惜しくも受賞にはならず…、ただワタシ的には、「ボヘミアン・ラプソディ」のラミ・マレックより絶対コッチ押し?なのですが…、まぁ、そんなことは些細な事考えずに、作品(映画)としては、凄く好きです。物語は実話をベースに、真逆のふたりの視線で「差別」を体感させます。天才ピアニスト・ドクター・シャーリーはアメリカ南部の由緒あるコンサートホールで当時の貴族たちを相手に演奏し歓声を浴びるし、高額のギャラも頂けます、ただしトイレは中庭…。コンサート会場のレストランには入れない…。スーツは買えるが試着は出来ない…。もちろん差別・偏見です。何より腹立たしいのは、彼らがそれを「差別」ではなく、「習慣」や「規則」だと勝手に解釈している。そんな理不尽な現実を体感しながら走る二人…。そして旅の終わりに彼らが得たモノ…、それを是非ともご覧下さい。きっと観てよかったと思える逸品です!



グリーン04



※カッパの勝手な採点は…、
優しい、「キモチ」になれますよ。

8点半




カッパのみなソン
Selection vol.1170



この男に任せて大丈夫か。
記憶にございません! 
2019年日本



記憶01

 内閣総理大臣の黒田啓介は、史上最悪のダメ総理と揶揄されるほど国民から徹底的に嫌われていた。ある日、演説中に聴衆から飛んできた石が頭に当たって昏倒し、そのまま病院送りに。ベッドの上で目覚めた黒田は一切の記憶を失っていた。彼の秘書官3人は、このままだと国政が大混乱になると、記憶喪失の事実を国民はもちろん、大臣や家族にも秘密にすることを決める。そんな記憶をなくした総理には、当然のように次から次へとトラブルが襲いかかる。その一方で、まるで憑き物が落ちたかのように、これまでの悪行がウソのような普通のおじさん然とした言動を繰り返し、周囲を困惑させる黒田だったが…。(後は映画を観て下さいね)



記憶02

 「ザ・マジックアワー」「ステキな金縛り」等の三谷幸喜監督が主演の中井貴一をはじめ豪華キャストを起用して贈る政治コメディです。ある日突然記憶喪失になった総理大臣が、3人の秘書に守られながら事実を隠して公務をこなしていく悪戦苦闘の行方をコミカルに描きます。共演はディーン・フジオカ、石田ゆり子、草刈正雄、佐藤浩市、等々超豪華メンバー。



記憶04


たわごと03
三谷幸喜が、帰ってきた!
 前作「ギャラクシー街道の惨劇」から約4年…、お待たせしました、我らの三谷幸喜さんが帰ってきました。彼らしい、少し悪く言えば、新鮮味のない定番的な作品なのですが、やっぱり面白い!もちろんテーマは「政治」…、何処かの国のまだスマホが無い時代の物語。「記憶をなくした史上最悪の総理大臣」…、このキーワードだけでワクワクするし、タイトルも絶妙。今の政治をトコトン笑っちゃう三谷ワールド節全開です。そして、もちろん、今回も超豪華な三谷映画常連俳優さん達が、これが映画だ、これがコメディだ、これが三谷だ!を存分に魅せてくれます。特にワタシ的には、小池栄子さんとディーン・フジオカさんの二人がサイコー。小池さん超可愛いし、ディーンさんも今まで観た作品で一番いいです。主役の中井貴一さん、もちろん完璧ですが、ワタシ的には、彼が演じる「悪い総理」をもっと観たかった…!きっと三谷さんの中では、どの役をどの俳優さんに演じてもらうのかを考える時間が、凄く楽しのではないでしょうか?脚本書きながらニヤニヤしてる彼が想像できま〜す。ぜひ劇場でご覧下さい、正に今が「旬」です!



記憶03


※カッパの勝手な採点は…、
関係ないですが、中井さんの「サラメシ」好きです!
8点




カッパのみなソン
Selection vol.1169



体は不自由、心は自由!
こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話 
2018年日本



バナナ01

 北海道札幌市。34歳の鹿野靖明は幼い頃から難病の筋ジストロフィーを患い、今では体で動かせるのは首と手だけ。24時間体制の介助が必要な体にもかかわらず医師の反対を押し切り、病院ではなく市内のケア付き住宅で、大勢のボラ(ボランティア)に囲まれながらの自立生活を送っていた。ボラたちはワガママ放題の鹿野に振り回されることもしばしばだったが、誰もが彼の人間的な魅力の虜になっていた。医大生の田中もそんなボラの一人。そんな中、田中の恋人・美咲がたまたま鹿野宅を訪れたところ、いきなりボラとして手伝いをさせられるハメに。しかし、鹿野のわがまま過ぎる振る舞いに、たちまち衝突してしまう美咲だったが…。(後は映画を観て下さいね)



バナナ02

 重度の筋ジストロフィーのために人の助けなしでは生きられないにも関わらず、自ら大勢のボランティアを集めて長年にわたって自立生活を続けた札幌在住の鹿野靖明さんと、彼のもとに集ったボランティアたちとの交流を綴った渡辺一史の傑作ノンフィクションを「探偵はBARにいる」「恋は雨上がりのように」の大泉洋主演で実写映画化したヒューマン・コメディ。普通の障害者ならば遠慮してしまいそうなことでもずけずけと要求するワガママぶりで周囲を振り回しながらも、自由と夢のために必死に生きる主人公と、その傍若無人な態度に反発しながらも少しずつ障害者の自立の意味を学び成長していく新米ボランティアの交流をユーモラスなタッチで綴る。共演は高畑充希、三浦春馬。監督は「陽気なギャングが地球を回す」「ブタがいた教室」の前田哲。



バナナ04


たわごと03
命がけのわがまま…。
 今まで、何度、いわゆる「難病」をモチーフとした映画(主に邦画)を観てきただろうか?ワタシ的には、非常に不謹慎なのですが、この切り口&テーマは、一寸苦手…。TSUTAYADISCUSさんから送られてきて、今回もかぁ…、と思いながら、失礼ながら渋々とディスクを回しました。ハイ!スミマセンでした。ワタシが間違ってました。これ、凄く好きです、いや好きになりました。大泉洋さんと高畑充希さん、そして三浦春馬さん。ありがとうございました!この難しいテーマ、なおかつ「実話」を…、彼らだから何の違和感もなく鑑賞できました。演技と言うより「そのまま」のあなたたち…、俳優の個性(キャラ)をそのまま活かした見事な演出。特に主演の大泉洋さんに関してはさすがですね、言いたい放題で憎たらしい主人公を、彼らしく軽やかに演じてくれます。ただ、もちろん根底は「軽やか」でも「穏やか」ではなく、毎日が命との戦い、そして生きるために「命がけのわがまま」を言う。それに応えるボランティアもまた、命がけ…。心と心のぶつかり合いで可能性を見いだしていく。不幸にも障がいを持つ者、それを支える家族・ボランティア、そして社会。もちろんこの映画でも、それに対する答えは見出せませんが、生きるパワーを貰った気がします。これも映画のチカラですよね!



バナナ03


※カッパの勝手な採点は…、
みんなが、輝いてた!
七点半


映画的旅情
【其の二十六】


漁師のおかみさんたちが始めた市場
久礼 大正町市場
2019年 9月



久礼01

 私事ですが、7月にかねてから病気療養中の母が他界…、それに伴う様々な事柄も何とか終えることができ、悲しみにふける間もなく、ふと気づくともう秋…。悲しいと言うより忙しかった日々、そして仕事も?休めてない!そんなこんなの鬱憤を糧にで、先週の三連休の初日に、兼ねてから行きたかった、お隣高知県の小さな町の市場「久礼 大正町市場」に行ってきました。お隣と言っても、徳島市内からクルマで約3時間、結構な距離です。愛猫「ユキちゃん」が居るので、基本日帰りじゃなきゃ行けない我が家の事情からすると、何とかギリギリの距離ですが、美味しいタタキと港町の風情を求めて行ってきました〜!!



久礼04

スーちゃん主演の「土佐の一本釣り」の舞台
 賑やかであったかい、漁師のおかみさんたちが始めた市場高知県西部の中土佐町・久礼へは、「カツオ一本釣り」の漁法で知られる、昔ながらの漁師町です。そして、青柳裕介さんの「土佐の一本釣り」の舞台。1980年には、前田陽一監督が田中好子(スーちゃん)主演で映画化。漁船が停泊する入り江の周りに漁師たちの家が立ち並ぶ様は、ノスタルジックな風情があり、2011年には漁師町として初めて、国の「重要文化的景観」に指定されています。映画の舞台で、なおかつ「高知で鰹を食べるならここ!」とキャッチフレーズ。もちろん頂きました、超新鮮のカツオのたたき!



久礼02

高知で鰹を食べるならここ!
 公式ホームページのトップのキッチが、「高知で鰹を食べるならここ!」と、シンプルで超ストレート。アーケード(市場)の一角にある「田中鮮魚店」で購入し、店の前の食堂で料理していただき…即、「いただきます」。獲れたてピチピチの高知の鮮魚が、不味い訳がない、もちろん高知(主に市内)で食べたタタキとは一味違う。ただ、二人揃っての「貧食」…。折角のタタキも写真程度しか食べられない。これって恥ずかしながら全部で、たったの1500円…。わざわざ徳島から来て、この程度の食欲で申し訳ないです。それでも暖かく笑顔で接してくれた、「久礼大正町市場」の皆様に大感謝です。本当に美味しかったです!



久礼03

カツオ出汁のところてん?
 美味しい鮮魚を頂いた後は、あっさりと市場の名物の「ところてん」。一見普通の普通のところてんなのですが、これがなかなか個性的で美味しい。今まで食べたことのない不思議な「ところてん」。「ところてん」が、と言うより出汁が旨い!そう、もちろん出汁は鰹。そして、その場でオッチャンが、「かぼす」擦ってふりかける。食べると言うより飲み干す、なかなか粋なところてんを頂きました!



久礼05


人情あふれる漁師街に…
10点




カッパのみなソン
Selection vol.1168



そこは音だけが〈見える〉戦場
ハンターキラー 潜航せよ 
2018年 イギリス



ハンター02

 ロシア近海で米海軍原子力潜水艦が姿を消す。すぐさま“ハンターキラー”と呼ばれる攻撃型原子力潜水艦アーカンソーが捜索に向かう。艦を率いるのは現場たたき上げの異色艦長ジョー・グラス。やがてロシア国内でクーデターによりロシア大統領が監禁されたことが判明。米国大統領は、未曽有の危機を回避するため、ネイビーシールズの地上偵察部隊とアーカンソーの連携によるロシア大統領の救出を決断。しかしそれはアーカンソーにとっては、機雷原とソナー網が張り巡らされた絶対不可侵のロシア海域に潜航しなければならないというあまりにも過酷なミッションを意味していたのだが…。(後は映画を観て下さいね)



ハンター01

 「300スリーハンドレッド」「エンド・オブ・ホワイトハウス」等のジェラルド・バトラー主演で贈る潜水艦アクションです。ロシアでクーデターを企てた大臣によってロシア大統領が拉致され、第3次世界大戦勃発の危機に直面する中、ネイビー・シールズとともにロシア大統領を救出する前代未聞のミッションに挑む米軍潜水艦艦長の過酷な戦いの行方を描く。実際に米海軍原子力潜水艦の元艦長だったジョージ・ウォーレスと作家のドン・キースの共著によるベストセラーを映画化。共演は、ゲイリー・オールドマン、コモン、そして2017年6月に他界した「ミレニアム」シリーズのミカエル・ニクヴィスト。監督は南アフリカ出身の新鋭ドノヴァン・マーシュ。



ハンター05


たわごと03
潜水艦モノに、ハズレなし!
 結論からです、これお薦めです!と言うか、ワタシ的に凄く好きです。巷では、潜水艦映画に“はずれなし”と言われてますが、観るまでは、そんなのは昔の話、最近じゃ××でしょと思いや、「当たり」でした。私たち映画ファン世代の潜水艦モノの名作「レッド・オクトーバーを追え!」や「クリムゾン・タイド」が好きな人には、もちろんドンピシャなのですが、やっぱり往年の映画ファン必見の名作「眼下の敵」を彷彿せずにはいられないニクい演出。米国攻撃型原子力潜水艦アーカンソー艦長ジェラルド・バトラー、そしてロシア連邦原子力潜水艦コーニクの艦長ミカエル・ニクヴィストこの二人、まさにロバート・ミッチャムとクルト・ユルゲンスの再来…、もちろん、それ以外でも見所満載、少々出来すぎ的な所も多々ありますが、男のロマンを是非とも体感して下さいね!



ハンター03



※カッパの勝手な採点は…、
かと言って、それほどの超大作ではない…。
8点